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はるか
お話しを進めていきたいなと思っていて。
ひとし
なるほどね。
はるか
あ、そういう意図で言っているのかな?と、ちょっと思った部分があったから、
それをシェアしつつね。
いや、そこは、今日はメインじゃなくて、実は。
メインが、「だからいま、子育てってこんなに難しいっていわれてるんだ」っていう。
ひとし
へー。どの視点でそう思ったかを。
はるか
ひとつのピースが見つかったから、このピースを皆さんにシェアしたいっていう。
ひとし
へー。
はるか
今日、論理をね、スイスイスイっていつものようにこう、本を見ながら立ててて、
「あ、今日もスッキリした」と思ってたんだけど、また別の本を読んだ時に、
『成田奈緒子』先生のね、以前ね、『「発達障害」と間違われる子どもたち』っていう本で紹介した、
成田奈緒子先生の本もまた別の本で読んだ時に、
「あ、ここ矛盾してるわ」みたいな。見つけてしまって。
ひとし
結論を知ってるはるかだからなんかワクワクしとるけど、何もまだ伝わってないけど。
はるか
そう、このピースを皆さんにシェアして、
「あ、だから子育て難いんだ」っていうのが腑に落ちたし、
今までの自分の発言を反省したので、この反省のかけらもシェアしたいと。
ひとし
なるほど、よかった。でも俺が最後にリアクションしたらいいことはわかったわ。
「あ、だから子育てむずいんだ」ってリアクションすればいい。
はるか
いやいやいや、作りこまんでよ。
もう作りこまんで。
自然体でお願いします。まだ見てもらってないので、原稿は。
はい、お願いします。
ひとし
いきましょう。
はい、今回、『みんたいこ』さん。
はるか
はい、みんたいこさんです。
ひとし
めんたいこさんみたいな感じですね。
「私には小学校1年生の息子がいます。」
はるか
はい。
ひとし
「毎日学校から帰ってきて、着替えて習い事や遊びに行く前に宿題をしています。」
はるか
すごい。
ひとし
「最近は漢字も習い始め、漢字ノートへの宿題も多いのですが、
毎回『上手く書けない!』、『バランスがおかしくて変!』と言っては消して書いての繰り返しで一向に前に進みません。
挙句の果てには泣き始めて『お母さんが書いて』ともなります。」
はるか
そうなるんだね。
ひとし
「私が見る分には上手に書けてるし、ちゃんとそれを伝えても全く納得せずに泣き続けます。」
はるか
うん。
ひとし
「毎回、この繰り返しで私とのやり取りも同じくだりになり『いい加減にしてよ』とついつい言ってしまっております。」
はるか
はい。
ひとし
「1年生は特にですが、親が宿題を見てあげたり採点してくださいと言われるので、
べったりつきっきりではないですけども、呼ばれたときには手を止めて隣で座ってみてあげるようにはしています。」
はるか
うーん。
ひとし
「子どもが上手く宿題に取り組んでくれる良い方法はありますか?
また、上手く書けないなど立ち止まってしまったときに良い声かけ方法があれば教えていただきたいです。」
はるか
ありがとうございます、みんたいこさん。
ひとし
ありがとうございます。
はるか
いやーすごいよね。
習い事に行く前に宿題を終わらせて。
前回言ってた習慣化がやっぱ勉強が苦にならないためのひとつの条件としてあって。
ひとし
あーそうやったね。
はるか
習慣化ができてるっていうのはひとつ、
これまですごい努力されてきたんだろうなっていうのが伝わるし、
ヨイ出しを意識してるんだろうなってことも伝わるよね。
ひとし
親御さんね。
はるか
あともう1個思ったのが、「いい加減にしてよ」ってこんなに正しく使えるんだなと思った。
ひとし
あー。
はるか
これまでさ、悪いことしてたときに「いい加減にしなさい!」って言われた経験はあったけど、
ここまでめちゃくちゃこだわった結果、「いい加減にしてね」って言われるのは、こんなに正しい使い方あるんだと思って。
ひとし
その辺の加減にしときなさいっていう。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
確かに。
はるか
すごい言葉をね、正しく使われる方なんだなっていうのを感じたり。
ひとし
力がございますね。
はるか
