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219   高齢親の話が長い訳
2026-07-17 12:17

219 高齢親の話が長い訳

高齢の親が同じ話を繰り返したり、話が長くなる理由を心理学や老年学の視点から考えます。
難聴・分散的注意・ワーキングメモリーの低下、そして人生を語る意味??
「なぜそうなるのか」を知ることで、親との向き合い方が少し変わるかもしれません。

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みなさん、おはようございます。毎日暑いですね。 親の終活相談室けーこです。
この番組では、40代、50代のお子さん世代が、 親と自然に未来の話ができるように、
介護、終活、相続のヒントなどをお届けしています。
今日はね、高齢の親の話が長くなる訳について、 お話をしたいと思います。
今日のテーマはですね、スタイフでも配信されている 麦さんからいただいたご質問をきっかけに、
お話をしたいなと思っています。
麦さんからいただいたのは、親の話が同じことの繰り返しになっちゃって、
結論もなくてずっと話が続いてしまうよっていう、 そういったお話でした。
実はこの問いをいただいて、 私自身もね、どうしてなのかなって、
そういうもんだよなって思いながら、 でもそれ結構相手するの疲れるんだよね、
とか思いながら、考えてみたんです。
今日は、どう対応するかっていう話じゃなくて、 なんでそうなるのかっていうことをね、
そんな視点でお話をさせていただけたらと思います。
人によってパターンが違うので、 なんでそうなるのかなっていうのが知れると、
その場に応じた対応策が思いつくかもしれないな、 そんなことを思っています。
まず、話が長くなっちゃったり、 同じ話を繰り返したりする理由として、
私は3つ考えたんですよね。
まず1番目が、昨日もお話しした、 難聴の影響です。
耳が聞こえにくくなると、 相手との会話のキャッチボールが難しくなるので、
相手のお話を聞くより、 自分が話すっていう方が安心だったり、
相手が違うことを話し始めても気がつかずに、 自分の話をわーって続けちゃうよっていう、
その難聴の影響がまず1つ目、 考えられるかなと思いました。
そして2つ目、これが結構大きいかもと思ったんだけども、
分散的注意っていう力があるんですが、 それが低下してしまうという理由です。
これ何かっていうと、周囲の状況を見ながら、 自分の行動を調整する力のことなんです。
例えば、お話ししてて、相手がチラッと時計を見たとか、
少し退屈そうだなとか、 目線が泳いでらっしゃるなとか、
急いでるのかなみたいなね、 そんな際に私たちは結構無意識に受け取れるんです。
だから自分の話をそろそろまとめようとか、 他に用事があるのかなとかいうことが考えられたりします。
だけどこの分散的注意の力が低下してしまうと、 相手の変化に気がつきにくくなっちゃうんです。
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だから悪気なく話が長くなったり、 順番待ちに気がつかずに列に割り込んじゃったりとか、
周りから見るとすごく自分勝手って見えちゃう行動に 繋がっちゃうことがあります。
だけどこれ、本人が本当に気がついてないっていうことも 少なくないっていう、
そういう分散的注意っていう力が 低下するっていうことがあります。
そして3つ目ですね、ワーキングメモリーの低下です。
こないだもお話ししたワーキングメモリー、 自分の脳の中の作業台なんですけど、
これ短期記憶を保持しながら会話を進める力なので、
この力が低下しちゃったり、このテーブルが狭くなると、
この話さっきしたなっていうことに自分で気がつきにくくなって、
したかどうかわかんなくなってもう一度しちゃうみたいなね。
そんなことがありますと、話がループしたり繰り返しちゃったりみたいな。
そんなことが原因として3つ挙げられるかなって思いました。
逆にですね、今度高齢の方がお話をすることで、
その時間で何を得てるかっていうお話をさせてください。
私これにも3つあるなと思っててね。
まず1個目はコーピングっていうものです。
もうちょっとわかりやすくいくと、ストレスの対処法なんです。
人間って誰でもストレスを抱えてて、
高齢になると喪失体験が結構なストレスになってきます。
例えば体力が落ちたとか、それこそ耳の聞こえが悪くなったとか、
お仕事を辞めて収入が減ったとか、
お友達が少なくなっちゃった、知ってる人がなくなった、
そんな喪失体験が積み重なっていくんです。
それが結構意識しなくてもストレスにはなります。
先ほど申し上げたストレスの対処法、コーピングって言いますが、
それが大きく分けて2種類あって、1個は問題を解決すること、
収入が減ったなら新しい仕事について収入を稼ぐみたいな、
そんな問題の解決の方法がありますが、
