1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #202-1 AI時代、ファンベース..
2025-12-18 30:43

#202-1 AI時代、ファンベースはどう変わる?──世界一賢い生活者が溢れる時代のマーケティング(佐藤尚之さんゲスト回 1/3)

今回の働き方ラジオは、

書籍『ファンベース』著者・佐藤尚之さん、待望の2回目のご登場回です。


前回は

「100分の1を重ねてつくるユニークなキャリア」という話が大きな反響を呼び、

2024年・年間最多再生回となりました。


そして今回のテーマは──

AIの普及によって、ファンベースやPR、マーケティングはどう変わるのか?


世界で流通する情報量は、

2020年:約59ゼタバイト → 2024年:約149ゼタバイト。

もはや「伝わること」自体が奇跡の時代です。


そんな中で登場したAI。

佐藤さんが指摘するのは、

「企業がAIをどう使うか」ではなく、

「生活者が“世界一賢くなる”こと」のインパクトでした。


AIエージェント/AI執事が常に隣にいる世界。

生活者は、嘘やごまかし、言行不一致を一瞬で見抜く。


そのときマーケティングは、

次の二つのルートに収束すると佐藤さんは言います。

──AIルートと、ファンルート。


PR、マーケティング、コミュニティ、

そして“働き方”そのものを問い直す、濃度の高い保存版エピソードの第一部です。(全3部)



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『AIに選ばれ、ファンに愛される。

〜変わる生活者とこれからのマーケティング〜』

著:佐藤尚之(さとなお)

発売予定日:2025年12月21日


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サマリー

このエピソードでは、佐藤直幸さんをゲストに迎え、AI時代におけるファンベースの変化とマーケティングの役割についてお話ししています。急速に増加する情報量の中で、ファンや支持者の重要性が再認識されています。AIの進化により、消費者はますます賢くなり、企業は透明性のあるマーケティングを求められる時代が訪れています。特に機能性商品や高額商品においては、AIが最適な選択を提供し、企業の戦略が大きく変わることが予測されています。AI時代において、ブランドの誠実さと評判が重要視され、新しいマーケティング戦略が必要とされています。また、ファンベースとAIの関わりがマーケティングの二つのルートで語られています。

