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心理師のはるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などの話をしています。
突然ですが、敵を知り、己を知れば百戦危うからず、なんてことわざがありますよね。
何も戦うためでなくても、自分のことを知るのってとっても大事ですよっていうお話を今日はしたいと思います。
リスナーさんは、どれくらい自分のことってわかっていますか? ちなみになんですけど、私は正直に言って自分のことってよくわかっていないんですよね。
というか、どれくらいわかっているのかがわからないっていう感じですね。
心理師なのにそんなもんなの?って思うかもしれないですけど、そんなもんなんです。 もっと言うと、それでいいかなって思っていますし、自分の中でどんな反応が起きるかって、いろんな外からの刺激とか、自分のコンディションで変わってきちゃうので、
読めなくても別にいいんですよね。 むしろ読めてるつもりになって自分を型にはめてしまうよりも、マインドフルにその時その時の自分を観察することに、最近は楽しみを見出し始めています。
前々からマインドフルネスはやってはいたつもりなんですけど、それが楽しいなってちょっと感じ始めているんですよね。 それがようやく最近になって、そんな感じになってきています。
ちょっと先人になれそうかなーっていう、ちょっと変な野望もあるんですけど、 ちょっと近づいたのかなーっていう気持ちになったりします。
さて、敵を知り己を知ればということわざの己を知るっていうのがどれくらいのものを指すのか、それは状況によって変わってしまうんでしょうけども、
少なくとも自分が今何を考えているのかっていうのに気づくっていうのは、メンタルヘルスとかセルフケアにとっても役に立つんですよね。
これを自動思考キャッチって言います。 自動思考っていうのは、自動販売機の自動に考える方の思考ですね。
それで自動思考なんですけど、この自動思考っていうのは時間の長さにして、 一瞬くらいから一時的短時間短期間くらいまで、
それくらいの時間の幅で思い浮かぶ思考だと思ってください。 意識としては深い方ではなくて浅い方にある思考ですね。
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認知行動療法の認知の部分といった方がわかる方ももしかしたらいるかもしれないです。 言葉とかイメージとして頭に浮かんでくるものになります。
それでこの自動思考キャッチを日常的にやっていくことを、 自動思考キャッチトレーニングとかセルフモニタリングなんていうふうに呼び方がいくつかついていたりします。
こんな言葉は別に覚えなくても大丈夫です。 要はですね、今自分はこんなこと考えているなーってそれに気づく練習だと思っていただければ十分です。
頭の中でやれることなので、割といつでもできたりします。 このトレーニングをすることで自分が考えていることに気づきやすくなりますので、それがストレスだった場合、
対処が比較的しやすくなるんですよね。 第三者的に自分を見てますので割と冷静に反応できたりとか振り回されにくくなるわけです。
例えば例を挙げますね。 私が友達の自慢話を聞かされているとしましょう。こんな感じです。
相手が話をしています。私は話を聞きながら自分の思考を観察します。 あーまた始まったなーって考えてるなぁ。
あ、帰りたいと思ってるぞ。 昨日買っておいたスイーツのイメージが浮かんでるなぁ。
奥に見える店員さんに意識が向いたのに気づけたなぁ。 退屈で意識があっちこっちに行ってるってわかるなぁ。考えてるなぁ。
話長いなーって考えてるなぁ。 といった感じです。
ポイントは何々と考えてるなぁとか、何々だと思ったってつけることですね。 これで一歩引いて自分の思考を見ることができるわけです。
ちなみにこれに一番有名なマインドフルネスを組み合わせてみます。 頭の中で革が流れていて、その縁に自分がいます。
座ってても立っててもいいですけど、 革を次々に葉っぱが流れていくように想像します。
そして次々浮かんできた思考を葉っぱに乗せて流れていってもらう。 ということでこの自動思考に流れていってもらって、今に意識を向けるっていう練習になるわけです。
さっきの例ですと、 あーまた始まったなーって考えてるなぁ。葉っぱに乗せよう。
あ、帰りたいと思ってるぞ。これも葉っぱに乗せよう。 昨日買っておいたスイーツのイメージが浮かんでるなぁ。
そうそうこれも葉っぱに。 奥に見える店員さんに意識が向いたのに気づけたなぁ。
葉っぱに乗せよう。 退屈で意識があちこちに行ってるって考えてるなぁ。
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葉っぱに乗せます。 話長いなーって考えてるなぁ。
これも葉っぱに乗せます。 ポイントは自分で流すんではなく、流れている葉っぱに乗せて流れていってもらうっていうことです。
ちょっと感覚的にわかりにくいかもしれないですけど、 無理やり自分で押し流すんではなくって、あくまで流れているイメージを作っておいて、そこに乗せていくっていうことですね。
自動思考を捕まえる練習をすることで、マインドフルネスにも使えますし、 自分がネガティブな自動思考、つまり認知ですね。
もっと言うと、今じゃない過去の考えに囚われにくくなります。 過去っていうのは1秒前でも過去ですし、今じゃないのは全部、未来を除いては過去になります。
余談なんですけど、あるテストで人が今だっていうふうに感じるのを調べた研究があって、それによると約2秒間だったらしいんですよね。
人が今だって思えるのは1、2ってこれぐらいの時間だけらしいです。 本当に余談でした。
マインドフルネスは体験してなんぼですし、理屈を知っていてもセルフトレーニングにはなかなかならないんですね。
なので、自動思考キャッチトレーニングと合わせて、 頭の中だけでもやれますので、良ければお試しいただければと思います。
今日の放送がお役に立てれば嬉しいです。 また感想や質問もお待ちしています。
今日もあなたが自分に優しくあれますように。 心理師のはるかめでした。またお会いしましょう。