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【Monday Night Run】富士登山駅伝、一般の部が初めて自衛隊を上回る/Badwater 135で石川佳彦の記録が破られる【powered by Goldwin】
2026-08-03 26:56

【Monday Night Run】富士登山駅伝、一般の部が初めて自衛隊を上回る/Badwater 135で石川佳彦の記録が破られる【powered by Goldwin】

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トレイルランニングの世界で起きた1週間の出来事を、背景にある力学とともに深く読み解くDogsorCaravanのニュース番組「Monday Night Run powered by Goldwin」。毎週月曜夜にYouTubeプレミア公開+ポッドキャスト配信。

今週は、富士登山駅伝で平成山岳会が御殿場・滝ケ原自衛隊の10連覇を止めた一戦から。一般の部の優勝タイムが自衛隊の部を上回るのは、両部門が分かれた2005年以降で初めてのことです。アメリカのBadwater 135では男女ともにコースレコードが更新され、石川佳彦選手が7年間守ってきた記録がついに破られました。さらに、この2〜3週間で北米・ヨーロッパで立て続けに報じられている大陸規模のFKT、そしてシャモニー市長のUTMB批判、香港100の定員大幅削減、山火事による大会中止と、山の使われ方をめぐる動きまで。今週は「誰が、どうやって山を使うのか」という一本の線でお届けします。

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⏱️ 目次(タイムスタンプ)

オープニング — 今週は「山は誰のものか」

#DCResults — 読者のレース報告

富士登山駅伝 — 平成山岳会が総合優勝、滝ケ原の10連覇ならず

【Analyst View】富士登山駅伝という「IP」に気づき始めた人たち

Badwater 135 — 男女ともコースレコード更新、石川佳彦の記録が破られる

【Analyst View】担い手が入れ替わるバッドウォーター

世界のレース — GTWS第4戦、Beast of Big Creek、そして9月の妙高トレイルへ

相次ぐFKT — PCT、ボブ・グラハム・ラウンド、ヴィア・アルピナ

業界 — シャモニー、香港100、山火事、そして札幌の新大会

今週のまとめと来週のレース

【今週の登場人物・大会ガイド 📝】

※動画を見ていて「誰?」「どの大会?」と思ったらここをチェック

■ 国内:秩父宮記念 第51回富士登山駅伝競走大会(静岡県御殿場市/11区間・6人) ・大会概要 … 御殿場市陸上競技場を発着に富士山頂を折り返す11区間。6人のうち5人が往路と復路で同じ区間を逆方向に走る。2005年から一般の部と自衛隊の部に分かれている ・平成山岳会 … 総合優勝 。一般の部の優勝タイムが自衛隊の部を上回るのは2005年の分離以降で初 ・上田瑠偉 Rui UEDA (JPN) … 5区・7区で区間賞。前週の富士登山競走で連覇。今年は体調などを考慮し夏の海外遠征を見送っている ・吉野大和 Yamato YOSHINO (JPN) … 4区・8区。ハセツネCUP優勝、世界選手権日本代表の実績を持つ ・北村光 Hikaru KITAMURA (JPN) … 3区・9区で区間賞。箱根駅伝経験者で、今年からトレイルを走り始めた ・上正原真人 Masato KAMISHOHARA (JPN) … 山頂を折り返す6区を41分43秒。ここで首位が入れ替わった ・御殿場・滝ケ原自衛隊 … 2位 。10連覇ならず。今年は10年先を見据えた若手起用のチーム編成だった

■ 海外①:Badwater 135(アメリカ・カリフォルニア州/135マイル・約217km、D+4,450m) ・大会概要 … デスバレー最低地点バッドウォーターから標高2,530mのホイットニー・ポータルまで。「世界一過酷なフットレース」を掲げる。今年は制限時間が48→45時間に短縮 ・マックス・ジョリフ Max JOLLIFFE (USA) … 男子優勝 。大会史上初の21時間切り、初出場初完走 ・カルメン・マリア・ペレス Carmen Maria PEREZ (ESP) … 女子優勝 。女子コースレコードかつ男女総合2位。こちらも初出場初完走 ・タマーシュ・ボーディシュ Tamás BÓDIS (HUN) … 男子2位。122マイル地点のローンパインまで先行していた ・ハーヴィー・ルイス Harvey LEWIS (USA) … 総合11位。50代部門のコースレコードをに更新 ・石川佳彦 Yoshihiko ISHIKAWA (JPN) … 2019年に樹立した旧コースレコード()の保持者。7月にTHE NORTH FACEアスリートチーム加入を発表 ・アシュリー・ポールソン Ashley PAULSON (USA) … 2023年の旧女子コースレコード保持者

