1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #201-2 ドーナツ型の働き方──..
2025-12-15 31:16

#201-2 ドーナツ型の働き方──際(きわ)から始まるプロジェクト論(&Co.代表 横石崇さんゲスト回 2/2)

前編で描かれたのは、「あの子たちが大人になるまでに、働き方の地図を作りたかった」という10年の物語。

後編では、その地図を手にした私たちが、これからどう歩いていくのかが語られます。


AIの登場によって、表現や仕事のハードルは大きく下がり、働き方はもっと面白くなっていく。一方で、変化の速さに疲れたり、怖くなったりする感情も無視できない。そんな時代に横石崇さんが大切にしているのは、「分人で生きること」と「逃げる技術」。全部でぶつからなくていい、距離を取りながら変化に乗ればいい、という軽やかなスタンスです。


仲間づくりやプロジェクトの始まりも同じ。最初からビジョンを掲げなくてもいい。際(きわ)にいる人たちが拾ってくる違和感や偏愛から、あとから意味が立ち上がっていく。

次の10年の働き方を考えるための、静かで実践的なヒントが詰まった後編です。

サマリー

横石崇さんとの対話では、現代の働き方における自己表現の重要性や、新しい働き方が求められる時代におけるAIの進化がどのように影響を与えるかを探ります。また、仲間作りの意義やプロジェクト型の働き方についても言及されています。横石崇さんはドーナツ型の働き方を採用し、新しいプロジェクト論を探求しています。特に、際の側にいることが面白いプロジェクトの源泉であると語り、自己表現の重要性やビジョンの有無がもたらす影響について考えを巡らせています。横石崇さんはドーナツ型の働き方について議論し、計画を立てずに冒険の感覚を持って仕事をする重要性を強調しています。また、思考の穴を愛し、そこを埋めることで新しいアイデアが生まれるという視点も紹介されています。

現代の働き方と自己表現
スピーカー 1
働き方ラジオ始まります。株式会社セッション・クルー代表、働き方エヴァンジェリストの田中健士郎です。
このラジオは、誰もが自己表現をするように、情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間作りをしているホットキャスト番組になります。
みなさん、自己表現していますか?
なるほど。ここまで、ちょうどコロナとかもあって、もう本当に一部の働き方だったり、リモートワークとかも本当に当たり前になって、フリーランスとか副業をやる人ももう当たり前になっててね。
だから確かに若い、10歳だった子たちが社会人になるときに、いろんな選択肢がある状態にもなりましたよね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
選べる?
スピーカー 2
地図は作った。
スピーカー 1
地図、はいはい。
スピーカー 2
コンパスは、自分でも持って探して歩いていく。
スピーカー 1
しかないですけどね。
スピーカー 2
ところまでは来てると思う。その地図作りの10年だったっていうのはありますか?
スピーカー 1
地図作り、いやーめっちゃいいですね。地図か。確かに。
でもこっから10年はもっと変わるっていうのは、なんか横石さん的な視点から見て、どういうふうに見えてるんですか?
