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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
今日はですね、よく誤解されやすい、精神科医、心療内科医、心理職っていうこの3つの違いをお伝えしていきたいと思います。
この違い、リスナーさんはお分かりになりますでしょうか?
まずですね、精神科や心療内科に行ったことがないという方がよくですね、精神科に抵抗があるから、なんとなくそんなにハードルが高そうじゃないなっていう心療内科なら行ってもいいかなっていう風に迷うことがあるんですね。
ですけれども、心療内科っていうのは精神科のスモールバージョンみたいなものではないんですよね。
精神科はしっかりと人のメンタル部分、精神症状ですとか問題行動、考え方とかそういった部分に、要は人の内面ですよね、そこにフォーカスして副薬治療とかを中心に治療を行っていく場所になります。
厳密には医師によって治療方針は様々なので、いくらかの違いは出てくるんですけれども、人の心を治療対象として扱うっていうところは基本同じだと思います。
なので、心とか考え、イメージなどの辛さに振り回されている場合は精神科がお勧めなんですよね。
続きまして、心療内科医なんですけれども、こちらもですね、誤解を恐れずに言ってしまうと、他の医療と同じように体を見る場所だと思っていただくといいかなと思います。
この点が決定的に精神科医と違うんですね。
心身症っていう病名があるんですね。
心っていう字に身の上話の身、そして症状の症で心身症という風に書きます。
つまりですね、心にストレスなどの影響があったことで、あくまで体の方に症状が出て、それに苦しんでいる場合っていうことを言います。
ちなみにこれらの診断を行って患者さんに伝えていいのは医師免許を持つ方だけですので、心理職はこれはやってはいけないことになっています。
一度ここでまとめておきますと、精神科と診療内科で迷ったら受診の抵抗感とかではなく、自分が本当に楽になるにはメンタルの方を見てもらった方がいいのか、体の症状を見てもらった方がいいのかっていうのを一つの判断材料にしていただくといいかなと思います。
精神科と診療内科の両方を掲げている先生も多めだと思いますので、そういうところでしたらまとめて判断してもらえる傾向が結構高くなるかなと思います。
続いて心理職なんですけれども、これは一般的に心理カウンセラーっていう言葉の方が通りがいいかもしれないですね。
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カウンセラーという言葉はですね、その言葉の利用に制限がありませんので、誰でも名乗ることができます。
なので心理カウンセラーにお世話になろうかなっていう時は、そのカウンセラーさんが持っている保有資格に注目していただくことがいいと思います。
一般に医療機関、特に精神科医療ですね、その医療機関で心理カウンセリングをしているのは民間資格ですがこれまで実績がある臨床心理士か、数年前に初の心理系国家資格として誕生した公認心理士、この2つの身になります。
臨床心理士の人が公認心理士も取っているってことは結構多いですね。
なので臨床心理士か公認心理士、このどちらかの資格保有者をお勧めしたいと思います。
もちろんどちらの資格もなくても優秀なカウンセラーさんはいるとは思うんですけれども、実際にカウンセリングを受けてみるまで中身がわからないですし、おそらくそのカウンセラーさんがいいか悪いかっていう判断はかなり難しいと思います。
その上、医療機関でないと保険が効かないので料金も一般的に高いですね。
医療機関でカウンセリングを受けたとしても、実費保険が効かないように設定しているところもありますので、これは本当に医療機関によってくるかなという部分もあります。
少し前置きが長くなりましたけれども、心理職とは通常病院勤務か独立したカウンセラーさんとかになっていることが多いですね。
病院の場合は先生とお話をしながら、カウンセリング受けますか?とか受けてみない?みたいな感じとか、あとは自分からカウンセリング受けたいですっていう話をして、先生から紹介を受けて受ける場合が多いですね。
あとは独立したカウンセラーさんのところに行くときは、本当に単純にサービスを受けるようなイメージで自費で受けるっていうパターンになります。
それで心理職の役割っていうのは、人の考え方とか行動、感情とか無意識とか、いわゆる心の部分に薬を使わないでアプローチしてケアを行っていきます。
薬を使わない分、時間は長めにかかりますけれども、元気になってきた後は安定して過ごすためのスキルを学ぶということもできます。
あとお医者さんはやっぱり忙しくてそんなに長時間取れない先生がやっぱり多いですね。
それに比べると心理職の方とお話しする時間というのは、1時間とか30分とか結構長めにしっかりお話しする時間が取れますので、自分の人となりを知ってもらうっていう部分でもとても役に立つ時間になるかなと思います。
そしてですね、医師の治療と先生の治療と心理職の心理療法っていうのを併用する、一緒に使うことによって効果が高まるよということもわかっていますので、一緒にやっていくということが王道パターンになってくるかなと思います。
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もちろん心理療法について詳しいドクター先生の方もいますけれども、基本的には今お話ししたような感じだと思っていただくといいかなと思います。
受診したりするときの参考にしていただけると幸いです。
それでは今日もあなたが自分に優しくありますように。心理師のはるかめでした。