1. 前川孝雄の上司が元気になるラジオ
  2. 上司の仕事は働きがいに溢れて..
2024-06-17 13:26

上司の仕事は働きがいに溢れている

1 Mention

 ・罰ゲーム化する管理職になりたがらない日本人

 ・損得勘定で割に合わないことで避ける人ほど結局損をする

 ・上司の3つの醍醐味とは?

   1 部下との絆を育める

   2 部下が一皮むける瞬間に立ち会える

   3 一人ではできない大きな仕事ができる

サマリー

最近、世の中では罰ゲーム化される管理職というキーワードが取りざたされており、その中で中間管理職が疲れていると感じることが増えています。しかし、上司の仕事には働きがいが溢れていると思います。上司の仕事には、仲間たちと一緒に乗り越える喜びがあり、部下の成長に立ち会える感動があり、そして一人ではできない大きな仕事ができるという満足感があります。

上司の仕事の現状
はい、こんにちは。FeelWorks代表の前川孝雄です。
今日はですね、「上司の仕事は働きがいに溢れている。」というタイトルでですね、ちょっとお話をしたいなと思っています。
最近はですね、世の中的には罰ゲーム化する管理職っていうキーワードがですね、結構取沙汰されるようになっていますね。
僕たちFeelWorksもですね、上司力研修をですね、これまで2008年の創業から400社以上でですね、
今もですね、毎日のようにうちの講師陣がですね、いろんな企業にお邪魔して、課長層、部長層の方を中心に上司力研修をですね、実施しているわけです。
そんな中でもやっぱり感じるのが、いわゆる中間管理職と呼ばれるようなこの方々が、結構やっぱり疲れてらっしゃるなというふうなことを日々感じます。
うちの講師たちもですね、研修でできれば一生懸命ですね、上司力のノウハウを学んでいただいたりとか、
あとはご自身のこれまでのマネジメントを内省していただいて、理想の上司像をですね、言語化していただいて元気になってほしいなというふうに思ってやってるんですけど、
やっぱりこう講師陣が口を揃えているのが、やっぱりちょっと最近管理職の皆さんお疲れな方が多いんですよねという話が結構増えてるような気がしています。
統計調査を見てもですね、パーソル総合研究所さんの調査でも、アジア14か国地域の中で昇進欲に関する調査をしてるわけですけど、
日本はですね、残念ながら管理職になりたい、昇進したいと思っている人たちは21%ちょっとしかないと、アジア14か国地域の中で最下位ですね、というような状況になっているというようなことが言われています。
そもそもですね、僕たちFeelWorksは2008年の創業直後ですね、2、3年ぐらいですね、本当にたくさんの企業の人に会いまして、女性活躍推進のお仕事をたくさんやりました。
それも僕たちはどちらかというと、現場のですね、頑張っていらっしゃる女性の方々に管理職に目指しましょうよという研修も一部やるんですけど、
どちらかというと、それをサポートして引き上げる管理職の方々にですね、ぜひ別に能力には男女差なんてないわけだから、
一人一人のことを見て、持ち味を強みに変えて、女性の方であろうが男性の方であろうが、ぜひ活躍のフィールド、活躍のフィールドの一つとして管理職になることを応援しあげましょうというようなことをやってたわけですけど、
でもやっぱり、当の女性の皆さんはですね、管理職になる自信がないなというふうなことをおっしゃる方が多かったりとか、なかなかロールモデルもいないし、やっていけるかなという不安な声を上げる方が多くて、
女性の管理職になりたいというふうな人たちが非常に少ないというようなことが結構言われてたんですね。そこからもう15年ぐらい経ちますけども、今は別に女性だけじゃないですね。
最近は若い人たち中心に、もう管理職だけは、いわゆるコスパが合わないとか、タイパが合わないというふうなことで拒むようになってきてる。
あとはですね、どちらかというと、管理職になることを目標に頑張ってきたミドル層の方々、いわゆる40代、50代の方々も、やっぱり管理職になるっていうのは結構狭きもんですから、
昔のように年功制で、ある一定の年齢になったら全員が課長になるというような時代じゃないですから、なりたいと思う人ともなれなくなってきてる。
