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ひとし
はい。ちゃんとやっぱ本は読んでから来たんやね。
はるか
一冊分しっかり読んできました。
はい。
ひとし
はい。いきましょう。
はるか
はい。
ひとし
ということで。
はるか
ということで。
ひとし
めちゃくちゃ子どもに語りをしてきた人の本から抜粋だね。
はるか
そうそうそう。『渡辺道治』先生っていう。
ひとし
あ、道治先生。
はるか
前回『なしなしルール』とか。
ひとし
いつもお世話になっております。
はるか
口が悪い子にどうするかみたいな話をしたときにお話した先生なんだけど、
俺は学級経営この人のずっと真似をしてきた部分があった。
ひとし
なんか言ってるね。
はるか
バーベキュー型学級経営って言って、保護者巻き込んでみんなで子ども育てていくみたいな学級経営をしてたんだけど、
言ったら俺の中で心の中の師匠みたいな。
3年前に、僕は10年後あなたの姿を目指してますってツイッターでメッセージ送った人なんだけど。
で、そんな人で『心を育てる語り』っていう本を出しているんだよね。
で、非認知能力とか人間力とかいろいろ言われるけど、語りっていうのがそれに対して重要な鍵となるよねとかっていう話もある。
で、この人は200以上のエピソードを話していて、その中でも子どもたちの様子を見て、これ響いたなっていうものが厳選されているということです。
ひとし
すごい、そんな本があるんだね。
はるか
だからなんかね、今までみたいにロジックが云々っていうよりは心に響いたかどうかっていうところが軸だから、
もしかしたら好みじゃない人もいるかもしれないけど、好みのエピソードもあるかなと思うから気になる方は読んでいただければなと思っています。
ひとし
何個ぐらい紹介する?
はるか
3つぐらい紹介しようかなと思っていて、で、この本の中では語りっていうのが時に言動を変えて生き方にまで影響するんだっていう話があるんよね。
ひとし
なんとなくはね、わかるけど。
はるか
それはもう俺も教師をしながらすごく実感しているところで、卒業生の文集とかにあの時のあの先生の言葉が今でも残ってますとかっていうのは本当によくあるんよね。
だからそれを踏まえてもやっぱり言葉で語ることは重要だなっていうふうに思っていて。
で、もう一個はね、渡辺先生は心を育てる語りっていうのを"種まき”っていう表現してるんよね。
で、皆さんもこの種まきっていうイメージで話をするとだいぶ違うのかなと思って。
ひとし
子どもに種を蒔いてる。
はるか
そうそうそうそう。これどういうことかっていうと語ったらすぐ人が変わりますみたいなニュアンスではなくて、その語りっていうのは確実に種として植えられると。
ひとし
はいはいはい。
はるか
で、種が蒔かれているかどうかが重要で。
種が蒔かれていなかったらこれ花咲くことはないんだけど、蒔かれていると日の光とかタイミングによってはひょっこりと芽を出していくので、このイメージがすごく重要であるということ。
ひとし
そうか。語りをするとすぐに全員に影響があると思っちゃうと違うのか。
はるか
そうそうそうそう。一人一人顔を出すタイミングは違うんだけど、これを蒔いてることがすごく重要であるということなんよね。
ひとし
うわー、なるほどね。
はるか
ということで、今から3つぐらい紹介しようかなと思っています。
ひとし
楽しみ。それをさ、もう覚えて自分の子どもに話すこともできる。
はるか
うん、そうやってしてもらってもいいし。今回はね、最近のいただくお便りの中で多かった3つのお悩みに対して子どもがこういうふうに悩んでるときにこんな話できたらいいよねっていうのを3つピックアップしてきました。
ひとし
へー。
はるか
その3つ何なのかっていうと、1個目が子どもがすごい周りの人とか環境に対して文句を言っていて、楽しくないとか面白くないとかっていう後ろ向きな発言が多いときっていうのをどうしたもんかなっていうふうに悩まれるみたいです。
で、このときのどんなお話したらいいのかなっていうのを、蒔いたほうがいい種っていうのをお話できたらなと思っています。
ひとし
そういうシチュエーションごとにあるわけね。
はるか
そうそう、これはそういうお悩みを持ってる方がいらっしゃったからこういう形にしてるんだけど。で、2つ目が子どもが友達と人間関係がうまくいかなくて悩んでいますと。
ひとし
うん、喧嘩しちゃったときとか。
はるか
そうそう、まあ友達関係ってのもすごく子どもは悩むんだよね。で、そのときにどんな話、前提があるのかいいのかっていうのをこの語りの中から紹介しようかと思っています。
で、最後もう1個はこの本の中ではないんだけど、子どもが挑戦するかしないかで迷っているときっていう。
ひとし
だからピアノの習い事やってみたいけど踏み出せないみたいな。
はるか
ああ、そうね、踏み出せないみたいなところがまさにそうかもしれない。
例えばピアノの発表会出るか出ないかとか。
ひとし
ああ、ある。
はるか
うん、あるよね。ダンスでもあったんじゃない?
