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479_教え子からの逆指名で実現した、古典×ICT講演会~神戸市立高校 国語研修会講演会登壇報告~
2026-08-01 24:14

479_教え子からの逆指名で実現した、古典×ICT講演会~神戸市立高校 国語研修会講演会登壇報告~

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先日、神戸市立高等学校国語グループ研修会に登壇。人づてのご縁が次のご縁を呼んだ経緯や、古典の文法指導・内容理解の両立、ICT・AI活用への現場のニーズにどう応えたか、当日の手応えまで語ります。国語教育に関わる方、講師活動に興味のある方はぜひ。

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#ポッドキャスト #国語教育 #古典指導 #教員研修 #AI活用

 

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サマリー

本エピソードでは、神戸市立高校での古典とICTを活用した講演会について報告します。講演依頼は、以前の講演会を元教え子が見たことがきっかけで実現しました。講演では、古典の文法指導と内容理解の両立、そしてICTやAIの活用法について、具体的な授業実践例を交えながら解説。特に、逆向き設計やアニメ動画、漫画を用いた導入、生徒が主体的に取り組む仕掛け、ICTによる効率化と能力拡張の可能性について深く掘り下げています。最終的には、思考力育成を目的とした授業デザインの重要性が強調されています。

講演会開催の経緯
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は479回、教え子からの逆指名で実現した、古典×ICT講演会、神戸市立高校国語研修会講演会登壇報告というタイトルでお届けしたいと思います。
私は先日7月27日の月曜日に、神戸市立高等学校国語グループ研修会に講師として登壇してきました。
今日はこの神戸での講演会がどんないきさつで実現して、どんな内容だったのかということを報告したいと思います。
会場は、神戸市立福井高等学校というところで、新幹線の新神戸駅から1.5キロほどの立地にある学校だったんですね。
そもそもの発端は、昨年、兵庫県立幾野高等学校での県の研究会での講演に登壇したことにさかのぼります。
その時は、主催校の校長先生が、ご自身の上司だった校長先生に、ちょっといい講師の先生いらっしゃいませんかということでお伺いを立てたところ、
その校長先生が私の大学時代の先輩だったわけですね。
ということで、大学時代の先輩つながりで紹介され、突然依頼が来ると、そういう形で幾野高校での講演が実現いたしました。
その幾野高校での講演が終わり、国語部会で報告書が作成されまして、
それをたまたま神戸市内の高校に勤務する教育実習時代の元教え子が目にしたこと。
これが今回の登壇依頼につながりました。
その教育実習の元教え子さんは、私が国立大附属勤務時代に指導した教育実習生さんで、
報告書を見て、これは聞きたいというふうに思い、元教え子さんはすぐにSNSで検索して、私の発信活動なんかを調べまして、
Facebookのメッセージもくださり、とうとう私が過去いろいろな形で登壇したものを何個か教えてくれということで教えまして、
そのデータを勤務校、つまり開催校の校長先生に見せて、今度の講師に私を推薦してくれたんですよね。
校長先生も乗り気で、元教育実習生の教え子の先生も乗り気で、でもすぐに返事が来てですね、
たまたま予定が空いていたので、そのオファーを受けることができたと、こういうことになりますね。
やっぱり講演会での積み重ねとか、過去の私の人間関係のつながりとか、
そういったことが積み重なって、今回の講演会ということになります。
講演内容の概要と依頼背景
実際に打ち合わせしたんですけれども、開催校の先生方と打ち合わせで見えてきたのは、
個展の授業に対しての問題意識でした。
特に文法指導と内容を深める指導をどういうふうに両立させるかということが悩みの中心だったと思います。
そこにICT活用、AI活用を絡めてほしいという、そういうオーダーでした。
この依頼内容は、私がこれまでいろんな勉強会やいろんな講演活動の中で繰り返し扱ってきたテーマだったので、
いろんな過去のデータをざっと集めまして、さらにバージョンアップさせながら展開するということになりました。
古典授業の課題と逆向き設計
特に文法指導と構造型文書については、自分の自作自演模擬授業動画がすでにあったので、
それを事前に視聴していただくということで進めていきました。
このスライドの内容、講演会の内容については、初の試みなんですけれども、
ジェミニノートブックで音声概要を作成しましたので、それを代わりにここで差し挟みたいと思います。