ラジオの始まりとゲスト紹介
スピーカー 1
働き方ラジオ始まります。株式会社セッション・クルー代表、働き方エヴァンジェリストの田中健士郎です。
このラジオは、誰もが自己表現をするように、情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間づくりをしているホットキャスト番組になります。
スピーカー 2
皆さん、自己表現していますか?
スピーカー 1
はい、ということで、今日はゲスト回なんですけれども、純レギュラーのリサ・ミヤも来てもらっています。
2人ともよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、今日はですね、非常に嬉しいゲストをまたお呼びしています。
なんと2回目のご登場という形になるんですけれども。
今日はですね、働き方ラジオでも幾度となく紹介している書籍、ファンベースの著者でもある佐藤直幸さんにお越しいただいております。
佐藤直さん、今日はよろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。
スピーカー 1
はい、ありがとうございます。
ということで、リサ、また来てもらっちゃいましたね。
スピーカー 2
もう嬉しいね。リスナーさんも嬉しいと思う。佐藤直さんもファンベースも知らない方いないので。
ラジオリスナーのリスナーの方たちに。
ありがとうございます。光栄な。
スピーカー 1
ありがとうございます。
ミヤもね、リサが去年帰ってきた時に一緒に佐藤直場にも行ったりして。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
楽しい夜をね、過ごさせていただきましたけれども。
今日はそうですね、前回来ていただいた時にもちろんファンベースの話もしていただいたんですけれども、割と佐藤直さんのキャリアの話も伺いながら、
ユニークなキャリアをどうやって作っていくのかみたいなところで、100分の1のキャリアを重ねて1万分の1にしていくとか100万分の1にしていくみたいな話もすごく面白い話を伺って、
それがすごくリスナーさんからもですね、反響があって、なんと2024年には最も聞かれた回になり、歴代でも今2番目にどんどん上がってきてるんですけど、もう5年このラジオやってますけれども歴代2番目までどんどん上がってくるといまだに再生されているという、
そんな回になりますので、今日は佐藤直さんにまたぜひお話聞きたいと思っています。
ファンベースの重要性
スピーカー 1
今日はそうですね、やっぱりこの働き方ラジオの1つのテーマでもあるのがまさにファンベースだと思っていまして、
それこそ働き方ラジオから生まれた会社セッションクルーという会社ではコミュニティ運営とかっていうのもすごくテーマにしていますし、
あとは僕らで言うとPR、パブリックリレーションズっていうのが僕らが一番近い領域のお仕事なんじゃないかなということに、
この起業した後に気が付いて、このPRっていう領域にすごく敏感になりながらいろいろやっている中で、
やっぱり考えれば考えるほど情報が非常に多い、大量の情報が今飛び交っている時代の中で、
マスで、いわゆるマスメディア的なものも含めた、マスの力で何か情報を届けて買ってもらったり共感してもらったりっていうのの限界が来ている中で、
やっぱりファンとかサービスとか会社を支持してくれるような方、そういった方を土台をしっかり作っていって、
そういった方に応援してもらえるような、あるいは熱狂してもらえるような会社とかサービスを作っていくことの方が、
それがある意味、口コミとか紹介とかっていう形で、その会社にとっての一番強いメディア的な存在になっていく。
だからこそファンを大切にしましょうっていう、この里縄さんのファンベースの考え方がですね、
パブリックリレーションズっていうところでも、もちろんメディアも大事なんですけども、
そういった口コミファンベースといったものが大事になるんじゃないかなっていうことに回り回って何度も戻ってくるみたいなところを最近改めて感じていまして、
とはいえ、今、昨今ですね、僕も身近にすごい感じるようになってきたし、ほぼ毎日、毎日というか毎時間ぐらい使っている感じもするんですけど、
AI の登場というか普及ですね、登場からはもう2年ぐらいですかね、
もうチャットGPTって出てきたところからもう2年ぐらい経ってますけど、いよいよAIの影響出てきたよなんてことも、僕も聞いたりもしますし、
日々の生活にどんどん入ってきている中で、このAIの登場の中でファンベースとかPR、そういう領域がまた変わっていくのかどうかみたいな話も、
AIの影響と新たなマーケティング
スピーカー 1
ちょっと里直さんとお話ししてみたいなっていうのは、実は今日、僕のお題として持ってきたものでして。
スピーカー 2
難しい、壮大なお題を。
スピーカー 1
壮大すぎて僕の中に答えもないので、やっぱりそこは里直さんのお話もちょっと聞いてみたいなっていうところで。
