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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で解く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、現在全国普通裏裏の書店の書棚に第2釣りが並んでおります。大変ご好評いただきましてありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年8月5日水曜日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さあ少し前のことになりますが、ケルフの寺沢志穂さんとヘルディオヘルはコアリスナーのラコラコさん2人のコラボ収録という形で英語語源辞典読み解きシリーズをお伝えしましたね。
ビースト、そしてそこから広がる形でDear Animalというかつて英語史の中で動物一般を表したことがある単語、主要な単語3つの英語語源辞典での項目を読み比べる、読み合わせるというような企画でですね。
2回にわたって1時間ほどお届けしたんですけれども、こちら好評をいただきましてね、私もですね、最初に音源を2人のコラボ収録の音源をいただいて聞いた時にですね、これは面白い、これは本当に勉強になるというふうに感動した次第なんですよね。
その収録を配信した折にですね、エンディングなどで少しコメントはしたんですが、あまりに素晴らしい勉強になる回だったので、私もですね、ちゃんとコメントバックしたいなというふうに思っていまして、数日経ってしまいましたが、今日ですね、振り返りながらあの時の議論を思い出しつつですね、私として感じたことであるとか、いろいろ補いつつですね、お話ししたいと思います。
まだお聞きでない方はですね、ぜひリンク先にですね、あの収録会についてまとめた私のヘログ記事ですね、こちらにリンクを貼っておきます。そこから行きますと、2回の収録会、さらにはその元ネタとなっている寺沢さんの記事であるとか、らこらかさんの記事にも合わせて飛べるようになっておりますので、じゅんぐりにジャンプしていただければと思いますね。
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ということで本日は、英語語源辞典読み解きビースト会へのコメントです。どうぞお聞きください。先日のお二人のコラボ収録でですね、お二人が議論しているところが私としてはやっぱり面白かったですね。
絶対にいたら一緒に議論したいというふうに思えるような素晴らしい質問であるとか、議論展開となりましてね、もう私本当にエキサイティングですね。こんなにエキサイティングな配信会がないという思いで聞いていたわけなんですけれども、
読み解きシリーズなので、本来の手指としては英語語源辞典を持っています。ただ専門家向けの辞典なので、なかなか特殊記号とか前提となっていることが明示的に記されていないために、一般の使い手にはですね、やっぱりなかなか歯が立たないじゃないですけれども、ハードルが高いというところがある。
それを英語誌の専門家であるとか、このラコラコさんのようにですね、英語語源辞典を通読しようと挑戦されている、つまり経験豊富な方の手ほどきによって皆さんもですね、少しずつ読み方に上達していくだろうという、そういう趣旨で配信会このシリーズをですね、続けていこうということなんですね。
ある意味、講座的な手ほどき的なところで、初心者向けの優しいところから入るかなと思いきや、確かに丁寧な説明で初心者にもわかるような説明なんですが、時にですね、ものすごい角度から質問が飛んでくるというか、お二人の間でですね、質問や議論が交わされるという展開になってですね、こちらもですね、なかなかいろんな意味でドキドキしながら聞いていたんですね。
今回取り上げたいのは、前回、前半と後半、2回に分けて配信したんですが、1回目だったと思いますね、符号、記号の使い方で矢印があると思えば、あの不統合記号ですね、どこどこからどこどこへ発達するみたいな、小なりの記号ですね、であるとか、あとイコール記号もあるということでですね、このイコール記号が何を意味するのか、どういう趣旨になるのか、それについてですね、説明していきたいと思っております。
なのか、ということが議論になったんですよね。
この種の記号というのは、いろいろなショートカットであったりして、専門家でも語源であるとか、その一つ一つのですね、意味や形の経路、わからないことが多いので、濁して書きたい、濁して表現したいということはですね、しばしばあるわけですよね。
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この記号使いもやはり、一つの基本的な使い方定義はあるんですけれども、濁しても使えるよっていうところなんですよね。
