第736回 【追悼】村上龍は私たち何を問いかけたのか?
2026-10-24 13:21

第736回 【追悼】村上龍は私たち何を問いかけたのか?

作家の村上龍さんが亡くなりました。
めちゃめちゃ熱心なファンと言うわけでもないんですけど、なぜか忘れられない彼の作品が訴えているものについて考えてみました。

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こんにちは。 気づくと人生が変わってしまう
易者の英語指導師のはじめ先生です。 このチャンネルでは英語教師で易者
そして画家と経営者という多面的な視点を通じて 固まった常識や思考の枠をゆるっと外し
あなたの人生をもっと面白くするヒントについてをお伝えしています。 今日のテーマは
追悼 村上隆は私たちに何を問いかけたのか
というお話です。 昨日ニュースにもなっていましたが、作家の村上隆さんがお亡くなりになりましたね。
村上隆さんといえば村上春樹さんと共にダブル村上とか言われて
80年代から90年代ぐらいによく対比されていた作家さんですよね。
あの頃で考えてみたらダブル朝野とか朝野裕子と朝野敦子みたいに そんな風に対比されている
村上春樹さんと村上隆さんだったんですけど 皆さん村上隆さんの作品って読んだことはありますか?
村上春樹さんも村上隆さんも 両方ともちょっとわかりにくい系の小説だと思うんですよね。
その2人の中では村上春樹さんの方がやっぱり本もたくさん出ているし人気はあると思うんですけど
それってやっぱり村上春樹さんの文体が非常に美しくて同時に序章的だったりするので
あの世界観の中に身を置きたいと思う時はやっぱりありますよね。
村上春樹の小説を読んでいる時の独特の空気感みたいなものってあると思うんですけど
この村上隆さんの作品になってくるとかなり対照的なんですよね。
彼のデビュー作が限りなく透明に近いブルーっていうタイトルの小説なんですけど
このタイトルの語感がすごくクールですよね。
限りなく透明に近いブルーっていうワードチョイスがかっこいいなと思うんですけど
非常に視覚的にパッとイメージが伝わってきやすいですよね。
そこからすごく透明度の高い、それで言ってどっか静かなっていうのはそんな語感があると思うんですけど
中身読んでみると全然違うんですよね。
いわゆるドラッグとセックスと乱行パーティーと暴力みたいなものが次から次に出てくるんですけど
村上隆さんの小説ってそういうものがすごい出てくるんですよね。
03:01
普通に読むと退廃的だし非人道的だったりとかですね。
あるいはものすごく不合理だったりとか不条理だったりとかですね。
そういったものが描かれることが多いんですけど
そういったものを読んでいるときに本当に読みながら胸クソ悪くなるみたいな感じがなく
一定の距離を置いて呆然と眺めているみたいな感じに襲われるんですよね。
彼の最初の作品は多分70年代の後半ぐらいに出たんだと思うんで結構古い作品なんですけど
僕が彼の作品を初めて読んだのはやっぱり大学生ぐらいの時かな、20代の前半ぐらいだったと思うんですけど
自分が生きてきた中にはもうない世界観のことばかりが書かれているわけですよね。
ドラッグと乱行パーティーとセックスと暴力と殺人みたいなことがちょいちょい出てくるんですけど
その頃に僕は東京の新宿でビル管理のアルバイトをやってたんですね。
新宿のオフィスビルの警備員というか一晩泊まって何度か見回りをして
新聞配ったり自動販売機のジュースを入れたりとかってすごい簡単なバイトで
だけどめっちゃ給料良かったみたいなバイトだったんですけど
そのバイトは泊まりのバイトで朝7時半だったか8時ぐらいに終わって
そのまま大学に行く場合もあったし一旦アパートに戻る場合もあったんですけど
その時に僕が西部新宿線を使っていたので西部新宿易まで歩いて行くんですが
それの時に歌舞伎町のそばを通るんですけど
そこで結構やっぱり歌舞伎町の朝っていろんなドラマがあるんですよね。
明らかに中学生ぐらいに見える女の子が拉致されそうになっているのを見るとかね。
あとそのビルのバイト先にテレビ局がやってきて
なんとか警察24時みたいなの収録をするっていう話になって
その管理会社のオフィスから上から撮影していて
そのドラッグの密売みたいなもののシーンを撮って
その時に警察も来ていて
警察が上で今そこで確保しろとか言ってる場面を撮ってるのを
横で僕は見てたみたいなことがあって
すごいところだな東京って改めて思ってたんですよね。
地方から出てきた僕にとってはそういう世界って本当になくて
06:00
全然今まで別世界のことのように思っていたんですけど
そういった都会の隅っこにいろいろやっぱり
ドロドロとした人間の欲望みたいなものがあるんだっていうのをすごい感じた時に
なんかこの村上隆の提示している世界が
確保としてあるっていうことをリアリティとして感じたんですよね。
