【再】#790. 『近代英語における文法的・構文的変化』 --- 田辺春美先生と
2026-09-18 21:18

【再】#790. 『近代英語における文法的・構文的変化』 --- 田辺春美先生と

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に #近代英語 #対談
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/650f4aef0bc9d6e1d67d6767

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の方、田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。 英語史をお茶の間におもとに英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。 本日は7月30日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日は先日も出ていただきました、 政経大学の田辺晴美先生との対談となります。
前回は787回にですね、寺沢義男編集士官、英語語源辞典、 研究者1997年のすごさをご紹介ということで、
田辺先生と私の対談を通じて、 この英語語源辞典の素晴らしさを
ご紹介いたしました。 今回も本の紹介ということになるんですけれども、
こちらはつい先日6月にですね、 開拓者より出版されましたホヤホヤの本です。
近代英語における文法的・公文的変化、 こちらのご紹介をしたいと思うんですね。
複数名の著者からなる強調なんですけれども、 田辺先生もその中で17世紀の英語・英文法についてお書きです。
これまでもこの本につきましては、 769回で編著者を務められております、
秋元美之先生との対談をお届けしました。 それから772回にはですね、16世紀の英語をご担当の
福本博司先生と対談したものをですね、 配信しております。ということで第3弾、
この同じ本の第3弾ということになります。 田辺先生の17世紀の英語。
17世紀というのはですね、英語史的には割と地味だというような話がですね、 展開されるんですけれども、皆さんにぜひこの世紀の英語にも関心を持っていただければと思います。
では対談をお聞きください。
おはようございます。
おはようございます。
本日も田辺春美先生にお越しいただきまして、 今日はですね、本の紹介ということなんですけれども、
こちらの本、近代英語における文法的・公文的変化という本で、 これまでもですね、このボイシエルディオでも2度にわたって秋元美之先生、
そして福本博司先生にご担当の章であるとか全体について語っていただいたんですけれども、
03:01
本日は田辺先生が17世紀の章ですね、第3章にあたるところで、 17世紀の文法的・公文的変化、こちらをご執筆されたということでお話を伺いたいと思います。
まず田辺先生、17世紀って言いますと、英語史的にはどんな世紀と言いますか、位置づけとみればよろしいんでしょうか。
はい、17世紀の冒頭には、シェイクスピアの後半っていうんですかね、たくさんの輝曲が出てますし、
1611年には大変有名な近代役成書が出版されているので、 もう三千と輝くキラ星のように英語史の中で、この2つの名前が輝いていて、
その次っていうと、18世紀のジョンソンの辞書とか、批判文法っていうのが皆さんの意識に上がってきまして、
17世紀の100年間分ぐらいはかなり忘れられた時期、何があったっけみたいな感じで、
多くの人の意識に上らない時代かなと思います。
英語史的には、イギリス史的には革命の世紀って言われて、とにかくごちゃごちゃ、めちゃくちゃっていう感じで、やっぱりさーっと過ぎてしまうような、
何があったんだっけっていうのが思い浮かばないっていう方も多いかもしれません。
この17世紀の文法的・公文的変化ということで、今回扱われているんですけれども、
この文法っていうところで言いますと、例えばどんな目立った変化があるというふうにお考えでしょうか。
17世紀だけで見ると、あんまりパッとしないっていうか、大きな変化があるような感じではないんですね。
ただ、その前がどうであったかとか、18世紀にどういう変化が起きてきたのかっていう流れの中で見ていくと、
例えば駆動詞なんかも、私がちょっと注目したのはforceという副詞なんですけれども、不変化詞なんですけれども、
このforceは今の英語では駆動詞の第二要素としてはあまり使われないんですね。
ブリング・フォースとか、いくつかはあったでしょう。
圧倒的に強くなるのはoutとupなんですよね。
19世紀以降、ものすごく数が増えて、今の英語でもとても多く使われているんですけれども、
06:10
forceがだんだん弱くなっていく、頻度が下がっていく時期っていうのがちょうど17世紀で、
outに入れ替わっていくんですね、ブリング・アウトみたいに。
ところがまだ17世紀中はforceは劣れるんですけど、
outはまださほど高頻度で入れ替わっていくっていう感じではなくて、
次の世紀を待たないといけないのかなと思うんですけども。
逆に言いますと、forceっていうのは割とそれまでの時代ではメジャーな普遍歌詞だったということなんですね。