それを、例えばイコール記号に関して、このイコールって何なのか、対応関係というふうに判例の箇所には書いてあるけれども、この対応って何でしょうね、ということなんですよね。
これですね、濁したいこともある研究者と言いますかね、執筆している英語誌の専門家たちはですね、この厳密な定義を求められているようで、多分ドキドキするんではないかと思うんですね。
私も英語語言辞典に直接執筆とは関わっていないんですけれども、専門家としてこれ問われたらドキッとするようなというような質問が、今回ラコラコさんから飛んできましてね、これについて、非常に慎重に寺沢さんはですね、言葉を選びながら考えを述べられていて、素晴らしい回答だったと思うんですよね。
これ私もですね、なかなか説明が難しいなということで、後から本当に考えさせられましてね、少し考えたことがあるということで、今日お話ししたいと思うんですよね。
まずですね、形の変化、音形ですよね、スペリングというより音の発音の変化に関しては古くからよく研究されておりまして、音法則、音の変化にはある種の法則がある。
そして、それには例外がないというようなテーゼが19世紀の比較言語学が交流した時代にですね、固まるんですね。
実際には例外っぽいものはあるんですが、その例外はまた別の原理で説明できますからということで、まず大原則として音の変化は一貫して起こるんだということが一つのテーゼになったんですね。
Aという音は必ずBという音になる。条件があったりするんですけどね、こういう音の環境の中に現れたAはBになりますよ、みたいなことですね。
これによって例えばグリムの法則とか大母音水というような変化がですね、綺麗に原則として100%綺麗に働くようになっているって言いますかね。
それをもって音法則とサウンドローですね、ローというふうに言語学では呼んでいるわけですね。
これはかなり万弱なAとBの関係を示すことができるんですね。
これが典型的に不統合記号、小なりみたいなもので表される関係なんですね。
ここは信頼度が高いと言っていいと思います。
ただ、それ以外の関係になると、ここまでの法則的なしっかりとした関係にはですね、及ばなくなってくるんですね。
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かなり緩い関係で、変化の過程もですね、必ずしも明確ではない、原理がはっきりしないというような関係、こちらの方が多いわけですよね。
そうするとですね、その現実、事実に合わせて緩い関係を示す記号というのが語言学の世界でも必要になってくるということですね。
緩く派生関係、造語関係を表すというのが左向きの矢印ですね。
矢印の矢もですね、上の方にのみ伸びているっていう、英語語言時点ではそういう記号があるわけなんですが。
これは広く造語関係、みたいに範例では説明がありましたね。
そして今回話題になったイコール記号ですよね。
これがですね、範例を見ますと、
この対応という用語をめぐって、
本日の配信内ではお二人が議論していたということなんですけれども、確かに緩いんですよね、対応というのは。
2つの形があって、これをAとBと呼びますけれども、
Aが自然の音法則に従ってBになったのであれば、先ほど述べたような不統合記号でいいわけなんですが、
AとBの関係がそのような音法則の結果、AがBになったんだよっていう通常的音変化の関係でない場合はですね、
いろいろなパターンがあるとは思うんですけれども、対応、コレスポンデンスという用語を使うっていうことは確かに多いんですね。
これは濁すための、半分逃げの一手でもありますし、実際、詳しいことはわからないというとき、
だけれども、わからないというよりも一歩進んで何らかの関係を示したい場合にですね、やはり対応ぐらいの用語しかないんではないかなと思ったりするんですよね。
いわば、直系の関係ではない。母娘のような直系の関係ではないときに対応というのはですね、使われることが多いんではないかと思いますね。
関係はする。親族関係にはある。だけれども、母娘というような直接的な関係ではない。
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直接的な関係の場合には、これは音変化のように説明するか、つまり先ほどの不統合ですね。
あるいは、そこから派生したとか、そこに何かを加えたとか、広く派生関係というふうになると思うんですが、
例えば、自分から見てですね、母との関係というのは直接なので、これイコール記号は使わないと思うんですね。
ただですね、例えば、おばさん、おばという関係ですね。母の姉妹ということになりますよね。
私とおばの関係というのは、広い意味では親族関係にあるけれども、直系ではないですね。直接ではない。
数字で言えば三親等ということになるわけですね。一親等ではない。
あるいは、おばの娘がいたとしたら、私との関係はこれいとこになるわけですよね。
