はるか
へー、じゃあもう、いよいよ揃うんですね。
ひとし
揃う。
はるか
教材をずっと揃えてらっしゃってて、でもたぶん皆さんわかるように、教材があるだけじゃ子どもたちって学ぶのは難しいんですけど、
さらにそれを頑張る方法とか、モチベーションの上げ方まで葉一さんがあげてくれたらもう、
本当にそのYouTubeで子どもたちが教育の選択肢として選べるなと思って。
葉一
そうですね。勉強だけじゃないですけど、スポーツとかも、努力を必要な瞬間って、やっぱりサポーターが絶対必要だと思うんですよね。
まあ大人もそうだと思うんですけど、子どもたちはやっぱりいろんな境遇にいて、
身近に信頼できるサポーターがいる方は、たぶん私の授業動画でも全然支えになると思うんですよ。
そこにサポーターがいるので。
でも、けっこういま、子どもたちの悩み相談を『Voicy(ボイシー)』とかで答えたりするんですけど、
はるか
うん、聞きました。
葉一
すごく重たい相談が多いんですね。
で、こう聞いてると、家に全く居場所がなかったりとか、本当に親御さんから毎日暴言を吐かれてるような子とかもいるので、
まあ、そういう子たちだけのためではないんですけど、教材もあって、
で、メンタルのサポートも自分がもしちょっとでも支えることができたら、
子どもたちの人生少し良い方向に行かないかなっていう、なんかチャレンジをずっといま、してる感じです。
ひとし
それはYouTube動画でやっていこうという感じなんですか?
葉一
そうですね。やっぱりYouTubeってお世話になった場所ですし、なんかそこは大事にしたいなって思ってます。
はるか
Voicyでも、『とある男が相談に答えてみた』って番組されてるじゃないですか。
葉一
はい、やってます。
はるか
めちゃくちゃ元気出ますね。
あれも子ども向けにお話しされてて。
葉一
はい。
はるか
子どもが直接聞いて元気出る音源だなって思いました。
葉一
そうです。Googleフォームに子どもたちが相談を送ってくれるので、それに答えるような活動もしてます。
はるか
すごい。
ひとし
ぜひ貼っておきます、VoicyのURL。
はるか
はい。
ひとし
概要欄から飛んでみてください。
葉一
ありがとうございます。
ひとし
なんかいま、その無料の教材とか動画とか増えてきた中で、
葉一
はい。
ひとし
より自分の役割みたいな、こう明確に認識していってるのかなと思うんですけど、その辺ってどう捉えてたりするんですか?
葉一
どうなんすかね。わたしの教材って、授業動画もそうなんですけど、かなり無味無色に近いと思うんですよね。
ひとし
ああ。
葉一
すごい淡々としてると思うし、別に面白みがある動画かって言ったら全然全くそんなこともないんですよ。編集も入れてないので。
ひとし
はい。
葉一
すっごいスタンダードなものを撮るっていうスタンスでやってきたんですけど、
でもだからこそ、まずスタートとしていろんな方に知ってもらった時に、悪い印象は持たれないようにはしたいなって思ったんですね。
ひとし
はい。
葉一
その、ちょっとYouTubeから話がずれちゃうんですけど、けっこう学校さんにお邪魔して講演会もすること今すごく多くて、そこでも全く同じことを思ってるんですが、
ひとし
はい。
葉一
自分は早く始めた人間なので、YouTubeを。
ひとし
はい。
葉一
だから、まあ後輩というか、これから教育関係のYouTuberでも他の方もそうですけど、歩いてくる子たちが歩きやすくする。
ひとし
はい。
葉一
その道を舗装していくのが自分の役割だと思ってるんですよ。
ひとし
へー。
葉一
だから、授業動画もわたしから知ってくれてれば、「あ、でもYouTubeの授業動画って意外とちゃんとしてるんだね。他も調べてみよう」ってなったらそれでいいわけですよ。
はるか
ああー。
葉一
講演会も、YouTuber呼ぶってリスクがあるので、学校からしたら。
はるか
へー。
ひとし
あーそうなんですね。
葉一
やっぱ親御さんとか教育委員会とか兼ね合いがあるので、
はるか
はい。
葉一
でも、絶対に思ったより良かったよねって言わせる自信があるので、講演会に関しては。
はるか
へー。
葉一
だから、必ずそういう仕事をして、で、講演会って同じ人を呼ばないんで基本的にそこまで。
ひとし
はいはい。
葉一
だから、次の年とかも、「あ、去年YouTuberでも良かったからYouTuberの人探してみる?」ってなったらそれでいいと思うんですよ、わたしの中で。
ひとし
うんうん。
葉一
だからなんか、まあ後輩のためって言ったらちょっと聞こえがかっこよくなっちゃうんですけど、次に歩いてくる方たちが歩きやすくなるようにしなきゃなっていうのは、わたしのコンテンツというかわたしのポジションとしては今すごく大事なとこなんだろうなとは思ってます。