■ 海外②:Salomon Pitz Alpine Glacier Trail(オーストリア・ピッツタール/24.5km・D+1,618m/GTWS第4戦) ・エルウシン・エラザウイ Elhousine ELAZZAOUI (MAR) … 男子優勝 。登りで単独スパート、シリーズ総合首位のリードをさらに拡大 ・マダリナ・フロレア Madalina FLOREA (ROU) … 女子優勝 。標高2,847mの小屋で後続を突き放し、総合首位を維持 ・近江竜之介 Ryunosuke OMI (JPN) … 日本から唯一の出走で男子20位

■ 海外③:Beast of Big Creek(米ワシントン州マウント・エリノア/22km・D+1,600m) ・大会概要 … メレル・スカイランナー・ワールドシリーズ唯一の北米開催 ・モーガン・エリオット Morgan ELLIOTT (USA) … 男子優勝 ・イブ・パノーネ Eve PANNONE (GBR) … 女子優勝

■ 海外④:Akha Trail(タイ北部チェンライ/アジア・トレイルマスターシリーズ) ・堀田安代 Yasuyo HOTTA (JPN) … 80km女子優勝

■ 海外⑤:Gauja Trail by UTMB(ラトビア・シグルダ/今年UTMBワールドシリーズに初参入) ・田中さん … 100kmでカテゴリー1位、総合121位。イギリス在住

■ FKT(ファステスト・ノウン・タイム) ・オーレリアン・サンチェス Aurélien SANCHEZ (FRA) … パシフィック・クレスト・トレイル(約4,200km)男子サポート付きFKT。45日20時間15分 ・カタリナ・ハートムート Katharina HARTMUTH (GER) … ボブ・グラハム・ラウンド(英・レイクディストリクト)女子FKT ※記録詳細は確認中 ・ソフィー・ウッズ Sophie WOODS (NZL) … ヴィア・アルピナ全長(イタリア〜モナコ、8カ国・約2,000km)を29日間 ※公式検証待ち ・フランソワ・デンヌ François D'HAENE (FRA) … 少し前にコルシカ島のGR20でFKTを更新

■ 業界トピック

・シャモニー新市長 … 地元住民の多くがUTMBの肥大化と喧騒を嫌悪している、という趣旨の発言。UTMB側は記者会見でマナー啓発キャンペーンを発表

・香港100 … 2027年大会は100km部門1,800人、50km・30km部門が各500人に削減。エリート選手も含め全員が抽選申し込みに

・Fat Dog 120(カナダ)/Tushars Mountain Runs(米ユタ州) … いずれも山火事で中止

・OSJ Sapporo City Trail … 8月2日に初開催。都市部と円山などの自然をつなぐコース。将来的なUTMBワールドシリーズ入りを目指すと伝えられる

■ 来週以降の注目

・Sierre-Zinal … 8月8日、スイス。Golden Trail World Seriesの創設レース

・TJAR(トランスジャパンアルプスレース) … 8月9日午前0時スタート。富山湾から駿河湾まで約415km、2年に一度

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#トレイルランニング #TrailRunning #DogsorCaravan #MondayNightRun #富士登山駅伝 #Badwater135

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サマリー

今週の「Monday Night Run」では、トレイルランニング界の様々な出来事を「山は誰のものか」というテーマで深掘りします。富士登山駅伝では、平成山岳会が自衛隊の10連覇を阻止し、一般の部の優勝タイムが自衛隊の部を初めて上回る歴史的快挙を達成しました。一方、バッドウォーター135では男女ともにコースレコードが更新され、石川佳彦選手の記録も破られました。さらに、大陸規模のFKT挑戦、シャモニー市長によるUTMBへの批判、香港100の定員削減、山火事による大会中止など、山の利用を巡る動きが活発化しています。これらの出来事は、トレイルランニングの未来を考える上で重要な転換点となる可能性を示唆しています。