スピーカー 2
そうですね。さっき情報が増えているっていう話がありましたけど、僕が前のほう書いたのはファンベースなんかは2020年の情報を出してたんですよね。
2020年に世界で59データバイトの情報が流れて1年間。
それも2010年ぐらいには1データバイトとか2データバイトだったので、ものすごい医療が増えたんですけど、
2020年から4年たって、どのくらい情報が増えたかっていうのがわかってきたんですよね。4年、5年か。
2024年がどのくらい増えたと思います?
2010年が2データバイトで、2020年がだいたい59とか60データバイト。
グッと増えたわけですけど。
2024年、なんと149データバイト。
今年2025年、182データバイトになると言われています。
聞いてる方はわかんないかもしれませんけど、1データバイトが世界中の砂浜の砂の数と言われています。
なので、例えば東京地方だったら、東京っていうか関東だったら、湘南海岸の砂浜の砂粒だけでも無限じゃないですか。
あそこ意外と長いからね。
砂浜の砂粒って、例えば表面から1メートル深いところまで数えるとしても、無限ですよね。湘南海岸。
でも地球儀で見たら、針の点。
つまり地球儀で見ると、ユーラシア大陸とか北米南米、アフリカ大陸、オーストラリア大陸とか南極大陸のすべての海岸線の砂浜の砂粒を足し上げて、ようやく1データバイト。
2020年、去年の流れた情報量は149データバイトなんで、地球149個分の全海岸線の砂浜の砂粒分情報が流れた。
2025年は182っていう予測がされているみたいなことなので、やっぱりPRにしても何にしても伝えたいこと。
企業側が伝えたいことが伝わること自体がちょっと奇跡的で。
しかもこのコンテンツも異常にあるじゃないですか。
よく言われますけど、YouTubeだけで1日分見終わるのに82年かかるんですよね。
1日分見終わるのに。2日分だと164年かかるぐらいアップロードされている動画が。
配信コンテンツとかTikTokとか、いろんな動画のショート動画とかいろんなのがあって。
しかもテレビとか映画がもちろんあって。
それ以外にSNSがあったり、いろんなコンテンツがアプリとかも含めていっぱいあるわけですよね。
ゲームコンテンツに至ってはもう1日中時間取られたりするわけです。PS4、PS5とかスイッチ1,2とか。
そういった中で企業が届けることってほぼ無理っていうのが基本的にファンベースの前提だったんですね。
そうですよね。
だからこれはもう聞いてくださってる方も分かってる方多いかもしれませんけど、本当に伝わるわけないっていうか、
スピーカー 1
もう例えばこの働き方ラジオにたどり着いてくれて、聞いていただいている段階で奇跡的っていう。
スピーカー 2
興味がない人は聞くことはほぼないぐらいなぐらいコンテンツがあり情報量があるという感じなんで、
これからもファンベース的なアプローチがバンバン増えていくというか、それが伸びていくんじゃないかとは思っていたのですが、
これによってまた要素が変わってきました。
こんだけ情報が増えるっていうことがほとんど無視していい状態になりました。
これがAIの登場ですかね。
無視しても。
無視ってことはないか。無視ではないですけれども、
AIの登場もしくは普及の本質的なところっていうのが意外とまだ語られてないんですけれども、
何を本質かって話したんですね。
PRにしても広告にしても何でも結構企業側にしても、
スピーカー 1
AIをどういうふうに活用するかばっかり言ってますよね。
仕事がなくなるんじゃないかも含めて、
スピーカー 2
効率的に仕事ができたり、もしくは仕事がなくなるんじゃないかみたいな。
なんか企業側のこと言ってますけど、
生産性の話とかしてますよね。
AI自体の普及の本質は一言で言うと、
世界が世界一賢い生活者に埋め尽くされるっていうことなんです。
本質は。
つまり何かって言うと、今LLMって言ってます。
大規模言語モデルか。
それが今AIエージェントに進化してます。
AIエージェントっていうのは、
例えば我々が安いシューズが買いたい。
安価なシューズが買いたいって言うと、
それをリストアップしてくれて、バーっとあっという間に。
何だったらECサイトでポチッとまでしてくれるぐらいのがAIエージェント。
これはもう今今年もうすでに出ているに近い。
まだちょっと原始的ですけどね。
出ているに近いのがAIエージェントというかAI代理人的な感じですかね。
このAIエージェントはこれからパーソナルエージェントに進化していく。
要するに個人秘書になってくるわけですよね。
個人秘書になってくると、安いシューズの中でも、
リストアップするだけじゃなくて安いシューズの中でも、
例えばECサイトで星印がついてて、
これは3.9のシューズですとか、
これ4.2のシューズですとかって件がついてて、
それの中でそれを選んでくれたり買ってくれたり、
