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#72 誰とどんな価値の交換をしたいのか|『ゆっくり、いそげ』から考える(前編)
2026-01-26 25:32

#72 誰とどんな価値の交換をしたいのか|『ゆっくり、いそげ』から考える(前編)

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今回は、影山智明さんの著書
『ゆっくり、いそげ ― カフェからはじめる人を手段化しない経済 ―』
を読んで感じたことをお話しします。


本の要約や解説ではなく、そこに書かれていることから「問い」を見つけ、自分の仕事や経営、そしてランニングと重ねながら考えてみる回です。


『ゆっくり、いそげ』は、西国分寺にあるクルミドコーヒーの経営や、そこに関わるコミュニティ活動の文脈で語られたメッセージです。
これを、私がライフワークにしているランニングや仕事に置き換えると、ゴールを急ぐよりも、ペースを守り、一歩一歩を丁寧に積み重ねていく、ネガティブスプリットのような取り組み方ではないかと感じました。


金融や資本主義の歴史から、現在の経済システムが生まれた背景を振り返りつつ、お金とは何なのか。
そして、自分は誰と、どんな価値の交換をしたいのかを考えてみました。


※本の内容とは異なる受け取り方や解釈も含まれます。ご興味を持たれた方は、ぜひ原著も手に取ってみてください。


『ワーク・ライフ・ラン』

これからの時代を健康的に、そして前向きに生きるためのヒントや問いをお届けする番組です。仕事(ワーク)、日々の生活(ライフ)、ランニング(ラン)をテーマに話しています。


パーソナリティ

宮﨑晃(Miyazaki Akira)