力がございました。
ひとし
はい。
はるか
あの1個思ったのは、この状態って本当にきついなと思ったのが、
学校からね、「親が宿題を見てあげたり、採点してくださいって言われています」って。
要求されてる状態があって、泣き始めたら「お母さんが書いて」ってなっている。
ひとし
うん。
はるか
誰の宿題なんだっけっていう。
ひとし
ほんとね。でもそういうことが起こってるんやろうね。
はるか
ね。俺は絶対しなかった。お母さんに採点してくださいは。
だけど、1年生であるっていうのもそうだし、自分だけじゃ難しいっていう段階だから、
しかもやっぱり1年生の先生って責任感が強い方多くて、
この学年までにこれぐらいの文字の書く力をつけておきたいみたいなのってやっぱあるみたいで、
そういった責任感みたいなところがこういう、誰のために勉強してんだっけっていう。
お母さん書いてよっていう。
ひとし
なんかね、しかも親が宿題の採点してあげてくださいって言われんでも一緒にやりたくなるっていう気持ちもわかる。
はるか
あーそっかそっか。ここをね、乗り越えられなかったら苦労するんじゃないかって思ったりするよね。
ひとし
そう。なんか宿題を持っていかずにみんなの前で怒られて、失敗体験になったりしたらどうしようかなみたいな。
はるか
確かにそっか。その不安も心配もある。
ひとし
そこサポートしたほうがいいよなっていう。
はるか
なんかこういう、いわゆる自分のためにやってるはずなのに、子どもが本当は学びの当事者、主体者であるはずなのに、
いつの間にか誰かのためにやってる状態が生まれていて、
例えばこれでいうと、先生とか親御さんのためにやってる状態が生まれていて、
やってよってなる。いわゆるこの『他責思考』みたいな状態がある。
はるか
うまくいかないのは自分のせいじゃなくて誰かのせいなんだみたいな状態になるっていうのは、
学校教育現場ではすごいあるなっていうふうに思っていて、
冒頭に言った工藤勇一先生っていうのは、ここが学校現場のそうとう大きな問題のひとつじゃないかって、やっぱ主張してるわけだよね。
ひとし
子どもが自分の成長とか楽しみのために勉強するんじゃなくて、先生のためにやってるみたいな。
はるか
何かのためにやってる。当事者意識が薄れてってるよねって。
自分が学びの主体者であるっていう感覚を取り戻す必要があるよねっていうのは、
いろんな場面でいってあったんだよね。
だからその話から工藤勇一先生の『学校の「当たり前」をやめた。』っていう本であったりとか、
あとよく紹介するんだけど、青砥瑞人さんと工藤勇一先生の、『自律する子の育て方』っていう本であったりとかで、
どうやったら子どもが当事者意識を持つのかっていうのと、
もう1個は、そもそもなんで他責志向に陥りやすいのかっていうのを、
学校の仕組みから解き明かしていきたいっていうのがある。
で、その上で当事者意識を持つための声がけをしたいんだけど、
スイスイスイって論は立ったんだけど、そのあとに難しさを感じたのでそこのシェアまでしたいと思っているし、
一応、結論は用意したのでそこまで一緒に。
子育て難しいなって。だからできることこうだよなっていうところまでシェアするので、
皆さんの意見も聞きたいなと思っているところです。
ひとし
どのへんから話していくかね。
はるか
まずなんで他責志向になっていくのかっていう。
ひとし
子どもがよね。
はるか
そうそう、子どもが。
これ学校教育の仕組みに問題があるんだっていうような話は、
工藤勇一先生、この『学校の「当たり前」をやめた。』の本の中でもされていて、
どのへんが子どもの他責志向を促してるって思う?
今の学校の状況。
学校でひとくくりにするとあれだけど、自分が受けてきた学校の教育の中で。
ひとし
先生のモチベーションも子どもの成績を上げる。
成績を上げるっていうことが大前提のゴールになってしまっている。
いや、これはちょっと普通すぎるな。
はるか
いやいや、なんで。
すごいスペシャルなことを狙おうとしてるんだね。
ひとし
なんで普通に言っちゃいけんのかっていう話なんですが。
はるか
全然いいと思う。
ひとし
成績がゴールになって、内発的動機がない、みたいな話ですか?
はるか
確かにそれもひとつあるなって。
ひとし
それ以外にもあるって感じ?
