みなさん、こんばんは。DogsorCaravan、Iwasaです。
【Monday Night Run】powered by Goldwin、今週もやってまいりました。
先にちょっとお伝えしておこうと思いますけれども、
先週、UTMBモンブラン行われましたよね。
ですので、今週のこの【Monday Night Run】ではですね、
UTMBのメインレースである100マイル、それからCCC、OCCの結果、
そしてレースの時系列での展開ということについては、
この週末、すでにDogsorCaravanのインスタグラムと、
あとウェブサイトのほうで記事、速報を出し続けてきております。
ですので、誰が優勝して、タイムは何時間何分だったのか、
どんな競り合いがあったのか、そういった情報についてはですね、
こういったコンテンツのほうをご覧いただければと思います。
今日の【Monday Night Run】powered by Goldwinでは、
そういった結果についてはもうご存知という前提で、
少し視点を変えて5つの切り口から、今回のUTMBモンブラン見ていきたいと思います。
数字の裏側、大会の運営、大会と地元自治体の関係、大会とブランドの関係、
そして世界レベルと日本勢の乖離、こういった盛りだくさんの内容ですので、
今回も拡大版としてお届けしたいと思います。
はい、そこでまずは最初に恒例のDCリザルトから皆さんの報告を紹介させていただきます。
まず、じゅんいちみどりかわさん、いつもありがとうございます。
北海道マラソンを走られたそうです。
例年よりは涼しかったものの向かい風が厳しかったというお話です。
みどりかわさん、いつもありがとうございます。
そして、ばんらいふしょうじさんからはですね、
ご在所だけというふうに投稿をいただきました。
あれは三重県の鈴鹿山脈の山ですよね。
この時期の山もまだまだ楽しめると思いますが、
ちょっと先週末ね、ちょっと天気が荒れたかもしれないですね。
安全に楽しんでいただければと思います。
ばんらいふしょうじさん、ありがとうございます。
そして、つぶあん1808さん、こちらもね、いつもありがとうございます。
滋賀高原100キロ走られたということで、
ずっと雨でしたという投稿をいただきました。
後半の国内コーナーでも触れますけれども、
今回の滋賀高原はですね、かなり天気が荒れたようで、
かなりね、激しいですとなったようです。
つぶあんさん、お疲れさまでした。
そして、u3693から投稿をいただきました。
シャモニーで走ったというふうにおっしゃるんですね。
スポンサーとはいえ、会社の働きに感謝です。
次は私もあの場に立ちますというコメントをいただきました。
スポーツ関係のお仕事の関係なんでしょうかね。
そちらにいらっしゃったそうです。
まさにね、今週我々が見てきたあの舞台ですね。
実はこれ、今日のこのマンデーナイトランの本編への入り口にもなっています。
あの場に立つということはどういうことなのか、
今日のエピソードの中ではじっくりお話ししていきたいと思います。
それではマンデーナイトランパワードバイゴールドウィング本編に入りましょう。
まずはUTMBを数字で読み直すというお話です。
万史の100マイルのUTMBはですね、
ベン・ディーマン選手が18時間16分29秒で優勝しました。
これ自体が史上初のサブ19だったわけですけれども、
注目したいのはトップ10全員がサブ20、20時間以内で走ってるということなんですね。
2位のバプティスト・シャサーニュ選手、3位のカレブ・オルソン選手との差はわずか46秒。
2位と3位の差ですね。わずか46秒だったんです。
優勝タイムだけじゃなくフィールド全体の底上げが起きているということなんですよね。
UTMBの女子も同じ構図です。
ブランディ・ヌリロンデル選手が21時間54分49秒で
女子史上初のサブ22成し遂げました。
2位にレイチェル・アントレカン選手。
こちらが入り、3位はシャモニー在住のアメリカ人でいらっしゃる
エミリー・シュミッツ選手入ったんですけれども、
2位と3位の差は94秒差と。
CCCの女子もですね、優勝したのはイングビル・カスパーセン選手がですね、
最後大まくりで勝った。
中間地点では一時は23分もトップから離れていた。
その時の順位が13位から14位だったんですけれども、
最終盤に驚くような大逆転を仕掛けて優勝したということなんです。
私はライブ配信で閉会式までずっと見てたんですけれども、
そこでですね、速報として発表されたニュースがあったので皆さんにもご紹介しておきます。
UTMBにはですね、UTMBインデックスというのがあるんですけれども、
それの元になっているのはそれぞれのレースをですね、