もしくは3ヶ月後の、僕が例えばマラソン大会でやるとすると、
それまでに買ったほうがいいですねとか、
そういったこともだいたいわかってくれる。
社長秘書みたいなもんなんで、だいたいつかんでくる。
それのもう一個向こう側がAI執事みたいな感じなんですよね。
執事になってくると、主人の、
AIと個人の幸福
スピーカー 2
要するに僕の横にスマホとかイヤホンとかに常駐するとしてるとね、
もしくはメガネに常駐するかもしれません。
そうなってくると、僕の人生の幸福を総合的に考えてくる。
つまり今の健康診断のデータがこうで、
膝が今ちょっとこうなってますよ。
病院に行ってますよね。
こういうのであればこの安い手術は逆にお勧めしませんと。
このメーカーのこれがいいんじゃないか。
そういうのがA社、B社、C社あるけども、
特にC社はご主人である佐藤さんが、
常日頃から気にしている地球環境に
とても意識が高く、いろんな活動をしている。
だからA社、B社、C社どれも、
膝にはいいんですけど、C社のマラソンシューズがいいんじゃないか。
3ヶ月後のマラソン大会に間に合うし、
ここで慣らすためには来週ぐらいから履き始めた方がいいですよとか。
そういったことまで先んじていろんな、
僕の幸福を最大値にしてくれるようなことを考えてくれるのが
パーソナルエージェントの中の進化系AI羊ぐらいな感じで僕は思っているんですけど。
これは比較的、僕が例えば、
衝動買いしてポテトチップス買っちゃったとかっていうことも、
メガネとかイヤホンにCCDカメラがついていると、
それはだいたいライフログとしてずっと見てくれていると。
そうするとそれを背徳的な衝動買いとかっていうのが
ご主人がしたいことだから否定はしないけど、
でもねと。
3ヶ月後のマラソン大会に向けて今ダイエット中なのに、
本当にそれ食べ続けていいんですか?というようなオカンみたいなことができます。
AIオカンに近い。
それも自分が好きな推しの声質で、
推しの性格をだいたい読み込ませておくと、
推しみたいな声で、
ご主人様そういう食生活は良くないですよとかっていうことを丁寧に教えてくれるぐらいなことが起こるかもしれないですよね。
これは今予測なんですけど、予測として今話してますけど、
実はこのAI質時的なものが、
パーソナルエージェントの進化系ですけど、
それをいち早く開発したところが多分世界のマーケットを持っていくんですよ。
それぞれの生活者につくから。
そうなるとでかいので、オープンAIもAppleもGoogleもマイクロソフトもAmazonも、
何だったら中国は国を挙げて開発をして、何とか存在を取りたいと思ってると思う。
国家予算レベルのお金を使ってくるんですね。
こういう意味で言うと、LLMがそんなところまで発達すると思ってる方が意外といらっしゃるかもしれませんけど、
僕は確実に行くんじゃないかなと。
ほぼそれも5年と言われたやつが3年ぐらいに舞い直しされるんじゃないか。
つまり今2027、28年頃にはそのぐらいまで行ってる可能性がある。
日本だとスマホは大体の方持ってますよね、高齢者以外は。
LINEとか使って、LINEなんかもAI入ってきてるので、
LINEって言ったらソフトバンクグループにも入ってます。
つまり。
これらへんも導入してくるということを考えると、
多分日本人は日本にどんどん普及するし、AIも。
それはもう多分その便利さを考えると、
スピーカー 1
多分手放せないというか後戻りできないんじゃないかな。
スピーカー 2
朝起きたら、もう家にAIが多分実装される時代が来て、
朝起きてベッドから起きたら、
もう今日の天気を言ってくれて、
今日はこういう予定でしたねみたいな一瞬みたいなことを言ってくれて、
もうその時点でウォッチから僕の心拍数とか見て、
こうこうこうでこのぐらい寝てますけど、
このぐらいしか寝てないからこうこうこうなんじゃないかということを言ってくれてみたいな、
先回りをどんどんしてくれるAIが出てくると、
もう手放せなくなるかなというのが未来で、
未来というか近未来だと僕は思っています。
消費者の賢さの高まり
スピーカー 2
日本物語ではないかなと僕は思っています。
スピーカー 1
そうですね、でも最近チャットGPTとか触ってても、
やっぱりちょっと前だったら今の里長さんの話聞いて、
さすがにそこまではみたいな思ったかもしれないですけど、
最近だと割とあり得るなみたいな、
もうちょっと前に自分すら忘れたことをあっちが思い出して、
前こう言ってたから今こういうふうに言ったんですよとか言われて、
ああそっかそっかみたいなのは実際あるので、
なんか割とリアル。
先ほど情報が増えすぎて、
要は今ってYouTube見たらいいのかTikTok見たらいいのかテレビ見たらいいのか、
消費者は判断ができなくて情報が溢れすぎちゃってるっていう方向に行ってたのが、
AIによって一気にもうAIの言うことを聞けば、
常に最適なことが行動ができるっていうふうに、
ある意味シンプルになっていくっていう意味でもあると思うんですね。