はるか
工藤勇一先生の、『学校の「当たり前」をやめた。』のところでは、手段に対して細かい指示が多すぎるんだと。
学校では。
例えば服装もそうだし、規律もそうだし、姿勢、持ち物であったりとか。
学校って実はすごいたくさんのルールでいっぱいになっていた。
ひとし
あとあれよね。よく見るのは、算数の問題で、まだ筆算を習ってない子が筆算で解いたらダメみたいな。
そういうのもよく見たりするよね。
はるか
話題になったよね。
だから定義はここで使うとか、この手順で筆算をするとかっていうふうに、
この手段、問題を解決するという手段に対してとか、目的を達成するための手段に対して細かい指示が多すぎると、他責思考になりやすいよねっていう話はこの中である。
ひとし
そこが繋がってるんだ、他責と。
はるか
だって教師がこれをやりなさい、こうしなさいっていうふうに言ったとする。
それ通りに動きました。
それ通りに動いた結果、結果が出なかったら自然な流れとしてどうなる?
ひとし
先生のせいだ、ってなります。
はるか
なるよね。
あの時の指示が悪かったから結果、悪くなってるじゃんみたいな感じになっていく?
ひとし
これはね、仕事でもよくあると思っている、俺は。
はるか
そうなんや。
ひとし
細かく指示を出したら結局、責任は実行するほうになくなっちゃうっていう。結果の責任がね。
はるか
そうよね。
ひとし
指示通りやったけどできなかったんですけどっていう。
やっぱ他責になりやすいなっていうのはイメージできるね。
はるか
だから細かい指示をすることによってたぶん、一定の成果を出してきたんだと思うんよね、子どもたちが。
だけどそれが定着しすぎて指示を待つのが当たり前になっている。
指示待ちになるとやっぱ他責思考、人のせいになりやすいっていうのがあるから。
はるか
子どもに任せすぎると、レベルが下がってるように見えるから。
ひとし
一時的にはね。
はるか
絶対評価でいうとね。
だからそれを見ると、「あぁ、学力下がってんじゃん」とかっていうふうになるし、
一見、外から見ると荒れてるように見えるから、
「あの先生、なんかまた野放しにして」とかっていうふうになっちゃうから、
そことの葛藤をたぶんいま学校現場では、先生たち一生懸命頑張ってるんだろうなと思うし、
自分も頑張ってきた部分であったし、難しいと感じてた部分でもあったっていうところ。
で、もう1個、他責思考を促す要因があって。
ひとし
他に?
はるか
それが『青砥瑞人』さんと『工藤勇一』先生が書いた、
『自立する子の育て方』っていう本の中にあったのが、
〇〇をしてあげるっていうアプローチ。
これも他責思考を促すよねっていう。
ひとし
親が採点してあげるとか、なるほどね。
はるか
してもらうことが当たり前になったら、
例えば有名なエピソードでいうと、
朝ずっと起こしてあげるっていうことを親御さんがし続けた結果、
自分で起きれなかった時に、
「なんで起こしてくれなかったの!」っていう。
ひとし
俺やん。
小学校の時の俺やん。
はるか
なるよね。
起こしてもらうっていうのが当たり前になってしまうと、
「なんで起こしてくれなかったの?」っていうふうになるっていうのはある。
ひとし
いま考えたらおかしな話やけどね。
はるか
おかしな話やけど、
人にしてもらうことが当たり前になると、
人がしてくれなかったら悪いっていう他責志向になっていくよねとかっていう話がある。
だから自分で決定していくプロセスが大事なんだよっていう話がここまでであるよね。
ひとし
ある。
はるか
御上先生っていうドラマの中でも、
先生に「なんで先生、なんにも言わないんですか!」とかって言ったりとか、
先生に対していろいろ生徒が文句を言う場面があるんよね。
だけどそれに対して御上先生がどう対応するのかっていうのはぜひ観てほしいし、
こうやって主体性を促すアプローチを取ってるんだろうなっていうのはあるから、
ぜひドラマの中で観てほしいなと思うんだけど。
ひとし
なんか、ドラマ解説とか向いとんじゃない?