ひとし
はー。
はるか
最後、一個聞きたいことがあってですね。
葉一
はい。
ひとし
はいはいはい。
はるか
いま、僕たちの共通部分として不登校の子どもたちにも何か支援を届けたいっていうのがあるっておっしゃったんですけども。
葉一
はい。
はるか
以前イベントで不登校のイメージを変えたいっていう、『不登校は不幸じゃないんだ』っていうようなイベントをされてたじゃないですか。
葉一
はい、出させてもらいました。
はるか
葉一さんがどんなにふうに不登校のイメージを変えていきたいのかなっていうのを、ちょっと聞いてみたいなと思って。
葉一
あー、なんか不登校ってどうしても後ろ向きなイメージがつくじゃないですか。
なんか良くないことをしてるとか、みんなができてることができてない人、みたいな。
なんかね、「意味がわかんない、その解釈が」ってずっと思ってて。
はるか
確かにそういう文字も”不”って書いてますもんね。
葉一
そうなんですよ。だから登校がね、メジャーだからそっちの『不』になっちゃうと思うんですけど。
はるか
うんうん。
葉一
学校に『行く』にしても学校に『行かない』にしても、その道を選んだだけなんですよ。
同じ一歩を踏み出しただけだと思うんですよ。
はるか
うんうん。
葉一
選んだ道が違うだけ。だからシンプルに言うとそのネガティブイメージをなくしたいっていうだけです。
子どもたちがポジティブにその道を選んだんだよっていうふうにはしたい。
けどなんかそこだけが大事なわけではなくて、よく学校に行くの悩んでる子とかの相談に必ず言うようにしてるのは、
はるか
はい。
葉一
もし学校に行かないっていう選択を取る、その道を選ぶのであれば、
学校に普段使ってた時間とエネルギーが浮くわけですよ。もちろん。
はるか
はい。
葉一
「その浮いた時間とエネルギーを何に使うのかを探すことには一生懸命になるんだよ」って言うんですよ。
はるか
ああー。
葉一
必ず。それは多分、学校に行かないっていう道を選んだ人にはマストというか必須のものだと思っているので、
それがもしセットでできたら、別に「自分はこれを学ぶために、このスキルアップをするためにこの道を選びました。」だったら、全然その生き方でいいじゃんと思うんですよね。
はるか
はー。
葉一
でもそれをポジティブにするには、それを選んだ子どもたちが『10年後20年後にこうなりました』っていうのが必要なんですよ。きっとモデルケースが。
ひとし
そうですよね。
葉一
だから時間はもちろんかかるんですけど、でも絶対そのイメージは変えることができると思っているので、それをやっていきたいなとは思っています。
はるか
すごいなと思うのが、やっぱり学校に行かないっていう選択肢は自分の道だよっていう発言とセットで、その道を葉一さん作ってらっしゃるじゃないですか。
葉一
そうですね。勉強に関しては全然支えられるから任せてって思ってるんで。
はるか
そうですよね。自分でその選択肢も作りながらセットで子供たちの意思を後押ししてるっていうのが覚悟を感じるし、僕たちも発言とセットでそういう道を作りながらしていきたいなっていうのは本当に真似したいと思います。
葉一
ぜひ。
ひとし
ちょっと本読んでどうでしたかっていうのも、ぜひ聞きたいんですけど。
葉一
めちゃめちゃ勉強になりました。勉強になったし、ちょっと冒頭にも話しちゃいましたけど、すごく考え方がやっぱり似てるというか、あ、俺間違ってなかったんだって思わせてもらうシーンが多すぎて。
なんかね、嬉しかったんですよ。読んでて。
はるか
嬉しいな。本当に心から嬉しい。前向きな感情になってもらえたのが本当に一番嬉しいですね。
葉一
いやー思いましたね。帯の案とかでも書かせてもらいましたけど、お二人が書かれてることって難しくないんですよね。すごく実践しやすいはず。
でももちろん子育てしてると気をつけなきゃいけないですけど、大人になればなるほど自分の考え方変えるって難しくなっていくと思うんですよ。やっぱり。
はるか
難しいです。
葉一
そこを変えなきゃってちゃんと意識を持って、持っててもなかなか変わらないことが多い。でもきっとお二人の本で書かれてる実践っていうのは、ちょっと変わらなきゃ、変えなきゃって思った時に、「あ、これならいける」っていう。
ハードルを下げたものの内容がすごく多かったので、多くの方がそれを読んだ時に、「あ、これなら」っていう真っ暗なトンネルの中にいるんだけど、そこに光を見出してくれるような本なんじゃないかなってすごく思いましたね。
ひとし
嬉しいです。
はるか
嬉しい。ニヤニヤしちゃう。
ひとし
なんかもしあれば、特にこの話覚えてるな、みたいなとかってありますか?
