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【Monday Night Run】UTMBインデックス史上最高995点の衝撃——大会運営・自治体・ブランド・日本との乖離を5つの視点で読む【powered by Goldwin】
2026-08-31 47:21

【Monday Night Run】UTMBインデックス史上最高995点の衝撃——大会運営・自治体・ブランド・日本との乖離を5つの視点で読む【powered by Goldwin】

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トレイルランニングの世界で起きた1週間の出来事を、背景にある力学とともに深く読み解くDogsorCaravanのニュース番組。毎週月曜夜にYouTubeプレミア公開+ポッドキャスト配信。

今週はUTMBモンブラン(UTMB/CCC/OCC)。レース展開そのものはInstagramとウェブ記事ですでにお伝え済みなので、この番組ではあえて時系列を離れ、①記録ラッシュの数字の裏側、②悪天候下での大会運営、③シャモニー新市長の閉会式スピーチと2027年に起きること、④ブランドとUTMBの関係、⑤進化する世界レベルと日本勢の結果の乖離——という5つの視点で読み解きます。ベン・ディマン選手のUTMBインデックス995点という前人未到の数字と、その本人が語った言葉のギャップにも注目です。

【今週の登場人物・大会ガイド 📝】 ※動画を見ていて「誰?」「どの大会?」と思ったらここをチェック

■ 海外:UTMBモンブラン(UTMB/CCC/OCC)

・UTMB … モンブラン山塊を1周する100マイルの看板レース

・Ben DHIMAN (USA) … UTMB男子優勝、18時間16分29秒(史上初のサブ19)。UTMBインデックス995点は歴代最高

・Baptiste CHASSAGNE (FRA) … UTMB男子2位。3位との差はわずか46秒

・Caleb OLSON (USA) … UTMB男子3位。2位との差わずか46秒

・Blandine L'HIRONDEL (FRA) … UTMB女子優勝、21時間54分49秒(女子史上初のサブ22)。自己ベストとなる829点

・Rachel ENTREKIN (USA) … UTMB女子2位。今回が初めてのUTMB挑戦

・Emily SCHMITZ (USA) … UTMB女子3位。シャモニー在住

・Yngvild KASPERSEN (NOR) … CCC女子優勝。中間地点で13〜14位まで沈みながらの大逆転劇。本業は家庭医

・Cristian MINOGGIO (ITA) … CCC男子優勝、42歳。元ダム建設現場作業員という経歴

・トニー・マッキャン Tony McCANN (RSA) … CCC上位。コース変更区間の踏切で足止めを受けた

・Miao YAO (CHN) 姚妙 … CCC上位。踏切で足止めされたトニー・マッキャン選手に追いついた選手

■ 大会と自治体

・フランソワ=グザヴィエ・ラファン氏(シャモニー市長/今年春に就任) … 閉会式スピーチで地域への負担に言及。2027年はUTMBと同じ週末に隣接エリアでUCI自転車世界選手権が開催される

■ 業界トピック:ブランドとUTMBの関係

・ボルダ得点(トップ10成績を点数化した独自ランキング) … ASICS 53点が首位、HOKA 40点、Nike ACG 36点と続く

・adidas「Agravic Speed Ultra Evo」 … 1足500ユーロの実験的モデル。シャモニーで発表

・Nike ACG「Picklejus」 … 来年発売予定。位置づけは未詳のまま先行発表

■ 選手の動向:世界レベルと日本勢の乖離

・秋山穂乃果 Honoka AKIYAMA (JPN) … CCC女子7位。終盤ハンガーノックに見舞われながらの好走

・甲斐大貴 Hiroki KAI (JPN) … CCC男子91位、日本勢トップ

・吉村健祐 Kensuke YOSHIMURA (JPN) … UTMB男子121位、日本勢トップ

・宮﨑喜美乃 Kimino MIYAZAKI (JPN) … UTMB女子31位、日本勢トップ

・奥宮俊祐 Shunsuke OKUNOMIYA (JPN) … OCC男子89位、日本勢トップ

・三井菜美 Nami MITSUI (JPN) … OCC女子102位、日本勢トップ

🎧 ポッドキャストでも配信中 この「Monday Night Run」は、DogsorCaravanのポッドキャスト『Run the World』としても配信しています。SpotifyやApple Podcastで「Run the World DogsorCaravan」を検索してフォローしていただくと、通勤中やランニング中にもお聴きいただけます。

🏃 みんなの週末をシェア! #DCResults 毎週日曜日、DogsorCaravanのInstagramストーリーズで「週末どこを走りましたか?」の質問スタンプを設置しています。回答いただくとこの番組でご紹介します。ぜひ #DCResults で参加してください!

オープニング

#DCResults — 読者のレース報告

視点①:UTMBを数字で読み直す

視点②:大会運営の裏側

視点③:大会と地元自治体の関係

視点④:大会とブランドの関係 視点⑤:世界レベルと日本勢の乖離

国内:志賀高原100

まとめ・来週のレースプレビュー

DogsorCaravan Instagram: https://www.instagram.com/dogsorcaravan/


感想

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サマリー

今回の「Monday Night Run」では、UTMBモンブランのレース結果だけでなく、その背景にある様々な側面を5つの視点から深掘りします。まず、ベン・ディマン選手が記録したUTMBインデックス史上最高995点という驚異的な数字の裏側と、トップ選手たちの記録ラッシュの要因を探ります。次に、悪天候下での大会運営の工夫や、シャモニー市長の発言に見る地域との関係性、そして2027年にUTMBと自転車世界選手権が同週末に開催されることによる影響についても考察します。さらに、ASICSがトップとなったブランドとUTMBの関係性、特にシャモニーでの新製品発表の動向に触れます。最後に、世界レベルの進化と日本勢の結果との乖離に焦点を当て、秋山穂乃果選手のCCC女子7位入賞という快挙を称えつつも、全体的なタイム差や参加者数の違いから、日本におけるトレイルランニングコミュニティの文化やサポート体制の課題について深く掘り下げます。