ひとし
まあ、あったかな。あったわ。あったし俺ピアノもね、やりよったっけ。
はるか
ああ、そっかそっか。
ひとし
小学校のとき、ピアノの発表会はね、緊張したね。
はるか
ああ、でも乗り越えたんやそれは。
ひとし
乗り越えたけどなぜか失敗体験になってる。何でやろう。
はるか
ああ、そうなんや。
ひとし
全然ね、どこミスったとか覚えてないよ。ただ、いい印象がない体験になってる。
はるか
へえ。
ひとし
これはちょっと何でかわからんね。
はるか
それを紐解く回もしたいね。
ひとし
のもいいね。
はるか
それめちゃくちゃ気になるな。何で失敗体験になってんだろうな。
ひとし
成功体験じゃないんだよな。もしかしたら何個かミスしたところを誰かに指摘されたとかなんかもしれん。
はるか
かもしれないね。
ひとし
し、家からけっこう遠かった会場やったけん、疲れたとかっていうのかもしれん。
はるか
何かしら自分にとってのデメリット要素があったんだろうね。
ひとし
あったんかもね。
はるか
まあ、ちょっとそれはおいおい。
ひとし
おいおい。
はるか
紐解いていきたいんですけども。
ひとし
はい。
はるか
だから3つまとめると1個目が文句ばっか言って楽しくない面白くない後ろ向きな発言が多い。
2つ目が人間関係がうまくいってない。
3つ目が挑戦するか悩んでいる時っていう、けっこう人生において大事な局面、場面かなっていうふうに思っていて。
ひとし
そうやね。
はるか
これに対してどの種を蒔いておくと、今後その子を支えていくものになるのかっていうのをお話ししようかなと思っています。
これね、たぶん3つともけっこう聞いたことあるっちゃあるのかもしれない。
特に1つ目とかがっつり聞いたことある人多いと思います。
1個目が子どもがブツブツ文句言ってます。
「またなんとかだよ。もうほんと面白くない。楽しくない」って言ってます。
なんかイメージ思春期ね。
ちょっと今イメージ作るから待って。
娘がね、中学校3年生になって。ちょっとね、ギャルになって。
ちょっとそっけなくなってきて。
ひとし
そっけなくなってきた。
はるか
そんな時かな、文句を言っていますと。
その時にしたい話がこのテーマ。動物的か人間的かという話です。
ひとし
なんかちょっと難しい気もするけど、いけるんだ。
はるか
いけますね。これは俺ね、小学校2年生にも話したなこの話は。
目が変わる子はいたね。この話をして。
太鼓を叩くとドンと音が出ます。音が出る。
太鼓を叩くという刺激があったら音が出るという反応がある。
風船を針でつくとパンと割れるよね。
刺激があったら割れるという反応があるっていうふうに。
こんなふうに刺激があったら反応がある。
自然界にあるものでもそうで、植物も動物もすべて刺激があって反応があるんです。
ただ唯一当てはまらないものがあります。
それが人間です。
例えばショーウィンドウに並んだ美味しそうなケーキを見たとします。
思い浮かべてください。ケーキがありますね。
あなたの大好きなケーキがずらりと並んでいます。
ひとし
ロールケーキがあると。
はるか
ロールケーキが好きなんですね。ひとしさん。、
脳内に美味しそうなケーキがあるなという刺激がきました。
しかしいくらケーキが好きだとしても
全員が全員衝動を抑えきれずにケーキを買うわけではありません。
通り過ぎる人もいるだろうし、その日は我慢して翌日買いに来る人もいるでしょう。
あれ?食べたいのになんで食べないのか、ということが起きてくる。
はるか
これどういうことかというと、ここからが重要で黒板に書きます。
つまり我々人間は刺激に対する反応を選ぶためのスペースが存在するということです。
ひとし
スペースっていうことなのか。
はるか
だから刺激っていうものがあって、反応ってものがあって
動物とか植物とか一般的なものはこれがつながってるんだけど
人間にはここにスペースがあります。
ひとし
面白い面白い。
はるか
っていう図を書くわけね。
これを私は人間的反応、つまり主体的反応って言っていますと。
いうのが説明としてまずあるわけね。
人間にはスペースがあるんだ。
この話って聞いたこと?