その視点、持って観たら楽しそうやん。
はるか
確かにね。
ひとし
まだ観てないけどね。
なんかそういう教育系のドラマをさ、
教育者視点で観たらこう見えるみたいなのは、めっちゃ面白いなと思った。
はるか
やりたいね、複音声。
ひとし
複音声。
サブチャンネルで。
はるか
超邪魔な可能性高いけど。
ひとし
一緒にね、
一緒にドラマ観ながらね、
俺とはるかで、
俺が解説してもらえばいいってことやもんね。
はるか
いいね。楽しそう。
ひとし
それ楽しそう。
はるか
やりましょう。
ひとし
というのがありまして。
はるか
ありまして。
ひとし
戻りまして。
はるか
ここで一旦、結論を出すと、
ここまでスイスイスイって。
だから要は、
指示しまくるっていうことが他責思考を促すし、
○○してあげるっていう関わりが他責思考を促すんだねって。
じゃあどうすればいいのっていうと、
手段を指示するっていうよりは、
目的を確認するってことを、この本の中では何回もいってて。
何のためにこれやってるんだっけ?っていうのを確認するのを一緒にやる。
例えば、「漢字練習って何のためにやってるんだっけ?」って問いかけてみる。
そしたらめちゃくちゃ綺麗に書くとか、
こだわって書くっていうよりは、
漢字を正しく使えるとか、
コミュニケーションとか、
学びの手段なんだよってことがわかればさ、
このこだわるっていうよりは、
とにかく正しく使えるっていうところを頑張ればいいんだっていう結論になったりする。
ひとし
すごいね。
そういう問いかけを子どもの頃から受けてるとやっぱ、
早い段階でメタ認知ができるようになるもんなんやね。
はるか
できると思う。
これ、俺は小学校2年生持った時に、
宿題の方法は全部、子どもに任せたんだよね。
ただ目的だけはずっと言ってたんよ。
この議論だけは。
この目的を達成するために、
例えば、すごい下位の目的でいうと、
正しく使えるってことは、
テストで問題が出たものに対して、
漢字で答えることができるっていう、
1番下の層の目標があるよね。
いったらテストで100点取るっていう、
下位の目標があった時に、
これを取るためにどういう手段で勉強するの?っていうのは、
みんなに任せてみる。
子どもたちは、「やったー」とか言うんよね。
「やったー」言って、書かずに目で見てみたりとか、
いろいろするんだけど、
やっぱりそれじゃあ、
その目標は達成できんわけね。
「じゃあどういうふうな勉強法にしたらいいの?」とかっていうのを、
交流し合って、
「この人の勉強の方法いいね」とかっていうのを見つけて、
自分なりにあったやり方を見つけていくと、
もう、「はい、じゃあ勉強してね」だけで、
100点取れるようになっていくっていうのはあるんよね。
ひとし
目的の伝え方とかそういうところにもね、
いろいろスキルがありそうだが、できるんやね。
はるか
でもいまのはちょっと、
特別スペシャルニーズが必要ない場合の話であって、
そのスペシャルニーズが必要な子もいるから、
そういった子に対してマッチするかどうかは、
また別の議論があるんだけど、
とにかく目的の確認っていうのが重要であるって話は、
はるか
っていう問いかけでもいいのかなって、いま話しながら思いました。
ひとし
確かに。
はるか
他責思考フェーズはあるよね。
ひとし
必要です。
はるか
なんかの回でも話したよね、反省するにはまず自分の感情がいっぱい出てくるみたいな。
ひとし
はいはいはい、全部出してからね。
はるか
っていうのもあったので。
ひとし
そうだ、あったね。
反省させると犯罪者になりますの、回か。
はるか
うんうん。
なので、その他責思考を見て問題と思うよりは、
いまこの時間だなって、落ち着いたら自己決定を促すアプローチしたらいいなっていうのが
ちょっと重要なのかなと思ったという、
一旦スッキリした回答があるんだけど、
子育てむずいな!と思った場面があったんよ。
ひとし
うん、そうやね。そこまではまだなってない。
はるか
ちょっとそこ喋っていいですか、皆さん。
ひとし
うん。
いや、いいやろ。
はるか
いいですか。
ひとし
いいでしょ。
はるか
成田奈緒子さんと上岡勇二さんのね、
『その一言が子どもの脳をダメにする』っていう本があって。
ひとし
うわ、怖い。
言っちゃってそう、一言。
はるか
そう、怖いよね。
俺、なんかあんまりこのネガティブテーマあんまりいつも好んで読まないんだけど、
成田奈緒子さんにすごく信頼感があったりとかするから、
ひとし
うん。
はるか
読んでみたんよ。
ひとし
まあね、いろいろね、マーケティングの方法としてはね、
はるか
そうそう。
ひとし
タイトルはつけたりするから、まあまあ。
はるか
ということで、そこでね、「子どもの自立を奪う言葉がけがあるよね」っていうテーマがあります。
ひとし
うん。
知りたい。
はるか
その中で、「結果への声がけが子どもの自立を奪いますよ」っていう話があって。
ひとし
うん。
はるか
例えば、ここでいわれてたのは、「100点取るなんて偉いね」っていう声がけは、
ひとし
うん。
はるか
なんか言っちゃいそうやん。「100点偉いね」って。「嬉しい」とか言っちゃいそうやん。
ひとし
言っちゃうよ、普通に。
はるか
うんうん。
ひとし
うわ、満点やん、すげえってなるよ。
はるか
で、これが一概に悪いっていうのはいえないかもしれないんだけど、
この可能性として、この結果に対して称賛すると、それ以外、