オープニングと読者からの報告
みなさん、こんばんは。DogsorCaravan、Iwasaです。
【Monday Night Run】powered by Goldwin、今週もやってまいりました。
先にちょっとお伝えしておこうと思いますけれども、
先週、UTMBモンブラン行われましたよね。
ですので、今週のこの【Monday Night Run】ではですね、
UTMBのメインレースである100マイル、それからCCC、OCCの結果、
そしてレースの時系列での展開ということについては、
この週末、すでにDogsorCaravanのインスタグラムと、
あとウェブサイトのほうで記事、速報を出し続けてきております。
ですので、誰が優勝して、タイムは何時間何分だったのか、
どんな競り合いがあったのか、そういった情報についてはですね、
こういったコンテンツのほうをご覧いただければと思います。
今日の【Monday Night Run】powered by Goldwinでは、
そういった結果についてはもうご存知という前提で、
少し視点を変えて5つの切り口から、今回のUTMBモンブラン見ていきたいと思います。
数字の裏側、大会の運営、大会と地元自治体の関係、大会とブランドの関係、
そして世界レベルと日本勢の乖離、こういった盛りだくさんの内容ですので、
今回も拡大版としてお届けしたいと思います。
はい、そこでまずは最初に恒例のDCリザルトから皆さんの報告を紹介させていただきます。
まず、じゅんいちみどりかわさん、いつもありがとうございます。
北海道マラソンを走られたそうです。
例年よりは涼しかったものの向かい風が厳しかったというお話です。
みどりかわさん、いつもありがとうございます。
そして、ばんらいふしょうじさんからはですね、
ご在所だけというふうに投稿をいただきました。
あれは三重県の鈴鹿山脈の山ですよね。
この時期の山もまだまだ楽しめると思いますが、
ちょっと先週末ね、ちょっと天気が荒れたかもしれないですね。
安全に楽しんでいただければと思います。
ばんらいふしょうじさん、ありがとうございます。
そして、つぶあん1808さん、こちらもね、いつもありがとうございます。
滋賀高原100キロ走られたということで、
ずっと雨でしたという投稿をいただきました。
後半の国内コーナーでも触れますけれども、
今回の滋賀高原はですね、かなり天気が荒れたようで、
かなりね、激しいですとなったようです。
つぶあんさん、お疲れさまでした。
そして、u3693から投稿をいただきました。
シャモニーで走ったというふうにおっしゃるんですね。
スポンサーとはいえ、会社の働きに感謝です。
次は私もあの場に立ちますというコメントをいただきました。
スポーツ関係のお仕事の関係なんでしょうかね。
そちらにいらっしゃったそうです。
まさにね、今週我々が見てきたあの舞台ですね。
実はこれ、今日のこのマンデーナイトランの本編への入り口にもなっています。
あの場に立つということはどういうことなのか、
今日のエピソードの中ではじっくりお話ししていきたいと思います。
それではマンデーナイトランパワードバイゴールドウィング本編に入りましょう。
視点①:UTMBを数字で読み直す
まずはUTMBを数字で読み直すというお話です。
万史の100マイルのUTMBはですね、
ベン・ディーマン選手が18時間16分29秒で優勝しました。
これ自体が史上初のサブ19だったわけですけれども、
注目したいのはトップ10全員がサブ20、20時間以内で走ってるということなんですね。
2位のバプティスト・シャサーニュ選手、3位のカレブ・オルソン選手との差はわずか46秒。
2位と3位の差ですね。わずか46秒だったんです。
優勝タイムだけじゃなくフィールド全体の底上げが起きているということなんですよね。
UTMBの女子も同じ構図です。
ブランディ・ヌリロンデル選手が21時間54分49秒で
女子史上初のサブ22成し遂げました。
2位にレイチェル・アントレカン選手。
こちらが入り、3位はシャモニー在住のアメリカ人でいらっしゃる
エミリー・シュミッツ選手入ったんですけれども、
2位と3位の差は94秒差と。
CCCの女子もですね、優勝したのはイングビル・カスパーセン選手がですね、
最後大まくりで勝った。
中間地点では一時は23分もトップから離れていた。
その時の順位が13位から14位だったんですけれども、
最終盤に驚くような大逆転を仕掛けて優勝したということなんです。
私はライブ配信で閉会式までずっと見てたんですけれども、
そこでですね、速報として発表されたニュースがあったので皆さんにもご紹介しておきます。
UTMBにはですね、UTMBインデックスというのがあるんですけれども、
それの元になっているのはそれぞれのレースをですね、
走った時の評価となるUTMBスコアなんですよね。
そこでですね、この今年のUTMBの閉会式で、
ベン・ディーマンのスコアが995だったということが発表されたんです。
発表の時にですね、これはもう大会史上といいますか、
それを超えてトレイルランニングの史上あるいはUTMBインデックスというものがですね、
作られるようになってから前例のない最高の数字だということが発表されたんですよね。
会場もどよめいていました。大きな拍手がね、そこで。
女子の方もブランディーヌ・リロンデルのですね、
今回の成績は彼女にとっての自己ベストとなる829ポイントスコアということになったんですね。
この数字がすごいということもあるんですけども、その後のスピーチも面白かったんです。
表彰式のスピーチでブランディーヌ・リロンデル選手本人がですね、
順位やタイムよりコース上で支えてくれた観客の熱狂とエネルギーが一番心に残っていると涙ながらに語ったんです。