わりと田舎でちゃんと育ってきた自分が
そういう触れることのないようなものに触れた時の
驚きみたいなものが村上隆の小説にあったなという感じがするんですけど
その後でいろんなびっくりするような事件が
世間に現れ始めたんですよね。
例えば90年代に入ってからぐらいですけど
オウム真理教の伊達サリン事件みたいな事件が起こったり
神戸の坂木原という少年がやった殺人事件が起きたり
2000年代に入ってすぐ911のテロが起こったり
それからその直後ぐらいにイスラム国みたいなのが出てきて
捕まった人が首をちょん切られてその動画が拡散されちゃうみたいな
そんな時に村上隆さんの作品を読んだ時の感覚に
ちょっと似てるような感じもしたんですよね。
普段目を覆って見ないようにしているとか
これこれは良くないですよって言われて
小さい頃から美しい世界を見せられていたし
美しい世界を目指すように教育をされていたり
ちゃんとしなきゃいけないだとか
倫理的な道徳的なことを教えられてきた時に
だけど村上隆さんの小説って全くそうじゃない
欲望をむき出しだったりもうなんかぐちゃぐちゃだったりするんだけど
それを見た時の衝撃っていうのが
学生時代に見た早朝の新宿歌舞伎町の様子であるとか
あるいは僕たちが見せられた様々なテロとか
そういったものですよね
村上隆さんが僕たちに目を向けさせたものって
そういうリアルなものだと思うんですよね
キレ事でない人間の情欲であるとか
残虐性であるとかね
そういったことも含めて
本当に人間の全体像を見せているというか
09:05
全体像というか裏側を見せているというか
普段見ないように教育されているものを見せられる感じ
たぶんなんで彼がそういうものを見せていたのかというと
綺麗に形作られた世界の虚構というか嘘っぽさみたいなものを
彼は暴きたかったんだと思うんですよね
人間ってそんな綺麗な存在じゃないし
お利口さんにまとまったものじゃない
そこの自分というのをちゃんと見つめろよって言われているような
そんな感じがしたんでしょうかね
たぶん僕はずっと優等生的なキャラクターで来たからこそ
そこに自分が普段経験したことのないような世界とか
そういったものが描かれているんだけど
多分多くの人にとって
彼の作品がついつい読んでしまうとか
そういう複雑な感覚になるというのは
自分の中にあるダークサイドみたいなものを
見せつけられているような感じなのかな
ちょっとうまく言えないんだけど
それを読んでいるときに村上隆さんの文体って
割と無感情な感じなんですよ
非常にセンセーショナルな内容なんだけれども
淡々と描かれている感じがするんですね
彼の小説を読んでいるときに思うのは
デッサンみたいな感じで伝わりにくいかな
例えばよく美大なんかだと
ヌードデッサンってやると思うんですが
あれの感覚に近いのかな
目の前に裸の人間が男性なり女性なりがいると
通常目の前に裸の男性や女性がいるというのは
非常にプライベートな空間でしかありえないんだけど
それをみんなで取り囲んで観察して描いているときの
あの感覚ってすごい不思議だと思うんですけど
そんなふうにいろんな出来事が
ちょっとした距離感と
目の前を通り過ぎているような感覚で描かれている
それもまた独特な魅力があるんですよね
なんていうのかな
呪縛がないみたいな感じっていうのか
目の前にある事実を事実のままで見ている
それに何のジャッジもしてないというか
そこに何の意味も与えてない
だからこれが良いことだとか悪いことだとかっていうことを言ってない
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その現象をただ見せているっていう
もっと上手く評論できる人はいると思うんだけど
僕が感じた村上隆さんの小説っていうのはそんな感じで
多くの人にとっては非日常的な場面を描いているんだけど
でも確かにそういったものってこの世の中にあるし
普段我々がどっちかの面しか見ていないんだってことに気づかされるし
人からインプリントされたというか
擦り込まれたものの中でどれだけ自分たちが生きているかってことに
気づかされるところがあるのかなと思うんですね
ともあれ自分の本棚に何冊かずっと昔からある村上隆さんの本を
また改めて読んでみたくなりましたし
皆さんもこれを聞いて読みたくないって人もいるかもしれないですけど
興味があったら読んでみるといいのではないかなと思います
というわけで今日も聞いていただいてありがとうございました
今日のお話が面白かったよという方は
いいねやコメントそしてフォローをお願いいたします
OK, that's it for today. Thank you for listeningand have a great day.
13:21

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