例えば「99点以下だったらダメなんだな」っていうメッセージに捉えられやすい。
ひとし
うん、にもなるね。
はるか
うん。っていうのと、もう1個は、「100点はすごいんだ」という他者評価をその子の軸として埋め込んでしまうんだと。
ひとし
うん。
はるか
ここから俺の解釈ね、ごめん。これ俺の解釈で、他者評価をその子に対して埋め込んでしまうと、他人軸で行動していくんだと。
ひとし
うん。
はるか
で、そうすること、自分のやりたいことっていうよりも、誰かのためにやっている状態が生まれている。
ひとし
うん。
はるか
親に喜んでほしいから100点取るんだとか、先生に褒められるために100点取るんだとかっていうふうになっていくと、
ひとし
うん。
はるか
なんか、あるつらい時にさ、勉強がつらい時に、「これ誰のためにやってるんだっけ?」っていうふうになるよねと。
ひとし
ねー。
はるか
で、「こんなにつらいの誰のせい?」っていうふうになっていくのかなっていうのは思った。
ひとし
うん。
はるか
まあ、俺はその承認欲求のフェーズのあとに自己実現があるから、いいのかなっていう側面もあったりするから、
ひとし
そうね。
はるか
俺はなんか100点喜ぶのは、なんかそこまで悪いことなのかなって思ったりもするんだけど、まあ確かにそういう可能性もあるなってのは思った。
ひとし
あー。
確かに。
俺、最近整理できてるのが、なんか結果よりプロセスを称賛しようとかってさ、そのメガネ持ってないとやっぱなかなかしづらかったりするよね、ほんと。
はるか
うんうんうん。
ひとし
もう100点すごいねってやっぱなるやん。
はるか
うんうんうん。
ひとし
だけどなんか、このメガネを持ってる人はプロセスを承認するっていう役割、せっかくだから演じてみたらいいなと思っているっていう感じ。
はるか
あー、なるほどね。
ひとし
なんかたぶん、いろんなとこで100点取ったら、結果を褒められているんだろうなと思うんよ、その子がね。
はるか
うんうんうん。
ひとし
だけどなんか、せっかくこのメガネを、プロセス大事ってメガネを持ってる自分はプロセスの方を褒めるか、みたいな。
はるか
なるほどね。
ひとし
なんか、そのぐらいの、まあ当たり前に結果を褒めちゃうよねっていう、まあけっこう前提は思ってる。
はるか
うんうんうん。
これ見て思ったのが、プロセスの方を褒めるっていうのは、プロセスに価値があるっていうのもそうなんだけど、プロセスって自分が決めてるじゃん。
ひとし
うんうんうん。
はるか
で、自分で決めてることに対して、「あ、そういうふうに工夫したんだ」とか、「なるほどね、勉強になったわ」とかっていう話だと、
自分でやったことに対する強化の言葉だから、うん、なんかその自分主語、主体性は持ちやすいのかなとか、
自分でどうにかできるところにフォーカスしやすいのかなっていうのは、感じたとこだった。
で、成田奈緒子先生が言ったのは、「だから家庭っていうのは、学校とか塾の成績をはかる物差しを持つべきではない」っていう話をしてるんよね。
ひとし
うーん。
はるか
もうね、学校とかでは成績とかっていう他者評価、相対評価にもうまみれてる。
ひとし
うん。
はるか
じゅうぶん晒されているから、もう家ではそういう学校とかのことに関しては、もうジャッジしない、評価しない。
あのもう点数、見ないとさえ言ってた。
ひとし
えー。
それいいかも、確かに。
はるか
テストの点数見るんじゃなくて、なんかどこ工夫したの?とかどんなとこ頑張ったの?とかっていうのを聞くようにしていくっていうのが大事なんだろうね。
成長マインドセットにもつながるけど。
ひとし
うーん。
はるか
ということで、でね、ここまで見ると、なんか一見、子どもの自主性とか主体性を尊重するイメージが伝わってくるやん。
ひとし
うん、伝わってるよ、もう。
はるか
成田奈緒子さんは、子どもの主体性を尊重するメッセージを出してる一方ね、家庭で軸を持つことが大事っていう話をしているんだよね。
ひとし
うーん。
はるか
軸を持つ。
ひとし
子どもの主体性を尊重するという軸ではなく。
はるか
ではなく、大切にしたいこと。
その1個として、「健康的な生活環境が全ての礎だから、寝る時間と起きる時間とかは絶対に外せない軸としてあるよね」、とかっていう話もあるわけね。
ひとし
うーん。
あ、そっか、成田奈緒子先生は脳の発達の順番とかの話とかでも出てきたもんね。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
生活習慣、大事っていう。
はるか
だから、体の脳がきちんと育たないと、すごいエラーが起きますよって話があったから、寝る時間と起きる時間だけは、もうここは絶対に外せないって。
ひとし
うーん。
はるか
だからこの家庭の軸に外れたことは厳しく叱ることもあるんだって話をしてたんよね。
ひとし
うん。
はるか
で、じゃあどうやってこの寝る時間、起きる時間を守らせるかっていう話があって。
ひとし
うん。
はるか
まあ、あの時はいろいろ朝に喜びを作るとか。
ひとし
作る、あったね。
はるか
だけどここでは、早起きがどれだけいいことかを説明するとか、自分の経験を交えながら「早起きするとこんな良いことがあるんだよ」って、事あるごとに言い続けるとか。
ひとし
うん。
はるか
あと子どものやっていることを認めながらも、もう寝る時間だよと伝えるとか。地味な擦り込みを続けることが大事だって書いてあるよ。
ひとし
はいはいはい。
はるか
泥臭くない?