走った時の評価となるUTMBスコアなんですよね。
そこでですね、この今年のUTMBの閉会式で、
ベン・ディーマンのスコアが995だったということが発表されたんです。
発表の時にですね、これはもう大会史上といいますか、
それを超えてトレイルランニングの史上あるいはUTMBインデックスというものがですね、
作られるようになってから前例のない最高の数字だということが発表されたんですよね。
会場もどよめいていました。大きな拍手がね、そこで。
女子の方もブランディーヌ・リロンデルのですね、
今回の成績は彼女にとっての自己ベストとなる829ポイントスコアということになったんですね。
この数字がすごいということもあるんですけども、その後のスピーチも面白かったんです。
表彰式のスピーチでブランディーヌ・リロンデル選手本人がですね、
順位やタイムよりコース上で支えてくれた観客の熱狂とエネルギーが一番心に残っていると涙ながらに語ったんです。
男子のベンディーマンも995という数字はただのデータに過ぎない。
私たちは数字のためではなくこのスポーツへの情熱のために走っている。
特にラフレジエールで観客と一緒に歩き登った光景は一生忘れないというふうにコメントしたんです。
今回のUTMBのキロクラッシュは単に選手が強くなったという一言で言えばそれまでなんですけれども、
実際にはコースを知り尽くすこと、レース本番のシミュレーションを徹底的にやり込むこと、これがもう基本的な必要なことになっているということなんですね。
ベンディーマンはアメリカ国籍ではありますけれども、今はフランスピレレイ山脈のふもとに家族と一緒に住んでいるわけなんです。
パルプスもすぐ近くというわけではありませんけれども、それでも今回がUTMBには4度目の挑戦となって、過去3回、最初の2回はDNF、そして昨年が準優勝。
何が優勝に届かなかった理由なのかということを徹底的に分析して必要なことを積み重ねてきた。
その成果が今回のパフォーマンスにつながっているということは明らかなんですよね。
ブランディーヌ・リロンデル選手も同じくフランスピレレイのアリエージュというところを拠点に住んでいらっしゃるそうなんですけれども、
彼女はすでにOCCとCCCを制した経験がありますので、この100マイルのUTMBを優勝したことで3冠になった。
UTMB本戦もすでに2度走って今年を迎えましたので、どこでどういうことが起こるコースなのかということもよくよく研究しつくしているということなんですね。
一方、2位になったレイチェル・アントリカン選手のエピソードも紹介しておきたいと思います。
普段彼女はコロナウイルスをベースにローカルレースで才能を発揮してきたことで知られています。
今回は初めてと言っていい国際的なレース、世界の注目が一気に集まるUTMBを挑戦の場に選んだわけです。
レースの1ヶ月以上前からチャモニーのエリアに入ってツアーガイドのようなお仕事をしつつ、コースとなる場所を全部自分の目で見てきたと。
さらに装備であるとかエイドステーションでの着替え、こういったことも徹底的にやり方を突き詰めているんですよね。
これはベンディーマン選手の話になりますけれども、それまで2分近く他の選手だったらかかっていたようなシャツの着替えを30秒ちょっとでまで切り詰めて効率化していると。
それぐらいの秒単位のタイムを削り出しているのがこの男女のトップレベルの選手たちのオペレーション、エイドステーションでのオペレーションなんですね。
レースの戦略ということに目を向けてみると、特にベンディーマンの走り方というのは他の誰にも真似できないようなものだったと思います。
本人がレース後のインタビューでも振り返っているんですけれども、気づけば1人90キロのタイムトライアルをしているような状態だったと。
普通ならこんなことは進められるやり方じゃないというふうに振り返っていたんですね。
誰も自分を追いかけてこなかった。ペースを落とさずに淡々と走り続けたところ、自然に後方との差が開いていったということなんです。
そしてレシャピューというのはスタートから50キロぐらいのところにあるエイドステーションですけれども、レシャピューへの下りで本格的にペースを上げたことで、気づけば残り90キロを独走する展開になっていたということなんですね。
まさに今回のベンディーマンの強さを象徴するエピソードだと思います。
そして最後にコースの話もしたいと思います。
UTMBの本線100マイルのUTMBはここ数年ピラミッドカルケールという区間を通るのが定番になっていました。
ただ今年は天気が荒れたためにこの区間を迂回しているということがあります。