オープニングと週末のランニング報告
皆さん、こんばんは。DogsorCaravanのIwasaです。
【Monday Night Run】powered by Goldwin、今週も始めていきます。
ご覧いただいた通り、このゴールドウィンのバレルを着用しております。
この番組のサポートしていただいているゴールドウィンさんからですね、素敵なこの【MondayNight Run】ののご入りアイテムをですね、ご提供いただきました。
ありがとうございます。ご取材のまま着用していきたいと思いますので、ちょっとどんな感じか見ていただければと思います。
今週は山は誰のものかというお話をしたいと思います。
そして、日曜日に行われた富士登山駅伝、こちらでは一般の部が自衛隊の部の連勝記録を9で止めました。
太平洋の反対側ではバッドウォーター135で石川義彦選手の記録がついに破られました。
そしてヨーロッパではシャモニーの新市長がUTMBにいわゆる苦言を呈したわけです。
そして香港では香港100の定員が大幅に削減されるという知らせも入ってきました。
それから北米では2つの大会が山火事で中止になっています。
トレイルランニングのレースの結果を追いながら、今週は誰がどうやって山を使うのか利用するのかという、そういった一本の線でつないでいきたいと思っています。
海外に目を向けるとトレイルランニングの人気がこれこまで大きくなったことで、何かきしみが生まれて始めてるんじゃないか、そう予感させるニュースもいくつかありました。
今週起きたことを今すぐ全部評価するというのは難しいと思うんです。
でもこれから10年のトレイルランニングを考えたときに後になって振り返って、あの週は大事だったなというふうに思う。
そういう出来事が重なった1週間だったんじゃないかなというふうに思っております。
まずは恒例のDCリザルツからお届けします。
皆さんの週末のランニングの方をね紹介していくコーナーです。
まずはイギリスからはですね、マナバナナランさんから投稿していただきました。
いつもありがとうございます。
マナさんがお住まいのコーンウォールのゼナーというところに行ってきましたというお知らせいただきました。
周辺でですね、トレッキングポールを使う練習をしてきたということでお知らせいただきました。
こっちにですね、ちょっと動画でもご覧いただきたいと思いますけれども、激しいアップダウンと岩場が続いて、なかなか簡単に走れるような区間ではないということなんですね。
ここは人魚と地元の若者が恋をして、このゼナー界へ消えていったという人魚伝説で知られる場所ということなんだそうです。
ザ・アークっていうですね、UTMBのワールドシリーズのレースがあるんですけれども、そこでも使われているコースの一部ともなっているそうです。
マナさん、マナバナナランさんからですね、もう一件ちょっとお知らせいただきまして、
ダトビアで行われた、この後もご紹介しますけれども、ガウヤトレイルバイUTMBというレースが、
今年初めて、UTMBワールドシリーズに初めて加わったイベントなんですね。
こちらの100キロのレースですね。
こちらでイギリス在住の田中さんというですね、日本人の方がカテゴリーで1位となられて、総合でも121位という素晴らしい走りをされたそうです。
先週ご一緒に走られたレースでは、田中さん3位だということで、ヨーロッパを股にかけて活躍されているということです。
後ほどガウヤトレイルバイUTMBのリザルトのところでもう一度ご紹介できると思います。
そしてじゅんいちみどりかわさん、みどりかわさんもいつもありがとうございます。
暑すぎてジムのトレッドミルへ後輩を15%にして走り込んだということです。
そしてみゃんみゃさん、こちらですね、クゲ沼海岸で月齢少男マラソン朝9時前から海岸遊歩道1キロ×3本焦げそうだったというふうに投稿していただきました。
私の地元ともいえるクゲ沼海岸ですね。お疲れ様です。暑かったですよねきっと。
そしてktr.artさん、こちらはメルボルンからと、メルボルンで走りましたという投稿をいただきました。
そしてmoonaroundさん、こちらは近所で走りましたというふうにお知らせいただきました。ありがとうございました。
日本も暑い週末でしたからどんなところで走るか、そこで皆さん工夫したり頭を悩ませたりされたんじゃないかなと思います。
トレッドミルで走るのもすごい。傾斜が15%すごいですねみどりかわさんすごいです。
灼熱の中思い切って短時間で切り上げるみゃんみゃさんのような練習もいいと思います。
なじみの近所をちょっと走って後はゆっくり家で過ごすというのもこれが一番楽ちんだ気もします。