ひとし
いや、泥臭いね。
はるか
泥臭いなって思ったのと、もう1個は、ここまで感じてめちゃくちゃむずいと思ったのが、あんだけ子どもに介入しないとか自主性を尊重するっていっとったんだけど。
で、これって学校では成り立つんよ。
ひとし
はいはいはい。
はるか
さっきの自主性尊重するとか介入しないとか成り立つんよね。で、介入するとしても他者に迷惑かけないとかっていって論理が成り立つんやけど、朝とか夜寝るとかはガッツリ介入するやんこれ。
ひとし
そうやね。
はるか
自主性尊重するアプローチとっておきながら、朝起きる夜寝るとかは、ガッツリ介入しないといかんのやなって。
ひとし
うん。
はるか
いつも言っとったんよ。俺はその、「子どもの主体性を大事にしましょう。子どもが自分で決めることを大事にしましょう」って言っときながら、最後の最後のにシワ寄せが来るのは家庭なんやと思ったんよ。
ひとし
あー。
確かにね。
はるか
家庭は子どもへの介入もしなきゃいけないし、主体性も尊重しなきゃいけない、超難しい一番重要なポイントを握ってるんだと思ったんよ。
ひとし
なるほどね。
はるか
だからそのコンコンで相談を受けてる時にも、むずいよなと思うとこは、そこかって。ここのバランスかと思って。
ひとし
確かに。
はるか
で、SNSではさ、一生懸命みんな言うよ、子どもの主体性尊重しましょう、自立を尊重しましょう、意思を尊重しましょう。
ひとし
うん。
はるか
だけど、それを全て任せちゃうと、寝る時間は注意が逆転するし、SNS漬けになっていろんな情報が入って精神的に鬱になりやすいし、脳の発達がすごく遅れるし、だから介入せざるを得ないっていう話が。
ひとし
どうする?
はるか
どうする?
ひとし
難しい。難しいね。
はるか
だから今までの自分の発言を反省したね。
ひとし
そんな反省するとこあった?でもあれか。そっか、子どものね、主体性大事を言いすぎると、そのへんがね。
はるか
っていうか、こんなにむずいことを淡々と言ってたなって。
ひとし
そういうことね。
はるか
そう。自分だと思ったらめちゃくちゃむずい。だっていつも自分で決めなって言っときながら、寝る時間とかはガッツリ介入してくるし、スマホの時間とかは制限してくる存在って、子どもからしたら矛盾するやん。
ひとし
確かにね。
はるか
で、それを担わなきゃいけないっていう家庭の存在っていうのは、これは想像もできんほど難しいだろうなっていうのを思った。
ひとし
確かに。
難しい。
はるか
なっていうのと、でも結論は出してる、一応。
ひとし
あ、そうなんや。
はるか
一応結論出したので、聞いてください。
ひとし
結論は「難しいね」。
はるか
そうかもしれん。
ひとし
いまの話で結論出るん。聞きたい。どうなるん?