これを迂回したことによって選手たちはピラミッドカルケールを通るルートから20分から30分ほど時間をセーブできたというふうに言われています。
ただディーマンが速かったのは、このコースの影響が、今年のコース取りの影響があるんじゃないかというふうに言う人もいるんですけれども、
ただそれを察してもなおこれまでの最速記録を1時間以上上回っているということは言えるわけなんです。
今年のコースは簡単だったから記録が出たわけではないということは間違いなく言えると思うんです。
これはちょっと矛盾するようなことなんですが、科学的なトレーニング、バイオメカニックス的なアプローチによって選手全体のレベルが底上げされているのは事実だと思います。
ただその中でさらに抜きに出て勝ち切るにはパフォーマンスだけを追い求める姿勢では届かない部分もやっぱりあるようなんですね。
ベンディーマン自身がレース後のインタビューで語っていたことは私の印象に残りました。
彼が言うには人生で大きな問いに向き合う瞬間自分はなぜこれをやっているのか次に何をすべきかこれを自分に問う瞬間について
そういう答えのない怖くなるような瞬間からこそ本当に前に進むための力が生まれる。
結局突き詰めていけるかどうかは外からの動機づけだけではなく自分の内側から湧いてくるものにどれだけ従えるかにかかっているとちょっと哲学的なお話になりますよね。
そしてベンディーマンがインタビューの中で話してもう一つ面白いなと思ったのがゴールの直前です。
シャモニーの街中で大歓声に包まれた瞬間についてもすごく刺激的だった。
人生の熱量があまりに強くて自然と自分の中でその感覚をすっと受け流してしまっていたというふうに振り返っています。
抑え込むということではなくて受け流すこの感覚のコントロールが終盤の走りにつながっているのかなと私は思いました。
同じチャンピオンでも女子のフランディの理論ではちょっと違うアプローチです。
閉館式のインタビューで彼女が話していたことなんですけれどもゴール手前にラフレジエールという最後のスキーのテレキャビンがある
駅がある大きな移動なんですけれどもここで例年ここ最近はすごい大勢の観客の皆さんが選手を迎えるんですね。
その時のことを聞かれてランディングジョンデルは涙ながらにこのように答えました。
わざわざ足を運んで自分のためにエネルギーと声と時間をくれる人がこんなにたくさんいるんだと実感してそれが本当にありがたかった。
そして彼女がレースで何を求めているのかという質問に対して私にとってこれほどの感情を与えてくれるのはスポーツしかない。
順位表に勝利を刻むこと以上にそれこそが私がスポーツに求めていることなんですというふうに語ったんですね。
私の言葉でちょっと言い換えてみるとベンディーマンは外の熱情を受け流して心の中の静けさを保つという方向に向かっている。
一方でブランディングジョンデルは観客とのつながりそのものを走る理由にするという方向に傾いている。
それぞれアプローチを取りながらどちらも記録だけを追うという以上の何かを走る動機にしている。
この対比はなかなか面白いなと思ったんですね。
次に大会の運営面のお話もしたいと思います。
今回は天気が荒れたことによってレースが受けた影響はOCC,CCC,UTMBでそれぞれ違ったんですよね。
木曜日に行われたOCCは当日の変更は特にありませんでした。
コース変更があったのは翌日金曜日から土曜日にかけて行われたCCCとUTMBの2つです。
まずCCCです。
本来はシャンペラ区からボビーン、ラジェットこういったところを経由してトリアンへと下っていく大きな山岳セクションを通るルートだったんです。
これが一旦マルティリまで降りていってそこからトリアンへ登り返すというルートに変更されています。
これは選手には前日のうちに連絡があったそうなんですね。
実は私自身も2011年のUTMBで同じようにレース中にコース変更があって今回のCCCと同じコースでマルティリ経由で登り返してきたというのを走ったことがあるんですね。
その時の経験から思い出すと想定してなかったどんな地形かもわからない区間を走るというのが非常に心理的にはこだえた。
マルティリから登り返すルートというのは標高差が1000m近くの登り返ししかも直線的な登り返しになります。
かなり心理的にはつらかったなということを思えているんですけれどもそういうところを今年のCCCは走ることになった。
ライブ配信を見ていて面白いと思ったのがマルティリの街に近いところまで降りてきたところで線路の踏切を渡るというコースになっているんですね。
電車が来ると選手は電車優先で踏切待ちをすることになります。