これも対応関係です。四親等というふうにさらに離れていますが、私といとこの関係というのを対応と呼ぶわけですね。
私といとこの場合、基本的に同世代ということになって、同時期になりますね。
私とおばの場合は、世代が一個ずれているということで、ここには時間的なずれがあります。
なので、この対応というのは必ずしもですね、世代が異なる、あるいは世代が同じという、どちらかに限定して使われる用語ではないと思うんですよね。
緩やかに直系ではない、一親等ではないというような時に使われることが多いのではないかと思いますね。
ちなみに、祖母、おばあちゃんだったらどうなるのかというのは、これ結構難しい問題で、直系なんですよね。
そして、お母さんを飛ばして直に結ばれると考えれば、これは法則的な発達と考えることもできるだろうと思うんですね。
なので、関係としては横にずれる、横の系列にずれるおばさんとかいとことか、横にずれて、あるいは斜めにずれた関係のことを指すことが多いのではないかというふうに私は考えました。
音法則が通じ的含意を含むものであれば、今回言っている対応というのは通じ的な観点を含まず、強制的なのかなと一瞬思ったりもしたんですけれども、
世代のずれみたいなものは先ほどの私とおばみたいなものはあり得るので、通じ的含意があることも対応という言葉を使うときでもあり得るんですよ。
そこには何らかの通じ的関係とか歴史的関係があっても使えるという意味ではですね、なかなか複雑な関係を表しているっていうことなんですよね。
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その2つの比べるもの、例えば今の例ですと私とおばとかね、あるいは私といとこのエンティティは何なのかというと、大抵の場合、方言や別言語ということになると思うんですね。
別方言、別言語、ただし同じ派閥に入っている、語族、語派に入っている2つの言語、あるいは方言ということですね。これを言語学の便利な用語で言うと、variety、言語変種ということになりますね。
方言か言語かというのを問わずに使えるということで便利なわけですね。そして配信内でも話題になっていた、ヴァルガーラテンと、例えばミドルラテンのような関係、これもですね、varietyの違いというふうに言うことができますね。
交互体と文語体というふうに緩く考えて良いと思うんですね。これも含めて1つの方言というかvariety、変種と考えれば、やはり広くvarietyと言っておけば、このエンティティ、私、おばに相当するものは何なのかというとvarietyと言っておけば良いのかなということです。
これよく考えるとですね、同族語、コグネットと呼ばれるものがまさにこれなんですけれども、コグネット、例えば同じゲルマン語の同族語を表現する、この場合にはですね、英語語源辞典ではイコールを使わずに別の表記法があるということでですね、
例えばジャーマンだったら字、括弧の中に字と書いて対応する英単語に対応するドイツ語の単語を書くみたいな、そういう記法があったりするので、いわゆる同族語、ゲルマン語の仲間たちがどういう単語の形をしているのかみたいのを表現する場合にはですね、別の記法、書き方の関修があるということなんですが、発想としてはイコールだと思うんですよ。
もう一つですね、このお話と関連して一つ、まあ類例ですね、挙げたいと思うんですけれども、これはヘルティオでも前にどこかでお話した記憶があるんですけれども、現代語のoldという単語ですね、年を取ったとか古いという意味ですけれども、これはですね、語源辞典を引くと、だいたいですね、古英語のeldに遡るっていうふうに書いてあるんですね。
古英語の形はeldになるっていう。しかしですね、実際にこのeldが音の変化の結果、つまり母音が変化した結果、今のoldになったわけではないんですね。つまり直接の音の発達の結果ではないので、これ直形ではないので、不統合記号で表現するっていうことは本来できないと思うんですよね。
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これなぜかというとeldという形は古英語のウェストサクソン方言というイングランド南西部の方言ですね。これが古英語後期のですね、標準的な発音であり綴りであったんですね。
ところが後に首都がロンドン、同じ南部系列ですけれども、どちらかというと南東方面、東の方にあるのがロンドンということで方言が違うんですよ。
eldは南西部の方言。それに対して東の方言はeldっていう形だったんですね。
もう一度言うと、南西部ではeld。ところが東の方ではeldだったんですね。
そしてこの東の方言のeldが現在のoldに直接連なる。eldの母音がoになって二重母音化してoldというのが今の形なんで。
oldの直形の先祖は古英語の東の方の方言、アングリア方言というんですけれども、これのeldに由来する。
なのでeldと現在のoldというのは不統合記号で結ぶことはできるけれども、