そうですね。調査とか読んでると結構ブリング・フォースって出てくるんですよね。
outよりも圧倒的に使われていますし、outと比べなくても何とかforceっていうのはものすごく多い。
なんか地味な、普遍歌詞って地味な感じはしますけど、そこでもトレンドみたいのがあるっていうのは面白いですよね。
それから、進行形。進行形は18世紀からって言われてるんですけれども、
探すと結構この時代に使い始められていると。
頻度もどんどん増えているっていうことが分かりました。
数日前のこのボイシーで、進行形の歴史、B plus INGの現代の用法ですよね。
今何しているっていう。この発生が意外と古くはなくて、近代語になってからだっていうようなお話をざっとしたんですが、
17世紀くらいですと、やっぱり今ほどではまだない。
もう全然。
全然っていうことですね。まだ出始めに近い。
そうですね。私は今どんどん増えてるってつい言ってしまったんですけど、どんどんっていうほどではなく、どんどん増えるっていうのはやっぱり18世紀、19世紀、20世紀にものすごく増えるようになるんですね。
今から振り返ってみると、17世紀ってほとんど亡きに等しいぐらいに見えるんだけれども、でもよく見ると、大きなコーパスで探すと結構進行形が見られますし、後半に向かって増えてるなっていうのが感じられます。
どういう動詞が進行形を取りやすいかみたいなところで言いますと、まだ進行形の走りの時期と言っていいと思うんですが、何か傾向っていうのはあるんでしょうか。
そうですね。もともと自動詞と結びつく、特に行くとか来るとか、そういう往来発着っていうのかな。
09:05
そういった一定の自動詞と現れるっていうのが、たとえば16世紀にカムゴーとかエンターとかディセンドとか、リブとかリープとか、そういう運動の自動詞なんですね。
私が調べた中では、それが多動詞にも拡張してるっていうことが、17世紀で多動詞に拡張してるっていうことが今回わかって、それはちょっと意外っていうか、もっと後なのかなと思ったら、17世紀でも見られるっていうのがちょっとした発見でした。
今ですとね、多動詞も自動詞もなく何でも使えるっていうことかと思うんですが、最初自動詞からスタートしたものが少しずつ多動詞も進行形を取るようになってきたっていう、走りが17世紀あたりに見られるんではないかという。
特に先生がお書きになったのはルーとメイクがどういうわけかって割と増えてきている。
たまたま見つかったのか、本当にそういう強い傾向があるのかはちょっとわからないんですけれども。
先生のご研究はコーパス、この本全体がコーパスなどを用いて実証的にという趣旨なんですが、この時代に使われたコーパスというのはどういうものがあるんでしょうか。
私は、今回の法文構造のところで特定の動詞を、執筆担当者の人たちがどの時代についても調査しているので、特定の語彙を見たいってなるとある程度規模がないと頻度数がものすごく低くなってしまうので、
大きいコーパスを使ってみようということで、楽章でEVOと言っているんですけれども。
Early English Books Onlineでした。
はい、そうです。それを検索してみました。
これが私も使ったことがあるんですけれども、巨大な検索結果を一人で、人間の手でさばくにも大変なくらいたくさん出てしまうというところで、その巨大すぎる使い方の難しさっていうのはあったりしませんかね。
そうですね。とてもそれは大変でした。非常に特殊な公文であるとか、頻度の低い語彙の検索には良いと思うんですよね。
普通のサイズだと引っかからないような公文なども巨大なので、ちょこっと引っかかってくるっていうところですかね。
12:01
例えば仮定法がどのくらい残っているかっていうので、if説の中の仮定法って調べたいなって思っても、ifなんて入れちゃったら大変な数になってしまうので、試しに入れることさえしませんでした。
そうですよね。
もっと小さいコーパスだと頻度が少なくてあんまり何も言えなさそうな、on condition thatとかね。
on condition that以外には何かありますか?
in case thatとか、take care that、これは偏者の秋本先生からご指定があったフレーズなんですけれども、
私はこういったちょっと頻度の少なそうな、かつ仮定法が現れそうなフレーズに限って調査をするっていうふうにしましたし、
あとはもうサンプリングするとか、年代を選んでサンプリング調査するとか、そんなふうにしてちょっと工夫してみました。
なるほど。これ結果としましては、割と公文によってtake careなりon conditionなりで、割と傾向が違うようなことだったかと思うと、これも面白いなと思いました。
でも意外と助動詞が結構多いということもわかりました。
すでにもう現代英語っぽくなってきているというところでしたね。
確かに17世紀というのは、最初にもありましたが地味なんですが、着実に16世紀あたりに始まったというか、目を出した変化が、18世紀ぐらいだとだいぶ現代にぐっと近づくんですが、
そこに持っていくのにコンスタントに増えていった通過点みたいな、だからこそ地味には見えるのかもしれないですね。
そうですね。目を見張るようなドラマチックな変化というのは後の時代に起きるので、それとあと英語の文献が増えたということも大事なんですかね。