スピーカー 2
大企業もみんな新しい働き方って言い始めて、働き方はもう制度としては変えるし、
あとは感情がどう追いつくかっていう問題も含めて、
そのこっち側が、労働者側が自分の能力を高めていくフェーズになってるっていうのと、
さらにそこにAIが掛け合わさったことで、割とその仕事がなくなるみたいな話も多いと思うんですけど、
より何かいい仕事にありつけたり、自分の能力を高められるっていう方向で考えられるんだとすれば、
もっと新しい職業が生まれたり、新しい働き方、新しい出会い方、仕事との出会い方が待ち受けてるのかなって思うと、
ほんと次の10年は、僕はすごいワクワク。
スピーカー 1
じゃあポジティブに結構捉えてる。
スピーカー 2
そうですね、そうです。
スピーカー 1
確かに。
新しい職業と能力の拡張
スピーカー 2
だって、うちの娘9歳ですけど、
セセアイ使って、もうなんか小説を書いたり、
自分で書く。
スピーカー 1
すごい。
スピーカー 2
セセアイ 書くっていうか、一回シナリオ、スクリプト、私、こういうお姫様でこういう名前で、
スピーカー 1
設定を。
スピーカー 2
セセアイ こういう設定で物語を書いてってバーって書いて、もうちょっとここをこうしたいなとか決まったら、
次漫画で自分、そのシナリオのように書いて、どんどん創作意欲が湧いてるのを真横で見てるんで、
なんかこうAIを使って上手く自分のモチベーションを高めたり、
創造性っていうのかな、能力が拡張されてる感じは横で見てると頼もしいっすよ。
スピーカー 1
いいですね。
確かに。さっきの〇〇書店の話でも、
私は自分で物を作ったりできないから、こういう書籍を選ぶっていう形で表現できるみたいな話ありましたけど、
なんかAIもそういう意味だと、やっぱり何かすぐ手で作るとかが得意じゃなくても、
なんか上手くAI使えば自分の表現ができるようになる時代にどんどんなってきてるんで、
なんかそういう意味だと、そこは希望がたくさんありそうですね。
そうしかないっすよ、ほんと。
スピーカー 2
めんどくさいことをやって、白いキャンパスの前でクリエイターさんが最初向かうわけですけど、
スピーカー 1
最初の筆をキュッと入れるのをAIがやってくれるんで。
いわゆる書いてみちゃう。
で、これ違うんだよなって、自分の表現を探していくみたいな。
当てるっていうのはね。
面白い。
生きる時代ですよ。
スピーカー 1
で、どっちかというとそれを価値を感じてもらえるかどうかとか、
それを好きって言ってくれる人に出会えるかみたいなところを頑張ると、
それが仕事にもなっていくとか。
ちょっと最初の話に結構戻りますけどね。
スピーカー 2
そうですね。だからAIがそうやってクリエイティビティでどうのっていうのと、
スピーカー 1
あとその仕事を探してる人と仕事をお願いしたい人の掛け合わせって結構ブラックボックス状態じゃないですか。
スピーカー 2
発注する方もうまく言語化できてるかどうかわからず、
発注書リストを求人サイトに出してたりしますよね。
そうですね。
探す人は探す人で、本当の自分の個性とか能力っていうのがわからない可能性がある中で、
資格だけが書かれてマッチングしましたって言われても、本当にお互い幸せなのかみたいな。
スピーカー 1
より確からしさを求めてはいるんだが、本当に確かかめて。
スピーカー 2
そこはAIのマッチング制度がうまくいくはずで、
仕事のタグとか経営のタグみたいなものをちゃんと自分で捕まえていると、
より仕事がその人を探しにくるという感覚が当たり前になってくるんじゃないですか。
スピーカー 1
そうだね。本当にChatJPT5.0ぐらいになって、メモリの保持期間が長くなってるんだろうと思うんだけど、
なんか別のテーマで会話してたのに、2週間前のスレッドから引用してきよるんで。
覚えてて。
こっちが忘れてるやつですよね。
こういうのも出せますよって。それ俺のネタやんみたいな。
仲間作りの意義