マナさんから今回も海外のイギリスからのニュースいただきました。
日本とはちょっと違う環境の中に想像力をかきたてられるなというふうにいつも思います。ありがとうございます。
さてここからがメインのトピック入っていきましょう。
富士登山駅伝:平成山岳会が自衛隊の10連覇を阻止
まず一つ目は8月2日日曜日に静岡県御殿橋で行われた秩父宮記念第51回富士登山駅伝競走大会です。
こちらは御殿橋陸上競技場をスタートして富士山頂を折り返しまた同じ競技場に戻るというコースで行われます。
11区間を6人でつなぐというものでこれを往復を6人の選手のうち5人は行きと帰り登りと下り同じ区間を逆方向で走るというフォーマットになっています。
11区間があります。そしてこの大会で総合優勝したのが今年は平成三学会です。
記録は3時間50分39秒10連覇を狙っていた御殿場滝ヶ原自衛隊を2分7秒差で抑えての総合優勝となりました。
これがどれくらい大きな出来事かというと一般の部と自衛隊の部に2005年に分かれたんですね。
それ以降は一般の部の優勝タイムが自衛隊の部の優勝タイム上回るということはなかった。今回が初めてなんです。
まずこの平成三学会とは何かこの婦人がまずも見事でした。
前の週に行われたばかりの富士登山競争こちらで昨年に続いて連覇を果たした上田瑠衣選手を5区7区に持ってきました。
5区7区というのは2号発射区から登る一番この距離も長いし傾斜も大きいということでかなり勝負を握る重要な区間ということになります。
こちらに上田瑠衣選手が参戦とでそれに加えて柏根カップ優勝世界選手権日本代表などの実績を持っている吉野大和選手が4区と8区こちらは太郎棒から2号発射区までの区間ですね。
そして箱根駅伝の経験者で最近今年になってトレイルを走るようになった北村光選手を3区9区ロードの最後の上りの区間ですね。
ここに持ってきたと区間ごとに求められる能力に応じてトップレベルの選手をきっちり当てはめてきたという婦人だったんですね。
これに対して滝ヶ原自衛隊は、長く5区7区のエースクファンになってきた三原徹選手を今回は4区8区に移しました。
5区7区には若手のエースである森口博弥選手をいたと。
そして山頂を含む6区に川崎優弥選手が走ってこられたことが多かったんですけれども、今回は初出場となる船水博弥選手を起用しています。
この4区ですね、この上りのエース区間に入る手前では滝ヶ原自衛隊が1分42秒でリードしていたんですけれども、山頂を折り返す6区の区間で流れが変わったんですね。
平成三学会の上松原雅人選手は41分43秒でここを走った。対する滝ヶ原の船水選手は44分34秒ということで、ここで2分51秒の差がついて主位が入れ替わったということなんですね。
この滝ヶ原にとってはここで巻き返してリードを奪うという場だったと思うんですけれども、そういかずにですね、
フクロの下り5区、下りの5区間ですね。ここでも滝ヶ原は詰め切ることができませんでした。むしろ差は最後に少し広がって、結局2分7秒差で第2位でのフィニッシュとなったんですね。
区間賞に目を向けますと、1区と11区が練馬第一フレンの古川選手、そして平成三学会は3区の北村選手、5区の上田選手が区間賞を取っています。
そして順位で言いますと、3位にルモイ自衛隊、4位に第一空挺団と自衛隊のチームが続きまして、5位にはチームキビ団子一般部の部のチームですね。
こちらが入りました。上位を自衛隊勢と一般勢が分け合うような結果になったんですね。
それにしてもやっぱり滝ヶ原が10連覇を逃したっていうのはですね、ちょっと大きなニュースだと思いました。
今回の滝ヶ原チームはですね、10年先を見据えたチーム作りをするということがテーマだったんじゃないかなと思うんですね。
あえて若手を起用してきたということでした。
一方でですね、平成三学会の方は日本のトレールランニング界のトップ選手を集めたチームということになります。
たまたまということになると思うんですけれども、上田瑠衣選手は今年、いろいろ体調などを考えて夏の海外遠征をですね、今のところしていないということなんですよね。
そういう事情がいくつか重なった結果であって、滝ヶ原が強くて、やっぱり富士山では強くてですね、市民ランナーのチームにとっては歯が立たないという構図そのものが崩れ去ってしまったわけではないと私は思うんです。
ちなみに今年はですね、内域のACGの方でですね、コース各所にブースを出したり応援スタッフを配置していったりというようなですね、そういう事前の告知がインスタグラムにも上がっていました。
この応援に行かれた方、ご覧になった方もね、いらっしゃるんじゃないかと思います。