男子のベンディーマンも995という数字はただのデータに過ぎない。
私たちは数字のためではなくこのスポーツへの情熱のために走っている。
特にラフレジエールで観客と一緒に歩き登った光景は一生忘れないというふうにコメントしたんです。
今回のUTMBのキロクラッシュは単に選手が強くなったという一言で言えばそれまでなんですけれども、
実際にはコースを知り尽くすこと、レース本番のシミュレーションを徹底的にやり込むこと、これがもう基本的な必要なことになっているということなんですね。
ベンディーマンはアメリカ国籍ではありますけれども、今はフランスピレレイ山脈のふもとに家族と一緒に住んでいるわけなんです。
パルプスもすぐ近くというわけではありませんけれども、それでも今回がUTMBには4度目の挑戦となって、過去3回、最初の2回はDNF、そして昨年が準優勝。
何が優勝に届かなかった理由なのかということを徹底的に分析して必要なことを積み重ねてきた。
その成果が今回のパフォーマンスにつながっているということは明らかなんですよね。
ブランディーヌ・リロンデル選手も同じくフランスピレレイのアリエージュというところを拠点に住んでいらっしゃるそうなんですけれども、
彼女はすでにOCCとCCCを制した経験がありますので、この100マイルのUTMBを優勝したことで3冠になった。
UTMB本戦もすでに2度走って今年を迎えましたので、どこでどういうことが起こるコースなのかということもよくよく研究しつくしているということなんですね。
一方、2位になったレイチェル・アントリカン選手のエピソードも紹介しておきたいと思います。
普段彼女はコロナウイルスをベースにローカルレースで才能を発揮してきたことで知られています。
今回は初めてと言っていい国際的なレース、世界の注目が一気に集まるUTMBを挑戦の場に選んだわけです。
レースの1ヶ月以上前からチャモニーのエリアに入ってツアーガイドのようなお仕事をしつつ、コースとなる場所を全部自分の目で見てきたと。
さらに装備であるとかエイドステーションでの着替え、こういったことも徹底的にやり方を突き詰めているんですよね。
これはベンディーマン選手の話になりますけれども、それまで2分近く他の選手だったらかかっていたようなシャツの着替えを30秒ちょっとでまで切り詰めて効率化していると。
それぐらいの秒単位のタイムを削り出しているのがこの男女のトップレベルの選手たちのオペレーション、エイドステーションでのオペレーションなんですね。
レースの戦略ということに目を向けてみると、特にベンディーマンの走り方というのは他の誰にも真似できないようなものだったと思います。
本人がレース後のインタビューでも振り返っているんですけれども、気づけば1人90キロのタイムトライアルをしているような状態だったと。
普通ならこんなことは進められるやり方じゃないというふうに振り返っていたんですね。
誰も自分を追いかけてこなかった。ペースを落とさずに淡々と走り続けたところ、自然に後方との差が開いていったということなんです。
そしてレシャピューというのはスタートから50キロぐらいのところにあるエイドステーションですけれども、レシャピューへの下りで本格的にペースを上げたことで、気づけば残り90キロを独走する展開になっていたということなんですね。
まさに今回のベンディーマンの強さを象徴するエピソードだと思います。
そして最後にコースの話もしたいと思います。
UTMBの本線100マイルのUTMBはここ数年ピラミッドカルケールという区間を通るのが定番になっていました。
ただ今年は天気が荒れたためにこの区間を迂回しているということがあります。
これを迂回したことによって選手たちはピラミッドカルケールを通るルートから20分から30分ほど時間をセーブできたというふうに言われています。
ただディーマンが速かったのは、このコースの影響が、今年のコース取りの影響があるんじゃないかというふうに言う人もいるんですけれども、
ただそれを察してもなおこれまでの最速記録を1時間以上上回っているということは言えるわけなんです。
今年のコースは簡単だったから記録が出たわけではないということは間違いなく言えると思うんです。
これはちょっと矛盾するようなことなんですが、科学的なトレーニング、バイオメカニックス的なアプローチによって選手全体のレベルが底上げされているのは事実だと思います。
ただその中でさらに抜きに出て勝ち切るにはパフォーマンスだけを追い求める姿勢では届かない部分もやっぱりあるようなんですね。
ベンディーマン自身がレース後のインタビューで語っていたことは私の印象に残りました。
彼が言うには人生で大きな問いに向き合う瞬間自分はなぜこれをやっているのか次に何をすべきかこれを自分に問う瞬間について
そういう答えのない怖くなるような瞬間からこそ本当に前に進むための力が生まれる。
結局突き詰めていけるかどうかは外からの動機づけだけではなく自分の内側から湧いてくるものにどれだけ従えるかにかかっているとちょっと哲学的なお話になりますよね。
そしてベンディーマンがインタビューの中で話してもう一つ面白いなと思ったのがゴールの直前です。
シャモニーの街中で大歓声に包まれた瞬間についてもすごく刺激的だった。
人生の熱量があまりに強くて自然と自分の中でその感覚をすっと受け流してしまっていたというふうに振り返っています。
抑え込むということではなくて受け流すこの感覚のコントロールが終盤の走りにつながっているのかなと私は思いました。
同じチャンピオンでも女子のフランディの理論ではちょっと違うアプローチです。
閉館式のインタビューで彼女が話していたことなんですけれどもゴール手前にラフレジエールという最後のスキーのテレキャビンがある