想像してみてください。全く見たこともない、この世には存在しない機械の1000年前の取扱説明書を突然渡されるんです。
1000年前の取扱説明書ですか。それはかなり面食らいますね。
そうなんですよ。しかもあなたが普段使っている言葉とは微妙に違う、なんだか難解な暗号のような文法で書かれているんです。
なるほど。
とにかくこれを丸暗記しなさい。テストに出るからとだけ言われて。
その機械が何をするものなのか、なぜ自分の人生に必要なのか、そういった文脈の提示が一切ないまま、ただ記号の暗記だけを継いられるわけですね。
はい、そうなんです。
それは人間の脳の仕組みから言っても、非常に理にかなっていない苦痛な作業ですよ。
やっぱりそうですよね。でもこれって私たちが学校で受けてきた古典の授業、まさにそのものじゃないですか。
確かにそう言われるとそうかもしれませんね。
いつも聞いてくださっているあなたも、単語帳と文法書を睨みつけながら、ただひたすら現代語訳のパズルを解かされるような感覚、味わったことがあるはずです。
多くの方が経験していると思います。
ICT活用の真髄と授業デザイン
今日は、この古典の授業という一見非常に古風なテーマを通して、情報と人間の関わり方を根本から変えるアプローチに迫ります。
非常に興味深いテーマですよね。
今回の深掘りで使うソース資料は、神戸市立高等学校国語研究会で使用された、ある熟練教師のプレゼンテーションスライドなんです。
この資料が非常に優れているのは、学校現場に最新のデジタルツール、いわゆるICTを導入すること自体を目的にしていない点なんですよ。
そう、今回の私たちのミッションはまさにそこです。
あなたにお伝えしたいのは、ICT活用の真のベースは、単なるテクノロジーの導入ではなくて、授業デザインそのものにあるということなんです。
おっしゃる通りです。
そして、ICTをどのように使って生徒の興味を引き出し、対話を生み、彼らの能力を拡張していくのか、これを紐解いていきましょう。
はい、よろしくお願いします。
従来の古典授業の課題と熟練教師の視点
スライドの冒頭には、従来の古典授業の課題が明らかにリストアップされていますよね。教材依存主義とか、一方方向的な伝達型講義とか。
ええ、ドリル的な単語、文法一乗主義なども挙げられています。
私に言わせればこれって、映画館に連れて行かれて、本編を見る前に分厚い設定資料集を丸暗記させられるようなものですよ。
まあ、その例えはすごく適用していると思います。このプレゼンターである先生の背景を知ると、なぜこの問題提起に至ったかがよくわかるんですよ。
と言いますと?
スライドによれば、この方は教育困難校から国公立大学を目指す新学校、さらには定時制まで、あらゆる学力層の多様な現場を長く経験されてきたんです。
ああ、なるほど。いろんな生徒を見てきたんですね。
ええ、だからこそ、古典が理解できない生徒が悪いんじゃなくて、一方向の伝達というアプローチの構造自体が破綻しているという事実を、非常に高い解像度で捉えられているんです。
一部の学習欲が高い生徒には通用しても、大半の生徒にとっては、なんでこれを学ぶのか、という動機づけが完全に抜け落ちてしまっているわけですね。
まさにそこが根本的な課題なんです。
逆向き設計による授業改善
そこでこの先生が取り入れたのが、逆向き設計というアプローチなんですよね。
これ、教育用語としては聞いたことがありますが、実際にはどういうメカニズムなんでしょうか。
多くの教師は、教科書の1ページ目から順に授業を組み立てますよね。
はい、普通はそうしますよね。
しかし、逆向き設計は文字通り逆なんです。
まず、この単元が終わった数ヶ月後に、生徒に実社会で使えるどんな能力を身につけて欲しいか、という最終的なパフォーマンス課題を先に設定します。
ゴールを先に決めるわけですね。
そして、そのゴールに到達するためには、最初の授業の導入でどうやって彼らの心をわしづかみにすべきか、そこから逆算してプロセスを緻密に設計していく手法なんです。
ゴールから最初のフックを逆算する、その心をつかむ導入の具体例がスライドにあるんですが、これが驚きで、
なんと古典の世界へ誘うために、アニメの平家物語のハイクオリティなプロモーション動画を教室で見せているんです。
そうですね。
生徒たちは完全に釘付けになって、もう1回見たいと熱狂を生み出したと書かれています。
ICTを活用した文脈共有と興味喚起
ここで興味深いのは、それが単なるエンターテイメントとして消費されていない点なんですよ。
ほう、どういうことですか?
現代の高校生にとって、1000年前のテキストはあまりにも距離が遠すぎますよね。
まあ、宇宙の話みたいに感じる子もいるでしょうね。
だからこそ、彼らが普段から親しんでいるアイメというフォーマットを、生徒の生活実態に設置させるための必然性のある視覚的刺激として計算して使っているんです。
ちょっと待ってください、あえて意地悪な質問をしますが、古典の授業でアニメのPVを見せるって、やっぱり単なる遊びというかご機嫌取りになってしまいませんか?