葉一
ヨイ出しですかね。
はるか
おー。
殿下の宝刀。
葉一
いや、いいですね。
ヨイ出し。
ヨイ出しって言葉いいなと思ったのと、たぶんヨイ出しの後ろに書いてあったやつだったかな。間違いとか失敗が宝みたいな話ありましたよね。
はるか
はい。
葉一
わたし、講演会でも絶対言うんですけど。子どもたちに、”失敗は成功のもと”っていう感覚をもう一回子供たちに取り戻させたいんですよ。
なんか塾講師やってる時から徐々に実は感じてたことなんですけど、”失敗は成功のもと”が子供たちに届かない。伝わらない。
ひとし
そうなんですね。
葉一
失敗したら人生終わりだって普通に言われるんですよ。
で、これはYouTube活動を始めてけっこう年々色濃く感じるようになっていて、わたしの相談に来る子たちがちょっとメンタルが不安定な子が多いっていうのもあると思うんですけど、
やっぱりSNSとかで芸能人の方とかいろんな方の炎上とかを見て
ちっちゃな失敗がきっかけで袋叩きに合うような人たちを見てて、でもあれは子どもたちにとっては別に芸能人だからとは切り捨てられないんですよね。
はるか
そうか。自分ごとなんだ。
葉一
学校で起こった、ちっちゃないざこざ。
昔でいうんだったら、翌日謝ったら終わりのことが、家に帰ります→クラスラインの中でその事実が報告されます→
あいつ舐めてるな、みたいになって裏ラインが作られます→自分だけ外されてる。
で、そこで自分の悪口が並ぶみたいなことがあり得るんですよね。いまの子どもたちの世界は。
はるか
そっかそっか。
葉一
だから間違いができない、正解を選ばなきゃいけない、っていう意識がなんかすごく強くなっちゃってると思ってるんです。わたしが。
ひとし
なるほど。
葉一
でも人生失敗なしなんて絶対無理だと思うし、ちょっとこれは長く生きてるから言えることかもしれないですけど、失敗を次にどう活かすかが人生の面白さだと思うんですよね。
だからなんかそういった意味でも、その間違いや失敗は宝だっていうのは、たぶん親御さん向けのアドバイスではあったんですけど、
葉一
やっぱり一番身近な家族がその感覚を持ってくれてるかどうかって子どもにとってはめちゃくちゃ心的安心感が違うと思うんです。
だからこの感覚とか言葉が多くの親御さんに届いて、そうだなって思ってくれたらいいなって思ったとこでした。そこが。
ひとし
ありがとうございます。もう葉一さんのおかげで本がめちゃくちゃ売れますね。これは。
葉一
これ売れなかったらどうすんの?ごめんね。
はるか
でも本当にその、ヨイ出しとか失敗は宝とかっていう話っていうのは、僕が自分で言ってるのに原稿を見てまた元気づけられたんですよね。
葉一
確かに。いいですね。
はるか
やっぱそんなふうに、なんか分かってるけどできないことたくさんある中で、本を見返したりとかすると、これこれってこの気持ち忘れんようにしようっていうふうに思ってもらえたら嬉しいなっていうのが一番ありますね。
葉一
そうですね。やっぱ子育て頑張ってる方というか、我が子のことになるとどうしても視野が狭くなるんですよね。
はるか
本当そうですよね。
葉一
もうね、塾講師やってる時私まだ子どもいなかったんですけど、保護者の方にすごく言われてたんですよ。「先生もいざ子どもができたらね」って。
本当になんか塾では子どもたち教えてる一応プロなんですけど、「こんなはずじゃなかったって思う日が来るわよ」みたいな。
言われてたんですけど、めっちゃわかりますもん、いま。
はるか
やっぱそうなんですね。
葉一
自分の生徒には絶対これは言ったらあかんって言葉あるじゃないですか、NGワード。わかってるのに我が子に出そうになるんですよ。てか、出ちゃうんですよ。
はるか
やっぱそうなんだ。
葉一
たぶんそこは、近い存在だったりとか、やっぱりより幸せを願ってるとかっていう気持ちが出ちゃうんですけど。
