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2022-12-06 06:54

#134 自分と他人との境界を大事にするからこそ親しくなれる

#心理 #心理学 #メンタル #メンタルヘルス #セルフケア #境界 #ボーダー #境界線 #対人関係療法 #対人関係 #マインドフルネス #瞑想
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こんにちは、心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくして人生をより良くしていくために、セルフコンパッションや心理学、人生に役立つ情報をお伝えしています。
今日はですね、自分と他人との境界を大事にするからこそ親しくなれるんだよ、というお話をしていきたいと思います。
境界っていう風に聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。もちろんね、家とかにある物理的な境界とか、国境とかね、県境とか、そういう境界もあると思うんですけれども、今日はですね、人と人の境界のお話ですね。
自分と他人との境界ってどういうものだろうっていう風に思うと思うんですが、境界っていう概念はですね、心理学では結構よく使われまして、自分がちゃんと他の人と違う存在だよっていう風に認識している人の方が健全だっていうことなんですね。
これだけ聞いてもちょっとよくわからないぞっていうふうに思うかもしれないんですけど、逆に言うとですね、自分が他の人の一部である、あるいは他の人が自分の一部であるかのように認識していたり、感情を持っているとちょっと不具合が出やすいんですよっていう話なんですね。
対人関係療法っていうものがあるんですけれども、それでいくと、人の、自分の周りの人たちを3グループというか3レベルに分けるっていうやり方があるんですね。まず一番近い人たち、第一層という風に言うんですけれども、これは例えば家族ですとか、自分の大切な人、恋人とか配偶者とか、そういう親友とかね、
そういうとてもとても親しい、自分にとって大切で仕方がない人たちがこの第一層に入ります。そしてその下のレベル、第二層という風になるんですけれども、これはですね、友人とか、知人であるとか、普通な関係の親戚とか、そういった人たちになってきます。
そして第三層っていうものがありまして、これが実質最後だと思っていいんですけれど、例えば本当に顔を知っているだけの人とか、仕事の仲間とか、仕事の関係者、お客さんとか、あとはそうですね、道端を歩いている人とか、ご近所さんとか、そういった全般的な人たちが入ってきます。
本当に知らない人は、それ以外っていう風な括りにしてもいいと思いますけれども、第三層っていうのは、だいたいそういう関係の人が入ってきます。これも人と他人との間の境界っていうものにランクをつけている状態ですよね。
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第一層が一番近くにいますし、第二層はそれよりちょっと遠くなります。そして第三層が実質的に一番遠くにいるっていう感じですよね。
これを自分を中心として円を描いて、だんだん遠くに行っていくようなイメージを持っていただくといいんですけれど、こういうものが境界になるんですね。
そして境界が曖昧な方っていうのは、この線引きが曖昧だっていうことなんです。第一層、第二層、第三層とか以前に人と自分の領域が重なりすぎてしまうことがあるんですね。
確かに第一層とか、とてもとても大切な人になってくると、この境界っていうものが若干重なったりするんですけど、それはある意味健全なことかなと思います。
ですが、こういった境界を意識しておくっていうのは、自分も相手も大切にするっていう上で、とても役立つ考え方なんですよね。
というのは、知らず知らずのうちに親しくなってくると、自分の心の内を言わないでも分かってよとか、察してくれてるよねみたいなところが出てくると思うんですけれど、やっぱりこれは別の個体、別の生き物である以上、無理なんですね。
たまたま察するっていうのがうまくいくこともありますけど、これが当たり前にあるものだとは思わない方がいいんですね。
なので、この境界っていうものを大事にして、どれだけ親しくても自分と相手の間には薄い膜があるんだなとか、細い線があるんだなっていうのをちゃんと理解して、相手の領域も自分の領域も大事にするっていうことが、心の健康につながってくるんですね。
ここからは私の考えになるので、全然鵜呑みにしないでいいんですけれども、マインドフルネスでもちょっと似たようなことが考えられるんじゃないかなと思っているんですね。
マインドフルネスっていうのは、要は自分のことをよく観察するような部分が多いんですけれども、
自分の中でいろんな考えとか過去とか未来、そういった考えがぐるぐるぐるぐると出てくるものをそっと置いておいて、存在を許してあげるっていうところがあるんですけれども、
この許してあげる本体である自分と、そういった良い考えにしろ悪い考えにしろ、頭をよぎってくる考えたちの間に、
そうですね、0.5層とでも言いますかね、薄い細い本当に線を引いて、そこにいてもいいんだよ、でもここから先はこの領域は私の領域だからねっていうふうに自分の中で小さく線を引くっていう境界を引くっていうのがちょっと考え方として役に立つんじゃないかなというふうに思ったので、今日ちょっとお話をさせていただいたんですね。
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そうすると、例えばぐるぐるぐるぐる、いつも自分の頭の中を繰り返し出てくる思考とかに悩まされていたとしたら、分かった分かった、それはいてもいいんだよっていうふうにした上で、ちゃんと自分の頭の中のイメージでちょっと自分がいる領域とその考えがいる領域の間にスッと軽く線を引いて、そこがあなたがいていい場所だからねっていうふうにして、私はここにここに居場所があるからねっていうふうにして、
自分のやっていることに集中するとか、呼吸に集中するとか、そういった方法が役に立つんじゃないかなと思ったりもします。
マインドフルにですね、やっている方はちょっと参考にしていただくといいんじゃないかなと思いましたので、ご紹介させていただきました。
それでは今日もあなたが自分に優しくあげますように。心理師のはるかめでした。
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