駅がある大きな移動なんですけれどもここで例年ここ最近はすごい大勢の観客の皆さんが選手を迎えるんですね。
その時のことを聞かれてランディングジョンデルは涙ながらにこのように答えました。
わざわざ足を運んで自分のためにエネルギーと声と時間をくれる人がこんなにたくさんいるんだと実感してそれが本当にありがたかった。
そして彼女がレースで何を求めているのかという質問に対して私にとってこれほどの感情を与えてくれるのはスポーツしかない。
順位表に勝利を刻むこと以上にそれこそが私がスポーツに求めていることなんですというふうに語ったんですね。
私の言葉でちょっと言い換えてみるとベンディーマンは外の熱情を受け流して心の中の静けさを保つという方向に向かっている。
一方でブランディングジョンデルは観客とのつながりそのものを走る理由にするという方向に傾いている。
それぞれアプローチを取りながらどちらも記録だけを追うという以上の何かを走る動機にしている。
この対比はなかなか面白いなと思ったんですね。
視点②:大会運営の裏側
次に大会の運営面のお話もしたいと思います。
今回は天気が荒れたことによってレースが受けた影響はOCC,CCC,UTMBでそれぞれ違ったんですよね。
木曜日に行われたOCCは当日の変更は特にありませんでした。
コース変更があったのは翌日金曜日から土曜日にかけて行われたCCCとUTMBの2つです。
まずCCCです。
本来はシャンペラ区からボビーン、ラジェットこういったところを経由してトリアンへと下っていく大きな山岳セクションを通るルートだったんです。
これが一旦マルティリまで降りていってそこからトリアンへ登り返すというルートに変更されています。
これは選手には前日のうちに連絡があったそうなんですね。
実は私自身も2011年のUTMBで同じようにレース中にコース変更があって今回のCCCと同じコースでマルティリ経由で登り返してきたというのを走ったことがあるんですね。
その時の経験から思い出すと想定してなかったどんな地形かもわからない区間を走るというのが非常に心理的にはこだえた。
マルティリから登り返すルートというのは標高差が1000m近くの登り返ししかも直線的な登り返しになります。
かなり心理的にはつらかったなということを思えているんですけれどもそういうところを今年のCCCは走ることになった。
ライブ配信を見ていて面白いと思ったのがマルティリの街に近いところまで降りてきたところで線路の踏切を渡るというコースになっているんですね。
電車が来ると選手は電車優先で踏切待ちをすることになります。
実際トニーマッキャン選手がその時トップで走ってたんですけれどもこの踏切で足止めを食らってそこに2番手だったヤオミャオ選手が追いついてしまってそこで2人で踏切が開くのを待つことになった。
当然踏切が開くとそこで2人が並んでエイドステーションに入っていくという流れになりましたのでトニーマッキャン選手はそんなに長い時間ではなかったと思いますけれども1分とか2分ぐらいはリードを失ってしまったわけなんですよね。
こういうトップクラスの選手のレースでも踏切による足止めが起きるというのは非常に珍しいことだと思います。
日本ですとマウントフジ100の最終盤フジキューハイランドの中に踏切があって同じようなことが起こり得ますけれどもこういうのは日本特有のものなのかなと思ってたんです。
UTMBでもこんなことが起こるというのは驚きでした。
ただ最もこのマルティニ経由のルートは毎年使われるコースではなくてあくまでバックアップ天気が悪い時のためのバックアップのコースとなっています。
もう一つはUTMBの本線100マイルのスタートの時間です。
予定されていたのは17時45分でしたけれどもそこから2時間遅れ繰り下げられて19時45分のスタートになりました。
結果として大きな天候の崩れを経験することなく選手は100マイルのコースを安全に進むことができたわけなんですね。
これは本当に素晴らしい判断だったと思いますし正直運も味方した部分はあると思います。
でも判断としては的確だったからこそ素晴らしい天候にみんな恵まれたんだと思うんですね。
変更時間のスタート時間の繰り下げによってちょっと面白い場面がありました。
CCCの上位の選手たちがUTMBがまだスタートしていないシャモニーの街に戻ってくることになったんですね。
協会の前にはですねUTMBのスタートを待つ選手たちが大勢並んでいてそこにクリスチャン・ミノジョ選手がですねUTMBスタートの40分ほど前に帰ってきた。
CCCのフィニッシュにそのまま選手を次々通すわけにはいかないので運営はフィニッシュの600メートル手前のところで急遽選手を足止めして
UTMBがスタートして選手がいなくなってからもう一度その600メートルを
CCCの選手に走らせてフィニッシュさせるという対応を取ったんですね。
その間UTMBのスタートを待っていた時間というのは公式記録から差し引くという扱いだったんです。
実際にトップ10クラスの選手にもこの経験をした人がいたんですね。
これはやっぱり前代未聞の対応だとは思いますし選手の経験としては一直線に走りきれなかったという意味であんまりいい経験にはならなかったと思います。
ただこれだけ柔軟な対応できるところがUTMBの運営チームの経験と組織力を改めて感じました。
思い返せば2010年になると思いますけれどもUTMBがスタートした後強烈な雨が降ってレースはサンジェルベスタートから30キロ地点で中止となったということがありました。
この時は全選手が一旦スタートしたけれどもレースを中止してシャモリンに戻ってきて翌日のCCCに相当するのと同じコースだからUTMBのレース後半分を走ることができるというアナウンスがあったんですけれども