実際トニーマッキャン選手がその時トップで走ってたんですけれどもこの踏切で足止めを食らってそこに2番手だったヤオミャオ選手が追いついてしまってそこで2人で踏切が開くのを待つことになった。
当然踏切が開くとそこで2人が並んでエイドステーションに入っていくという流れになりましたのでトニーマッキャン選手はそんなに長い時間ではなかったと思いますけれども1分とか2分ぐらいはリードを失ってしまったわけなんですよね。
こういうトップクラスの選手のレースでも踏切による足止めが起きるというのは非常に珍しいことだと思います。
日本ですとマウントフジ100の最終盤フジキューハイランドの中に踏切があって同じようなことが起こり得ますけれどもこういうのは日本特有のものなのかなと思ってたんです。
UTMBでもこんなことが起こるというのは驚きでした。
ただ最もこのマルティニ経由のルートは毎年使われるコースではなくてあくまでバックアップ天気が悪い時のためのバックアップのコースとなっています。
もう一つはUTMBの本線100マイルのスタートの時間です。
予定されていたのは17時45分でしたけれどもそこから2時間遅れ繰り下げられて19時45分のスタートになりました。
結果として大きな天候の崩れを経験することなく選手は100マイルのコースを安全に進むことができたわけなんですね。
これは本当に素晴らしい判断だったと思いますし正直運も味方した部分はあると思います。
でも判断としては的確だったからこそ素晴らしい天候にみんな恵まれたんだと思うんですね。
変更時間のスタート時間の繰り下げによってちょっと面白い場面がありました。
CCCの上位の選手たちがUTMBがまだスタートしていないシャモニーの街に戻ってくることになったんですね。
協会の前にはですねUTMBのスタートを待つ選手たちが大勢並んでいてそこにクリスチャン・ミノジョ選手がですねUTMBスタートの40分ほど前に帰ってきた。
CCCのフィニッシュにそのまま選手を次々通すわけにはいかないので運営はフィニッシュの600メートル手前のところで急遽選手を足止めして
UTMBがスタートして選手がいなくなってからもう一度その600メートルを
CCCの選手に走らせてフィニッシュさせるという対応を取ったんですね。
その間UTMBのスタートを待っていた時間というのは公式記録から差し引くという扱いだったんです。
実際にトップ10クラスの選手にもこの経験をした人がいたんですね。
これはやっぱり前代未聞の対応だとは思いますし選手の経験としては一直線に走りきれなかったという意味であんまりいい経験にはならなかったと思います。
ただこれだけ柔軟な対応できるところがUTMBの運営チームの経験と組織力を改めて感じました。
思い返せば2010年になると思いますけれどもUTMBがスタートした後強烈な雨が降ってレースはサンジェルベスタートから30キロ地点で中止となったということがありました。
この時は全選手が一旦スタートしたけれどもレースを中止してシャモリンに戻ってきて翌日のCCCに相当するのと同じコースだからUTMBのレース後半分を走ることができるというアナウンスがあったんですけれども
そこからすると非常にこの天気に対するレジリエンスというかどういうふうに対応してレース大会をできるだけ本来のものに近いものに守って開催するかということの経験値がすごく上がってきているということはあると思います。
この運営面に関してはちょっと面白い提言があったんですね。
私もいつも見ているフリートレイルのこのUTMBの振り返り番組の中で女性のコメンテーターであるコリーン・マルコムさんがですねCCCのフィニッシュとUTMBのスタート中継がバッティングしてしまう問題というのを指摘してCCCを木曜日午前にOCCを金曜日午前に入れ替えるべきなんだ入れ替えたらいいんじゃないかというふうに提言してるんですね。
ちょっと面白い話だなと思って私も考えてみたんですけれどもこの提案は私も含めたメディア側の人間としてはすごくよくわかる問題意識なんですね。
CCCのフィニッシュのいいところをきちんと伝えきれないままUTMBがスタートしてしまうので両方を同時に追いかけるというのはちょっと負担が大きくなってしまう。
特にメディアの多くのメディアはUTMB長い方の100マイルの方を中心に人を裂きたいというふうに考えがちなので結果としてCCCのカバレッジが手薄になるとそういうことが起こりがち。
私自身も何度もその取材の経験からよくわかります。
コリーン・マルコムの提言のように日程が変わるならそれ自体は私は歓迎です。
ただ実際には大会運営のオペレーションの問題があってスタッフの配置、エイドステーションの設営、交通規制そういったことを考えるとなかなか簡単には動かせない事情もあるんだろうなというふうに推測します。
