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2025-12-08 33:51

#2_Interview:「携帯王」がロボットに挑む。ugo CSO羽田が語る、勝てる戦略と現場力

【今回のエピソード】
ugo株式会社 取締役CSO 羽田をお迎えし、「携帯王」と呼ばれた異色の経歴から、市場を切り開く独自の成長戦略、そしてAI時代のロボット開発までを深掘りしました。


【ハイライト】

  • 伝説の「携帯王」からロボット業界へ
    TVチャンピオンでの優勝、そして孫正義氏との「ボーダフォン買収」の裏話。モバイルの黄金期を知る男が、なぜロボットに可能性を感じたのか。
  • 機能を削ぎ落とす「引き算」の戦略
    アカデミックなこだわりを捨て、現場に必要な機能だけを残す。「動くIoT」としてのugo mini誕生秘話と、マネタイズへの執念。
  • 「2泊3日」で現場を変える解決力
    開発から生産までがワンフロアに集結。現場で起きた課題を即座に修正し、翌朝には動かす。ugo独自の高速な開発カルチャーとは。
  • AI時代に蘇る「7軸アーム」の価値
    かつては「無駄」と思われた双腕7軸が、模倣学習(AI)の波で最強の武器に。CSOが語る、ロボット×AIの勝ち筋。

【ゲスト】
羽田 卓生(ugo株式会社 取締役CSO)


ugo採用情報

サマリー

UGO株式会社の羽田拓夫CSOが、ロボットビジネスの挑戦や戦略について語っています。彼はソフトバンクでの経験や、アスラテックの立ち上げを経てUGOに参加し、特に動くIoT機器としてのロボットに焦点を当てています。日本のロボット開発における競争が激化する中、羽田氏は産業向けロボットの実用化と戦略的アプローチの重要性について言及しています。特に優吾プロや優吾ミニの特徴や、社会実装を意識した戦略が新たな時代の技術進展に寄与することを強調しています。「携帯王」として知られる羽田氏はロボット市場の現状や今後の展望について語り、特にすべての業務におけるロボットの活用可能性に焦点を当てています。また、家庭向けロボットや市場への適応に関する考察も行っています。

UGO株式会社の紹介
こんにちは、ugo株式会社の遠藤雅樹です。ugo Robotics Radioは、UGOで働いている社員や各領域のプロフェッショナルをゲストに迎えながら、
ロボット開発のリアル、最新の技術動向、事業や組織の経営論など、幅広くお届けするチャンネルです。
本日は、ugo株式会社取締役CSO、羽田拓夫さんにお越しいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ugoでは戦略を主に、戦略立案とかそういったところを担当されているかと思いますが、
そのあたりの今に至る戦術なども含めて、お話を伺っていきたいなと思っております。まずは簡単に自己紹介をいただけますでしょうか。
ugo株式会社取締役CSO、チーフストラテジーオフィサーを略してCSOをやっております。羽田と申します。
主にビジネス側を主管しております。
ありがとうございます。
ugo社でどういうことをやられているかというのは、後半のほうでいろいろと伺っていきたいなと思うんですけれども、
前半はまず羽田さんのご経歴なども振り返りながら、いろいろと教えていただきながら、
どうしてugoで今の職務に当たられているのか、みたいなところをお伺いできればと思うんですが、
卒業後、最初に入られた会社のあたりからお伺いできればと思います。
ちょっと経歴をしゃべっていきたいと思います。私は98年に立命館大学の経済学部を卒業しております。
なので、いわゆる文系なんですね。
当時、勃興し始めたインターネット。
インターネットに携わっている会社に入りたいと思って、本当少ないんですよね、そのタイミングだと。
もう数社しかなくて、そのうちソフトバンクに入社したというのが98年でございます。
実は入社したときは、管理部で予算作ったりとか、紙の仕入れをしたりとか、
当時ソフトバンクで出版部門が大きかったので、紙の仕入れとかやってたんですね。
というのが入社したときですね。
その後、2年後に雑誌の編集に突如なったんですね。
なので、せっかくソフトバンクに入ったので、そういうメディアの部門をやりたかったので、非常にいいチャンスがあって。
2000年くらいに雑誌の編集を始めたんですね。
そのとき担当したのが、ケータイベストという、ケータイ電話の専門雑誌だったんですよ。
専門雑誌、すみません。読んじゃいけなかった。
そういうのがあるんですか?