スピーカー 1
確かにね。だから履歴書に書くことがちゃんと過去の経験とかも含めて、
ちゃんとすべてログになって伝わるようになるっていうのもあるし、
もしかしたらもうちょっと非言語的な相性とか思想みたいな部分も、
もっとマッチングできるようになったりとか、そういう人に出会えるようになったりと。
一方で、そんだけ変化激しいと、ある種人間って恐れ、知らないものを恐れるわけなので、
恐れを抱く部分ってどう克服していくみたいなヒントってあります。
スピーカー 2
宮さんでいう恐れってちなみにどういうことがありますか。
スピーカー 1
シンプルに変化が多すぎると人ってやっぱり疲れるじゃないですか。
そういうなんていうんですかね、言葉にできないメンタルとかフィジカル、それぞれの疲れみたいな。
SNSずっとやってると疲れるみたいなのにちょっと近い可能性もありますけどね。
距離置いたほうがいいですね。 まあそういう感じですね。
陣やったほうがいいですね。 陣ですね。
陣とポッドキャスト。 別なことをやるというか、解決のような。
スピーカー 2
離れる、逃げるですね。
スピーカー 1
だから逃げるのね、すごい大事だなと思うんですよね。
いい逃げ味を持っていればすごくポジティブに変化に乗れる。
そうじゃないと変化に打ちのめされちゃう。
せっかくいい活用方法というかね、いい時代になれそうなのに。
スピーカー 2
結構僕も逃げるの好きなタイプ。逃げ足早いタイプ。
文人的にいくつか自分を持ってたら楽っていうか。
スピーカー 1
エッジポートフォリューですね。
スピーカー 2
全部でぶつからなくてもいいので、結構そこは気をつけてポートフォリューを組みながら逃げて。
スピーカー 1
そうですよ。当時ね、僕の若い頃は闘争論というね、
あさたあきら先生の名著があるんですけど、それにちょっと近づくのではぐらい。
なるほど。なのでちょっとそういうAIにしろSNSにしろ、なんかここちょっと違うなと思ったらパッと逃げる。
人間関係も含めて。
そうだね。
割と大事だと。逃げるか。
あまり悩まない、細かいこと気にしないみたいな。
スピーカー 2
宮さんあれなんですね。楽観的な方なんですね。
スピーカー 1
宮 僕は基本的に人生ポジティブ。当然ネガティブなことも起きるんですけど、
そっちも解決するためにひたすらどうやったら面白くなるんじゃこうみたいに。
ああでもない、こうでもないみたいなタイプですよね。
スピーカー 2
結局もうそうじゃないですか。これから暗い話しか出ない日が。
スピーカー 1
暗い話しようというか、いくらでもできますよね。
人間仕事なくなるっていうのが一番究極ですけどね。
でも人間仕事しなくて済むんだ。
そう済むなら。
ハッピーみたいなものもあるでしょう。
いいですよ、それはそれで。
スピーカー 2
リフレイミングみたいなテクニック、細かい話かもしれないですけど、
意外とその、なんですか、コップの水が半分だと。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
それを少ないと思うのか、多いと思うのかみたいな、あれって練習っていうか、
スピーカー 1
練習ですよね。
スピーカー 2
努力だと思うんで。その物の見方みたいなことは結構鍛えられる気がしますよね。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
鍛えないとダメな気がしますね。
スピーカー 1
鍛えた方がいいし、自分が価値ないと思ってたものが価値が出るっていうのが、
AIの時代とかにも絶対あり得るので、偏愛っていうテーマはいいですよね。
誰でもなんかどっかに偏愛があるんじゃないかとね。
ありますあります。
探せばいいことなのか。
このラジオはまさに自己表現するように働く世界をっていう話をしてるんですけど、
偏愛とか自己表現とかを体質にすると、でもやっぱり理解されないことも増えるじゃないですか。
