スペースXのIPOと驚異的な時価総額
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを振り下げるブラッシュアップ。 毎週火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。 山根さん、おはようございます。 おはようございます。
休日出勤でございます。 ありがとうございます。 お互い頑張りましょう。 みんなね、みたいな。
さてさて、そんな中、今日は? 今日はね、スペースXの話をしようかなと思って。 スペースX? そう、今年の6月に、今、史上最大の株式上場、IPOですね。
初日終わり値ベースで、2.1兆ドル。日本円にして336兆円の時価総額となったと。 想像の及ばない確率だよ。 想像がつかない。
IPO史上最大ってことで、世界中の投資家が大興奮して、日本でもネット証券で株をね、公開株を買うための抽選で、
もう、SBA証券で当たった、楽天証券で外れた、みたいなのが結構個人投資家の間でも話題になったんですけど、あの時ちょっとグローアップで、スペースXでどういう会社って話をやらなかったので、
先週ですね、上場が初めての決算発表がありまして、いろんな数字が表に出てきたのとともに、今COのイーロン・マスクさんがお話をされましたので、
やっぱヤベェ会社だなと思ったので、今日はこの話を伺います。 ヤベェがどういう意味なのかニュアンスなのか。 やっぱあの会社はヤバい。
というわけで、スペースXって宇宙の会社ってイメージありますよね。 そうですね。スペースってついてるのもありますけど。
今はもう宇宙だけの会社じゃないんだけど、宇宙の会社なんだけどっていうことからお話したいと思うんですけど、やっぱヤバいなこの会社と思った。
再利用可能なロケット技術の革新
一番最初はね、2015年にファルコン9っていうロケットが飛んで行って、逆噴射して、降りてきて地上に着陸するっていう。
また使えるっていうね。 ある?そんなこと。そんな発想なかったですね。
全く思いもしないじゃないですか。SFだよこんなの。飛んでた飛行機帰ってくる。
今でこそそのロケットのね、この噴射するところの再利用っていうのは他の会社とか国とかもトライしてるけど、
やっぱりこの10年前にスペースXがやったことの、あの映像のやっぱり衝撃さっていうのはやっぱどうしようもないほど大きいものがあったなというふうに思います。
やっぱこのロケット打ち上げ事業っていうのがスペースXの事業のど真ん中にあるんですよ。
どれぐらい打ち上げてるかってことなんですけど、この再利用できるようになったことで、
帰ってきてまた新しいの作らないでもメンテナンスしたらまた飛ばせるわけですよ。
そうですね。 だからスペースXはロケットをむちゃくちゃな回数飛ばすことができるようになった。
回転率は良くなったっていうかね。 3日に1回飛ばせる。
メンテナンスでそんなもんでいいの?
ロケット打ち上げ実績とスターリンク事業
ちょっと私も正確に全部で何機あるかとか理解できないんですけど、目安3日に1回ぐらい打ち上げられるというふうに言われていて、
数字もあります。2025年、世界の機動投入飛行、ロケット打ち上げて飛ばした数、全世界で329回です。
うちアメリカ193回。うちスペースX165回。
ファルコンライン165。新しいスターシップ5回だから172回スペースX。
まあでも3日に1回っていうのは本当ですね。
2日に1回ぐらいスペースXのロケットが打ち上げられているし、だから世界で打ち上げているロケットの半分を民間企業であるスペースXが打ち上げている。
中国国全体で92回。日本は4回です。
昨日ちょっとH3ロケット打ち上がったけれど、またこれが驚くのが、スターシップ合わせて言ったら165回、172回スペースXはロケットを打ち上げたんだけど、うち122回は自社の事業用です。
何かって言ったらスターリンク。
スターリンクって衛星を使った通信サービスで、今だとドコモでもソフトバンクでもAUでも
県外になったところでスターリンクのマークが出て、通信ができる。
っていう携帯電話のサービスに組み込んだり、
例えば私の会社の先輩で、ご実家が北海道の夕張にある先輩がいるんですよ。
介護で通ってるんだけど、畑が広大な畑があって、全く携帯が県外だと。
個人でスターリンクを契約して、オンライン会議とかできてます。
サックサク。
スターリンクは、ウクライナの戦争の時にウクライナに通信サービスとして提供していて、
無人のドローンなんかもスターリンクを使って飛んで、戦争をやっているっていうことなので、
ウクライナの戦争が起きて4年ですけど、ここの4年ぐらいでものすごいお客さんが増えていて、
なんと今、世界1200万契約。
すごいですね、その数。