そうなんですよ。iMODEとか、AU EasyWebとか、JSKYとかが始まったばかりで、
ケータイにカメラが付き始めたみたいな。
学生の頃はそうですね。
初めて買うケータイ電話みたいになるので、やっぱり専門誌って成立するんですよね。
なので、ケータイベストという、いろんな新機種を紹介する雑誌の編集をやって、
そこで5年くらいやったんですけど、途中すごい転機があって、
東京系のテレビ番組で、テレビチャンピオンという番組が、復活したりとか何回かやってるんですけど、初期の頃ですよね。
なので、魚君とか、大食いのギャルソネとかが有名な番組だし、同じ時期ですよね。
そこに出たんです。優勝する気で出たので、収録も終わってないのに、
自分の雑誌の字号予告に、優勝記念号と書いて印刷に回し、見事優勝して、
またこれでしばらく経つんですけど、この次から人生の劇的な変化が起きるんですけど、
突然ですね、入社して約7年くらい、1回も喋ったことない孫社長から連絡が来るわけですよ。
今すぐ来いと、本社に来いと。
行きました。行きましたら、役員が並んでてですね、今のソフトバンクの社長の宮川さんとかもおられるんですね。
そのテーブルについて、俺は来週ボーダンを買うと。その相談だ。
これですね、一般人がすると会社を買うって想像ができないんですよ。
当時まだ売上がそんなに大きくない会社が、売上がかなり巨大なボーダンを買うっていう、
日本初のレバレッジバイアウトなので、そういう買収が生じるってこと自体が想像できないわけですよね。
携帯電話を買う相談だと思い込んじゃって、なんでドコモにしないんですか、auにしないんですか、みたいな。
ボーダン一番ダメですよ、みたいな。そんなの分かってるみたいなことがあるんですね。
なぜどこがダメなんだ、ここがダメだとか、この料金プランがいけてないとか言ったら、それはすぐ改善させるみたいな。
みたいなやり取りがあって、途中にお互い言ってることがずれてくるのを気づいて、これ会社を買う話だと思った。
僕も一瞬、先ほど聞いたときに携帯どれかにっていう相談を受けたのかなと思ったんですけど、会社を買う話だったんですね。
で、君はもう雑誌の編集とかやらなくていいと。今いだほだと。
その場で人事発令が出されて、作りかけの雑誌をほったらかして移動するということが起きたんですね。
そこからもう本当に10年近くソフトバンクの通信部門にいたんですけど、毎日面白いことだらけですよね。
孫さんにはしばらくですけど、毎日呼ばれるみたいなことがあって、すごい刺激が多い日々を送って。
ちょうどガラケーからスマートフォンになって、iPhoneが出てきたぐらいのときに、
孫さんが日本メーカーが作っているスマートフォンが非常につまらないと。
こんなのいちいち新規集発表会やりたくないみたいなことを言い始めて、俺もそう思うと。
iPhoneが出てしばらくぐらいから今に至るまで、もう10年間ぐらいって、携帯電話って全くイノベーション起きてないと思うんですよね。
10年前に完成したプラットをそのまま焼き直しているだけで、正直今自分が持っているiPhoneが16なのか17か18なのか、
もう誰も興味持ってないみたいな時代になっていると思うんですけど。
なんかそうだよなと孫さんが言う。つまらない。じゃあちょっとガラッと新しいことを始めたいなと思って。
そこで選んだのがアスラテックの立ち上げですね。
アスラテックってフォートバンクグループのロボット会社なんですけど、
武士道と言われるロボット制御OSをやっている会社ですね。
有名なところで行くと、横浜で動いてた闘神大ガンダムの制御ソフトウェアとかはアスラテックがやってますよね。
そこに立ち上げにジョインして、そこでもいろいろとロボットをやったんですけど、やっぱりなかなかロボットビジネスが上手く立ち上がらないし大きくならない。
何が必要なんだろうというところでちょっと一旦アスラテック抜けて、AIの勉強したいなと思ってですね。
AI系のスタートアップにしばらくいてですね。
そのあたりの時にちょうどUGOの前身であるMirror Roboticsのプレイスリリースを見て、
そこで書かれているロボットビジネスの立ち上げ方の考え方が非常に自分の考えるところと近しかったんですね。
リリースを見たその日に代表の松井健さん、連絡が取れないかなと思って。
辿ったら共通の知人がFacebookにいたんですね。
その彼を通じて松井さん連絡を取って、
もう翌週には一度、当時Mirror Roboticsが本社だったみぞの口でお会いして、
考え方が非常に一緒だなというのを感じてですね。
ロボットビジネスの展望
その後1年後ぐらいにご縁があってジョインしたという感じですね。
2020年ぐらいですかね。
そうですね、2020年ぐらいですね。
UGOというかMirror Roboticsに入ってみていかがですか?