なるほど。
映像のインパクトだけが残って、古文を読む力には繋がらないんじゃないかって思ってしまうんですが。
その疑問はもっともですし、多くの教育者が陥る罠でもあります。
しかし、この視覚的刺激は文脈の共有という明確な目的を持っているんですよ。
さらにスライドを見ると、平地の乱の背景を漫画の図解で示したりもしているんです。
当時の武具やバグを写真で見せたりもしているんですよね?
はい。特に男子生徒なんかは、大将の持つ弓のスペックや鎧の装飾に強い関心を示したそうです。
スペックや装備品から歴史にハマるってすごくリアルな反応ですよね。なんかゲームみたいで。
本当にそうですね。重要なのは、いきなり難解なテキストに向き合わせる前に、自分たちが知っている世界の延長線上にこの物語の舞台があるんだと、そう認識させることなんです。
なるほど。世界観のインストールを先にやっちゃうわけですね?
そうです。情景や背景知識をあらかじめ脳にインプットしておくことで、いざ古文のテキストを読んだときに文字情報から情景を立ち上げるための認知のエネルギーを大幅に節約できるんですよ。
認知のエネルギーの節約、ここからが本当に面白いんですよ。
主体的な読みを促す工夫
視覚的な導入で生徒の心に火をつけた後、ついに実際の古文のテキストに向き合うわけですが、ここでも普通じゃないアプローチが取られますよね。
コノのソラネという作品の事例ですね。
そうなんです。先生は自作の漫画を書いて生徒に配るんですが、なんと登場人物のセリフの吹き出しを真っ白にしておくんです。
吹き出しが空白になっていると、人間の脳は無意識にここには何が入るんだろうって推測しようとしますよね。
空白を埋めたくなる真理ですね。
あらかじめ用意された現代語訳という正解を教師から与えられるのを待つんじゃなくて、前後の文訳から推測するようになるんです。
自ら試行錯誤しながら言葉を紡ぎ出そうとするわけですね。
その通りです。これが主体的な読みが自然に発生する仕掛けなんですよ。
さらに言えば、間違えてもいいという安心安全な教室の空気があるからこそ、生徒は面白がって取り組めるんです。
まるで生徒自身が脚本家になるようなものですね。
まさにそんな感じです。
視覚化と身体性による認知負荷軽減
さらに現地物語の授業では、登場人物の顔が描かれた漫画人物ボードを作って、それを生徒に首から下げさせて教室で関係性を演じさせるという工夫も紹介されています。
古典の学習における最大の壁は主語の省略や複雑な人間関係なんですよ。
誰が誰に言ったのかすぐわからなくなりますもんね。
そうなんです。
それを頭の中だけで処理しながら、同時に未知の古文単語を現代語に翻訳しようとすると、生徒のワーキングメモリーはすぐにパンクしてしまいます。
だから授業中に寝てしまうわけですね。処理落ちして。
ええ。しかし、漫画や人物ボードを使って状況を視覚化し、身体性を伴わせることで、人間関係の把握という重い認知負荷を外部化できるんです。
脳のキャパシティを単語の翻訳ではなく、物語の理解にフルに使えるようにしているんですね。
その通りです。
ICTによる準備コストとスケール問題の解決
でも先生、これって毎回手作りするのは大変すぎませんか?
