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2022-08-07 07:53

#13 境界を守る。『私は』を大事にする。自由に生きる。

自分の境界を守ることは自分の平穏に繋がっています。今日はその1つのスキルをご紹介。

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心理師のはるかめです。このチャンネルでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションの考え方を中心に、いろいろとお話をしていきます。
普段なんですけれども、皆さんは、私はっていう主語を日常会話の中でどれくらい使いますか?
意識して使う場面ももちろんあると思いますけれども、 日本語っていう文化においては、主語が省略されることが結構あるんですよね。
この主語を使わないっていうのが、日本語文化における自分と他の人との境界を曖昧にしているんですよね。
そもそも境界というのは、実際には目に見えないですし、存在もしていないですよね。 ですけれども、無意識に人はこの境界線とか、自分の領域とか、他の人の領域みたいなものを感じているんですよね。
そして、これが守られることで安心とか安全を感じることができます。 動物とか見ていただくと縄張りとか普通に作っていると思いますけれども、あれも結局自分の境界を作って領域を守っているってことですよね。
なので、この境界というものを意識して自分で境界を置いてみるとか、境界を設定するっていうことが心の健康、メンタルヘルスに役立つわけですね。 その境界を守るのに役立つっていうその方法にアサーションっていう表現方法があります。
アサーションっていうのは、自分も相手も大切にした自己表現方法というような意味合いになるんですけれども、それが結果的に境界も大事にするっていうことにつながっています。
アサーションスキルについては、またの機会に改めてお話ししようと思いますけれども、 そのアサーションスキルの一つに、私はっていうのを意識するっていうものがあります。
境界が曖昧になってくると、言葉遣いの中で知らず知らず、相手に関することを主語を使わないで表現するっていう状態が出てきたりします。
例えば、「○○してくれたらよかったのに…」とかですね。 これはもちろん、誰々が○○してくれたらよかったのに…という言葉ですよね。
他には、「君のためだよ…」とか。 これはですね、誰々が○○したほうがいいのは、君のためになるからだよっていうことになりますよね。
ですが、この今挙げた例の両方ともなんですけれども、 本当は自分が辛い、自分が嫌だ、自分が傷つきたくない、自分がイライラする、自分が面倒くさい。
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だから、誰々に何かしてほしいっていう遠回しなお願いになっています。 つまり、人を、他の人をコントロールしようとしているんですね。
そうすると、自分と他人の境界が曖昧になっているっていう状態です。 境界が曖昧っていうことは、人を自分と同一視している。
まったく同じでないにしても、重なっている部分が結構出てきていると。 他人のことが自分の一部になっちゃってるんですね。
そして、これが問題になりやすいのは、もちろんネガティブな感情がメインになっちゃっている。 そういうところから生まれている場合ですよね。
当然、他人はコントロールできないですし、他人を自分のものにしようとすることはできません。
それに、いつまでも完全な支配権が手に入らないので、心の健康も当然良くないですよね。
今、完全な支配権という言葉を出したんですけれども、仮に奴隷制度があったとして、お金で奴隷を買って自分の支配下に置いたとしても、その人の心までは自由にできないですし、自分が見てない時にどういう行動をしているのかっていうのも当然わからないですよね。
奴隷の場合ですらそういうふうに支配権は手に入らないですし、そうでないであればなおさらだよねということも考えられます。 ちょっと今のは極端な例でしたけどね。
ですが、日本語ではこの境界を曖昧にして話をしてしまうっていうのが自然に、しれっと身の回りにあったりするんですよね。
日本の文化では和をもって尊しっていうような言葉もあるように、そういった繋がりでやってきた国だっていうのは皆さんご存知だと思います。
それを全否定するつもりは私もありませんし、それ故に良いこともたくさんあるかなとは思います。
ただ心の健康のためにはこの境界とかアサーションというものの知識を持っておくと役に立つんじゃないかなと思ったりもします。
そこで大事になるのが私はっていう主語になります。 普段話をする中で実際にしょっちゅう私は私は私はっていうふうに話す必要はもちろんないです。
考え方として自分は今他人を主語に話していないかなということに気をつけるといいよということです。
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そして大事なことなんですが、他人をコントロールしたり変えたりするっていうことは諦めて自分を主語に物事を考えたり発言しようっていうことですね。
例えばあなたはそう考えるんですね。私の場合はこうですとか、相手を責めたくなる時にはあなたがこういったことで私は辛かったと。
あなたがこうした方がいいよではなく、私が手伝えることあったら言ってねとかですね。
相手を勝手に動かさない。動かしていいのは自分だけです。 相手を自由に変えようとしない。
自由に変えて成長できるのは自分だけです。 相手の気持ちや利益を勝手に決めない。
自分の気持ちを表現しましょうということになります。 もちろんですね、相手の方からアドバイスを求められた時は私はって、私はこう思うよって話してあげるのがいいかなと思います。
こんな風にね、自分の主語、私はっていうことをね、頭の中だけとか心の中だけでちょっと意識しておくだけでも、
今ちょっと他人をコントロールしようとしてたなぁとか、そういうことにも気づきやすくなるかなと思います。
そうすることで自然と自分の領域と相手の領域を守ることができて、そこに境界が生まれるので自然と心の平穏が保たれてくるんじゃないかなと思いますので、
よければちょっと試してみてください。 今日の放送は参考になりそうでしょうか。また感想や質問もいただけると嬉しいです。
今日もあなたが自分に優しくあられますように。 心理師のはるかめでした。またお会いしましょう。
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