印象とか、ここがやっぱり期待通り?
いやー、まあさあどうするかという感じですよね。
どんな状況でした?その社内は。
もう本当にザ・スタートアップの黎明期で何とかものづくりができてて、
でも全然マネタイズのビジネスモデルも決まってなくて、
そこからどうするかという完全に砂漠。
一面に広がる砂漠ですよね。
どちらかというと何ですか?期待とかワクワクしてる方が強かったですか?
さあこれから何していこうかという感じでした?
そうですね、でもその時の自分のジョインする会社のルールとして、
本当に黎明期か01か、どっかに行きたいと思ってたので、
もう本当に期待通りの何もない状態。
なるほど。まずどのあたりから手をつけていったんですか?
そうですね、とはいえもうお金なかったので、
そのタイミングからマネタイズする方法をひたすら考えてましたよね。
じゃあ製品をどうやってプラッチしてお客さんに届けていく?
PMFもそこそこにとりあえず売れる方法だったりとか、
使える方法を考えるっていうのが先行してたなと思います。
そのあたりでの具体的なエピソードみたいなのありますか?
やっぱりそれでも研究開発用としてヒューマノイドロボットの、
融合って当時からヒューマノイドの一種だと思うんですけど、
足は車輪型ですけど、装腕ついてるし等身大なんで、
十分にヒューマノイドの要素があるロボットだと思うんですね。
研究用に欲しい方ってやっぱり一定数おられるんですよね。
なので社会実装はやっぱり狙わなきゃいけないんですけど、
そういう方々っていうのは初期の段階でも買ってくれるので、
そういうところを最初攻めましたよね。
じゃあ結構大学とか、あとはシンクタンクとかそういう。
そうですね。大学とか民間の研究機関。
こういう方々は最初にちょっと当たったりもしましたね。
当初からそれこそ腕がついてるっていうのは融合の特徴だなっていうのは
当初から腕がついているっていうことを一般向けにっていう思いもありつつ、
研究用から攻めていった。
そうですね。
どこまでを奥行きとして見られたのかな。
いや、私の経験でいくと腕をちゃんと社会実装できる能力を持ち上げるのは
とんでもなく大変だと思ってたので、結構腕は最初から諦めましたね。
一旦は。
なので当時自分でまとめた融合の価値ってなんだっていうときに、
動けてセンシングできることっていうふうに閉じましたね。
じゃあ腕を使って何かをするということよりも。
よりも。
当時のロボットの中ではかなり広大な空間を動ける能力としては高かったなと思ってですね。
なかなかやっぱり動くことさえ難しいロボット多かったので、
そうですね、その中においては、
動いていろんなことが遠隔で映像を撮れたりセンシングできることがこのロボットの価値で、
そこに一旦閉じたほうがいいなっていうのは思いましたね。
なるほど。
前回松井さんとお話をさせていただいたときに、
私が思ったのは、融合は動くIoT機器。
同じですね。
もう少し松井さんの賄賞の言い方をすると、
動くバッテリーであり、通信機器であり、コンピューターリソースであるというふうに思っていますね。
なるほど。
そうするとバッテリーを積んでいるから現場に行って、そこで何かタスクを任せられる。
そうですね。
そうですね。
ちょっと先に話を進めてしまいます。
腕を使って今後こういうことをやっていくみたいなことは何か考えられたりしますか?