私、これで思ったのはやっぱりACGの方ではですね、この大会がマーケティングの舞台としてすごく価値があるというふうに判断されたんだろうなというふうに思ったんですね。
富士登山駅伝というと、やっぱり何と言っても地域で作ってこられた大会で商業的なマーケティングとかそういうイメージっていうのはですね、あまり持ってなかったというのが私も含めて皆さんの印象なんじゃないかと思います。
でも実際にはですね、潜在的に大きな価値を持ったIP、Intellectual Property、知的財産なんだというふうにいろんな人がこう気づき始めているのかなというふうに思ったんです。
そうなってくればですね、平成三学会だけじゃなくて他の実業団のチームとかそういう人たちがですね、この場を目指すことだってあるかもしれないというようなそんな予感がした今年の富士登山駅伝でした。
Badwater 135:男女ともにコースレコード更新、石川佳彦の記録が破られる
続いてはアメリカ・カリフォルニアで行われたレースです。
7月27日から29日に追っかけて行われたBadwater 135、世界一過酷なフットレースというふうに歌う大会なんですね。
これは北米の標高が最も低い地点、デスバレーのですね、Badwaterを出発して標高2530メートルのウィットニーポータルというところまでですね、行くレース、ロードのウルトラマラソンということになりますけれども、距離が135マイル、約217キロを走ります。
3つの山脈を越えて累積標高差が4450メートル。今回、今年の大会はですね、制限時間が48時間から45時間に短縮された中、21カ国から参加する98名がエントリーしました。
そして今年の今大会ではですね、男女ともにコースレコードが更新されています。男子ではマックス・ジョリフ選手が20時間53分41秒で優勝。このタイムはですね、2019年に石川義彦選手が受立した記録、コースレコード21時間33分1秒を39分20秒更新したということになります。
大会史上初めて21時間の壁を切ったんです。そして女子はカルメン・マリア・ペレス選手。これはね、スペインの選手です。21時間5分32秒で優勝しました。
こちらのコースレコードは2023年にアシュリー・ポールソン選手が出した21時間44分35秒ですので、これを39分3秒上回る新記録。しかもですね、男女を通して総合2位という会長でした。男女それぞれ優勝された両選手とも、今回が初めてのバッドウォーター135。初挑戦で初完走ということでこの会長だったんですね。
レースの展開で言うと、レースの中盤まではハンガリーのタマーシュ・ボーディッシュ選手がですね、先行していました。122マイル支点のローパインというポイントでもですね、ジョリフ選手に6分の差をつけていました。
ところが残り12.2マイルの最後の上りの区間でですね、ジョリフ選手が2時間40分41秒という圧倒的な区間タイムを刻んで優勝して逆転して優勝したんです。ペレス選手もこの区間、女子優勝のですね、ペレス選手もこの区間を2時間51分32秒で走って終盤まで男子の上位選手と競り合うような展開だったということなんです。
マスターズクラスのですね、選手で言いますと11位でフィニッシュしたハーヴィー・ルイス選手、こちらがですね、50代の部門、50代部門のコースレコードを破りました。25時間55分41秒でフィニッシュしています。これまでの記録は2013年のチャーリー・エングルという選手がですね、記録した26時間15分35秒ということでした。
ここでですね、ちょっと繋がる話があるんですけれども、この記録を破られることになった石川芳彦選手、今年のバッドウォーターには出てないんですけれども、コースレコードホルダーだった石川芳彦選手なんですけれども、こちらがですね、ザ・ノースフェースのアスリートチームに加入するということが先月発表されました。
ドクターキャラバンの記事でも先週紹介させていただきました。7年間にわたって破られることがなかったコースレコードを持っていた選手が、記録更新と合わせるような形でですね、新しいステージに進んだというタイミングというのもですね、ちょっとなんかこう因縁めいたものがあるなというふうに思いました。
石川選手のまたバッドウォーターで挑戦するということもですね、きっとあるんじゃないかなと私は勝手に期待しております。この10年間バッドウォーターっていうのは常連の物語だった。常連の皆さん選手が活躍してきた物語だったと思うんですね。
今日は名前が挙がったアシュリー・ポールソン、そしてハーヴィー・ルイス、石川ユシコ選手、みんなそうですよね。その大会で男女ともに初出場の選手がコースレコードを更新して優勝したというのがですね、ちょっと目新しい動きだなというふうに思ったんです。驚きました。