もしそこが動かせないんだとしたらあとはメディア側が取材体制をどう組むかという話になってきますよね。
そうなるとより手厚いスタッフを配置できるメディアがより厚いカバレッジができる。
これは当たり前のことかもしれませんけれどもそういう傾向はますます強まるだろうと。
あるいはもしかしたら大会の側がさらなる進化を遂げて大会側の負担が多少増えたとしても選手やメディアにとって理想的な大会日程に変更されることもあるかもしれないですよね。
これからちょっとその事情をこのことを覚えておいてどんな風になっていくのかということを私もつぶさに観察していきたいと思います。
それでは3つ目の視点ということでお話ししたいと思います。
それは大会とそれを受け入れている地元自治体の関係についてです。
ドクターキャラバンでも今年のUTMBの開催を前にレポートしていたことなんですけれども、
今年春に新しく社務院の市長に就任したばかりのフランスワーグザビエラファン氏の周辺でですね。
UTMBが地元住民にとって嫌われ者になっているっていうですね。
本人の市長さん本人の言葉だそうですけれどもかなり直接的な言葉が出てきてたんですね。
UTMBが大会として大きくなりすぎて交通渋滞や静かな生活環境への負担など、
街にとっての重肉になってしまっているという指摘なんです。
これを受けてUTMB側も7月に記者会見を開いて対応するという一幕がありました。
こういう背景がありましたので私自身今年のUTMBの中でこの新しいラファン市長がですね。
どんな発言をするのか正直気になってました。
もし発言があるとすれば閉会式スピーチだろうというふうに予想してたんですけれども。
案の定そこで発言がありました。
その内容としては大会が無事に開催されたこと。
世界中から社モニーに人が集まってこの山岳スポーツの祭典が実現したこと。
公展の中でも運営側が柔軟に安全な形で大会を続けたこと。
こうした対応を率直に称賛するという内容は含まれていましたが。
ただそれだけでは留まりませんでした。
ラファン市長がおっしゃるのはですね。
4つのバランスという言葉を使ってたんですけれども。
社モニーが属するこの渓谷エリアが様々な変化にさらされていて。
地域の未来に対して責任を負わなければならないという趣旨のことを。
抽象的な言い回しではありますけれども語っています。
スポーツイベントとはいえこのエリアへの影響を決して楽観視していないというメッセージだと私は受け取りました。
もう一つラファン市長の話の中で具体的な話だったのが。
2027年来年の大会についてです。
これは私も知らなかったんですけれども。
2027年8月の最終週にですね。
つまり来年のUTMBモンブランが開催されるのと同じ週末に社モニーと同じオートサボア圏のアルブ渓谷一帯。
これは社モニーのお隣のエリアと言える場所ですけれども。
そこを中心にしてですね。
CI自転車世界選手権が開催されるということなんですね。
つまりUTMBとこの自転車世界選手権国際的な2大スポーツイベントが重なるということになります。
地域としての適応力が問われるというふうにラファン市長はおっしゃってましたけれども。
それ以上に細かい話というのはまだ出てきていません。
ここからは私の推測ということになりますが。
こういう発言があったということは少なくとも2027年単体ではUTMBモンブランの運営や大会に行って場合によってはコースや会場についても何らかの調整があるかもしれないですね。
場合によっては大会の前倒し後ろ倒しが議論される可能性もあるかもしれません。
ここは来年のUTMBモンブランがどうなるのか社モニーという街とラファン市長がどういう方向でリーダーシップを取っていくのか。
引き続き注目して皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
4つ目の話題今度はブランドとの関係です。
ちょっとデータをご紹介しようと思うんですがフリートレイルが集計したところによるとこのUTMBのレースのトップ10のですね成績に応じたボルダ得点で計算すると
ボルダ得点というのは順位に応じて点数をつけて複数のレースの結果を合算するというランキングのことですよね。
優勝者だけを見る金メダルがいくつかという話に比べるとトップ10にどれだけ選手を送り込めているかという層の厚さが点数に反映されるというのが特徴ということになりますね。
それを彼ら独自に集計したそうなんですけれどもそれによるとトップだったのはASICSこちら53点で首位だったと続いて他これが40点で3番手がナイキACGこちらが36点ということだったそうです。
この順位は一発の優勝争いということだけではなくてブランド全体としての選手層の厚みを示しているということが言えると思うんですが