はい、ようやく腕の時代が来たなと思います。
その前ですね、やっぱり融合は動くバッテリーであり、
通信機器であり、コンピューターリソースであるというふうに思っていますね。
なるほど。
そうするとバッテリーを積んでいるから現場に行って、そこで何かタスクを任せられる。
そうですね。
ようやく腕の時代が来たなと思います。
その前ですね、やっぱり融合を見たときに、この分野に出したら楽だけど絶対成長しないから絶対やめようと思ったのがエンターテイメントですね。
はい。
要するに人型ロボットを使った見せ物的なもの。
例えばイベントに使うとか、腕が付いているので結構面白いことできるじゃないですか。
踊らせるとかもできると思うんですけど。
ロボット開発の競争
やると一定のマネタイザーできるけど、そっちの印象が強く過ぎて産業向けに帰ってこれなくなるなと思ってですね。
そっちは絶対やらない方がいいというふうに思いましたね。
なので今、中国ですごいロボット開発競争が起きていると思うんですけど、出口としてエンターテイメントを選んでいる人たち多いと思うんですよね。
ボクシングさせたりとか。
うまくやらないと帰ってこれなくなるので、あのやり方はやっぱり慎重になった方がいいなと思いますよね。
腕がようやく来たなと思うのが、やっぱり無法学習と言われる世界のやり方がだいぶ決まってきた。
世界でもある程度使える腕を出してきているロボットたちが出てきているので、やっぱりこの流れには絶対に乗った方がいいですよね。
融合というロボットってコストも抑えて安価に出すのもあってですね。
結構機能削ぎ落としてるんですけど、この融合プロの双腕7軸だけは本当に割り切ってないんですよ。
無駄の極値。7軸いるっていう話ですね。
全ての作業って6軸でできるんですよね。
6軸1本でもほとんどできる。
わざわざそれが7軸で2本ついている。
1軸増えるためにコストも上がるし、故障率も上がるし、計算リソースも食うし、制御の難易度も上がるしっていうんですけど、
やっぱり7軸あるから人っぽい動きができる。
人と同じような動き方ができる。まさに無法学習向きなんですよね。
やっぱりそこを松井さん創業期に意識してたっていうのは事実としてあるんですけど、
ようやくその考え方が使えるタイミングが来たなと思いますよね。
ちょっと言い方が適切かどうかわからないですけど、
世の中がついてきたというか、
そうですね。
7軸が、もともと当初から7軸の創案だったわけですもんね。
そうです。
やっぱり人間って腕でやってる、手でやってる仕事って本当に多いので、
動けて情報集めれて、しゃべれてまでだとやっぱり価値の数ありですよね。
やっぱり腕がついて腕で仕事できるようになって、
その価値が一気に増えると思うので、そのタイミングがやってきたなと思いますね。
力強い作業ってやっぱり難しいし安全性も問われるので、
今の腕でできる、そんなに力強くないけどちょっとした器用な作業みたいなところが1個、2個、
今の現場で増えるだけでも便利になるので、そういうところを増やしていきたいですよね。
ありがとうございます。
ちょっとまた話を少し変えたいんですけど、
もちろん優吾の象徴的なのが創案のプロっていうロボットだと思うんですけど、
優吾ミニもありますよね。
そうですね。
あちらはどういう戦略に基づいてリリースされたのかとか、その辺りのバックグラウンドとか。
昔結構大胆なことにですね、
優吾プロを普通に火力発電所とかで動かしてたんですよね。
点検?