ひとし
なかった。
はるか
本当?
ひとし
今まかれてる、種を。
はるか
誰しも一回は自己啓発本に読み浸る時期って来ない?
ひとし
来るけど。
はるか
もうこれ自己啓発本の代表作品。なんでしょう?
ひとし
そうなんや。
はるか
皆さん何かわかるでしょうか?
ひとし
『嫌われる勇気』
はるか
『嫌われる勇気』もだいぶ代表作品だね。
ひとし
分かった。
『先生どうする?子どものお悩み110番』
はるか
それ今度出る本やないかい。
それティーチャーティーチャーの本やないかい。
すごいね自分たちの本を。
ひとし
宣伝をね。
はるか
宣伝を挟みましたというところで。
ひとし
何?
はるか
『7つの習慣』です。
ひとし
あぁ。『7つの習慣』
はるか
『スティーブン・R・コヴィー博士』の『7つの習慣』なんだけど。
このスペースっていうね。
表現が上手いなと思っている。
これ書けるじゃん。
刺激、反応の間にスペースがあるっていうイメージが持てるわけやない。
ひとし
そうやね。
はるか
ちょっとこれ脱線しそうだけど。
人間ってこの法則と事象があって、
それに接続用知識っていったモデルが重要なんだよね。
ひとし
モ、モデル…
はるか
ちょっとごめんやっぱりややこしいからやめとこう。
理解するためにモデルが必要っていうふうに言われてて。
このスペースっていうモデルがすごく理解を促進するっていう話なんだけど。
ひとし
そういうことね。図にして理解すると。
はるか
君たちは刺激があって、スペースがあって反応してるんだという話がある。
つまりどういうことかっていうと、
どんな刺激があっても、それに対する反応は自分の心が決めてるんですよっていう話なんだよね。
ひとし
うん。
そうやね。そのスペースの部分で自分で決めてるんだよと。
はるか
で、ここまででスペースがあるんだねっていう話で、やっぱり重要なのは具体的なエピソードなんだよね。
ここにエピソードが1、2、3、4。4つあるんだけど。
ひとし
ここからさらに4つある。
はるか
そう4つあるんだけど、一番いいなと思ったお話で、
経営の神様って呼ばれてる『松下幸之助さん』っていう人がいるんだけど知ってる?っていう。
ひとし
はいはいはい。
『松下幸之助さん』はパナソニックの方か。
はるか
うん。そうそう。パナソニックの経営者の方で、
で、経営者として成功の秘訣をインタビューされた際に、自分が成功したのは3つのことがあったからだって答えたんだって。
ひとし
うん。何やろ。
はるか
で、それが1個目が家が貧乏だったこと。
ひとし
うん。
はるか
で、もう1個が学校へ行ってないこと。
ひとし
うん。
はるか
で、3つ目が病気がちで体が弱かったこと。
ひとし
へー。
はるか
で、小さい頃から自分の家は貧しかった。
ひとし
うん。
はるか
だけどそのおかげでお金の大切さを誰よりも感じることができました。
ひとし
うん。
はるか
他の人が高校大学へ行く中、自分は小学校しか出ていません。
だけどそのおかげで人一倍勉強しようと思いました。
ひとし
うん。
はるか
体が病弱で、めいっぱい体を動かすことができません。
だけどそのおかげで人に頼り、人を大切に育てることを学びました。
ひとし
はいはい。そのおかげで、がなんかスペースの部分な感じがしてきたね。
はるか
あらあらあらあら。鋭いですね。
そう。で、このように経営の神様は、貧乏も学校に行っていないことも病弱だったことも全て環境要因であって外部からの刺激だ。
ひとし
うん。