今のそういう首位がASICSで2位が他3位がACGというそういうことの組み合いの今回は結果だったそうなんですね。
こういうパフォーマンスのアスレティクスというか選手のパフォーマンスの競争も激しいですけれどもそれ以外にもマーケティング的な意味合いもどんどん増している。
以前からUTMBを開催している期間中に大会のスポンサーをしているブランドがシャモニーで新しい製品を発表するということはよくありました。
記者会見が行われて大会の記者会見の後にそういうブランドの発表会みたいなものが行われたということも私も記憶がありますけれども
ただ最近はちょっと意味合いが変わってきていてスポンサーしている大会のスポンサーをしているブランドに限らずどんなブランドにとってもシャモニーで発表することが世界で最初のお披露目になるというような感じを狙っている。
あえてUTMBウィークに合わせてくるブランドが増えている気がするんですね。
しかもそのシャモニーで発表されるものっていうのは単なるモデルチェンジということではないことがあるんですね。
例えば先週もちょっとご紹介したアリダスのアグラビックスピードウルトラエヴォこちらはなんと一足500ユーロ日本円ですると8万円とか9万円とかするというですね超高価格帯の実験的なモデルになります。
またこれも発表先週の末にUTMB直前に発表されましたけれどもナイキーACGのピックルジュースというシューズも発表されたんですけどもこれに至ってはどういうポジショニングのシューズなのかということがあまりはっきりとは書かれていないそこを超えるようなポジショニングを考えているんだろうということでまだ明らかになっている部分が多い発表で
明らかになってない形で発表されたんですねこれから徐々に情報が出てくるんだと思うんですが来年のまだ発表ということを来年の発売ということですので1年以上にわたって謎めいたままの状況は続くそういう商品製品をシャモニーでお披露目するということで
異例中の異例他に例がないような新鮮なやり方の発表だったということなんですねあとブランドとの関係についてはスポンサーシップの話がどうしても気になることだと思います選手に対してブランドがスポンサーシップを提供することによってその選手のパフォーマンスがより引き出されるブランドの優れた価値観を表現するということが期待されるわけなんですけれども
ただここで私は改めて今年のUTMBを通して感じたことがあってそれは手厚いスポンサーサポートを受けたプロ選手だから強いということだけでは今年の大会は少なくとも語れないんだなというふうに思ったんですね
具体的な例を挙げてお話ししましょうCCCの男子で優勝したのはクリスチアン・ミノジョという選手です
彼は42歳というベテランカテゴリー40歳以上のカテゴリーでこのCCCUTMBを制した久しぶりの選手前回これまではルイス・アルベルト・ヘルナンド選手がそれをやってのけたわけなんですけどもそれ以来ということになるそうです
彼はもともとダムの建設現場の作業員という経歴を持っていてそこからのスポーツでの飛躍ということなんですねお医者さんしかも総合診療医というジェネラルプラクティショナーということになります
こういう医者としての本業を持ちながらこの競技に取り組んでいるチャンピオンズウォークというレースが終わった翌日の日曜日の午前中に行われたインタビューのセッションでもこの経歴が紹介されて話題になりました
もちろんベンディーマンやブランディン・リロンデル選手のようにしっかりしたスポンサーの体制の下で結果を出していくという選手もたくさんいます
それ自体は私も否定するものではありません
ただブランドの勢力図の話をした直後だからこそプロとして手厚く支えられていることだけが強さの唯一の背景ではないという事実はきちんと伝えておく必要があるなと思ったんです
ブランドの動きでいうとナイキとかシックスとかそういう大きなブランドだけではなくて他のブランドも動きが加速しています
例えば中国のアンタガンジョンですねこちらも新しい新製品をUTMBに合わせて発表しましたし
今年UTMBの会場でも大活躍したカイラス・フーガもシャモニーに直営拠点をこのタイミングで構えてオープンしています
TMBが選手やスポーツにとって重要な舞台であるだけでなく業界関係の方にとっても仕事でシャモニーに行くという機会がどんどん増えていることになっているようなんですね
UTMBウィークのシャモニーの行き場というのはしばらくなんだかんだ言いながらも加速していく方向にありそうだなというふうに改めて感じました
それで5つ目の話題はですね今日一番時間を割いてお話したいなと思ったテーマです