そこからすると非常にこの天気に対するレジリエンスというかどういうふうに対応してレース大会をできるだけ本来のものに近いものに守って開催するかということの経験値がすごく上がってきているということはあると思います。
この運営面に関してはちょっと面白い提言があったんですね。
私もいつも見ているフリートレイルのこのUTMBの振り返り番組の中で女性のコメンテーターであるコリーン・マルコムさんがですねCCCのフィニッシュとUTMBのスタート中継がバッティングしてしまう問題というのを指摘してCCCを木曜日午前にOCCを金曜日午前に入れ替えるべきなんだ入れ替えたらいいんじゃないかというふうに提言してるんですね。
ちょっと面白い話だなと思って私も考えてみたんですけれどもこの提案は私も含めたメディア側の人間としてはすごくよくわかる問題意識なんですね。
CCCのフィニッシュのいいところをきちんと伝えきれないままUTMBがスタートしてしまうので両方を同時に追いかけるというのはちょっと負担が大きくなってしまう。
特にメディアの多くのメディアはUTMB長い方の100マイルの方を中心に人を裂きたいというふうに考えがちなので結果としてCCCのカバレッジが手薄になるとそういうことが起こりがち。
私自身も何度もその取材の経験からよくわかります。
コリーン・マルコムの提言のように日程が変わるならそれ自体は私は歓迎です。
ただ実際には大会運営のオペレーションの問題があってスタッフの配置、エイドステーションの設営、交通規制そういったことを考えるとなかなか簡単には動かせない事情もあるんだろうなというふうに推測します。
もしそこが動かせないんだとしたらあとはメディア側が取材体制をどう組むかという話になってきますよね。
そうなるとより手厚いスタッフを配置できるメディアがより厚いカバレッジができる。
これは当たり前のことかもしれませんけれどもそういう傾向はますます強まるだろうと。
あるいはもしかしたら大会の側がさらなる進化を遂げて大会側の負担が多少増えたとしても選手やメディアにとって理想的な大会日程に変更されることもあるかもしれないですよね。
これからちょっとその事情をこのことを覚えておいてどんな風になっていくのかということを私もつぶさに観察していきたいと思います。
視点③:大会と地元自治体の関係
それでは3つ目の視点ということでお話ししたいと思います。
それは大会とそれを受け入れている地元自治体の関係についてです。
ドクターキャラバンでも今年のUTMBの開催を前にレポートしていたことなんですけれども、
今年春に新しく社務院の市長に就任したばかりのフランスワーグザビエラファン氏の周辺でですね。
UTMBが地元住民にとって嫌われ者になっているっていうですね。
本人の市長さん本人の言葉だそうですけれどもかなり直接的な言葉が出てきてたんですね。
UTMBが大会として大きくなりすぎて交通渋滞や静かな生活環境への負担など、
街にとっての重肉になってしまっているという指摘なんです。
これを受けてUTMB側も7月に記者会見を開いて対応するという一幕がありました。
こういう背景がありましたので私自身今年のUTMBの中でこの新しいラファン市長がですね。
どんな発言をするのか正直気になってました。
もし発言があるとすれば閉会式スピーチだろうというふうに予想してたんですけれども。
案の定そこで発言がありました。
その内容としては大会が無事に開催されたこと。
世界中から社モニーに人が集まってこの山岳スポーツの祭典が実現したこと。
公展の中でも運営側が柔軟に安全な形で大会を続けたこと。
こうした対応を率直に称賛するという内容は含まれていましたが。
ただそれだけでは留まりませんでした。
ラファン市長がおっしゃるのはですね。
4つのバランスという言葉を使ってたんですけれども。
社モニーが属するこの渓谷エリアが様々な変化にさらされていて。
地域の未来に対して責任を負わなければならないという趣旨のことを。
抽象的な言い回しではありますけれども語っています。
スポーツイベントとはいえこのエリアへの影響を決して楽観視していないというメッセージだと私は受け取りました。
もう一つラファン市長の話の中で具体的な話だったのが。
2027年来年の大会についてです。
これは私も知らなかったんですけれども。
2027年8月の最終週にですね。
つまり来年のUTMBモンブランが開催されるのと同じ週末に社モニーと同じオートサボア圏のアルブ渓谷一帯。
これは社モニーのお隣のエリアと言える場所ですけれども。
そこを中心にしてですね。
CI自転車世界選手権が開催されるということなんですね。
つまりUTMBとこの自転車世界選手権国際的な2大スポーツイベントが重なるということになります。
地域としての適応力が問われるというふうにラファン市長はおっしゃってましたけれども。
それ以上に細かい話というのはまだ出てきていません。
ここからは私の推測ということになりますが。
こういう発言があったということは少なくとも2027年単体ではUTMBモンブランの運営や大会に行って場合によってはコースや会場についても何らかの調整があるかもしれないですね。
場合によっては大会の前倒し後ろ倒しが議論される可能性もあるかもしれません。
ここは来年のUTMBモンブランがどうなるのか社モニーという街とラファン市長がどういう方向でリーダーシップを取っていくのか。
引き続き注目して皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
視点④:大会とブランドの関係
4つ目の話題今度はブランドとの関係です。
ちょっとデータをご紹介しようと思うんですがフリートレイルが集計したところによるとこのUTMBのレースのトップ10のですね成績に応じたボルダ得点で計算すると
ボルダ得点というのは順位に応じて点数をつけて複数のレースの結果を合算するというランキングのことですよね。