スピーカー 2
要は買い物が変わってくるって話ですね、
マーケティングというか。
企業がどうAIを使うかってどうでもいいんですよ。
生活者が全員変わっちゃう。
世界が個々の人たちが世界一賢い生活者になる。
スピーカー 1
ってことですよね。
スピーカー 2
だってそういうことです。
例えば、
画期的な申請文がどのくらい入ってどの子のっていうのを、
パッケージに書いてあっても、
AIはそれ読み取れちゃうわけですよね。
画期的と言いながらこれは0.001%しか入っておらず、
しかも10年前の特許を使っていますみたいなことも、
全部調べてきちゃえるとか。
これは安いシューズで、
ソウルにこういうの使ってあると言ってますけど、
それ自体も他社でこっちのほうが出てて、
こっちのほうが全然実験数値とかが高いとか。
つまり、
AIがそういうのを全部読んじゃうというか、
AIが信頼できない企業がいっぱい出てくるんですよね。
開示をしていない。
あと、原稿一致していない。
つまり、
人に優しいとかって言っときながら、
ブラック企業だったり、
地球に優しいって言っときながら、
全然そういうCO2削減してなかったりとか。
口ばっかりな企業っていっぱいあるわけですよ。
多少はやってるかもしれないけど、
ちょっとやったけどその活動してないみたいなことが
あるわけですよね。
そういったのが全部AIにバレてしまう。
世界一賢い生活者というか消費者が、
数億人というか、
インターネットとかにつながっているんであれば、
つながっているすべきの人が世界一賢い生活者になるっていう
気がやってくる。
そのときに企業は選んでもらえるかって話なんです。
企業側もAI持つんですよ、もちろん。
世界一賢いAIマーケターとか、
世界一賢いAIコーポレート執事みたいに持つわけです。
なんですけど、どうやっても生活者に勝てないのはなぜかっていうと、
生活者が買うからです。
最終的に生活者が買うから、
生活者の横にいる執事には勝てない。
どんなに賢いAIを企業側が実装しているとしても、
つまり、
企業のありようとか、
マーケティングのありようとか、
広告のありようとかPRのありようって、
全部企業側の目線でしたよね。
スピーカー 1
それが全部変わるって話。
スピーカー 2
やっぱ変わります。
最終決戦が生活者にある限り、
生活者側のAIに勝てない。
企業とAIの関係
スピーカー 1
何やってるんだろう。
スピーカー 2
ちょっと補助線引くと、
スピーカー 1
ここから5年、逆に5年前くらいって、
広告を押されなくなった問題みたいなのが結構あって、
スピーカー 2
みんな飛ばしちゃうわけですね、若い人。
かつ、広告っていうものが信用ならないものだっていう、
認識の変化が生活中に。
それは昔からね、意外と。
スピーカー 1
そうですよね。
ここのところは特にそれが現状になった中でのファンベースっていう、
スピーカー 2
ある種類の考え方が必要になってきたって思ってたわけですけども、
スピーカー 1
それがもうどう変化しちゃうのかで言うと、
スピーカー 2
1ミリも騙せないという状態になるって定義でいいですかね。
1ミリも騙せません。
特に機能性商品とか、
交換用商品、高い商品、
そういったものをAIと相談しないで買う人いなくなると思う。
ちょっと買ってみたいと思った100円で売っている飲み物とか、
そういったのをAIにいちいち相談することはないかもしれませんけど、
さっき言ったように、
ご主人様、ビタミンC取りたいんだったら、
こちらのトマトジュースのほうがずっといいですよ。
お好きでしたらそっち飲んでてもいいですけど、
こっちのほうがいいですよみたいなことを、
中長期的に幸福を最大化しようとするので。
そうなると、
企業側はどんなことを仕組んでも、
フレンテックだ、いろんな小手先の方法がいっぱいありましたよね。
インフルエンサーマーケティングとか、
ステルスドーノとか、
ダイレクトなんちゃらとか、
マスク広告もあれば、
バズらせるとか、
いろんな方法があったわけです。
すべて基本的には変容するか崩壊するか。
企業側の都合とか工夫っていうのは、
ほぼAI出陣に通用しなくなる。
一方で指標でいう、いわゆるブランドエンゲージメントみたいな指標とか、
スピーカー 1
ブランドに対しての親和性とか、
スピーカー 2
ファンド愛みたいなのってのは、
より強化されていくみたいな、広がっていくみたいな。
ブランドっていう言葉をどう捉えるかなんですけど、
ブランドイメージみたいなことであるならば、
AIとブランドの誠実さ
スピーカー 2
もうイメージは使用しないですよね。
もう関係ないですよね。
データの集積がブランドになります。
つまり、何をやればいいかって、企業は何をやればいいかって、
誠実であるしかないんだよ。
誠実に開示をし、情報を。
今までの不祥事とかそういうのも全部開示をし、
どういうふうにちゃんとそれに対応したかも開示をし、