はるか
いや結論、がんばって出す。だからいったら、その葛藤があるという前提がまず必要であるということと、たぶんそこにもやもやしてた方、いっぱいいるんじゃないかな。
子どもの自立自立っていうけど。
ひとし
とはいえ無理よって。
はるか
そうしてたらけっこう大変よっていう話があって。
だから成田奈緒子先生が言ってんのは、「家庭で絶対に外せない軸っていうのは、もう2、3が限界」って言ってた。
2つから3つ。
その中に学校とか家庭以外のものは持ち込まない。
ひとし
なるほど。
はるか
例えば成績とか縄跳びの回数とか、そんなものはジャッジしない。
ジャッジするのを2、3に決めておく。
1個は「死なない死なせない」。このぐらい根源。
ひとし
それぐらいね。
はるか
死なないし死なせないぐらいだし、もう1個は「健康な体で生きるために、寝る時間と起きる時間を決める」
これが例として示されていて。
「あとあって1個付け加えてもいいぐらいだよね」、ぐらいの感じだったから。
「ここだけは我が家で大事にしようね」って。
で、それはもう「なぜ」とかじゃなくて、「もうこれが大事なんよ」って。
もう言うしかない。「いまは理解できんかもしれんけど、この2つだけは大事なん」って言うしかないと思う。
ひとし
理解が難しい。
はるか
だって、成田奈緒子先生も泥臭い提案しとったやん。
泥臭いっていい意味の泥臭いね。
早起きがどれだけいいことかをずっと説明し続けるとかね。
そういうやりとりを続けるとかっていう。
これしかないんだとしたら、もうこれが大事だよって子どもが理解できなかろうが、これは大事なんだって言うしかないのかなっていうのが思った。
それがさ、これまでは勉強するとか学校に行くっていうのが絶対的に大事だと思われていた。
だからこそみんな疑うことなく学校に行ってたんだけど、
それがもう今の世の中、勉強することも学校に行くことも、
例えば勉強することは大事やけど、記憶し続けることって大事なのかなとか。
学校でやってることに対して、本当にこれ重要なの?っていうのが増えすぎた。
だから学校に行かない選択をする子たちが増え続けているんだろうけど、
だけど家庭でここだけは大事、死なない死なせないとか、健康な体で生きようとかっていうところだけに絞って、
もう子どもが理解できなくても、ここだけは守ろうって軸を持つのはひとつできるのかなと思ったけど難しいよね。
ひとし
そうね。それ実践してみよう。実践してみようそれ。家庭の方針をね。軸を持ちましょうと。
2、3が限界ですと。
はるか
はい。2、3が限界。いやこれはちょっと皆さんの意見を聞きたい。
ムズーってなった。難しいってなった。ここの葛藤か。
え、これ俺だけ?ムズイってなってるの。
ひとし
いやムズイってなってるよ。俺も若干。リスナーさんはもっとなってるかもしれない。
はるか
なってるか、リスナーさんは「当たり前だろ、それ」。
ひとし
いまごろ?
はるか
いまごろ言いよん、ってなった可能性もあるし。だってそれは俺子育てしないからさ。
ひとし
「はるか先生やっと気づいたか、追いついたね」ってなってるかもしれない。
はるか
なってるかもしれないね。
ひとし
いろんな感想があるかも。
はるか
でもさ、たまに言われるんよ。「はるかさん絶対、子どもが生まれた時苦労するよ」って。たまに言われるんよ。
ひとし
そんなん言われるんだ。
はるか
たまに言われることあるけん。それはこういうことかなって思った、いま。
ひとし
なるほど。
はるか
全部、論理でしようとしたらうまくいかんよっていう話は、こういうところだったかもしれません。
ひとし
知れませんと。
はるか
知れませんということで。
ひとし
ありがとうございます。
はるか
ありがとうございました。
ひとし
すごい思想が深掘られた回です。
まあ簡単にまとめると、現代の子育て難しいよねっていうのは、子どもの主体性を育てようっていうことと、
とはいえ親がちゃんと介入しなきゃいけないだろうっていうところのバランスが難しいよねっていう。
はるか
難しい。ちょっと衝撃だったこの気づきは。
ひとし
SNS、ゲーム、スマホの発展で。
それを「いや、そりゃそうでしょ」って思ってる方は、はるか先生やっと気づいたかっていう感想を持っていただく回にできたらいいと思いますし、
はるか
すいませんでしたと。
ひとし
共感してくださった方は、「いや、そうなんですよ」っていう感想をぜひください。
はるか
でもこれは先生の説明として使ってほしいかも。
ひとし
あーなるほどね。