優勝者だけを見る金メダルがいくつかという話に比べるとトップ10にどれだけ選手を送り込めているかという層の厚さが点数に反映されるというのが特徴ということになりますね。
それを彼ら独自に集計したそうなんですけれどもそれによるとトップだったのはASICSこちら53点で首位だったと続いて他これが40点で3番手がナイキACGこちらが36点ということだったそうです。
この順位は一発の優勝争いということだけではなくてブランド全体としての選手層の厚みを示しているということが言えると思うんですが
今のそういう首位がASICSで2位が他3位がACGというそういうことの組み合いの今回は結果だったそうなんですね。
こういうパフォーマンスのアスレティクスというか選手のパフォーマンスの競争も激しいですけれどもそれ以外にもマーケティング的な意味合いもどんどん増している。
以前からUTMBを開催している期間中に大会のスポンサーをしているブランドがシャモニーで新しい製品を発表するということはよくありました。
記者会見が行われて大会の記者会見の後にそういうブランドの発表会みたいなものが行われたということも私も記憶がありますけれども
ただ最近はちょっと意味合いが変わってきていてスポンサーしている大会のスポンサーをしているブランドに限らずどんなブランドにとってもシャモニーで発表することが世界で最初のお披露目になるというような感じを狙っている。
あえてUTMBウィークに合わせてくるブランドが増えている気がするんですね。
しかもそのシャモニーで発表されるものっていうのは単なるモデルチェンジということではないことがあるんですね。
例えば先週もちょっとご紹介したアリダスのアグラビックスピードウルトラエヴォこちらはなんと一足500ユーロ日本円ですると8万円とか9万円とかするというですね超高価格帯の実験的なモデルになります。
またこれも発表先週の末にUTMB直前に発表されましたけれどもナイキーACGのピックルジュースというシューズも発表されたんですけどもこれに至ってはどういうポジショニングのシューズなのかということがあまりはっきりとは書かれていないそこを超えるようなポジショニングを考えているんだろうということでまだ明らかになっている部分が多い発表で
明らかになってない形で発表されたんですねこれから徐々に情報が出てくるんだと思うんですが来年のまだ発表ということを来年の発売ということですので1年以上にわたって謎めいたままの状況は続くそういう商品製品をシャモニーでお披露目するということで
異例中の異例他に例がないような新鮮なやり方の発表だったということなんですねあとブランドとの関係についてはスポンサーシップの話がどうしても気になることだと思います選手に対してブランドがスポンサーシップを提供することによってその選手のパフォーマンスがより引き出されるブランドの優れた価値観を表現するということが期待されるわけなんですけれども
ただここで私は改めて今年のUTMBを通して感じたことがあってそれは手厚いスポンサーサポートを受けたプロ選手だから強いということだけでは今年の大会は少なくとも語れないんだなというふうに思ったんですね
具体的な例を挙げてお話ししましょうCCCの男子で優勝したのはクリスチアン・ミノジョという選手です
彼は42歳というベテランカテゴリー40歳以上のカテゴリーでこのCCCUTMBを制した久しぶりの選手前回これまではルイス・アルベルト・ヘルナンド選手がそれをやってのけたわけなんですけどもそれ以来ということになるそうです
彼はもともとダムの建設現場の作業員という経歴を持っていてそこからのスポーツでの飛躍ということなんですねお医者さんしかも総合診療医というジェネラルプラクティショナーということになります
こういう医者としての本業を持ちながらこの競技に取り組んでいるチャンピオンズウォークというレースが終わった翌日の日曜日の午前中に行われたインタビューのセッションでもこの経歴が紹介されて話題になりました
もちろんベンディーマンやブランディン・リロンデル選手のようにしっかりしたスポンサーの体制の下で結果を出していくという選手もたくさんいます
それ自体は私も否定するものではありません
ただブランドの勢力図の話をした直後だからこそプロとして手厚く支えられていることだけが強さの唯一の背景ではないという事実はきちんと伝えておく必要があるなと思ったんです
ブランドの動きでいうとナイキとかシックスとかそういう大きなブランドだけではなくて他のブランドも動きが加速しています
例えば中国のアンタガンジョンですねこちらも新しい新製品をUTMBに合わせて発表しましたし
今年UTMBの会場でも大活躍したカイラス・フーガもシャモニーに直営拠点をこのタイミングで構えてオープンしています
TMBが選手やスポーツにとって重要な舞台であるだけでなく業界関係の方にとっても仕事でシャモニーに行くという機会がどんどん増えていることになっているようなんですね
UTMBウィークのシャモニーの行き場というのはしばらくなんだかんだ言いながらも加速していく方向にありそうだなというふうに改めて感じました
それで5つ目の話題はですね今日一番時間を割いてお話したいなと思ったテーマです
視点⑤:世界レベルと日本勢の乖離
進化する世界のレベルと日本勢の結果の乖離という話題です
先週のマンデー・モーニングランの予告でも触れましたけれども
今回のUTMB、CCC、OCCのエリートエントリーは389人でそのうち中国勢が28人に対して日本勢は8人にとどまったという話をしました
その時私が数えることができたエリート枠でエントリーしていた選手だけの話なんですね
今回大会が開催されたのでUTMB公式のリザルトを国別で絞り込んで見てみたんです