はるか
でも『松下幸之助さん』はそれによって自暴自棄になるわけではなくて人のためにひたむきに働きました。
ひとし
うん。
はるか
で、病弱であることもお金がないことも言い訳にすることせずむしろそれを逆転の発想で考えて人を大切に育てることを学ぼうとしたのです。
ひとし
うん。
はるか
だから貧乏だからほにゃららできないとか、頭が悪いからほにゃららが難しいとかじゃなくて『松下幸之助さん』はこういう動物的な反応、刺激的な反応をするんじゃなくて主体的に自分でどうするかを選んで生きてきたんだという話をしていました。
で、これってさ長年生きてきたら多分どこかで触れて、自分で主体的に生きるとか楽しいは意思であるとか、なんかそういった言葉ってけっこう触れられたりとかもあるかもしれないけど、
ひとし
うん。
はるか
で、それをそういった適切なタイミングでお話をして、このスペースっていうものを意識して自分でどう反応するのか行動していくのかを決めていこうねっていう話をしておくと、今後それを前提で意思決定がしていくことができるからかなり影響を及ぼしていくっていう話なんだよね。
ひとし
なるほどね。それをもう子どもにもしていいんだ。
はるか
そうね。小学校2年生とかもしてたし。
ひとし
2年生のね。
はるか
まあ言い方はその子にあった言い方するんだけど、空白とかスペースとかっていうのは分かりやすい。うちのクラスの子もさ卒業文書の時にやっぱこれが響いてたみたいで。
ひとし
へえ。
はるか
うん。なんか楽しいではなく楽しむっていうことを学びましたみたいな。
ひとし
大事。スペースの話でした。
はるか
スペース。主体的に生きるとはどういうことか。
ひとし
いやーいいね。
ひとし
はい。じゃあ2つ目。
はるか
はい。
ひとし
友達関係かな。
はるか
そうそうそう。これはね、はい、イメージしたら。
ひとし
友達関係に悩んでいる時。
はるか
まあ、スマートフォンとかをね、子どもたちに買う時に話すかなって思ってる。
ひとし
ああ。でももう早いよね多分。
はるか
早いかもしれんね。
ひとし
俺ら中学生、高校生ぐらいで持ち始めたけど。
はるか
どんどん早くなっていってるもんね。
ひとし
小学生でも持つんやろうね。
はるか
まあ当たり前になるだろうからね、そういうデジタルでコミュニケーション取るのはもっと。
で、これがねLINEっていう会社があるじゃん。
ひとし
はい。
はるか
で、LINEっていう会社が作ってる特別授業みたいで。
ひとし
へえ。
はるか
これが面白くて普通に紹介したくてお話をするんだけど、これ俺はまだしたことなくて子どもたちに。
でも子どもがスマホを持つ時とかにはお話したいと思っています。
ひとし
うん。
はるか
えっとね、何の授業かというと、人の価値観の違いについてのお話なんだよね。
ひとし
へえ。価値観の違い。
はるか
そうそうそう。
で、まず導入として、「皆さん子どもに人気のある辛い食べ物と言えば何ですか」っていう質問する。
ひとし
うーん。
カラムーチョ。
はるか
うん、オリジナリティ高そうやね。
ひとし
あ、そう?
はるか
カラムーチョが一発目で出るか。
ひとし
ああ。
何やろ。
はるか
カレーとかね、あるし。
ひとし
ああ、そっちか。
はるか
キムチとかもあるし。
ひとし
ああ、そっちか。
はるか
麻婆豆腐とか担々麺とか出てくるかもしれない。
ひとし
確かに。
はるか
じゃあ続けて質問です。
ひとし
はい。
はるか
夜遅い時間と言えば何時頃ですか?