ただ古英語でメジャーだった形っていうのは、当時の首都の方言、ウエストサクソンの方言であるeldなんですよね。
なのでeldとoldの関係というのは直ではなく斜めの関係ということなんで、
古英語のeldがoldになりましたという言い方は若干抵抗があるんですね。
正確さを期すのであれば、古英語のeldと現代標準形のoldは対応関係にありますと言いたいんですよ。
つまり不合で言えば、イコールの方がまだいいんではないかと思うんですが、
ただイコールにも若干の抵抗があるのはなぜかと考えたときに、この案件についてはよくわかっているからなんですよ。
よくわかっているのであれば、英語語源辞典であるとか、しかるべきそのような辞典ではちゃんと丁寧に説明してあるのが一番良いのかなと思いますね。
古英語eldはウェストサクソンの方言です。古英語のウェストサクソンの方言です。
一方、アングリア方言、東の方言ではaldでした。
そしてこのaldから直接音発達によって出来上がっているのが、現代標準英語のoldなんです。
ここまでしっかりわかっているものがあれば、記号使いに迷いがないというところで、
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あえてイコールみたいなものを使って対応していますみたいに濁す必要もないんですよ。
ただ、そういったことがわからないことの方が圧倒的に多くて、その場合の濁し方と言いますか、対応というのは直形ではない、
様々な関係のことを表すぐらいにとっておくのが良いのではないかなということで、
お二人の議論を聞きながら、つらつらとその後考えたことを、うまく伝わっているかわからないのですが、
コメントバックという、前回のビースト回で注目されたイコールについての私のコメントというふうに、
非常に限定的なコメントバックになってしまいましたが、もうすでに結構話してしまいましたね。
他にも興味深い点がたくさんあったのですが、今日はこの辺りで止めておきたいと思います。参考になればと思います。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
皆さんもビースト回、さらには後半のディア・アニマル回も含めまして、
改めてこの読み解きシリーズにご関心をお寄せいただければと思います。
そして何よりもこのシリーズ、お二方もそうですし、私もそうなんですが、
企画したのは、皆さんに英語語源辞典、これを使いこなしてほしいということがあるからなんです。
お持ちの方、これですね、新装版でご入手された方も1万円払っているんですよ。プラス税ですよね。
これ確かに高い辞典なんですけれども、これ一生使います。情報、宝の山なんですよ。
語源に関する面白い事柄、英語の歴史の魅力が詰まっている、そういう辞典なんで、
ぜひ英語史をお茶の間に広めたい意味としては、この辞典を大切に大切に一生使いこなしてほしい。
ただそのためにはちょっと前提となっていることが多すぎる。読み解くには色々と背景知識が必要ということなんですが、
これも今回のようなシリーズの手ほどき講座のような形で、少しずつわからないところを埋めていく。
しかも今回わからないところというよりも、専門家もドキドキするような、イコールって何ですかというような、
こんな高度な質問まで飛んでくるんですよ。これはですね、ぜひヘルディオの配信会シリーズなども参考にしながら、
皆さんがすでに持っているこのお宝をですね、最大限に使い倒していただきたいと思いますし、
この配信会を聞いて、まだ持っていないけれども関心が湧いたという方はですね、ぜひ本当に一生ものになります。
ちゃんと使いこなせれば、これはこんなに安い本はないと言い切っていいです。
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こんなふうに感じて楽しめる仲間を増やしたいということなんですよね。
ぜひこちら英語語源辞典、皆さんに注目し続けていただければと思います。
さあ最後に絶賛発売中、新刊書なぜ三短言につきまして、目撃マップ企画が走っております。
ご案内です。全国のリアル書店で本書を見つけましたら、皆さんぜひ、なぜ三短言が置いてありましたよとお知らせください。
町と書店の名前を添えていただきますと、私がGoogleマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三短言で埋めていき、英語史をお茶の間に広めていきたいというのが企画の趣旨です。
毎日コメント欄より皆さんのご報告をお待ちしています。
また、独領された方はAmazonレビューなど各種のプラットフォームで本書のレビューやご感想もお寄せください。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように、英語史研究者のホッタリウイチがお届けしました。
また明日。