つまりエリート以外も含めた日本勢の顔ぶれと順位というのが見えてくるわけなんですね
CCCの女子こちらは日本勢のトップは秋山ほのか選手でした
見事女子7位に入りました12時間37分2秒
ハンガーノックに見舞われたそうなんですけれどもこの順位でした
ドクターキャラバンではレースを終えて翌日のインタビューをさせていただきました
ちょっと音声を聞いていただければと思います
気づいたら頂上でセカンドって言われてやってしまった
飛ばしすぎた
トップ集団の女性がたぶん一つ目の山はストックを使わないっていう決めたのは
ストックは使ってなくて私だけは3回しそういった時に
ここもう登りだけで1時間半以上あるので
ここでストック使わずに足を使ったらその後足が持たないなと思ってたので
最初からストック握りしめてスタートしたんですよ
なんでなんかだいぶ足を温存周りの選手に比べて知ってたのもあって
気づいたら2番になってしまったのかな
自分ちょっと分析したんですけど
レースになった時にこのリミットを外す力だけはすごいのかなと勝手に思って
その調子が良かったっていうよりはなんかもうリミット外しすぎて
実力以上で走ってることにすらも気づいていないのかもしれない
ちょっと思ったりもしてるんですけど
もう楽しくて楽しくて
ジェニファー選手と走ってることも嬉しくて嬉しくて
自分がしんどいことにも気づいてない
ふさいが溜まって溜まって後から
しんどかったんだみたいな感じで
昨日はハンガーノックになった時は多分顔が鬼のようになってたと思います
もうしんどすぎて
ジェルが取れなかったので
そこで唯一食べられるスイカを5個6個くらいむさぼり食べて
コーラを入れてちょっと時間かけてもいいから
ハンガーノックをなんとかしようと思って
スイカをザックに入れて
ハンガーノックになっていて
ようやくトリアンでスイカを食べて元気が湧いてきて
トリアンでスイカ食べる前はリタイアしようと思うくらい辛くて
すっごい辛いなと思ったんですけど
スイカ食べたら持ち直して
ただ単純にお腹減ってただけなんだって気づいて
ジェルは飲めないので
スイカを食べ続けるしかない状況で
独創キャラ版のポッドキャスト
あるいはこのYouTubeチャンネルでもですね
公開していますので
ぜひお気になっていただければと思います
日本人女子選手として
7位に入る
トップ10にUTMBのレースで入るっていうのがですね
大快挙を成し遂げた秋山さんです
そしてCCC男子の方では
日本勢のトップは
カイヒロキ選手ですね
彼が男子の91位
14時間26分39秒でフィニッシュしています
そして100マイルのUTMBの本戦になると
その差は割より明確になります
男子の日本勢のトップが
吉村健介選手でした
しかが男子の121位
26時間10分43秒
あえて比較すると
優勝したベンディーマン選手とは
7時間54分14秒の差ということになります
女子の日本勢のトップが
宮崎君野選手
こちらは男子の31位
26時間55分14秒でのフィニッシュでした
女子優勝のブランディン・リロンデルが
21時間54分でしたので
ちょうど5時間ちょっとのね
差ということになります
OCCでは男子の日本勢トップは
奥野宮俊介選手となりました
男子89位
7時間5分46秒
女子の日本勢トップが
三井奈美選手で
女子の102位
9時間26分20秒でした
今回事前に注目していた
日本人の選手の中にも
途中危険になった選手がですね
思いのほか現れました
振り返っておきますと
私が確認した範囲になりますが
OCCでは男子の上田瑠衣選手
岡沢孝謙選手
そしてCCCでは
吉住由里選手
それからUTMBの本選では
小原雅俊選手
そして万葉はじめ選手
永尾昭人選手
伊藤有香選手
岩野蔵文選手
それから田中平氏選手
こういった皆さんが100マイルのUTMBで
途中危険
TNFということになったんですね
私の方では
それぞれ危険された理由について
僕自身が一件一件を
確認できたわけではありません
ただ日本のトレーラーニングコミュニティの
ソーシャルメディア見ていると
お腹下したんじゃないのですか
という声もいっぱい出てましたよね
実際そういう話が出てくるのは
今回のUTMBで
エリート選手の間で
ウイルス性の風邪のような症状が
広がってたという話があったからだと思うんですね
例えばトム・エヴァンス
昨年のUTMBチャンピオンですけれども
彼も体調を崩して
出場を取りやめるという
アナウンスをしてましたよね
あと他にも
この絵に関連すると
エリート選手の家族がシャモニーにいる
関係者の方なんかが
マスクをつけて行動していた
という話もあったくらいなんです
ただ私自身は
これが全部の日本人の
TNFの原因だというふうに
決めつけるのは想定かもしれないな
というふうに思います
あくまでコミュニティの中で出てきている話であって
確認はされていないという
ふうに思います
ここまでお話しした上で
競技レベルのことで戻りますと
世界のトップは
男子でサブ19
女子でサブ22という
水準まで来ている一方で
日本勢のトップはUTMBの
100マイル本線のほうで女子で31位
男子は121位
タイムの差で女子は
5時間前後男子で8時間前後
ということになるわけです
このエリート選手が
先ほど少ないという話しましたけれども
出走した選手たちの
総合順位そのものにも
今の世界との距離感というのは
はっきり表れているということが
わかりますよね
こういう日本と世界のギャップを
埋めるために何が必要なのか
一概には言えないとは思うんです
ただ私が日々聞きしている
情報から感じることを
一つのヒントとして
お話しさせていただきたいと思います
まず一つは競技に
集中して結果を出せるような
トレーニング体制や生活習慣を
選手が得られる環境というのは
なかなかないということが