その中でいかに仲間を作っていくかっていうのも大事だなっていうのを、
結構このラジオでもよく仲間作りみたいなテーマを割と持ったりするんですけど、
横石さんにとって仲間作りってどういうふうに捉えてますか。
スピーカー 2
横石 仲間作り、友達じゃないってことね。
スピーカー 1
どうなんでしょうね。
でも友達含めてプロジェクト型になっていくじゃないですか、仕事とかも今どんどん。
横石さんとかもほぼそうなんだろうなと思うんですけど、
そういう時に誰と組むのかとか、そこにやっぱり馬が会うとかもあるんだろうなと。
その辺はどういうふうに動いてるのかなって聞いてみたいな。
スピーカー 2
横石 そうですね。僕本当、みんなで動くのが苦手で。
スピーカー 1
えっ。
横石 そうなんですか。
それめちゃくちゃ意外ですけど。
横石 本当ですか。
それでTWやってたんですか。
横石 そうそう。やっちゃいけないじゃん。
精神衛生上の。
スピーカー 2
横石 ドッと疲れるんですけど。
スピーカー 1
でもありますよね。
なるほど。
スピーカー 2
横石 なんか、僕の会社法人はあるんですけど、一人会社なんです。
そのサポートとして何人か入ってもらってるんですけど、それもプロジェクトごとに。
スピーカー 1
ごとに。まさにプロジェクト型。
横石 うん。
スピーカー 2
やり方をしていて。
スピーカー 1
横石 うん、なんか。
スピーカー 2
いや別に人が嫌いなわけじゃないですよ。
スピーカー 1
横石 はい。
スピーカー 2
けどなんかその、みんなでなんかこう、その制度を作って、それを守りながらやっていくということが。
スピーカー 1
横石 そうなんですよね。僕はすごいヒッピー好きなんで、僕。
横石 ああ。
横石 昔、上原人質さんの本を読んだときに、ちょっとまたハイスペックな話かもしれませんが、そのときにやっぱヒッピーとスクウェアの違いみたいなのね。
スクウェアっていうのは、ここの仲間に入りたければルールを守ってね。
でもあのルールに歯向かったら痛い目に合うぞみたいな、そういう感じね。
なるほど、なるほど、そういうね。
プロジェクトの始まり
スピーカー 1
横石 なんていうんですか、ワクワクしない。
むら、むらじゃないけど。
横石 むらっぽいところ。だからやっぱりなんか、プロジェクトがむらっぽくなっちゃったり、このルールをしっかり守ろうぜっていうのと、
みんなでビジョンでね、共通にやるプリンシップルを作ろうっていうのと微妙な違いなので、微妙にね、こう息苦しくなりますよね。
スピーカー 2
横石 息苦しくなりますよね。
スピーカー 1
たまに。
スピーカー 2
横石 そうそう、たまにどころかも毎日。
スピーカー 1
結構ある。
横石 そうなんすよ。
スピーカー 2
そうですね、だから友達も仲間も同僚もどういうちょっと定義かはわかんないですけど、絵本であるじゃないですか、
もうど忘れちゃった、魚の、小魚がいっぱい集まって、あ、スイミーね。
スピーカー 1
スイミー。
スピーカー 2
スイミーも、仲間集めとかプロジェクトワークの例えとしてよく出されるとは思うんですけど、あれさえも多分僕無理。
スピーカー 1
一緒の方向にこうやってこう、スイミー無理な。
戦うとか。
一つになって戦うみたいな。
一匹でこう、誰もいないところ泳いで、たまに落ちてくる餌を食べれればもう幸せですっていうぐらいなので。
スピーカー 2
集団行動でなんか任そうみたいなのは。
スピーカー 1
それはあれなんですか、やっぱりリーダーっぽいっていうよりもちょっと引いて、オーガナイザーとかキュレーター的な立ち位置。
スピーカー 2
そうかもしれないですね。僕、多摩美術大学出身なんですけど、絵の描けない美大生で、
スピーカー 1
ああ、なるほど。
スピーカー 2
芸術学科ってキュレーターを育てる学芸員ですね。育てる学科を卒業してるんですよ。
スピーカー 1
だから入試も本来美大に入るにはデッサンができないとダメなんですけど、僕小論一発で入ってたりするんで。