40代、50代の人たちもですね、もうなかなか会社の中で昇進の目はないかなというふうに思っている方々がいらっしゃってですね、この人たちどちらかというと、
消去法的にもなれないしっていうふうに思っている方々も多いというのが現状じゃないかなというのが思います。
さて、この現状の中で僕はですね、すごくモヤモヤするんですね。
上司と部下の関係性
一つモヤモヤするのは、割に合わないから管理職を避けるというふうな傾向ですね。
確かに短期視点で見ると、管理職になるとですね、企業にもよりますけども裁量労働の部分が増えるので残業手当がつかないとかですね、
いうようなことで実質の手取りが減ってしまうと。
管理職じゃなくて、組合員の状態で残業してたほうが残業手は持ってもらえるじゃないかというふうな声があったりとかします。
あとは管理職になると、結構やっぱり上からのですね、業績目標に対する重圧がどんと乗ってくると。
でも一方で世の中的には働き方改革とかハラスメントは防止ですよとか、部下に残業させちゃいけませんよという風潮がある。
でも業績は求められる。この板挟みが結構嫌だというようなことで、損得勘定で避けるという人たちが増えている。
確かにその実情はわからなくはないんですね。
ただ僕が思うのはですね、本当に損得勘定だけで仕事を避けてしまっていいのかなというふうに思ってるんです。
僕は長く仕事をして、2008年にFeelWorksを起業してからは経営者もやっておりますし、
本業の人材育成とかキャリア支援というときでいろんな人にインタビューしてきて思うのは、結局どういう人たちが活躍していくかというと、
人があまりやりたがらない仕事をあえて一肌脱いで頑張ってみようというようなことで頑張っておられる方とか、
自分の損得よりも誰かのためにとか世の中のためにというふうに思って頑張っていらっしゃる方が結局はリーダーとして大成していくし、
別に世の中的に出世して大成したから大金持ちになったから幸せっていうだけじゃなくて、楽しそうなんですよね。
生き生き働いていらっしゃる方が多いなと思うんです。
だから僕は大学の授業でも本当に損得勘定だけで自分の仕事を決めていいのかなっていうようなことをキャリアの授業の中でお話をよくしたりしています。
さて、そんな中で確かに今はタイパとかコスパが合わないっていうので管理職を避ける傾向があるんですけど、
でも僕は上司っていう仕事は働きがいにあふれてると思うんです。
じゃあその働きがいって何なんだっけと、醍醐味というふうに言ってもいいかもしれませんね。
これは大きく三つあると思ってるんですね。
一つ目は部下の皆さん、部下というか仲間ですね。チームの仲間との絆を育めるというのが一つ目だと思います。
やっぱり人は社会動物なので一人では生きられないし、一生全うするってなかなかしんどいと思うんですね。
やっぱり本当に一番つらいことは孤立とか孤独であるっていうことだと思うんです。
そういう意味では仕事って真剣勝負の場面が多いし、上司になれば部下に結構厳しいことも言わないといけない瞬間もあるし、
それによっては反発されたりとか、けっこう気まずい状況になることもあるかもしれない。
でもそれは損得抜きに部下の成長を思ったりとか、チーム全体で人のために働こうという大義となりに頑張るためにやってる中であれば、
いつかわかってくれる仲間ができてチームになっていくっていうことじゃないかと思うんです。
上司の仕事の醍醐味
僕自身も2008年にFeelWorksという会社を立ち上げて、
自分の人生後半戦は人材育成、キャリア支援に打ち込もうというふうに決めて起業したわけです。
最初はパソコンでたった一台で自宅開業をいたしました。
でもそこから一人、二人と仲間が増えて、今仲間たちとやってるわけですけども、やっぱり楽しいですよね、仲間と一緒に仕事をするっていうのは。
あるとき、うちの中堅メンバーがポロッと僕にこう話したことがあるんです。
前川さん、結構お仕事してて感じるのが、会社として社員をたくさん抱えたりとか仲間をたくさん抱えてやるよりも、
自分一人で個人事業をやったほうが稼げるんじゃないですかっていうふうにポロッと言ったことがあるんですね。
そのときに、僕はそのことを別に考えたことなかったんで、