点検ですね。
当時の我々は結構真剣にやってたんですけど、
今思えばかなり大胆な無茶なことをしてたなと思うんですよね。
やっぱり優吾のスペックで十分に点検業務がプラントとか生産現場でできることが見えてきたので、
だったらそっち側に特化したモデルが必要だよなと。
そっちだと産業としても非常に大きくなるので、
経過議の議論の中で出てきた次第ですよね。
ちっちゃくて安くて、台数いっぱい使うという考え方ですよね。
なのでそういう考え方で出てきました。
なのでその優吾の価値である動けてセンシングできる、
まさに動くIoT機器にガンと寄せるとああいう形状になったということだと思ってますね。
いっぱいうる必要のない機能というか、
本当に特化させていって削って削って削って、
あの優吾ミニというものが出来上がっていくという流れなんですね。
その過渡期に今は優吾プロがあって、
優吾EXに一旦なって、優吾プロのカートの上に棒だけ付けるという。
その先にさらに小型で、棒ではなく伸縮させて、
より使える範囲を広げるというアプローチでですね、
ペリスコープというのが生まれたというところですね。
今のお話を全体的に伺っていると、
やっぱり優吾って必要な機能をすごくシンプルに作っていく。
その創案はおそらく当初からのこだわりで今につながっているので、
そこの部分は別軸かもしれないですけど、
そのミニのいきさつであるとか、
価格帯も含めてグッと抑え込むという中で、
機能を削ぎ落としていくみたいなことは結構得意なのかなという、
戦略とか技術力として、その辺りというのは濱田さんもそのような。
はい、思っていますね。
優吾の強みっていうのはやはりそういうところを。
そうですね、引き算ができる。
やっぱりそこが経営陣にロボットをアカデミックでやっている人間がいないからというのもあると思うんですよね。
要は自分が信じるこの技術は引けないってなるじゃないですか。
そこがないので、そこはちょっと性域なき調整がやりやすいですよね。
そうですね、変なこだわりとかが出ちゃうのもあるのも、
ちょうどいいバランスという意味では。
なるほど、優吾の強みっていうのは濱田さんがお考えになる、
そういったマーケットフィットにしていく必要な機能だけを追求していくみたいなところ。
それ以外にも何かありますか、社内の人とか組織の強みとかいろんな軸があると思うんですけど、
濱田さんにとっての優吾の魅力とか強みっていうのはどの辺り?
そうですね、やっぱり社会実装を意識した人間が多いので、
そこは強みだなと思いますよね。
よく私も現場に人数少ないときって200日とかで現場に行くんですよね。
初日起きた問題をちゃんと分析して伝えると、
翌朝治っているというですね。
翌日は課題が治って動くと。
その時に200日で機能改善せずに普通やるじゃないですか。
機能改善してやれるんで進捗が全然変わりますよね。
お客さんの納得感も変わるし。
この辺りがやってくれるメンバーがいるので非常にそこは頼もしいし、
現場にとりあえず突っ込んでいって、課題を起こして、課題分析して治すっていうのを
どんだけ早く高速回転するかという戦い方ができるかなと思います。
優吾の戦略
そういうのってどういう戦いというかカルチャーはどうやって作れるものなんですかね。
どうしてできているのかなというすごくな疑問なんですけど。
やっぱりまず一番重要なのがワンフロアでやっていることだと思うんですよね。
地方メンバーとかフルリモートのメンバーはもちろんいないですけど、
基本東京サイエン人間って出社前提じゃないですか。
フェードクォーター部門から生産組み立てまでワンフロアであるっていうのが
カルチャー熟成においては非常に重要ですよね。
知らない人がいない、名前が知らない人がいないというのと、何をしているかが分かる。
あとやっぱりみんな遅くまで頑張って台数作っている時もあれば、
現場で起きたトラブルをみんなでけんけんかっか議論している現場も見れるわけなので。
あと現場で何が起きているのかというのも、
現場に行っている人間と開発生産のメンバーが近いのでそこのやりとりも円滑ですよね。
そういったカルチャーは残しつつ、でも今って7年目に入って
ミニもプロも市場認知というのをある程度獲得できてきて、
さらに次、模倣学習というのにさらに行こうとしている中で、
今後そういったカルチャーと会社の規模を少しずつ、
カルチャーを大事にしながら会社をもう少し大きくしていくという中で、
少しずつズレが起こりそうという不安とか、その辺りに課題があるのかなと思うんですけど、
そういったことについては秦さんは?
そこは不安ですよね。
将来へのビジョン
やっぱりちゃんと分業が進んでいけば行くだけ、
効率はいいけど、そこのカルチャーが重要になってくるので、
やっぱり初期からいるメンバーがそろそろ昔話しなきゃいけないのもあるなと思います。
昔話?