スピーカー 2
そこで学んだのは、先生が言ってたのが、映画とかアートに触れて泣くなと。
お前が感動してる場合じゃないと。
なぜその泣くメカニズムが走ったのか、それを瞬時瞬時に捉えていかないと、いいキュレーターにはなれないぞっていうのはちょっと覚えてて。
感動しそうになると、スッて冷めます、僕も。
あとこの人すごいって思うことっていっぱいあるんですけど。
スピーカー 1
その瞬間もサッと、はばっちゃダメだってストップが入るんですよね。
スピーカー 2
だからそれはいいのか悪いのかわかんないですけど、ただキュレーションとかプロデュースする立場の仕事になったら、
やっぱりその結構距離を取れるんで、あんまり感情移入せずに、ちゃんと冷静な判断ができるようにしたいなと思ってますけど。
スピーカー 1
そうなんですよね。専門家は当然そうなんだけど、やっぱり人間って誰しもある種の批評性というかね、クリティシズム持ってると思うんですよね。
例えば自分でプレイリスト、昔だったらカセットテープですけど、まとめてプレゼントとかいう時にも、
なんかある種の相手の人がどんなふうに感じてくれるかなっていう客観的な視線がある。
あれってやっぱりすごいクリティックなことだなと。
なので一般の人も持ってるそのクリティックな目線っていうのがたぶんここにいっぱい140ぐらいあるんだろうなと思いながらね。
スピーカー 2
結構SNS時代だとその、ちょっとその批評性みたいなものっていうのがちょっとひん曲がっちゃうのかもしれないですね。
スピーカー 1
ひん曲がるかつ逃げんのにすぐ行ってしまう。
どっちなのかみたいな。白黒はっきりさせようと。
結構ね、分断みたいな話とたぶん今の話ってすごい近くて。
スピーカー 2
仕上がった書店。
スピーカー 1
分断はないですね。
スピーカー 2
みんな知らない、お互い知らないんですけど、やっぱり本好きなんで。
なんか話があったら一緒に本作ろうよとか。結構その情報交換いつにやろうとか。
あとイベントもね、皆さんやれるんで好き勝手やっていただいてますね。
スピーカー 1
白黒。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
プロジェクトが生まれるときって横江さんってどういうこう、なんていうんですかね、スタートの仕方をするんですか。
そういういつも一緒みたいなグループみたいのはあんまりない。
睡眠も無理みたいな。
スピーカー 2
寂しいな。
スピーカー 1
でもいろんなプロジェクトやってるじゃないですか。
そしてなんかこうどういうなんでしょうね、こう盛り上がりなんですか、なんか生まれる瞬間って。
スピーカー 2
なんすかね、うーん。
メインストリームにはずっといない人生なので。
結構こう際にいるっていうか。
隅っちょにいるんですけど、隅っちょの方が面白いものを拾って来る人たちが多いと思うので。
わかります。
なんかこんな変なもの捕まえたんだけど、食べれるかなみたいな。意外とうまかったみたいなこととか。
そういうのが多分好きだからやってると思うんですけど。
ビジョンの有無
スピーカー 2
逆に行きたくても行けない人たちっていうのがいると思っていて。
特に大きい会社に勤めてる人ほど、際でエッジなものが好きなんだけど、なかなか自分ではいけないから。
スピーカー 1
世界中の際を知ってる人を集めて、面白いプロジェクトをやろうよっていう志がある人に声をかけていただけたりとか。
そういうのは多いかもしれないですね。
面白い。
やっぱりなんか隅っこみたいなのも一つテーマ。
変愛にもつながりそうですけどね。偏った際のところにいる人たちを。
ハズレ地ね。
ハズレ地の人をハズレ地と出会いたい人とかをつなげてあげているというか、そういう感覚に近いですね。
そうっすね。
こういうビジョンが、俺がこのビジョンがあってっていう感じじゃないんですよね。
スピーカー 2
特にビジョンはないですね。一人で世界の際に。