唐突にそういう問いが出たときにすぐ出た答えが、いや、一人だと寂しいんだからっていうふうに答えたんですね。
そのメンバーは笑ってましたけど、でも今、咄嗟に出た言葉って本音だなと思ってて、今もやっぱり思うんですよね。
やっぱり一人だと寂しいんですよね。いかにお金があったとしても寂しいですよね。
もちろん経営やってると苦しい時期がありますし、大変な時期がありますけども、それも一人だと乗り越えられないけど、
仲間たちとどうしたらいいだろうか、どうしたら乗り越えられるだろうかっていうようなことを、
侃侃諤諤考えることがすごく楽しいんです。この絆はかけがえのないもんだなというふうに思います。
さて二つ目です。これが人材育成を志してる僕は一番皆さんにお伝えしたいところですけど、
それは何かっていうと、部下が一皮むける瞬間に立ち会える感動ですね。
やっぱりなかなか上手く育ってくれない若手とか、
どうもお仕事に前向きに向き合ってくれない中堅メンバーとか、
少しモチベーションが下がってしまってるようなベテラン層だとか、いろんな方々がいらっしゃると思うんですけど、
その方々に真剣に真っ向向き合って、その人たちの成長や活躍を信じて向き合うということで、
その気持ちが通じれば、もちろん自分の思うようにはいかないこともあるかもしれないし、
その瞬間気づいてくれないかもしれないけども、いつかわかってくれる瞬間があって、
そこに気づいてもらえると、その部下たちが気持ちが切り替わって仕事に向き合って、
仕事で大きな壁を乗り越えて成長していくということがあるわけです。
僕たち上司力研修でも、部下の皆さんと、最近の言葉で言うと1on1なんですけど、
ずっと前から仕事の業績抜きでしっかり向き合って面談をしてくださいというふうなことをやって、
僕たちが開発した傾聴面談シートとか、任用面談シートというのがあるんですけども、
それを使ってやっていただくわけです。
そうするといろんな感動のエピソードが寄せられますね。
そんなことを考えてたんだ、気づけなかった、ごめんねっていうふうなことを、
上司が言った瞬間に泣き崩れたベテラン層の男性の方のお話があったりとか、
若手の皆さんが今の仕事なんかやりたくないって言ってたんだけど、
上司が真剣にその若手の成長を考えてこの仕事をやるべきなんだと、
そういうことで、あなたの可能性が広がるんだっていうことを説くことで、
目が輝いた瞬間とか、いっぱい数えればキリがないほどのエピソードが届きます。
それを継続することで、その部下たちが成長活躍していく。
そこに関わってるのが上司なんですね。
この感動はないですよ。
まさに、親子と一緒にしてはいけないかもしれませんけども、
子どもが成長する過程に関われる親の感動と結構似てるような気がするんですね。
部下の成長に立ち会う感動と大きな仕事
さて三つ目です。これも大きいですね。
これは一人ではできない大きな仕事ができるっていうことです。
言ってしまえば当たり前のことなんですけど、
どんなスーパーマンの方であっても、一人でできる仕事量なんてやっぱり限界があるんですよ。
やっぱり仲間がいるから一人でできない大きな仕事ができるんですね。
これ、管理職の皆さんも実感すると思うんです。
自分たちができる仕事ってなんだろうなって考えると、
やっぱり自分が動くんじゃなくて部下の皆さんに動いていただいて、
初めて仕事が成り立っていくわけで。
だからこそ一人でできない大きな仕事ができるって気づかれることはあると思うんですよね。
これは本当にかけがえのないものだと思うんです。
それが世の中のお役に立つ大きな仕事になっていくというふうに実感できれば、
こんな醍醐味はないというふうに思うわけです。
ということで、三つの醍醐味のお話を最後にさせていただきました。
皆さんいかがでしょうか。
世の中的には上司の仕事はご勘弁というふうなムードがいっぱい漂っていますけども、
ちょっと冷静になっていただいて、
改めて上司の仕事の醍醐味を考えていただきたい。
それは働きがいに溢れているもんだというふうに僕は信じて疑いません。
ということで、今日は上司の仕事は働きがいに溢れているというお話をさせていただきました。
どうもお聞きいただいてありがとうございました。
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