アナログの漫画を描いたり、ボードを作ったり、先生の負担が大きすぎて、とても全国の学校には広まらない気がするんですが。
はい、まさにその通りです。そこで初めて、今回の深掘りのコアテーマであるICTが必然性を持って登場するんです。
ついに来ましたね。
ええ。教師の準備コストやアナログな工夫が抱えるスケールの限界を突破するのがテクノロジーの役割なんですよ。
スライドでは、漫画の画像をバラバラにしてiPad上で並べ替え問題にしたり、画像を活用して作品のトレーラームービーをiMovieで生徒に作らせたりする事例が紹介されていますよね。
表現の幅が一気にデジタルの力で広がっています。
そして、このICT活用の新骨頂として紹介されているのがインプット革命です。
インプット革命とICTの役割
はい、あの画面配信の仕組みですね。
そうです。古文の本文に品詞分解や現代語訳を書き込んだものをGoogle Meetなどの画面配信で一気に生徒と共有してしまうくんこ注釈の授業です。
昔はこれを全部黒板に書いていましたからね。
ええ、これまでの授業って先生が黒板に本文を書いてチョークで線を引いて、生徒はそれを必死にノートに移すだけで50分が終わっていましたよね。
そうなんですよ。ノートを移すという作業は学習のように見えて実は単なる作業に過ぎないことが多いんです。
作業であって思考ではないと。
はい。ICTの画面共有を使って基礎的なインプットを一瞬で終わらせることで、時間の効率化と認知の負荷低減を同時に実現しているんです。
つまりICTは単なる黒板の代わりではなく、生徒の頭の中にある不要なハードローを取り除くブルドーザーのような役割を果たしているんですね。
ブルドーザー、いい例えですね。
ICTによる思考へのエネルギー集中
あなたも会議の資料が文字ばかりでそれをひたすら読み上げられるだけの時間、経験ありますよね。
あれは本当につらい時間ですよね。
事前に要点が資格化されて共有されていれば、会議の時間は、じゃあどうする?というクリエイティブな議論にまるまる使える。それと同じことが教室で起きているわけです。
ただ、一つ重要な補足をさせてください。
はい、何でそうか。
ICTは学習における全ての困難を平坦にすべきではないんです。生徒から考えるという負荷を奪ってはいけないんですよ。
ああ、なるほど。何でもかんでも楽にすればいいってわけじゃない。
ええ、ブルドーザーで取り除くのは、あくまでノートを移すといった無駄な作業のハードルです。
ということは、余ったエネルギーはどうするんですか?
それは、クラスメイトとの高度な対話や、深くテクストを読み解く際の健全な葛藤に生ぎ込ませるためなんです。対話の機会が増えて能力が拡張されるんだ、という設計ですね。
ああ、なるほど。楽をさせるためじゃなくて、本当に汗をかくべき思考の部分にエネルギーを集中させるためなんですね。
その通りです。だからこそ、スライドの土台となる文法指導の項目を見ると、決して文法を軽視しているわけではないことがわかります。
知識の土台作りとアウトプット
学年や時期に応じて出てきたところで抑える指導と、まとまったところで体系的に教える指導を緻密にミックスさせていますよね。
はい。インプットを効率化しても、強固な知識の土台を作るという原則は決して放棄していないんです。
そうやって効率的にインプットし、対話が活性化した結果、生徒たちは最終的にどんなアウトプットを生み出すのか、これ全部つながっているんですね。
はい。最初の逆向き設計で設定したパフォーマンス課題の集大成がここで登場するわけです。
私が一番驚いたのは、つづれ草の雪の面白おおりたりし朝という段を、現代のLINEのトーク画面で再現させるという課題です。
これも素晴らしいアイデアですよね。健康法師が雪の美しい朝に詩人に手紙を出し、返事がないことにがっかりするシーンをスマートフォンのLINEのやりとりに置き換える。
はい。
さらに、今の私たちの生活の中で起きた出来事として再現させるという応用課題を出しているんです。
すごい発想です。
この課題の奥深さは、生徒にテキストへの深い共感を共生している点にあるんですよ。
ほう、深い共感の共生ですか?
ええ。例えば、LINEのスタンプを一つ選ぶにしても、健康法師が本気で怒っていたのか、呆れていたのか、それとも風流な寂しさを感じていたのか。
感情を読み取らないといけない。
そうです。感情のサブテキストを正確に読み取らなければ、適切な画面は作れません。ただ、辞書的な現代語訳を暗記するだけでは不可能なアウトプットなんです。
だから生徒たちは必死に文脈を読むわけだ。スライドにある生徒たちの感想がまた良くて、昔の人も自然をよく見ていたんだなとか、こんなやり取りをするのもおしゃれだな、今度真似して送ってみようとか、1000年前のエッセイが自分たちの日常のエモいコミュニケーションとして立ち上がっているんですよね。
全体像と結びつけると、この授業デザインがいかにパラダイムシフトを起こしているかがわかります。
サブキャラクターに学ぶ意義
もう一つの事例である、式のナンバー2に学ぶという単元も秀逸ですよ。
神武や流宝といった天下取りの英雄ではなく、あえてサブキャラクターに焦点を当てるというものですね。
はい。英雄の物語は、どうしても自分とは違う特別な人の話になりがちですよね。
確かに、自分事としては捉えにくいです。
でも、組織の中で2番手にあまんじがちな人物にスポットライトを当てることで、多くの生徒がこれ、自分たちの部活動やクラスでの立ち位置と同じだと強烈に自己投影できるわけです。
ああ、なるほど。スライドには、いつも2番手にあまんじがちな生徒の認識変革と書かれていますね。
1000年前の文献を通して、自分自身の人生や今の社会を全く新しい視点で見つめ直す。これこそが古典という科目を暗記科目から、新しいものの見方を得るツールへと昇華させた真の成果なんです。
導入のアニメ動画の面白さが、最終的にそんな深い他者への共感や自己認識の変革に着地するなんて、見事としか言いようがありません。
授業デザインのフレームワークとICTの機能
本当に素晴らしいデザインだと思います。
いよいよ結論に入りましょう。
最後のスライドには、これまでの実践を総括するフレームワークが図解されています。
はい。
左側に学習材というインプットがあり、右側に成果物というアウトプットがある。そして、その中央に多様な生徒たちが位置しています。
そして、その両側からICTが機能しているんです。
どういうふうに機能しているんですか?