そうですね。それでEVOにもそれだけのものが入っているということは関係するかと思いますし、
社会としては激動の革命の世紀だったわけですけれども、英語としては淡々と何か。
そうですね。いろいろ革命があったり、王様が首を切られてしまったりとか、また王政復興したりとか、
本当に世界史で学ぶと、イギリス史を学ぶと激動の時代だなと思うんですけど、
でも意外とそういう時期ってそんなには長くなくて、100年間を見た時にそんなにしょっちゅうずっとそういう内乱状態、
15:11
国全体が内乱状態になってたわけじゃなくて、やっぱり着実に研究とか著作に励んでた人たちもたくさんいたんだなというふうに文学作品を書いたりとかね。
そういう営みを人々はずっと続けてたんだろうなっていうことも妙にしみじみと思ってしまいました。
しみじみとする世紀ではあるかもしれないですね。
この本は15世紀から始まって、6、7、8、9、20世紀まで持っていくっていう、世紀区切りのユニークさがあると思うんですが、
そういう観点から見てもやっぱり17世紀って、改めて地味なんですけど、つなぎの世紀としてとても重要性はあるんだなっていうのは再認識いたしました。
そうですね、私もそう思いました。
私もやっぱり最初は16世紀、18世紀あたりが面白いかなって。
先につまみ食い読みみたいなのをした時には17世紀飛ばしちゃったんですけど、その後で田中先生の読ませていただいたんですが、
前後から挟むと面白いと言いますか、コンスタントに来てるなっていうすごく意識が強いですね。
そうですよね。当然つながってるわけだからね。すべて歴史はつながってるから、前の世紀にも次の世紀にもつながっていくわけなので、当たり前って言えば当たり前なんだけど、すごくそう思いました。
この世紀区切りの良さかもしれませんね。こういう考え方に至ったというか、今のお話に至ったっていうのも、意外と世紀区切りがないような気はするんですよね。
そうですね。
しかも今回定点観測じゃないですけど、お題というのはいくつかですね。
私は少なくしか取り上げてないんですけども、いろいろ他の先生方は、
ステージのDoとか、メシンクスとか、特に初期近代英語の担当の先生方ですね。
ゲットパッシブとか、動詞から派生した前置詞、コンシダリングとか、アコーディングトゥとか、そういったお題もありまして、そちらも研究されている先生がいらっしゃいました。
定点観測の他に各著者の先生が面白いなと思った、その世紀でというところを含めている、そのチョイスがそれぞれユニークで面白いなというふうに読んだんですか。
18:02
そうですね。コーパスの選び方も全然違うんですよね。
そこも完全に一人ひとり任せられてという感じだったんでしょうか。
はい。実証的に必ず何かコーパス、自作でも構わないんですけど、自分で集めたものでもいいし、大規模コーパスでも何でもいいので、何か使ってくださいということでしたので、
皆さんの選び方とか活用の仕方というのも非常に様々なんですよね。
そうですね。私この本を配読するとして思いましたのが、それぞれコーパス、近代英語に限りますが、その間でどういうコーパスがあって、どういう使い方ができるのかということのケーススタディみたいなことになっているので、
これからコーパスやってみたいなとか、あるいはこの時代に近代英語に関心があるなという方にとってのケーススタディという文字通り提供していただいているという、そういう本として読ませていただきました。
ありがとうございます。
今日は17世紀という地味だけれども大事な世紀というような、何が結論でいいのかわかりませんが。
17世紀も忘れないでね。
ということで貴重なお話を伺いました。田辺先生、本日もありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。最後はですね、17世紀の英語も忘れずにというような田辺先生からのメッセージだったわけですけれども、
この対談を通じてですね、地味ながらも重要だという英語史上の位置づけ、17世紀ですね、わかってきたのではないかと思います。
各チャプターに関連する配信会へのリンクその他貼っておりますので、一つ一つご確認いただければと思います。
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問ご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。
TwitterとSNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
チャンネルをフォローしていただきますと更新通知が届くようになります。
ぜひフォローのほどよろしくお願いいたします。
面白かった、ためになったなどと感じた回には、ぜひいいねもよろしくお願いいたします。
最近は研究者との対談会が増えてまいりまして、私自身もお話しながら本当に勉強になっています。
これからもどんどんと対談会をお届けしていきたいと思いますし、これを聞いておられる研究者の先生方もぜひ対談申し込みがありましたら、イエスと答えていただけると大変嬉しいです。
21:03
引き続き、こちらヘルディオのほうどうぞよろしくお願いいたします。
それでは本日、日曜日ですね。
皆さんにとって良い日曜日になりますように。
ほったりうちがお届けしました。
また明日。
21:18

コメント

スクロール