ひとし
おお、23時。
はるか
はいはいはいはい。ひとしくんは23時。
ひとし
うん。
はるか
なるほどね。7時っていう子もいるかもしれないし、8時っていう子もいるかもしれないと。なんかいろんな回答が出てくる。
ひとし
うん。
はるか
で、5枚のカードを配ったんだって。
ひとし
うん。
はるか
1番、真面目だねっていう言葉が書かれたカード。
ひとし
うん。
はるか
2番、おとなしいね。
3番、面白いね。
ひとし
うん。
はるか
4番、個性的だね。
5番、マイペースだね。
ひとし
うん。
はるか
で、全員にカードが行き渡った時点で、次の指示がありました。
ひとし
うん。
はるか
この中で、言われたら嫌だなと思う順番にカードを並べてみてください。
ひとし
ああ。
真面目、マイペース。
はるか
おとなしいね、面白いね、個性的だね。
ひとし
ああ、言われたら嫌な順。
はるか
うん。
ひとし
ちょっと5つが覚えれんけど、マイペースだねはなんか嫌かもね。
はるか
ああ、そうなんだ。
ひとし
うん。
はるか
とかっていうふうに並べていくわけよね。
ひとし
うん。
はるか
まあ、お父さん、お母さんとかと一緒に並べてみてもいいかもしれない。
ひとし
うん。
はるか
で、その時に重要なのが、全然違うということになる。順番が。
ひとし
そうだね。
はるか
意外と子どもたちって、「え、違うの?」みたいな。
ひとし
えー、あ、そうなるんだ。
はるか
なる。え、真面目だねが嫌なんだとか。
ひとし
うん。
はるか
え、真面目って褒め言葉じゃないの?みたいな感じで、わーってなる。
ひとし
うん。
はるか
つまり、自分にとって全く平気な言葉でも、人によってはその言葉がとても嫌だと感じる場面があるんだよってことが一つ言えてくる。
ひとし
ああ。
はるか
実感を伴って理解できる。
ひとし
確かに。
はるか
で、ここでLINEならではのカードがもう1個あって、それがまた違うカードを5枚渡しました。
ひとし
うん。
はるか
次は言葉ではなくてコミュニケーションです。
ひとし
うん。
はるか
1番、すぐに返信がない。2番、なかなか会話が終わらない。
ひとし
うん。
はるか
3番、知らないところで自分の話題が出ている。4番、話をしているときに携帯スマートフォンを触っている。
ひとし
うん。
はるか
5番、自分が一緒に写っている写真を公開される。
ひとし
うん。
はるか
で、これを見たときに、並び替えた後、この中で絶対に嫌だということを1つか2つ選んで、他のカードと分けておいてくださいっていうふうにするわけよね。
ひとし
なるほどね。
はるか
そしたらもう教室中、うわーってなって。
ひとし
うん。
はるか
もう自分が絶対嫌だと思っていたことを、それは全然平気だよっていう子がいたとか。
ひとし
うん。
はるか
「なんでそれ嫌じゃないの?」とかっていう声がやっぱ上がってくるわけだよね。
ひとし
うん。
はるか
「えー私全然大丈夫なんだけど」とかっていう話があって。
ひとし
うん。
はるか
で、そのときに違っていて当たり前なのに、自分と違うという理由だけで人を攻撃してしまう人もいますと。
ひとし
あー。
はるか
で、それにインターネットが使われることもある。既読スルー、グループ外しなどLINEによるいじめも同じようにあります。と。
ひとし
あーそうか。
はるか
っていう話があって、ここでシーンと真剣な表情になるわけだよね。
ひとし
うん。
はるか
で、最後にLINEの先生の決め台詞をね。
「包丁は料理の材料を切るために作られています。」
ひとし
うん。
はるか
