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こんにちは、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
さて、先日のパルサーさんとのコラボライブ、【心理学を学んだ先のキャリア】にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
たくさんの方に来ていただいて、またアーカイブもご視聴いただいて、本当に嬉しいです。
普段、心理のお仕事をしていて、周りの人がどんなことに疑問を持たれるかというのは、なかなか自分一人だとわからないところもあって、
パルサーさんにいろいろ質問していただいて、それに答えることができたのはとても良かったなと思いました。
話をした後に、自分なりに振り返って、追加で話しておきたいなと思ったことが3つあるので、お話ししたいなと思います。
心理師の収入と文化的要因
1つ目が、心理師の仕事はなぜお金はかかるけれども、稼げないという現状があるのか。
そして2つ目が、心理師のお仕事の領域についての補足がしたいなというのと、
3つ目が心理学の分野、この学問の分野にはそれぞれ何があるかということをお話したいなと思います。
まず1つ目ですね、前回のライブで心理師は食えないというような話をさせていただいたんですけれども、
これは日本の文化的な要素が一番強いかなというふうに思っています。
心理のお仕事ってですね、直接的な会社の利益に結びつきにくい、見えにくいんですよね。
業務を遂行する中で、従業員のメンタルヘルスってすごく大事なことなんですけど、
でもメンタルヘルスのケアっていうのは、日本においてはまだまだ優先順位が低いふうに捉えられるかなというのは思います。
でも経済損失ってすごくてですね、メンタル不調が、日本の働く人々がメンタルヘルス不調を抱えながら就労する中で、
年間約7.6兆円の経済的な損失が発生しているというふうに言われているんですね。
その病気とか不調を抱えたまま仕事をするということで、生産性が落ちてしまって、それだけの損失が出ているんじゃないかというふうに言われているんです。
なので本当に大事なことではあるんですけど、なかなか歯を食いしばって頑張ればいいっていうような日本の文化であったり、
心理師が入ったところで何が変わるのっていうところで、あまりそこにお金をかけれないっていうところはまだ大きいんじゃないかなというふうに思います。
そういうことがなかなか心理師の平均的な年収が上がらないというところの要因にもなっているんじゃないかなと個人的に推察しております。
それとお金がかかるというところは、大学に行って卒業して資格を取ってからもずっと研修を受け続けて、本当にそのコストがかかるものではあるんですけど、
これは当然といえば当然かなというふうに思っていて、やっぱり人の心に触れるってそんな生半可な気持ちではできないというかしてはいけないことかなというふうに思いますし、
時代によって人々が生きる環境も変われば人自体も変わっていくからですね。やっぱりその時代に合わせて学び続けていかないといけないっていうのはそうだなというふうに思います。
だからこそコスパがいいっていうことは絶対なくて、お金はかかるんですけど、でもやっぱりその心理学が好きなら本当に楽しい、楽しいというかすごくやりがいのある仕事じゃないかなというふうに思います。
心理師の仕事の多様性
そして2つ目の心理師の仕事の領域についての補足なんですけれども、ちょっと前回のコラボの中で結構私が知っている範囲でのお話しかできなかったなというか、私が普段従事している仕事に割と焦点が当たっていたなというふうに思っていて、
心理師のお仕事って他にも子ども向けとかですね、子どもに対して活躍できる場もいろいろとあります。
例えば領域っていう言葉をご存知の方もいらっしゃると思うんですけれども、領域って治療の領にですね、育むので領域なんですけれども、
障害のある子が社会的な自立をしていくために発達を促すサポートをしたりとか、工夫をしたりとか、そういう子どもに対する心理的支援を行う心理師さんもいらっしゃいます。
あとプレーセラピーとかっていって、遊びとかですね、そういったことを通じて子どもの自己表現を促したりとか、心の安定を支えたりとかする遊戯療法というのもあったりするんですけど、プレーセラピーを行う心理師さんもいらっしゃいます。
子ども向けでいうと養護施設で勤務されている方とかもいますし、保育園とかでですね、知能検査を取ったりしている心理師さんとかもいらっしゃるみたいですね。
あとですね、他にも認知症とかですね、高齢者の領域において活躍されている心理師さんもいらっしゃいますし、結構至るところでニーズはあるんじゃないかなというふうに思います。
それとお話をしている中で、心理師として働くには、みたいなところに結構私も目が行ってしまってですね、他の大手みたいなのはあまり考えられなかったんですけれども、例えば資格が絶対いるんじゃないかとかですね。
でも、その人がどういう仕事をしたいかってなったときに、心理師として働くっていう以外にも、その人がやりたい仕事が実現できる方法っていろいろあるかもしれないなというふうに思って、
例えば人の相談に乗りたいとかだとですね、心理師っていうところにこだわらなくてもですね、いろんな方法ってあると思うんです。
人の相談に乗る仕事って本当にたくさんありますからね。
なので、心理師になりたいって希望してる人がいたとして、どういう理由でその仕事をしたいなって考えてるかみたいなところを深掘りすることで、他の職業の選択肢も見えてくるかもしれないなというふうに思いました。