でもまだ1200万契約なんだよね。
すごいのが、1契約だいたい1万円稼いでるんですよ。
楽天モバイル、2980円ですね。1契約ね。
スターリンクは平均で1契約1万円を稼いでいます。
だからドコモとかソフトバンクのデータ使い放題のフルマックス付いたプランを全契約者が契約しているみたいな感じで、
めちゃくちゃ稼いでいます。
なので会社として全体としては赤字なんだけども、スターリンクがめっちゃ稼いでいる。
売り上げの半分はスターリンクが稼いでいます。
そのスターリンクは自分たちのロケットで衛星を打ち上げまくって、
もう満タン位の衛星を地球の外に飛ばして、
その衛星で、本当に世界唯一の独占的な宇宙を使った衛星通信サービスをやっています。
という会社なんですよ。
スペースX独自のビジネスモデル
普通の宇宙企業はロケットを作って、お客さんから打ち上げを受注して打ち上げるということなんですよね。
みんないろんな通信衛星を上げたりしたいから打ち上げを受託しますみたいな感じですけど、
スペースXはそれじゃコスト下がらないなって。
ものすごい数の衛星を打ち上げて通信サービスをやりたいのに間に合わないじゃないか。
というわけで自分でロケットを打ち上げよう。
しかもそれは再利用できて、メンテナンスすれば何度でも飛ばせるやつをやって年に160回も打ち上げちゃおう。
そしたら自分たちだけが地球の外側に大量の衛星を打ち上げることができて、
自分たちだけがものすごい高速な衛星通信サービスを提供することができるというのが現状のスペースXのビジネスモデルです。
スターシップと宇宙データセンター構想
これは今、スターシップって言ったんですけど、スターシップってのはもっとでかい。
一気に打ち上げられる量の傘の大きなやつなんですよ。
今度これは航空機みたいに打ち上げてまんま帰ってくるらしいです。
今だったら打ち上げて、上の部分は打ち上げになって、月にぶつかるみたいなニュースがありましたけど、
噴射してる部分は帰ってくるみたいな。今度は航空機みたいになる。
今までよりも何倍ものたくさんの衛星を乗せて運ぶことができる。
っていうのをやっていて、イーロンマスカー何をしようとしているかというと、
会社の最初のビジョンは人類をたくさんの惑星で暮らせる種族にするっていうのが彼らの会社のビジョンなんだけど、
火星に行くとか。まず今何をやろうとしているかというと、宇宙データセンターをやろうとしています。
これも、なんかもうあと数年でできちゃいそうなんですよ。
宇宙にデータセンターを作る。
今AIのデータセンターを地上に作る動きがアメリカとかペラゴンにあるじゃないですか。
電力不足がとか、あまりに大きいビルが建つから地元が反対してとか、電気料金が上がってとか言ってるじゃないですか。
宇宙に持っていっちゃえば、住民の反対は起きません。無尽蔵な太陽エネルギーがあります。
実際ニーズもあって、例えば地球観測データとか、衛星が取るデータがむちゃくちゃ重たいんですよ。
何テラみたいな情報を毎日取っちゃう。
それを地球に送ることができない。データが大きすぎて。
だから宇宙でAIで処理させて、出来上がった分析データの結果だけを地上に送ればいいじゃないですか。
だから地上にNVIDIAのGPUを乗せたサーバーを宇宙に上げて、宇宙で計算させて落とせばいいじゃんっていうのを多分もう数年でやっちゃう。
そんな遠い未来じゃないんですね。
そういうことをやろうとしています。スペースXはですね。
宇宙データセンターへの巨額投資と将来性
今決算を見ると、実はAIのデータセンター、いわゆるクラウドサービスを提供するための投資に
この336兆円のIPOで稼いだお金をほぼ全額をこのままいったら突っ込んじゃうだろうなっていうペースで
AIデータセンターをアメリカとかに投資していて。
今はこれを、例えばアンソロピック、ミトスやってるアンソロピックや
ジェミニーやってるグーグルに貸し出すっていうビジネスで、ものすごい売上を上げてるんですけど
336兆円も時価総額あるぐらいIPOで資金調達したのに、全部データセンターにぶち込んじゃうのか?
やりすぎじゃない?バブルはじけるんじゃない?ということで決算発表の後は株価が下がりましたが
イロンマスクをやることはみんな最初後頭向けと思うんですよ。テスラの時もそうだったけど。
でも結局ものすごい稼ぎを生み出す会社に、間資金難になったとしてもなってきたっていう経験が
やっぱり投資家みんなあるので、スペースXの株は長いこと持ってたら化けるかもねっていうことを言う人が多いです。
今はちょっと安くなってるので、株価ですね。
これまで成し遂げたことを考えるとね、しっかり実績も出してるから、これも期待はできるのかな?
ということで今日はスペースXについて解説してもらいました。山田さんありがとうございました。