一貫性、現行一致をちゃんとしないといけないと。
さっき言ったように地球に優しくなったら、本当に地球に優しくしなかったら、
AIに口ばっかな企業ですと信頼されなくなる。
あとは対応ですよね。
だからコールセンターとか店頭とか、
そういったところでの対応とかが問われてくるし、
そういったのもAIに読まれちゃったり、
いろんなところに書かれて見られちゃったりする。
っていうようなことが起こってくる。
あとAIは評判、レピテーションっていうのを重要視している。
なぜかというと、
A社、B社、C社みんなが、
そうか、AIがそうなってくると誠実にした方がいいんだとかと思って、
A社、B社、C社がみんな誠実になってくると、
差がつかなくなってくるんですよね。
そうなってくるときに、
AI執事はレピテーションを見に行くので、
評判っていうものがとても重要になったりしますけど、
基本的にはそちら側の、
AIに信頼される、
つまり誠実にずっとやらないといけないっていうことがメイン。
ただ、一個だけ道があって、
世界一賢い生活者っていうのは、
AIとご主人で成り立っているんですよね。
当たり前ですけど。
スピーカー 1
AIが絶対無視しないのはご主人の熱狂というか、好きなんです。
スピーカー 2
ご主人の好きだけは無視しない。
しかも、主人側から見ると、
AIがどんなシューズを勧めてきても、
僕の親友が絶対このメーカーのこのシューズがいいよって言うと、
AIの言葉を超えて我々へ影響を受ける。
例えば、AIが今見るべき映画はこうこうこうですって言ったとしても、
友人が国宝が面白いよって言うと、我々は国宝を見に行くわけですよね。
AIのおすすめなんか見に行かないわけです。
つまり、AIは最適化しているので、僕が好きそうな映画をおすすめではきますけど、
熱意とか感情を伴わないので、
人間の感情を伴う友人の言葉とかファンの言葉とか、
もしくは僕が好きなもの、僕がファンであるものとかそういったものは、
AIの理屈とか論理を超えると。
つまり、マーケティング的なものっていうのは2つのルートに収束されて、
まずAIルート。
AIにちゃんと認めてもらって、
AIがご主人に推奨してもらう、
これのルートを通るっていうすごい険しい道と、
もう一個はファンがそのご主人に勧める。
スピーカー 1
もしくはご主人が今すでにファンであるっていう。
スピーカー 2
ファンルート。
もう少し簡単に言うと、マシンルートと人間ルートですかね。
その2項に多分マーケティングが収束されると僕は思いますね。
ここが意外と本質で、皆さん企業側のことばっかりAIで言ってるからちょっとびっくりしてるんですけど、
コミュニケーションって伝えたい相手のことを見るっていうのが大前提だと僕は思ってたんで、
いやー伝えたい生活史が大きく変わっちゃうんだったら、
今までのマーケティング無理だよねっていう話になってないと。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
おかしいですよね。
僕は今までそれを情報が増えたりコンテンツも増えたし、
もう生活者側がそれを受け取るの難しいから、
ファンっていうルートを使おうっていうふうに活用しようと思って再構築したんです。
スピーカー 1
ちょっとこう別のルート、選択肢を増やしますっていう感覚だったのが、
もはや選択肢が2つしかなくなるという、大きく言えばっていうこと。
スピーカー 2
そうですね。
ファンベースが一つのやり方の1個であったのが、
AIルートと、要するに論理ルートと感情ルートの1個しかないと。
その2個でもう1回マーケティング全体を再構築しないといけないんじゃないかと。
ファンベースの重要性
スピーカー 2
いうようなことを今、本に書いてるというところ。
面白い。めちゃめちゃ面白い。
スピーカー 1
なるほど。
もう2年ぐらい、構想2年でようやくまとまってきた感じなんですけど。
スピーカー 2
2年経ったっていうか、2年前から僕言ってるんですよ。
生活者は変わるんだから、マーケティング変わるんですよって言ってたんですけど、いろんなセミナーで。
あんま反応が薄くて、AIとかって言って。
AIって広告のテクノロジーを変えよう。
いやいや、生活者でしょうって言うのか。
スピーカー 1
今回もお聞きいただきありがとうございました。
ちなみにこの番組は、読むポッドキャスト働き方ラジオとしてノートでのテキスト発信も行っております。
ポッドキャストと合わせてぜひフォローをお願いします。
番組への感想は、ハッシュタグ働き方ラジオで投稿いただけると嬉しいです。
その他、コミュニティ運営、音声配信、その他PR、パブリックリレーションズなどのテーマでセッション来ると壁打ちがしたい方は、
お気軽に私、田中健次郎かじゅんれぎらりさんにご連絡ください。
カジュアルにセッションしましょう。
30:43

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