はるか
なんか俺みたいな、子どもの主体性に任せてくださいって無責任に言ってくるような先生に対して、
「いやとはいえね、先生」って、「親はここ介入しないといけないってバランスが難しいんですよ、一番」っていうところは胸を張って言っていただきたいというか。
ひとし
なるほど。
はるか
一番むずい。やっぱ。
ひとし
で具体的なアクションとしては絶対に外せない軸は2、3個決めていこうみたいな。
そのメガネは確かに良さそうよね。
意外とね、家訓的な家のルールみたいなの大事だと思いつつ、ちゃんと言語化してなかったりするけんね。
はるか
やっと大事さがわかったかも。
ひとし
そういうのやっていきましょう。
でじゃあ最後、感想を読みましょうか。
こちら。
「小学校で働いている、5年生と2年生の子を持つ親です。」
ありがとうございます。
「Teacher Teacherに出会って、これでいいんだと自分の実践を裏付けてもらったり、新しい視点での関わり方を知って救われたり、
そして未完成な自分が学びながら成長していくのが楽しみになったりしています。」
はるか
わー。これは嬉しいですね。現場の方に届いた。
ひとし
「お悩み相談をした人の素敵なところを最初のひとこと目にするところ。
正しい知識を伝えるけれどそれがどれだけ難しく大変かを伝えているところ。
○○学に偏っていないところ。
ひとつの正解がないことが前提での、ベタな提案をしてくれるところ。
番組の魅力をあげたらきりがありません。」
はるか
すごい。ヨイ出しが。
ひとし
ヨイ出し祭り、ありがとうございます。
「校長先生にこの番組を紹介したところ、これは良いと職員や保護者にも広めています。」
はるか
これ嬉しくない?
ひとし
すごい。
はるか
校長先生に広めてもらっているのは、そうとう嬉しいよね。
ひとし
「保護者の面談では必ずわたしも紹介しています。」
すごっ。
はるか
これ嬉しい。
ひとし
先生に紹介されたらまぁ、聴こうってなるよね。
はるか
聴こうってなるかもね。
ひとし
「学校も保護者も聴くことで、一緒の土台に立って子どもたちの力を伸ばしていける、そんなきっかけをくれます。」
はるか
理想だ。
ひとし
「これからもTeacher Teacherを聴きながら、子どもたちの笑顔と一人一人の将来のためにベストを尽くしていきます。」
はるか
素敵。
ひとし
「信念は大切に、でも自分が変わることを恐れずにチャレンジしていけそうです。
いつもありがとうございます。」
はるか
せんせー!超いい先生だ。
信念は大切に、でも自分が変わることを恐れずにチャレンジ。
せんせー‼。
ひとし
こういう人が先生だよね。
はるか
こんな先生に出会えたら最高やん。
先生って感じやね。
ひとし
届いているんですね。
はるか
嬉しいですね。
今日の回とか特に先生と保護者で一緒に聴いてもらったら、そうとう嬉しいかもしれん。
ひとし
いいかもしれん。
はるか
まだまだですが、頑張ります、僕も。
ひとし
あと最近ね、感想もすごいたくさん。
はるか
そうそう。たくさんいただいててすごい嬉しくて。特にもうサオリさん。
サオリさん!もう。
ひとし
最近ここ1週間でサオリさんが10件ぐらい、毎回聴くたびにメッセージ書いてくれる。
#20の回を聴いて感想をくれたり、『山ちゃん』先生の回、聴いてくれたりとか。
はるか
超具体的に感想書いてくれてて。
なんかこの感想ってページにまとめてシェアできたりできんのかな。
ひとし
いいかもしれん。
はるか
相当、具体的に書いてくださってて。
ひとし
そうね。
はるか
しかもさ、「今回は『ピアジェ』さんが出てきて、『昔やったな』ってなってる」方よ。
ひとし
どういうこと?ピアジェの。
はるか
かなりマニアックに勉強されてる方なんだなって。
ひとし
ピアジェさんは教育者の方やったっけ?
はるか
そうそう。サオリさんいつも本当にありがとうございます。
ひとし
ありがとうございます。ぜひこんな、たくさんいただけても嬉しいですし。
はるか
めちゃくちゃ励みになってます。ありがとうございます。
ひとし
この回、山ちゃん先生の回とかたぶんそうとう昔の回だけど、いま感想をくれても僕らも振り返るきっかけになって。
めっちゃ嬉しいです。いつでもお待ちしております。
はるか
これさ、『お年玉マルシェ』の感想がたくさんいただいてて。
ひとし
はいはいはい。
はるか
いろんな方に村の皆さんの作物が届いて嬉しいなって、本当にありがたいなって思っています。
ひとし
ありがとうございます。