やっぱり高齢の方が感じている喪失体験は問題対処ができないことも多いので、
もう一つのストレス対処法であることが、人と話すことなんです。
話を聞いてもらって、共感してもらう、もしくは受け止めてもらえたって感じるだけで
心が軽くなるんです。
話の内容以上に、誰かに自分が話を聞いてもらっているっていうそのものが、
多分ご本人も意識していないけど、意味を持っているっていうことがあり得ます。
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コーピングの次が承認要求、2つ目は承認要求かなと思っています。
昔の仕事の話とか、
こうだった、みたいな、武勇伝とかね、話すのは何を期待しているかっていうと、
すごいですね、とかね、そうだったんですね、とか、
認めてもらって褒めてもらって、で、自分の存在価値を確認する。
いいねをたくさん押してほしい、みたいなね、
そんな感じの承認要求があるだろうなと思っています。
そしてさらに3つ目ですね、人生経験を語りたいっていう、
そういう欲求、これ発達課題だと思うんですけど、
そんなことが出てきます。
たくさん積んでこられた人生経験が、
人生として総まとめな感じでね、
つながりまして、過去のこととか、自分が想議したことをつないで、
次世代に伝えたい、みたいな気持ちでね、
人生経験を語る、みたいな、そんな昔話になることがあるなというふうに思いました。
それらをですね、やっていきますと、
さっきも発達課題という話をしたんですが、
すごく大きな得られるものがあって、
単純に日々の承認要求を満たすとかじゃなくてね、
私が大好きな心理学者さんのエリクソンさんという人が、
高齢期の発達課題を自我の統合っていうふうに定義してるんですけれども、
ご自身の人生を振り返って、自分の人生悪くなかったなって、
あのつらかった経験もこんな価値を生んだなとか、
このことでこんなことを学べた、みたいなね、そんなふうに思えることって、
高齢期のすごく大事な発達課題で、
それは一人で悶々と考えてるというよりも、
他の次の人に伝えていくっていう中でね、
さらにそれが意味あることになります。
なので、昔話はね、教えたいっていうだけよりも、
自分自身の人生をつないでいきたいなっていう気持ちが含まれていくのかもしれないなって、
ちょっとぼんやりですけど思っています。
あ、そうそう、そしてね、もう一個大事なことでお伝えしたいのが、
話すこと、口を動かすことってすごい健康の効果があるんです。
口をよく動かしてお話しすることはオーラルフレールの予防につながります。
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唾液が出て口の中の筋肉も動くので、
そういう口から入ってくる肺炎とか呼吸器系の病気になりにくかったりしますし、
唾液が出ることによって消化も助けられますし、
いいことづくめなの、そんなことがあるかなっていうことを思っています。
なのでね、高齢者さんの話が長いっていうのは、いろんな意味があるなと思いながら、
ただ聞く側がだからといって、ご自身の貴重な時間をね、
気持ち的、聞く側が逆にストレスを受けていると意味がないので、
我慢し続けてはいけないなと思うので、
時間を区切っていただいたりとか、
今日はこの時間までしかお話聞けないんだとか、
この後出かけなきゃいけないんだとかいう話をしたりとか、
お話がリピートしそうになってきた時に、
そのことってお父さんの人生の中でどういう意味を持つことだったのかなとか、
もし深い話ができそうだったら、
そういうことで、どんなことを学んだの?みたいなことを聞いてみると、
同じ話からもう一段もしかすると深まるかもしれない。
何度もしてらっしゃるっていうのは、もしかするとすごく強い関心地があることなのかもしれなくて、
それによって実は何か感じていらっしゃることとか、
もう一段何か伝えたい、考えたいことがあるのかもしれないなっていうことも思ったりもしますが、
定番ネタなのかもしれないけど、その辺は時と場合によるかもしれないな。
はい、そんなわけで、ごめんなさい、ちょっと11分になっちゃった。
私の話がだらだら長くなって申し訳ないです。
私自身もこれについては、すごく大事な問いをいただいたような気がして、
これから自分も仮説検証を立てて、そこで得られるものを見つけていけたらいいなって思いました。
むひさん、素敵な問いをありがとうございました。
これからも皆さんと一緒に親との良い関わり方を考えていけたら嬉しいなって思っています。
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途中で時計の音が入っちゃってごめんなさい。
今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
それでは素敵な週末をお過ごしください。ではでは。
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