はるか
そっかそっか。いろんな思いが絡み合うんですね。
葉一
そう。それが湾曲してたぶん現れてしまうんですよね。でもやっぱりそれは言葉を凶器にしてはいけないので絶対に。
だからなんかそういう気づき、なんかストッパーとしてもお二人の本はすごくいいなって思います。
はるか
そんな存在になれたら、いやもうなんか5年後6年後、自分が自分のに本に支えられてる気がしてきました。
葉一
いやそれめちゃめちゃ素敵じゃないですか。そうなったら。
はるか
自分の子どもができたらですね。
ひとし
この前、原稿をチェックさせてもらってるときに隣にいたんですけど、はるかが。
たびたびお互い「この人たちめっちゃいいこと言うね」ってなってました。「なんか元気出るわ」って。
葉一
いやめっちゃそれはねいいことだと思います。
自分の言葉で自分やっぱり支えられるってすごく素敵なことだから、多くの方に届くといいなって思いますね。
はるか
いや嬉しい。ありがとうございます。
ありがとうございます。
ひとし
なんかもしあれば、僕らへの質問とかありますか。
葉一
これ全く本と関係なくてもいいですか。
はるか
大丈夫です。
葉一
なんか今回の本って会話形式じゃないですか。
だから読んでると本当にお二人が目の前で喋ってるのをスタバとかで聞いてる感覚で、わたし読んでたんですけど。
すごい教育っていうものに対してやっぱ熱量が高いと思うんですよね。
その熱量の根源、源じゃないんですけど、お二人を突き動かす思いっていうか。
それって何が動機でそこまで動けるのかなっていうのを聞いてみたいなって思ったんですけど、大丈夫ですか?
はるか
これはまためちゃくちゃいっぱいあります。
めちゃくちゃいっぱいある。
ひとし
しかもそれぞれも違うんですよね。このティーチャーティーチャーに向き合っている動機とかも。
葉一
そうなんですね。
ひとし
なので、何からどう話すかよね。
はるか
入り口はやっぱり目の前のお子さんと親御さんです。
本当に僕たちはリアルに生活の中で悩んでらっしゃったりとか、どうにかしたいって願ってる方々のメッセージが届いて、
それに対して僕たちは真剣に回答を用意して、その後感想までいただくっていう形ができていて。
だから本当に適当なことは言えないし、本当に僕もひとしも納得いくまで話し合わないと世に出せないなっていうのがあって。
ひとしはやっぱりこれを日本中の困っている方々に届けたいとか、これで社会を良くしたいとかって思いも持ってるんで。
納得できてないものは出したくないって思いもあるからこそ、熱量は高くなってるのかなっていうのはあると思います。
ひとし
そうですね。僕はこういう、はるかみたいな意思を持ってる人のこの熱量とか培ってきているノウハウスキルを適切に世の中に広めていけるとかがすごい意味があるんじゃないかなと思ってたりして。
その辺もあったり。ちょっと言い出すといろいろあるのかな。
はるか
葉一さんとすごい共通している部分見つけたんですよ。すみません。恐縮ながら。
ずっと葉一さんは何かバズらせたいからこういうふうに言うとかじゃなくて合わせずに、自分が良いものとか届けたいものを着実に一つ一つ作っていって、だからこそ認知もちょっとずつ広がっていくみたいな状態があるっておっしゃってたじゃないですか。
まさにティーチャーティーチャーもそんな感じで。バズらせてやろうとかじゃなくて、本当に良いものを作り続けたいっていうのがあって。
だからそれも僕とひとしは毎朝話し合って、その目的なんだろうみたいな。それが短期的なメリットのためだったら違うし。
だけど本当に良いものだったら、やっていこうみたいなのをずっと対話しながらやっていってるっていうのがありますね。
ひとし
答えになったかな?どうなんですか?