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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
今日はですね、私たちはパターン学習でできているんだよっていうことをお伝えしていきたいと思います。
難しい言葉は後ほどお伝えするとして、結論から言ってしまいますと、私たちの一挙手一投足っていうのは過去のパターン学習をもとに行われているっていうことなんですね。
もっと言い換えると、今までの人生でうまくいったものを何度も繰り返して使っているっていうことなんです。
行動心理学の世界には、レスポンデント学習っていうのと、オペラント学習っていうものがあります。
なんか変なわかりにくい言葉出てきましたね。これを説明しだすとなかなかと大変になりますし、名前も全然覚えなくていいので、とりあえず大まかに説明しますね。
レスポンデント学習っていうのは、最も有名な例がパブロフの犬です。これちょっと聞いたことあるなっていう方が多いですよね。
餌時にヨダレを出していたワンコに、餌をあげるときにチリンチリンっていう鈴の音を聞かせてあげると、餌がなくてもヨダレを出すようになるんですね。
詳しい方は突っ込みたいっていうところもあるでしょうけど、わかりやすさ優先してますのでちょっと抑えてくださいね。
人間でわかりやすい例にしますと、梅干しですよね。多分ね、生まれて初めて食べるまでは梅干し見てもヨダレ出なかったと思うんですけど、
1回食べちゃうと梅干し見た時にヨダレ出るようになっちゃうんですよね。これがレスポンデント反応、レスポンデント学習っていうものになります。
これは体が勝手に反応しちゃうっていう反応なんですね。もちろん先ほども言いましたように最初はそんなことなかったんですけれども、
一旦そういうパターンを知ってしまうと、体が覚えてしまって勝手に反応するようになるよっていうことなんです。
次にオペラント学習なんですけれども、これで有名な実験は鳥の入った鳥籠に餌が出るボタンを設置して様子を見るっていう実験なんですね。
最初は何の反応も示されなかった鳥がたまたまボタンをつついて餌が出ることを知ってしまうと、何度も意図的にボタンを押すようになるっていう行動を示します。
これはこのパターンを知ってある程度理性的に行っているっていうことですよね。
このように生き物は体が勝手に反応しちゃうようになる行動パターンと、経験から同じことを繰り返すようになる行動パターンの2種類が複雑に絡み合って今を生きているっていうことになるんです。
さらに言うと、良いものが来る場合は繰り返しますし、嫌なものが来るって分かってれば避けるようになるっていうことが普通ですよね。
ここまでついてきていただけてるでしょうか。
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大事なのは2つの行動パターンがあるよ、無意識的なのと意識的なのがあるよっていうふうに覚えていただくといいかなと思います。
何気ない普段の私たちの動きとか判断とか、意識的なものとか無意識的なものとか、こういった過去の学習とか経験によってほとんどが左右されているんですよね。
すると、たまたま良い学習ばっかりに巡り会えてきた人は自然と良い成長しますし、自然と良い感じになっていきますね。
逆もまた起こり得ることかなと思います。
とはいえ、私たちは人間です。
人間以外の動物とはやっぱりちょっと違います。理性が強いんですよね。
脳の中に大脳神秘室っていう理性を司る、考えて動けるっていう部分が他の動物よりもかなり大きくできています。
脳や体が自動的に反応したりすることもあると思うんですが、不安とか恐怖とか快感とか喜び、楽しさ、悲しみ、いろんな感情が引き起こされる行動があると思うんですけど、
そういった行動の中には、経験で身につけていったっていうものもありますよね。
その経験で身につけた行動、その時には同時に感情も引き起こされているはずなんです。
そういったもので、どうにも自分を幸せにしてくれそうにないものってありますよね。
当然、私にもたくさんあります。
そんな時には、理性でその殻を打ち破っていく必要が出てくるんですね。
もちろん、破らなくてもいいんですけど、
破った方が、やっぱり幸せは近づくかなっていうことなんですね。
過去のパターン学習によって、
嫌だなぁ、嫌だなぁってなったことでも、
実際には動いていった方がいいんだよなぁ、っていうのが分かっているってことはありますよね。
例えば、友人関係とか、
仕事場での振る舞いとか、勉強の仕方とか、運動とかダイエットとか、
などなど、本当にたくさんたくさんあると思います。
さらに言うと、人はいいパターンでも、悪いパターンでも、
自分が慣れたところから出るっていうのが苦手なんですよね。
これはまあ、でも人じゃなくてもそうかもしれないですね。
で、悪いパターンでも、なかなか抜け出せないっていう理由は、
予測がつくからなんですよね。
予測がつくことって、安心なんですよ、人は。
で、結果は悪くても、そこで予測ができる、
これからどうなるか分かっているっていう安心感があると、動けなくなるんですね。
そうすると、なかなか自分を変えることもできないということになってしまいます。
これを抜け出すには、小さなチャレンジが必要です。
理性でもって、小さなチャレンジを行うってことが必要なんですね。
自分の殻を破るためには、自分の力の110%、もしかしたらね、
105%、あるいは、もうね、自分の意識の中では101%でいいと思います。
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自分の普段とか、できる範囲の1%オーバーを意識していくぐらいのチャレンジでいいと思います。
耐えられる程度の不安とか心配とか、
恐れとか、そういったものが感じられるのが、ちょうどいいレベルです。
違和感を感じるっていうのも、いい傾向かなと思います。
そして、同じように良いパターンが身につけば、
今度はそこが安心感のある場所になるんですね。
そこは、やっぱり努力して手に入れたり、
良いパターンの場所っていうことになるので、まあね、安心しててもいいんじゃないかなと思います。
そして、そこについて
伸ばしていきたいなってものは、また同じように伸ばしていったらいいですし、
あと、他に嫌なものがあるよって、まだあるよっていう場合は、
今度はね、そっちを克服するために、また同じように動くっていうのもいいと思います。
良ければ参考にしてください。
それでは、今日もあなたが自分に優しくあげますように。
心理師のはるかめでした。