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2026-02-02 17:24

#73 組織と人の関係、それぞれの目的とは。時間をどう捉えるか|『ゆっくり、いそげ』から考える(後編)

今回は、前回に引き続き、影山智明さんの著書
『ゆっくり、いそげ ― カフェからはじめる人を手段化しない経済 ―』
を読んで感じたことをお話しします。


「仕事に人をつけるのか、人に仕事をつけるのか」という問い。
一般的な経営のセオリーは「仕事に人をつける」だが、クルミドコーヒーは「人に仕事をつける」ことを大切にしている。

私はピーター・ドラッカーが語った組織やマネジメントの役割と、この本で書かれている内容。その距離は遠くなく、通じ合うものを感じる。


「私が、私たちになる」とはどういうことなのか。
私という“点”が、他者との関係性の中で“円”となり、それが少しずつ広がっていく。


「時間」は敵なのか、それとも味方なのか。
ビジネスの世界では、常に時間との戦いを強いられがち。
一方で、ビジネスの外の世界では、時間は「早ければ良い」というものではない。
何かを成熟させ、育て、深めていくために必要な時間もあるのではないか。


そんなことを考えてみました。


※本の内容とは異なる受け取り方や解釈も含まれます。ご興味を持たれた方は、ぜひ原著も手に取ってみてください。


『ワーク・ライフ・ラン』

これからの時代を健康的に、そして前向きに生きるためのヒントや問いをお届けする番組です。仕事(ワーク)、日々の生活(ライフ)、ランニング(ラン)をテーマに話しています。

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パーソナリティ

宮﨑晃(Miyazaki Akira)