「スコップは土を掘るために作られています。
どんな道具でもそこには作り手の思いが存在します。
LINEというアプリは東日本大震災をきっかけとして誕生したものです。
震災直後現地では電話がほとんどつながらなくなりました。
そのとき、たとえ電話がつながらなくても大切な人と連絡を取り合えるようなアプリを作りたいと考えました。
そして皆さんが楽しく連絡を取り合い、絆がより深まるようにとの思いでこのアプリを作りました。
ひとし
やりたいことをやるっていうことか。
はるか
そう、これのニュアンスとしては他の人の目を気にしすぎていたと。
で、本当に挑戦したかったことができなかったっていう話をしてた。
こんなことの連続やない。
あの時本当はこれしたかったけど、あの友達のあの目線気にしてしまったわとか。
ひとし
あるね。
はるか
ちょっとできない自分恥ずかしいかもしれないとか、周りにできないって思われるの嫌だからなとか。
そういったことで挑戦してこなかったことが、死ぬ直前になって後悔するんだって。
ひとし
うわー怖いねそれは確かに。
はるか
そう、だから死ぬ直前に後悔しない選択をしようねっていう話をして、
はい、じゃあ今から代表委員の立候補を取りたいと思いますって言ったら、みんなブワーって手を挙げる。
かわいいやろ。
ひとし
情報操作しとるやん。
はるか
情報操作とかじゃないよ別に。
ひとし
やる気がね出たっていう。
はるか
そうそう。
ひとし
一個挑戦したかったけどできてなかったよね。
はるか
まあなんだかんだやりたいけど、自分なんかじゃできないんじゃないかっていうのを周りの目を気にしてブレーキかけてたことが、
いやもう挑戦していいんだっていうふうに思えるようなお話だったかなっていうふうに思います。
ひとし
確かに。
死を覚悟した人の話は種植えられるなこれは。
はるか
種植えられるよねこれは。
俺も世界出るときとかは完全にこれで出たしということもあって、
死ぬ直前に後悔しない生き方をしましょうっていう話をここで種ぽつんと植えられたら、
今本当にやりたいことできるんじゃないかなと思ったところで、
この本の中にもこの挑戦系の話はめちゃくちゃある。
ちょっとコテコテだったかもしれないんだけど、
本当に想像以上に効果のあることで、
俺これ学級通信とかにこのまま載せたりしてたよ。
しゃべったことを。
そしたらその後の子どもの感想も載せるし、
それに対する保護者の感想とかも載せたんだけど、
もう反響がすごくて、
で、忘れないよその言葉とかっていうの。
今もあの時のあの言葉が支えてますみたいなことを言ってくれるから、
なんかコテコテのように聞こえるし、
よくある話ねって思うかもしれないけど、
一回話してみたらかなり変わることもあるし、
どの話がどう刺さるかもわからないから、
ぜひ子どもが無気力だなって感じているときは、
こういった話をゆっくりしてみるのもいいのかなと思いました。
ひとし
なるほどね。
はるか
なんかある?ひとしこの話で目覚めたわみたいな。
ひとし
うわー、そうね。
メキシコ人漁師とアメリカ人エリートの話っていうのがあって、
知ってた?
はるか
知らない。
ひとし
知らない?これも全員が知ってるものと思ってた。
はるか
偏ってるな。
LINEの授業は必要な人だこの人。
ひとし
必要です。
メキシコ人の漁師が田舎の漁師をやってる方、
アメリカ人エリートがゴリゴリのシティでお金を稼いでる方よね。
アメリカ人のビジネスパーソンが観光客としてメキシコに来ました。
そしてその漁師さんに尋ねました。
今日は大量ですね。
どのぐらい海に出て漁をやってたんですか?