ウルトラマラソンの一つの頂点となるこの大会で2台手が入れ替わろうとしている、そういう場面に我々は見合わせているのかもしれないですね。それではちょっと3つ目は世界に目を向けて世界のレースをご紹介します。
世界のレース:GTWS、スカイランナーWS、アジアシリーズ
一つ目はオーストリア、ヨーロッパのオーストリアのチロル地方、氷河が輝くマンタルフェンで行われたゴールデントレイルワールドシリーズの第4戦、サロモンピッツアルパイングレイシャートレイル、距離が24.5km、累積拡足標高が1618mという山岳コースで行われました。
男子は現在のシリーズ総合主位のエルウシン・エラザビー選手が、上陸間で単独スパートを仕掛けるという展開で2時間8分44秒で優勝しています。彼はシリーズで誰にもポジションを揺るがされることのない総合主位なんですけれども、さらにそのリードを広げたということになります。
女子ではマダリナ・フロレア選手、ルーマニアのマダリナ選手ですね。彼女が標高2847mの小屋で、ルイス・ムイハギ・ギトゥンガ選手、これケニアの選手ですけれども、彼女を突き放して2時間32分16秒でフィニッシュしました。
このマダリナ・フロレア選手も現在のゴールデントレイルワールドシリーズの今年のシーズンの現在ランキングトップで、総合主位を守ったということになります。
日本からは大見隆之介選手が出場しています。大見選手は男子20位でこのレース完走しています。この世界のトップ選手が集まる中でのトップ20位入り、素晴らしいことだと思います。
そしてアメリカ・ワシントン州のマウント・エリノアでは、メレル・スカイランナーワールドシリーズ唯一の北米開催となるビースト・オブ・ビッグ・クリークのレースが行われました。
22キロのレースの男子では、モーガン・エリオット選手が2時間5分27秒で優勝しました。
女子はイヴ・パノーネ選手。こちらはイギリスの選手ですね。彼女が2時間32分50秒で制しています。
一方、アジアに目を向けましょう。タイ北部のチェンライの山岳地帯のエリアにある村を舞台にしたアクファ・トレイル、これはアジア・トレイルマスターシリーズの一戦となるんですが、
このレースの80キロの女子で日本から参戦したホッタ・ヤスヨ選手が優勝しています。
そしてまた再びヨーロッパに戻っていきますけれども、先ほどDCリザルスでもご紹介したラトビアで初開催のガウヤ・トレイル・バイ・UTMB、こちらではですね
100キロのレースでイギリス在住の田中さん、こちらがカテゴリー1位、総合121位という走りを見せています。
ゴールデントレイルワールドシリーズ、GTWSもですね、スカイランナーワールドシリーズもこれから秋に向けて大会が目白押しなんですけれども、
日本にとって注目したいのはですね、来月の9月、シリーズの一戦として妙高トレイルが開催されることですね。
これがアジア三連戦の開幕戦となります。これが日本の妙高トレイル、それから中国、そして韓国のファイナルということになりますね。
その開幕戦となります。このファイナルに続いてもうますます盛り上がっていく、その舞台として妙高トレイルが開催されるんです。
ここには大見隆之介選手が出場するというふうに本人がインスタグラムの投稿にも書き込まれていました。注目していきたいところですね。
相次ぐFKT挑戦とレースシステムへの疑問
さてここからは、まだドック・ザ・キャラバンのサイトではご紹介していない話題をお話ししようと思います。
この2、3週間ですね、北米とヨーロッパで立て続けに、FKT、Fastest Known Timeのニュースがですね、上がってきています。
一つ目はフランスのオーレリアン・サンチス選手がですね、パシフィック・ノースウェスト、アメリカの太平洋岸の北方分水嶺トレイル、PCTですね、パシフィック・クレストトレイルのフランシのサポート付きFKTを達成したというものです。
メキシコ国境からスタートして、カナダ国境まで約4200キロ、6月8日に出発して45日と20時間15分で完走したというふうに報じられています。
従来の記録を16時間ほど更新したということになります。
二つ目はイギリスです。レイク・ディストリクトの伝統的なフェルランニングのチャレンジ、ボブ・グラハムラウンド主人のカタリナ・ハートムート選手が女子FKTを達成したと、最速記録を更新したということなんです。
そして三つ目はニュージーランド出身でイギリス在住のソフィー・ウッズ選手によるビア・アルパインの全長FKTですね。これは非常に壮大なもので、イタリアからスタートしてモナコまで8カ国をまたがる約2000キロ、これを29日間で走り切ったというふうに伝えられているんです。