今このやりとり自体ももはや昔話であると思うんですよね。
なんでそのときそうしたのかというのは、やっぱりもっと積極的に情報を出していかなきゃいけないし。
新しく入られてきた、私もそういう意味では後から入ってきている人間なんですけど、
そういう人たちに流後の成り立ちとか、こういう経験を経て今があるということをちゃんと伝えていくみたいなことの重要性。
そうですね。
決して落雷一本道ではなかったので。
何事にも意味があるという。
その成り立ちの上で今が成立しているというところから、
新しく入ってきた人は次じゃあどうしていこうかというのを考えてもらいたい。
そうですね。
そんなメッセージですかね。
なるほど、ありがとうございます。
ちょっと今後の話なんかもちょっと伺っていきたいなと思ってるんですけど、
先ほどのその魔法学習キット、創案型でプロを使ってということもあると思うんですけど、
製品としてはやはり魔法学習キットを今売り出しを始めているんですけども、
流後としてはどういう方向に今持っていきたいなとか、
こういう市場を狙いたいと言っちゃうとちょっと具体的すぎるかもしれないですけど、
どういうふうにさらに伸ばしていきたいというのを戦略的な観点から。
そうですね、やっぱりこの分野は米中が一気に進んでいて、
日本は本当に置いてけぼりになりつつあるので、
そこに対して融合プロベースの魔法学習キットを出せたというのは、
意思無垢得たというふうには思ってはいるんですよね。
なんですけどちょっとスマッシュヒットで終わらず、
やっぱりちゃんとしっかりと社会実装できるものを作らなきゃいけないなとは思いますよね。
なので、新たな挑戦としてやっぱり動き回れてセンシングできるという、
あとしゃべれてというところまでできたなと思うんですけど、
やっぱり腕に対してやっぱりちょっと改めて考え直して、
どういうスペックのアームを搭載するかというのを思って、
ちょっとしっかりとPFMするタイミングが来たなとは思っていますね。
ここから先難しいなと思うんですけど、
アームに関してはフルラインナップで作るって、
なかなかどの企業も大変だと思うんですよね。
融合ならではのスペックが何かというのを、
ちょっと徹底的に考えなきゃいけないかなと思いますけど、
その中ではどちらかというと、
力強いというよりは細やかなとか、
繊細なという方向に振ったほうがいいかなとは思っていますね。
特にこの分野に関しては日経新聞の一面でも、
ロボットAIに関しては国としても重要な産業として、
いろいろと施策を打っていくという発表も出ているので、
やっぱりそこに関してはうまく活用したいですよね。
ありがとうございます。
次は先日10月の中旬ですよね、
発表されていたAIの魔法学習キット、
この辺りについてお話を伺いたいなと思うんですけど、
先ほどの双腕型の腕を使ってっていうところで、
まさに魔法学習キットにつながっていくと思うんですが、
今はどの辺りを攻めていて、
次のフェーズとしてどの辺りに進出していきたいとか、
そういったビジョン的なところがあれば伺いたいです。
現時点だとあくまでもVLAを作りたいお客様向けの道具であるんですけど、
やっぱりその先アームを進化させて、
学習もできるし、
ちゃんと社会実装でも使えるっていうところをやりきりたいですよね。
ロボット市場の現状
そのためにはどういう要素が必要になるとか。
これ本当にいろんな議論が必要なんですが、
まずどこの産業のどの業務に合わせていくかっていうのを、
もうちょっと真剣に考えなきゃいけないなと思っててですね。
実はその昔融合って一番最初にローンチしたときって、
家事代行サービスだったんですよね。
洗濯物畳んでたんですよ、あの腕で。
なので洗濯物畳めるスペックではあるんですけど、
もうちょっと力強い作業をさせられる方はそうでもないし、
もっと細かい作業をできる方はそうでもないので、
今はやっぱり洗濯物畳めるという流度なんですよね。
そこでいいのかどうかっていうのが、
やっぱりちょっと真剣に考えなきゃいけないなと思いますよね。
特にやっぱり持てるものの重さに関しては、
大きければ多いほどスペック的にはよく見えるんですけど、
一方でやっぱりコストも安全性も全部下げちゃうので、
やっぱり走行は簡単には上げれないですよね。
もうあとあれですよね、