昼の数時間だけだよと答えました。
だから3時間とかかな。
で、それに驚いたアメリカ人。
いや、もっと長い時間漁をしていっぱい捕まえたらいいじゃん。
はるか
あー、なりそうなりそう。もっと稼ごうぜって。
ひとし
そうすると漁師さんは、
いや、なんでそんな必要があるんだよ。これで十分食べていけるじゃないか。
確かに。
それだったら、漁をしてない時間は何をしているんだいとアメリカ人の方が言ったと。
そうすると領主さんは、ゆっくり起きて家族と過ごしているかなと。
で、夜は友達と飲んだりギターを弾いたりして過ごしているんだと。
そうするとね、やっぱりね、アメリカ人は驚くよね。
いやいやいや、僕はビジネスをしっかり学んできたんだと。
もっと漁をして、もっといっぱい魚を捕ったら、それで大きな船が買えるようになると。
で、その大きな船を買うと、もっとたくさん魚が捕れて、会社が設立できたりするんだよと。
はるか
いいよ。
ひとし
で、漁師さんが聞きました。
それってどんぐらいの期間頑張ったらできるの?と。
まあ20年とか。
会社の経営がうまくいったら、もうそれで上場もしたり、会社を売却したりしてお金持ちになれるんだとアメリカ人の方が言ったと。
そうするとメキシコ人の漁師さんは疑問に思いました。
その後ってどうなるんですか?会社売却した後。
そうするとアメリカ人の方は、引退して小さな島でゆっくり暮らせばいいんだよ。
朝はゆっくり起きて家族と遊んだり、少しの時間釣りをしたり。
夜は友達とお酒を飲んだり音楽をしたり楽しい時間が過ごせるんだよと。
そうすると漁師さんは言いました。
もうすでにそうしてるじゃありませんかと。
はるか
あります。
ありますね。
ひとし
だから何のために頑張るんだっていう話よね。
はるか
そうよね。
ひとし
経済活動だけがゴールじゃないよねっていう話かな。
はるか
ちょっとかなりくらってますけども。
ひとし
知らんやったこの話。
はるか
いやいややっぱり改めて聞くと、限りある時間の中でも同じような話があって。
ひとし
出てきたか。
はるか
ちょうど先週LINEで母が家族でキャンプしようよって言ったのに対して、ちょっと待ってと言ってしまった自分を振り返っちゃうよね。
ひとし
とかもね。
あるよね。
はるか
ありますけども。
ほんと今、身近にいる人を大事にできたりとか、そこの足元を見れるようにしてはいきたいね。
ひとし
このストーリーを人に話すっていう目線だといろいろまた新しいことが見えてきた今。
はるか
どうしたどうした。
ひとし
子どもに話したい話ありますかって聞かれても別にそんななかったんだよ。
でも絵本一緒に読むとかがあったら出てくるなと思ったよね。
うさぎとカメの競争とかさ。
あれを読んだ後にノロマのカメがコツコツやることもいいんだねみたいなのを意味づけるとかやりたいなと思ったよね。
はるか
あー確かにね。ストーリーテリング。
ひとし
そうそう。ストーリーテリングは絵本に頼るとかは俺は現実的にできそうだなってけっこう思った。
はるか
大事やねやっぱり。絵本を読んだりするのは。
ひとし
絵本大事やね。
はるか
そう言われると大事やね。
ひとし
だいたい全部に教訓があるけんさ。その教訓を言語化するのは絵本読んだ後に一緒にするとかはいいよねと思った。
はるか
大事。種植えよ。いっぱい絵本で。
でも漫画とかにもだいぶ種植えられてるな。
ひとし
いやそうだよ。
はるか
スラムダンクとかさ。
ひとし
ヒロアカとか俺マジでけっこうくらってるんだよ。
はるか
ヒロアカもか。
ひとし
あれ人の個性による活躍の社会やから。
大事やね。
はるか
大事やね日本のアニメ文化、漫画文化。種植えられてるよ。
最近もさ、学校行く気がなかなか起きない子たちがスクールライフの話をアニメで見て、学校とか学び場の良さをすごい感じて行き始めたとかもあるらしくて。
いろんな形でなんか目覚めることあるんやねと思って。
ひとし
そっかじゃあ今日話した話もね、誰かの種になってたらいいね。
はるか
何かの種になったら嬉しいね。
ひとし
じゃあ全部入れるか話した話。
はるか
ほんと?
ひとし
全部カットせず使おう。誰かの種になるかもしれない。
はるか
そう言われたらそうやね。
ひとし
ちょっとねお互い話した後、いやこれちょっとコテコテすぎてカットした方がいいかもってなっちゃったけど。
はるか
なっております。
ひとし
もう入れよ。
はるか
じゃあほんとね、どの話がどこで刺さるかわからんからね。
ひとし
そうやね。
はるか
そのタイミングもあるからね。
ということで。
ひとし
まとめると、種を植えましょうと。
はるか
適切な時期に植えて日の光を当てて水を肥料を撒きましょうという。
ひとし
めっちゃ抽象的やなほんと。
ストーリー持っとくの大事と。