こちらも新記録となりますけれども、また詳しい情報はですね、ドクター・ケラーマンでも追ってお伝えしたいと思います。こうした3県のニュース、FKTについてのニュースをお伝えしましたけれども、大陸をまたぐような規模の挑戦がここ数週間で立て続けにこの夏更新されているというのがね、ちょっと注目を引くなというふうに思ったんです。
少し前には、コロシカ島、地中海のコロシカ島のGR20というロングトレイルで、フランソワ・デンヌ、トレイルランニング界のレジェンドですね、彼が記録FKT更新したというお話もありました。こういう挑戦をする人がですね、次から次に現れているということなんです。
このことが示しているのは、UTMBとかウェスタンステージとか、こういう有名な世界一を決めると言われるようなレースシステムというですね、フォーマットだけではアスリートの意欲が満たされてないということなんだと思うんですね。レースが盛り上がれば盛り上がるほど、逆にそこだけでは満たされない思いが出てくると。それが思いを満たす場を探す動きにつながっているんじゃないか、そう考えています。
業界トピック:シャモニー、香港100、山火事、札幌の新大会
最後にトレイルランニング業界のお話、参りましょう。フランス・シャモニーの新市長がUTMBについて、地元住民の多くがこの大会の非大化と喧騒を嫌悪しているという趣旨の発言をしたということを、お得酒版でもお伝えしました。商業界の不満が表面化したことになるんですね。
これに対してUTMB側は先週記者会見を行いまして、このトレイルでのルール、マナー遵守を呼びかける啓発キャンペーンに着手しているということも併せて発表しました。一方、アジア、香港ではですね、2027年のHong Kong 100のエントリーが始まっているんです。
定員が大幅に削減されるという話題になっています。これは環境保護と香港政府の規制によって、100キロ部門が1800人、50キロ部門と30キロ部門がそれぞれ500人に制限されたと。これはこれまでに比べるとかなり少ない数字ということになるんですね。
しかもエリート選手も含めて全員が抽選申し込みに一旦参加してくださいという扱いになります。ですのでエリートは後から声をかけて参加できますというかですね、後からエントリーしても抽選とは別にしてエントリーできますということはなくなったということなんですね。非常に狭き門になったということなんです。
一方北米では山火事の影響で2つのトレイルランニングイベントが中止になっています。カナダバンクーバー近郊のファットドッグ120、120マイルですね。それとアメリカユタ州のタッシャーマウンテンズラン、こちらも100マイル100キロのレースですけれども、どちらもコース周辺で火災が発生して安全を確保できないというふうに判断しての中止です。
そんな中で北海道札幌では新しい大会OSJ札幌シティトレイルが8月2日に開催されました。都市部と丸山などの自然をつなぐコースで主催者は将来的にUTMBの予選大会、つまりUTMBワールドシリーズのイベントになることを目指しているというふうに伝えられています。
既成が強まる場所があり、火山で失われた場所もある。そして新しくトレイルランニングのフィールドとして生まれる場所もある。これらがですね、今我々のトレイルランニングコミュニティの中で、世界規模のトレイルランニングコミュニティの中で起こっているんですね。
この4つの出来事はそれぞれ背景がかなり違います。無理に一つの結論に結びつけるのは難しいというふうに正直思うんです。こういうことが起きたという形で受け止めていただければと思います。きっと後になって思い出すことがあるんじゃないかなと思います。
まとめと来週以降の注目レース
今週は富士登山駅伝での地殻変動といえる出来事、そしてバッドウォーターでの記録更新、続いてFKTブームについてお伝えしました。そして山の収容力をめぐる動きと、この4つの軸でマンデーナイトランをお届けしました。
今週末にはですね8月8日にゴールデントレイルワールドシリーズのファウンディングメンバーともいえるシエール・ツナールというレースがスイスで行われます。そして日本のファンにとっては何より注目、8月9日の午前0時、トランスジャパンアルプスレースDJARがスタートしますね。
富山湾から静岡駿河湾まで日本アルプスを縦断する415キロ、2年に1度のこのレースについてはまた来週しっかりご紹介しようと思っています。
今週のマンデーナイトラン以上お届けしました。番組が良かったらチャンネル登録と高評価ぜひお願いいたします。また来週お会いしましょう。
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