今までのロボットとは全く違う景色になるので、
今は動けるしかできないところでアプリケーション開発として、
配線ロボットとかが出てきたと思うんですけど、
腕が使えるようになったら、
もう考え方ってガラッと変わるので、
一度ロボット市場をリセットして考えてもいいぐらいの
タイミングが来ちゃってますよね。
今発表されたAIの学習キットから、
データ集めるところまではまず発表されていると思うんですけど、
そこから先実装ってなったときに、
どの市場でどういうことをやらせるかっていうのを、
そういう意味では、
物を持たせて運ばせるっていうことは既に従来のものでできるから、
細かい作業をやらせたいけど、
それがちょうどいいところはどこなのかということと、
その仕事が発生する市場というか、
いわゆる製造業なのか建設業なのか、
家事なのかそのあたり、今考えられている最中。
未来のロボットビジネス
そうですね。
やっぱりそうするともう一度家庭向けっていうのを考えてしまいますよね。
そこはやっぱりすぐには難しいですけど、
将来において、
特に日本の家庭の家事負担ってやっぱり女性の方に強いので、
そういうところに役に立つロボットっていうのは、
やっぱり求められているなぁとも思いますし。
どんな能力が必要なんですかね、
そういうのを実現するとしたら。
組み合わせて考えれる人みたいなイメージですか?
やっぱり基本性はロボット好きでやってほしいですよね。
そうですね。
ロボットで行われる社会実装を信じている人っていうのは、
やっぱりベースにあると思うし、
やっぱり他社との調整事が非常に多いので、
やっぱりそこのコミュニケーションスキルが高い方っていうのは、
やっぱり求めたい人材としてありますよね。
なるほど。
なるほど、ありがとうございます。
僕1個個人的にしたい質問があって、
もし今の秦さんに、好きなように肩書きを付けてくださいって言われたら。
自分?
はい。融合者の中で。
何をやっている人なのかなって、
自分でどういうふうに認識されているのかなっていう。
肩書きって言ったらあれですけど、
秦さんの役割、ご自身でどういうふうに。
CSO以外で。
そうですね。
CSOは適切だなと思ってはいるんですけど、
CSOじゃなければ2つですね。
2つある。
1つはCRO、チーフレベニューオフィサー。
レベニュー。
レベニュー側に意識寄せたっていうふうにはっきりしちゃうというのもありったと思うのと、
あとは副社長。
その心は。
曖昧じゃないですか。
何でもできそう。
自由。
柔軟性。
柔軟性が。
あるからってことですか。
もしくは副社長的な専務とか。
もう必要なことは全部、
秦さんがやりたいって言い方が必要かもしれないですけど、
そういうことなのかなと思っていて、
自分はこうであるっていう枠を決められる方ではないと僕は思っていて。
そうですね、決めてないですね。
何にも。
もしかしたら絶対こうがいいじゃんっていうのが出てきたら、
生産のセルのデザインをし直しに行きますよね。
もし自分の中で絶対的な自信があって、
こうした方がいいんじゃないだったら、
そこまで普通に言いに行きますよね。
なるほど。
柔軟で動きやすくて、
その時その時にいろいろあっているところに突っ込んでいく。
そんな役割を。
一番会社のレベニューにインパクトがあるところに、
ひたすら取り組み続けるのが一番重要かなと思っていますね。
なるほど。ありがとうございます。
では最後に、今この聞いてくださっている方々へのメッセージをお願いできればと思う。
ロボットビジネスは非常に面白いフェーズに突入したなと思っております。
非常に世界で見ても投資が増えてきているし、
イノベーションスピードも上がっているので、
かつてITとかモバイルインターネットとかソーシャルとかで感じた、
日々変わっていく状況を楽しみたい方にとっては非常にいい産業になってきたなと思っておりますので、
ぜひそういうアグレッシブなロボット産業に興味がある方、ぜひお越しください。
本日は鳥島略CFO、和田拓夫さんにお越しいただきました。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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