一つありますよね
資金力のあるスポーツブランドが
才能のある選手を
見出して海外遠征や
コンディショニングを支援すると
生活費の面でも競技に
専念できるだけの金銭的なサポートをすると
こういうことができれば
選手にとって大きな支えになると思います
ただ
日本の国内で
そういったサポートをしてくれる企業を
見つけるというのは簡単でないというのが
もちろんです
日本にも様々なスポーツブランドの
拠点がありますけれども
東京の事業部門
いわば日本の支社といえる部門が
グローバルの拠点
本部と同じレベルで
日本人選手と契約して
ヨーロッパやアメリカの
トップ選手と同等のサポートを
提供できているかというと
そこは疑問が残ります
選手自身が自分の情熱や発信力を
ブランドにどう伝えていくかという
コミュニケーション能力も
必要になってきます
それが難しいというのであれば
選手とブランドをつなぐ
エージェントのような仕組みが
必要になってくると思います
ただブランドがお金さえ出せば
日本人選手が世界の
頂点に立てるのか
肩を並べられるのか
というとそんな単純な話でも
ないと思います
昨日の日曜日のチャンピオンズウォークに
登場した選手たちを見ても分かる通り
競技に専念できさえすれば
強くなれるというものでも
ないんですよね
競技か仕事か
100マイルで
世界一になるために全部を捨てるか
仕事に埋もれるか
そういう二択の選択ではなくて
自分にとって一番いい
バランスを取れる働き方が
できるようになれば状況は
変わってくるんだと思うんです
ただ日本ではそういった
バランスを取るような働き方というのは
難しくてフルタイムを続けないと
生活が立ち行かないという事情も
あると思いますただそこは
少しずつ変わりつつあると思います
将来のキャリアパスを見据えて
主体的にバランスを選び取れる
そういった社会の仕組みと
それを選手自身が選び取る
努力その両方が必要なんだろう
と思います
もう一つ今回感じたのは
日本のトレイルランニングコミュニティに
100マイルを走り切るということに
重きを置くカルチャーが根強く
あるんじゃないかなということなんです
今回のUTMBについて
私も少し
数えてみたんですね
それはUTMB CCC
OCC TDSと
4つの主要レースに参加している
各国の選手の内訳です
ここで
具体的な人数を一つ一つ
読み上げるのはやめておきますけれども
日本のこの4つの
レースに参加する人数合計
今年は173人
でした
これはアメリカの385人に
比べると約4割
中国の336人と比べて
大体半分程度に留まるわけですけれども
さらに特徴なのが
その内訳なんですね
日本は
173人のうち
7割が100マイルの
UTMB本線に集中しています
一方
中国やアメリカでは3割から4割に
留まっているんですね
これは世界のトレイルランニングの
傾向からすると
日本の
7割がUTMBに集中している
というのはちょっと特徴的だと思うんですね
ここからは
私の推測が入ってきますけれども
海外では
経験の浅い層あるいは若い
選手層でも
シャモニーやモンブランの雰囲気を
味わいたいという理由で
CCCやOCCに参加する人がたくさんいます
一方日本では
UTMBモンブランは
100マイルのUTMB本線を
走るための大会であって
それ以外は眼中にいないという意識が
強いんじゃないかと思うんですね
もちろん円安の影響もあって
せっかくシャモニーまで
行くならCCCやOCCでは
もったいないという感覚も
あるような気がするんです
これはどちらが良いという話では
ありません
日本は狭いトレイルランニングコミュニティの中で
UTMBの100マイル本線だけが
熱狂的に盛り上がる構造になっていて
逆にアメリカや中国では
幅広い年齢層
性別にわたって
UTMBというイベント全体に関心が向いている
こういう構造の違いが
CCCやOCCが
世界のトップ選手にとっての
入り口になっている中で
日本の選手たちが
その入り口を見つけにくくしている
そういうことも言える気がするんですね
皆さんはどうお感じになるでしょうか
コメント欄で
教えていただければと思います
さあUTMBのお話ししてきましたけれども
国内:滋賀高原100とまとめ
最後に国内の話題です
先週末
長野県山口町で開催された
滋賀高原100
DCリザルツでも
ずっと雨でしたという投稿をいただきましたけれども
大会全体が
終始悪天候という非常にタフな
コンディションになったそうです
100キロのカテゴリーでは
沢柳匠選手が優勝
女子では中野幸選手が
優勝しています
男子の方では
高木渚選手松村選手らが
押さえて
12時間27分53秒
ということでした
中野幸選手は15時間
42分46秒で
のフィニッシュとなりました
というわけで今週の
マンデーナイトランパワードバイゴールドウィン
お聞きいただきました
UTMBモンブランのお話に絞って
5つの視点で振り返ってきました
数字の裏側
それから運営の裏側
自治体との関連
関係そしてブランドとの
関係そして世界と
日本のレベルの乖離
それぞれまだまだ掘り下げられるテーマだと
私は思っています
今週末はトレイルランニング
会では
スイスで
ウルトラツアーモンテローザ
国内では新州都学市
トレイルランニングレース
行われます
見どころのある
レースが控えています
ドクサキャラバンのインスタグラムとウェブ記事
そしてこのマンデーナイトランパワードバイゴールドウィン
でつぶさに
お伝えしていきます
よろしかったらチャンネル登録
高評価
お願いできればと思います
それではまた来週
お会いしましょう
ドクサキャラバン岩澤でした
47:21

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