インプットの段階では、画面共有やデジタル教材によって認知のハードルを下げるサポートをする。
アウトプットの段階では、スライド作成や動画編集ツールを使うことで、レイアウトのしやすさや共有のしやすさが、意欲向上と達成感を生み出すんです。
なるほど。つまり、ICTを使うからすごいんじゃなくて、授業デザインがベースにあるからこそ、ICTが生徒の能力を拡張しているんですね。
ええ、まさに能力の拡張として機能しているわけです。
ICTが両手で生徒を優しく包み込んで、思考の次元を押し上げているようなイメージですね。
思考力育成とICTのツールとしての役割
しかし、この図の右端に大きな矢印で書かれている最終目標を見落としてはいけません。それは思考力の育成です。
思考力の育成。
情報が滝のようにあふれる現代社会において、与えられた知識を鵜呑みにするのではなく、自ら問いを立て、他者と対話し深く考える力。ICTはあくまでその可能性を広げるツールにすぎないんです。
ICTを入れるだけでは魔法は起きない。ベースとなる血の通った授業デザインがあって初めて、ICTが生徒の能力を拡張するツールになる。
はい、おっしゃる通りです。
学びの本質とデザインの重要性
あなたも今回の深掘りを通じて、情報肩にならず、かつ非常にクリエイティブな学びの本質に触れることができたのではないでしょうか。
知識はただ受け取るだけでなく、理解し、自分の生活や社会の文脈に適応して初めて真の価値を持ちますからね。
はい。
それを実現するためのデザインこそが、これからの時代に最も求められるスキルだと思います。
日常・ビジネスへの応用とリデザイン
さて、ここで最後にあなたに一つの問いを慣れかけたいと思います。
今回の授業デザインは高校の古典の話でしたが、このフレームワークは私たちの日常やビジネスにも確実に応用できるはずです。
ええ、そうですね。
あなたの仕事や生活の中で退屈で難しくて誰もやりたがらない課題。
もしその入力と出力のデザインを少し変えて、そこに適切なデジタルツールを挟んでみたら、
これまで1000年前の取扱説明書のように見えていたものが驚くほどクリエイティブでワクワクする冒険に変わるかもしれません。
あなたが明日リデザインしてみたいものは何ですか?
講演後の質疑応答と手応え
いろいろと思い浮かびそうですね。
それでは今回の深掘りはこの辺で、また次回、新しい位置の世界でお会いしましょう。
はい、それではジェミニノートブックの音声概要いかがでしたでしょうか?
私としては長い講演をよくまとめてくれたなと思っているんですけれども、
この後講演が終わりまして、爆速で講演を展開したにも関わらず質問が次々と出るということで、
参加者の皆さん前の目に聞いてくださいました。
私は講演の冒頭部分2,3分で必ず自分の教員歴を話すようにしているんですけれども、
その経験談を聞いた参加者の皆さんは、多くの人はご自身もそういう体験していらっしゃるので、前の目になって聞いてくれるんですよね。
そして私は実践者だから話の中心が実践で中心になるんで、聞き手が自分の授業とよく重なるなっていう風に感じる場面が多いんじゃないかなと思います。
話が進むにつれてうなずきがバンバン出て、参加者がだんだん自分の方に近づいてきているという感覚がありました。
特に最後に扱った生成愛の活用については、参加者にとっても目新しくて一番前の目になるような反応が特に若い人に見られました。
私は従来型の一斉授業、版書展開、対話型授業、ICT活用、そしてAI活用と幅広い切り口から話ができるということを自分の強みだと思っています。
多様な現場に勤務する先生方、それぞれの立場からなんとなく心に響く話題を提供できたんじゃないかと思います。
講師活動の経験と今後の抱負
今回の神戸での講演は、一つの縁から次の縁へとつながっていく講師としての活動の面白さを実感する機会になりました。
秋にも既にいくつかの登壇が入っているので、研修会講師としてさらに鍛錬していきたいと思っています。
もし私の講演に興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、時間の許す限り自分自身の勉強にもなりますので、ぜひお声掛けいただきたいと思います。
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それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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