⁠⁠⁠株式会社actenable⁠⁠⁠


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ワーク・ライフ・ラン。 こんにちは、株式会社 アクテナブルの宮崎晃です。
この番組は、仕事のワーク、日々の生活のライフ、ランニングのランを中心に、毎回テーマを変えながら、時にはゲストを招きして、これからの時代を健康的に前向きに生きるためのヒントや、問いをお届けする番組です。
さて、今回ですが、本のご紹介をしながら、その本に書かれている内容から、私なりに問いを発見して、それについていろいろと考えてみたことを話してみたいと思います。
今回ご紹介する本が、影山智明さんの著書、題名がゆっくり急げ、副題がカフェから始める人を手段化しない経済という本です。
この本を知ったきっかけというのが、この著者の影山智明さんという方を、去年私知ることになったんですけども、
私がよく聞いているポッドキャスト番組に、影山さんがゲストでお参加されていた回を聞いてですね、
それで、ご経歴がですね、西国分寺ご出身で生まれて、東京大学卒業後にコンサルティングファームのマッキンゼやベンチャーキャピタルの会社を経験されて、
その後独立して、2008年にこの西国分寺のご自宅の方に改築してですね、くるみどコーヒーというコーヒー屋さんをオープンさせた方になります。
それで、ポッドキャストの方で話されていたテーマがですね、一人一人が大切にされる社会を作るにはということで、超相対性理論という番組だったんですけども、
そこでお話になられている、くるみどコーヒーの経営のお話であったり、あとですね、分寺寮っていう、その国分寺にこのルールのないシェアハウスを作られていて、
そこでのこの、実際に暮らしている方々との日々の生活の話を聞いて、とても共感もして、なんか面白いなって思ったんですね。
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あと私自身がですね、国分寺市出身なんです。
西国分寺もですね、よく学生の頃は通学で使っている乗り換えの駅だったんですよ。
すごく馴染み深いところなんですね。西国分寺とか国分寺国立っていうのは、大体私の地元エリアで、そんな西国分寺にくるみどコーヒーっていうコーヒーショップがあったっていうのは知らなかったんです。
それで、食べログの方でも一度一度通ったことがあるみたいですね。くるみどコーヒー、私よく行ったことがなかったんですけども。
なんで知らなかったのかって言えば、このお店をオープンさせたのが2008年頃っていうことで、その頃にはもう私社会人になって働いていて、あまりもう西国分寺に降りる理由とか、乗り換えで使う機会がなくなってしまったので、
そういうのも、ちょっとお店を知らなかった一つの要因なのかもしれないですね。
この本ですね、すごくいろいろいいなと思っているのが、この副題にも書いてある、カフェから始める人を手段化しない経済っていうところで、
そもそも人を手段化しない経済って何なのかっていう話であったり、それがなんでカフェから始まっているんだろうとか、いろいろ不思議に思うこともあるんですけど、
読んでいくとですね、こういう考えで経営をされている、カフェをやられているのかっていうのがよくわかりました。
今回もですね、本の要約や解説を別にするわけじゃなくて、そこに書いてあることから私が感じ取ったことを話すので、
実際書かれている内容と異なる解釈を話したりもするので、もしご興味を持たれる方は、ぜひ本を手に取って読んでいただければと思います。
それで、ゆっくり急げっていうタイトルなんですけども、
これは、あるゴール、目的地に向かって進むときに、急がば回れっていうことわざもありますけども、
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請求に物事を進めるのではなくて、焦らず目の前のことを一つ一つ丁寧に進めた方が、結果早く目的地に着くっていうことだと思うんですよね。
本の中では経営の文脈であったり、いろいろと活動されている文字量や、あとはカフェの中でもコミュニティ活動されているようなんですけども、
そういう文脈の中でのメッセージでもあるんですけども、私がライフワークにしているランニングにもすごく通ずるメッセージだと思いました。
マラソンで例えるのであれば、ネガティブスピリットで42.195キロ先のゴールを目指す。
勇気を持ってゆっくりスタートして、そして最終的に早くゴールに着けるように頑張るっていうところですかね。
その人を手段化しない経済っていうことで、この本を読んでですね、改めて経済って何だろう、ビジネスって何だろうっていうことを考えることにもつながりました。
影山さんは経済学者というわけでもなく、評論家、批評家というわけでもなく、本当に実際にカフェを経験されているご経験から学び感じ取ったことを本に書かれていると思いますので、
何か読んでいる時にですね、すごくそこが疑似体験したような感覚で、私の知らない世界なんだけれども、ある意味自分ごとのようにその世界に入り込めた感じもします。
人を手段化しない経済っていう言葉が生まれる背景には、まさに今私たちが生きているここ数十年の経済っていうのが、人を手段化してしまってるっていうことだと思います。
それで手段化されているのって、働き手、労働者、従業員だけかなと思うと、でも実はその人たちを雇用する経営者であったり、その経営者に出資をする投資家もある意味経済のシステムの中で手段化されてしまっていると。
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大きく言えば資本主義経済ですよね。その仕組みの中で、これらのステークホルダーは手段化されてしまっているっていうことだと思います。
じゃあなんで資本主義経済が人を手段化してしまっているのかっていうことをちょっと考えたときに、せっかくなんで資本主義が生まれた歴史を少し振り返ってみたんですけども。
資本主義っていう概念が生まれる前に、先に金融っていう概念が発明されて発展してきたわけですね。金融時代は、そういった概念はだいたい中世ヨーロッパの頃にだんだん形作られてきたっていうことで、
手形の交換制度あたりからこの金融っていう概念が発展してきたっていうことです。手形っていうのは貿易ですね。
ヨーロッパの国々が貿易をする上で、物々交換だとそこであまり利益が生まれないので、そこに貨幣、コインを使って金貨銀貨を使って、物と金貨銀貨を交換して貿易をしながら経済を発展させていった中で、
船にコイン、金貨銀貨をたくさん積んで貿易をするのってすごく大変だったんですよね。で、船が重たくなっちゃうし積み込める荷物もその分減らさなきゃいけない。
なので、手形という形で手形制度を作ることで、そういうコインの運搬をなくせたっていうところはあります。
その後に、金融の世界だと銀行が生まれてくるんですけども、銀行はですね、預金者からお金を預かって、それを誰かに貸す。
企業であったり人に貸すっていうことの他にも、一つ大きな機能として、貨幣創造っていう仕組みが生まれましたと。手元に100万円しかないけれども、その何倍ものお金を誰かに貸すことができるっていうことですよね。
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この貨幣創造が生まれたことが、今の資本主義の起点になっているということです。