⁠⁠⁠株式会社actenable⁠


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ワーク・ライフ・ラン。こんにちは。 株式会社 アクテナブルの宮崎 明です。
この番組は、仕事のワーク、日々の生活のライフ、 ランニングのランを中心に、
毎回テーマを変えながら、時にはゲストを招きして、 これからの時代を健康的に前向きに生きるためのヒントや、というお届けする番組です。
さて、今回は、前回からの続きで、 影山智明さんが著者の、
ゆっくり急げ、カフェから始める、 人を手段化しない経済、という本についての話をしていきたいと思います。
前回は、金融資本主義の発展の歴史を振り返りながら、 今構築されている資本主義の経済システムが、どうしても人を手段化してしまっている。
その手段化されている人は、働き手、労働者、従業員だけではなく、 経営者、投資家、資本家も、その仕組みの中で手段化されてしまっているということを話していました。
それで、くるみのコーヒーは、それとはまた別の道を歩まれていると。 試行錯誤を繰り返しながら進まれているというところで、私もすごく共感する部分が多かったという話ですよね。
それで本の中では、組織と人についても書かれていまして、一つの問いとして、 仕事に人をつけるのか、人に仕事をつけるのかということを言われています。
経営のセオリーでは、仕事に人をつけるのが一般的だと思います。 それは、仕事を俗人化させないようにして、その人がいなくなっても経営が不安定にならない。
または、ちゃんと一定水準のサービスを提供できるようにする。 ただ、くるみのコーヒーではそうではなくて、組織のために人がいるわけではない。
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その人が価値を提供できる場所として、創造性やチャレンジ精神、責任感を持って物事に取り組める場所、そういった自分の居場所として組織があることが望ましいと考えられているそうです。
一つ例では、あるメニューを考えた方がいて、それがとてもお客様に好評でお店の看板メニューになりました。
その人がある事情によってお店を去らなければいけない。 その時に、普通考えたらばレシピを残して、ナレッジを残して誰かに引き継ぐということをすると思うんですけれども、そういうことはしなかった。
それは、その人が作ったそのメニューにこそお客様が喜びを感じているからということだと思うんですよね。
そういうスタンスで経営をするというのは、すごく勇気がいることだと思います。
だけども、今こうしてお店がちゃんと存在して、いろいろな方から愛されているというのは、一つそういった決断というのは正しかったのかなというふうには想像するんですね。
私は実際にお会いしてお話聞いたこともないので、本からの完全な想像なんですけれども、そういう気がします。
それで、ちょっと話はそれるんですけれども、マネージメントという概念を発明したピーター・ドラッガーの著書、マネージメントの中に関わっていることを少しこの本を読みながら思い出しまして、
組織の話や働く人の話が触れられているんですけれども、マネージメントの中でピーター・ドラッガーはですね、
組織について、企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である。
組織が存在するのは、組織それ自体のためではない。社会的な目的を実現し、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。組織は目的ではなく手段であると言っているんです。
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だから、組織自体も目的ではなく手段なんですよね。であればなおのこと、組織のために人がいるわけではない。
組織というのは、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすために存在している。
そこで働く人たちのマネージメントについて、マネージメントというのは3つの役割があると言われてまして、
1つが、自らの組織特有の目的とミッションを果たす。
2つ目が、仕事を生産的なものとして働く人たちに成果を挙げさせる。
3つ目が、自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに社会的な貢献を行う。
これがマネージメントの役割だと言ってます。
これはマネージメントする側からの視点ですけども、働き手にとっても同じように受け取って働くことはできると思うんですよね。
自分たちの仕事の目的とミッションを果たす。
私の仕事を生産的なものにして成果を挙げる。
私が行うことが社会に与えるインパクトをちゃんと理解し、処理して社会的な貢献を行う。
なので、ぐるぐる回ってピーター・ドラッガーが言っていることと影山さんが組織について語られていることって共通する部分があるなと私は思いました。
それで、組織と人って話があったり、また別で、私が私たちになるっていう言葉がありまして、
これはですね、まず私という存在がいて、それは一つ末天みたいなものなんですけども、
そこに一緒に働く仲間、私とスタッフっていうのが関係性ができてそれが縁になって、
今度それがスタッフや私がお店のお客様と関係性ができてその縁が広がる。
さらにはお店自体が地域と関係性ができて、さらに縁が広がっていくっていう、
この人との関係性の広がりを私が私たちになるという表現をされているんだと思うんですね。
その関係性が広がるところで、相手とのコミュニケーションであったり交換が生まれるわけですね。
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それがすごく大切なこと。
その交換の時には、テイクから始めるのではなくて、与えることから始めるということを強調されています。
ギブから始める経済という感じですね。
そうすることで、どんどん交換の輪が広がっていくということですよね。
自分の人生に例えてみても、最初生まれた時の赤ちゃんの時って、
生きる目的とかまだ分からなくても自分が持っているエネルギーを使う対象って自分自身ですと。
それがどんどん成長していくにつれて、自分が持っているエネルギーを使う対象が広がっていきますよね。
子供の頃でも、友達やったり親や他の大人、先生や地域の人たちとの関係があって、
子供ながらに自分の持っているエネルギーを誰かのために使うことも徐々に増えていく。
大人になるとその量がどんどん増えていく。
なので、このカフェの経営だけじゃなくて、自分に例えても、
私というものは結局その関係性の中でいろいろな人たちとの関わりで、
子の概念が、というか私の概念が広がっていくということはあると思います。
最後に、時間とは何なのか。
時間は敵か味方かという話があって、
時間はどんどんどんどん減っていく資源と捉えて、時間に追われる人生を送るのかどうか。
やっぱり今、忙しい現代社会で生きていると、そういう感覚ってすごくあると思いますよね。
だけども、時間っていうのはどんどん減っていく資源という見方ではなく、
何かを成熟させる、成長させるためのものと考えてみてはどうかということが、
本の中で書かれているというか、そこから私が感じ取っていることですよね。
それで、何か良い作品と言われているものも、
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時間によってその作品がいろいろな人の評価が加わって良い作品になっていったり、
あとは、木々、自然というものは時間とともにどんどん成長していく。
人間も時間とともに成熟されていくというので、
やはり時間がどんどん無くなってしまう、タイム・イズ・マネーというような戦いではないところで時間を捉えるというのはすごく大切なんだなと思いました。
ビジネスの世界は常に時間との戦いが知られていて、
売上履歴、生産性などの目標の中には必ず時間の概念が入り込んでますよね。
時間は少なければ少ない方が良いとして、ビジネスの世界では捉えられている。
受け取るお金も、今受け取れる10万円の方が1年後の10万円より価値が高いと言われたりしてますよね。
でもそれはビジネスの世界の中の話であって、そこから出た社会に目を向ければ、
時間が早ければ早い方が良いということは必ずしもそうでない。
それは自然環境の中で、例えば山に降った雨が降って、それが平地に流れてくる速度が早ければ早い方が良いかと言ったら、そんなことはないですよね。
今の倍のスピードで川の流れになったら、人間がとても近づけない危険なものになってしまうし、植物だって今の倍のスピードでどんどん成長したら、人間はそれを整備することがとても大変になってしまう。
畑なんかも雑草が今の倍のスピードに伸びたら、もう雑草を刈るだけで時間が取られてしまう。
人間の成長も今の倍であったら良いかと言ったら、そんなことはないと思うんですよね。
生まれてきた子どもが10年で20歳になってしまったらば、親は今味わっている子どもの成長を半分しか味わえなくなるし、親自身も子どもと一緒に成長するので、その期間も半分に減ってしまう。
ですので、ビジネスの世界で時間は少ない方が良いというところがあるにせよ、それが人間社会全てにおいて正解という見方をしてしまうと、何か間違いを犯してしまうと思います。
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影山さんやくるみのコーヒーで働く方々というのは、このように人に仕事をつけたり、私が私たちになったり、時間というものはどんどん減っていくものではなくて、何かを成熟させるためのものというような考え方で経営だったり運営だったり、
また、それぞれの方々が生きているのかなというような想像をしました。気になる方は実際に本を読んで、それぞれの感じ方をしていただければいいなと思います。
私は2回にわたってちょっと分けて話してみましたけれども、ゆっくり急げっていうタイトル、人を手段化しない経済の在り方っていうのはとても良いテーマだと思って、
私自身のこれからの営みでもすごくそこを意識しながら進んでいきたいなと思ったところです。
はい、今日は以上になります。ご視聴ありがとうございました。
今回もご視聴ありがとうございました。
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それでは、良い1日をお過ごしください。
また次回お会いしましょう。
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