あとはですね、産業の話がちょっと昨日出てたんですけど、産業でいうとですね、産業カウンセラーさんとかも会社にいらっしゃるケースも多いと思います。
産業カウンセラーはですね、確か日本産業カウンセラー協会というところがやっている資格なんですけれども、
講習を受けて、試験を受けて取る資格で、結構産業カウンセラーという資格は産業でカウンセラー業をしたいという方にはいいかもしれないです。
きっと他にも私が知らないだけで、いろいろ人の心に関わる資格とかもあるんじゃないかなというふうに思います。
心理学の学問分野
そして3つ目ですね、心理学という学問の分野についてなんですけど、これ先日パルサーさんから質問を受けたときにですね、この話をしてしまうと、ちょっと収集がつかなくなってしまいそうだなと思ったので、
申し訳ないなと思いつつ、職業のですね、領域のお話に変えさせていただいてお話ししたんですけれども、心理学の分野ってものすごいたくさんあるんですね。
ちょっとだけご紹介したいなというふうに思うんですけど、まず心理学って基礎心理学と応用心理学という2つに分けられるというふうに言われてるんですね。
その基礎心理学って例えばどういうものがあるかっていうと、そうですね、例えば学習心理学っていうのがあって、行動は刺激の後のその反応であるっていう考えから、人間の行動とかをですね、研究したり、動物の研究とかもするんですけど、
有名なところで言うと、パブロフの犬とか聞いたことはあるかなと思うんですけど、ベルをですね、犬がいてベルを鳴らして餌を出すんですよね。
それを続けていると、ベルが鳴るだけで唾液反応がですね、その犬から生じたりとか、そういう条件付けとかって言ったりするんですけど、そういう人が褒められてその行動が増えるとかですね、そういう人とか動物とかの行動とかを研究したりするのが学習心理学。
あと、知覚心理学とかもですね、これは何て言うんですかね、錯覚とか錯視とかですね、皆さんもこう何て言うんですか、錯覚の絵本とか見たことあると思うんですけど、同じ長さなのに左側のがすごい長く見えるとかですね、そういうのが知覚に関する心理学です。
あとは認知心理学、人のこう何て言うんですか、記憶とか思考について扱う心理学ですね。
あと発達心理学とか、これは人の発達段階に合わせてですね、人っていうのは変化があって、それに対してどんなアプローチができるかとかっていうのを考えたりとかですね。
あと社会心理学とかもありますね、人と人との関わり、社会的な活動について研究するものなんですけど、面白い実験で言うと、囚人実験っていうのがあって、ジンバルトの囚人実験っていうのがあるんですけど、
囚人役と監修役と分かれて監獄ごっこをしてくださいって言ってやらせてみると、監修役の人は結構強気な態度になって、
囚人に対して上からものを言ったり、ちょっと厳しく当たってみたりとか、囚人役の人はですね、復讐的になってですね、従うんですよっていう人は、
与えられた役割に基づいて適応していくんだよ、みたいなのだったりとかですね、社会心理学だったりとかって言います。
こういう、すごい他にもいろいろあるんですけど、これが基礎心理学で言われるものの中の分野のいくつかで、応用心理学っていうのは、
例えばそういう心理学を学校の場面だったらどんなふうに活かせるかとか、犯罪心理学とかだと犯罪の場面だったらどんなふうにそれが解釈できるかとか、
家族だったらどんなふうにアプローチできるかとかですね、それぞれの環境に当てはめて、スポーツ心理とかもありますね。
そういう分野でどんなふうに心理学が活用できるか、みたいなのが応用心理学ですね。
すみません、長々長々喋ってしまいましたけど、あとは心理学の中でアプローチの仕方とかもいろいろあったりして、
例えば生物学的なものとかだと、脳とか神経とか、そういう生物的な研究に基づいてどうアプローチできるかというのですね。
あとは行動的なものは、最初の学習心理学にちょっと説明したのと似てますけど、観察可能な行動を研究して、どんなふうにアプローチができるかって考えたりとか。
認知的なものだと、人の知覚とか記憶とか、心的過程について研究して、それにどんなアプローチができるかとか。
精神分析とかだと、人の無意識の中でこんなことが起きていて、無意識でこういうことがあるからこんなふうにアプローチできるんじゃないか、みたいなのとか。
あと主観主義的とかもあったりするんですけど、自分の主観、人の主観によって物事が、見る世界が変わっていくとかですね。
ちょっとすみません、説明が下手くそで恐縮なんですけれども、心理学って本当に奥が深くて面白い学問なんですよね。
心理学の職業的意義
なのでまず一旦基礎的なのをバーっと網羅した上で、自分はこれが好きだなっていうところに専門性を高めていけると面白いんだろうなというふうに思ってですね、日々精進しております。
長くなってしまいました。
アッド&FMをする中で、心理学とか心理師という職業についてですね、あんまり詳しくない人に向けて、すごく分かりやすく話ができるようになるっていうのは目標としたいなというふうに思いましたので、これからも分かりやすい発信を頑張ってみようと思っています。
言語化能力も試されそうです。
最後まで聞いてくださって本当にありがとうございました。質問とかありましたら気軽にコメントでもレターでも構いませんのでお待ちしております。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
エリムスでした。