それで、ある意味いろいろお金を生み出すことができるようになって、そうするとお金が余ってきたりもするので、いろいろな活動に対してそれを投資するっていうことができるようになってきます。
何に投資するのかっていうと、生産性に投資するっていうことですよね。
ある活動にお金を投資して、そこで生産性が上がると大きな履歴が生まれると。
こうするとですね、そこまでの時代って封建社会で、封建的社会で、生産性に投資するっていう概念がなくて、世の中が営われてたんですけども、そこに大きなパラダイムシフトとして資本主義が発展していくということですね。
その資本主義の中で株式会社って形態が生まれて、株式会社っていうのはまさに生産性に集中できる組織形態ですね。
人々からお金を集めて、最初は東インド会社みたいにプロジェクトベースで動いていたんですけども、
ある活動に集中すると。それでリターンが出たら株主に還元する。こうして今の経済のシステムが出来上がってきたということですね。
すいません、話がだいぶそれて、金融から資本主義の歴史の振り返りになっちゃったんですけども、その中で人間社会は豊かになってきたんだけども、
ここから本の話にも少し戻っていくと、その代償としてどうしても人が手段化されてしまう仕組みになっている。
みんながこの経済システムの中で利益を出そうとすると、本である例があったのは、最初ある志を持って始めた会社も、
その中でいろいろなステークホルダーが関わってきて、上場なんかもしてくると、そういった方々に約束したものをちゃんと果たさなければいけないといったルールというか、
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そういったことが生まれてきます。上場企業であれば株価を上げる、株価を上げるというよりも企業価値を高めるということですよね。
その中で利益もしっかり出していく。それもある意味短いスパンで。
上場していない会社も、スタートアップとかベンチャーキャピタルから出資を受けている会社は、限られた時間の中でちゃんと成果を出して、
それで会社をM&Aで売却して利益を得たり、IPOでそこで利益を得たりして株主や出資者に還元しなければいけないということですよね。
影山さんの取り組みは、そういったことに対しての新たな道をまさに歩まれていると思います。
例えばですね、地域通貨で文字っていう地域通貨を作って、その地域の中でそれを使った価値の交換をやっていたりとか、
農家の方々と一緒に自分のお店にくるみとかを農品に入れさせてもらって、その対価としてお金以外の形で還元するとか。
そういったことって、とても頭を使いながらやっていかないと、なかなか経営ってすごく難しいと思うんですよね。
なので、すごく知恵を絞られて、また汗をかいて実践して、失敗なんかも繰り返しながら、人を手段化しない経済の一つの現れ方としてカフェをやられているということですね。
影山さん自身も金融の世界にいらっしゃったので、その価値の交換手段としてのお金の存在についてもすごく話されていまして、金融が持つ力、パワーもすごくご理解された上で、知恵を絞り汗をかいていろいろとやられているっていうことでした。
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それでお金とは何なのかっていうところにも触れられていまして、ひとえに価値の交換手段でありツールですということですね。
だから私も思ってるんですけど、お金自体には価値はなくて、それは価値を交換するためのツール、道具っていうことですよね。
なんだけども、今の資本主義の社会ってお金自体に価値があるってみなされることがすごくありますよね。
それ自体にすごくパワーがあるというか、ある意味それを持っていることがすごく知恵とか権威とかにも若干つながったりもしている世の中かなと思います。
本来的にはですね、お金がなくても価値の交換ができるんだったらそれで問題ないですよね。
でもなんでお金が必要かあるかっていうと、それを使うことで全く知らない相手との取引も成立するからですよね。
知っている人や信頼できる人同士であればお金以外の価値の交換でもよくて、極論貸し借りであったりブツブツ交換でもいいと。
でもそれだと経済、価値の交換がその知っている人の中に留められてしまうけども、
お金というツールがあることで知らない人とも色々な価値の交換ができると。国も越えグローバルで価値の交換ができる。それはすごく素晴らしいことだと思います。
この知らない相手と価値の交換ができるお金があり、じゃあ自分たちのやる事業ってどういった人を相手にしているのかっていうところがすごく重要だと思うんですけど、
影山さんがカフェをやる際には不特定多数の相手を顧客とした営みを行うのではなくて、ただその反対の特定少数をターゲットというか範囲にした経営でもなくて、
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特定多数の方に対して価値が提供できるビジネスの規模っていうのを意識されているそうです。やっぱり特定少数では商売としては成り立たないんだけども、特定多数、特定できるけどもちゃんと規模があると商売として成立ができると。
もっとそれを広めて不特定多数を相手にすればいいんじゃないかっていうと、やはりそこには相手の顔が見えないところでの得られないものがあるっていうことなのかなと思います。
逆を言えば相手の顔が見える、わかる人たちと価値交換することで得られるものがあるってことですよね。
なんか私はそれはすごく、とても共感します。
やっぱりこう、全く知らない人たちと何かを交換する、交換だけじゃなくていいんですけど、
ギブアンドテイク与えて何かを受け取る、あとは何かの授業をする、何かの活動を一緒にやるっていうときに、
一人一人のちゃんと顔がわかって、その人たちがどういう感じ方をされているのかっていうのが想像できる、
そういった関係性で仕事ができるっていうのは、私も過去の経験上すごくいいことだと思います。
ITのシステム開発とかDXのプロジェクトなんかは、やっぱり日々顔が見える相手といろいろな対話をしたり、
検討を重ねながら難しい課題に挑戦して一緒に乗り越えていくので、
そういったところでゴールにたどり着くこともあるし、なかなか難しくてうまくいかないこともあるんですけども、
でもそれらを後で振り返ると、自分の中では一ついい経験となったなと思うことはたくさんありますね。
ちょっと今日は何かあんまりまとまりのない話をいつもながらしてまして、
本のことちょっと今日だけだと話し切れないので、また次回ですね、続きをちょっと話してみたいと思います。
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はい。
なんかまあ、うまくまとまってないんですけども、なんか興味あったらね、ちょっと本読んでほしいなと思いますし、
私もこう、経済や資本主義、金融っていうところの歴史を振り返りながら、
今これからの時代、私であったり、世の中ってのはどういう経済であったり、
価値の交換っていうのがより人々を幸せにできるのかっていうのは考えるきっかけにはなってますので、はい。
じゃあまた次回、ちょっとこの本の続きの話をしてみたいと思います。
はい。本日は以上です。どうもありがとうございました。
今回もご視聴ありがとうございました。
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