スピーカー 1
めちゃくちゃいいですね。
わりと久々にノービジョンな人に会いましたね。
スピーカー 2
そうっすね。皆さんビジョンある方多いっすね。増えましたよね。
スピーカー 1
一応ね、僕も若手には君のビジョンは何とかやっぱり聞いちゃうわけ。
スピーカー 2
聞いちゃうんですね。
スピーカー 1
僕ノービジョンですって言われたら、いいねお前って言うと思う。
そうっすよね。
スピーカー 2
後付けでいいんですよね、ビジョンは。
スピーカー 1
後付けでいいんですよ。
意味付けですよね。
スピーカー 2
やったその先に、だから働き方のフジロックフェスティバルを、今はこうやって言ってるんですけど、果たして当時本当に言ってたのかなんて分かんないときがあるぐらい。
スピーカー 1
何年か忘れてる期間とかもきっとありましたよね。
きっとある。
スピーカー 2
やっていくうちにピッとハマってる感じはあるので。
スピーカー 1
すごい分かりますね、その感覚。
先にビジョンとかがあって、それを達成するために逆算してっていうよりも、なんか順番逆な感じしますよね。
好奇心とか面白いとかで突っ走ってみたら、後から意味付けされて、それを語るとあたかも最初にビジョンを持っていたように聞こえるっていう。
昔はその松下幸之介とか偉い人の話って本、編集された本としか言えなかったじゃないですか。
今こうやってラジオで言う実はねみたいな話って絶対あると思うんですよね。
絶対あると思いますね。
スピーカー 2
あるよね。本の編集者に外されたとかね。
生っぽい話が今多分インターネットとかデジタルの時代になって出てきてるし、意外とそのビジョン作りみたいな話も実はねっていうところで全然いい。
スピーカー 1
いいでしょうね。
スピーカー 2
成功するためのプロセスが本当にたくさんあるっていうのがいい時代ですよ。
スピーカー 1
成功するプロセスを一つに求めがちだし、正解をすぐ求めがちなので、もうちょっとこうね、曖昧に際をふわふわしている市民権を欲しいですよね。
宮さんもね。
自己表現とプロジェクトのあり方
スピーカー 1
僕も割とそのタイプで。
そうっすか。
際をふらふら。でもすごいいろんな際の人と繋がってますね。
スピーカー 2
そうっすね。繋がるとどうなるんですか、際の人たちと。
スピーカー 1
繋がると飲みますね。
スピーカー 2
とりあえず飲ますか。
スピーカー 1
飲んで楽しいみたい。
でもなんかね、プロジェクトが生まれることもあるし。
やっぱりなんですかね、何か一つの決まった型でやりたくないみたいなのはあるかもしれないですよね。
確かにね。
同じことはあんまり興味ないですよね。
似たもの同士ですね。
一緒一緒。
ありがとうございます。
このラジオのテーマが自己表現なんですけど、自己表現って僕らの会社だと割と周りとの関係性の中で表出されるものかなとか、
あとはついついやっちゃうこととかわざわざやっちゃうことみたいなこともよく言うんですけど、
横石さんがこういう時に自分が自己表現してるなぁと感じるみたいなのってなんかありますか?
スピーカー 2
なんかちょっと僕の話じゃないんですけど、
前の小泉京子さんと一緒にフェスやったんですよ、ブックフェス。
ひかり絵で。
スピーカー 1
なんかSNSで見た気がします。
スピーカー 2
あそこにポスターも貼ってるんですけど。
小泉京子さんってずっと芸能界も長いし、安泰のはずなのにこうやって生まれ変わったら本屋さんになりたいから、
本を作る人とか本売ってる人応援するって言って、無償の愛でそういうブックフェスをやってたりするんですよ。
本当に企画から本番当日までむちゃむちゃエネルギーを注いで。
スピーカー 1
マジですか。
スピーカー 2
朝から晩までやられてるんですよ。
スピーカー 1
なんか当日だけ来てこう、芸能人だから顔はどう使えますよみたいな感じじゃないんですね。
じゃなくてマネージャーもつけない状態でいらっしゃって。
スピーカー 2
それ見て、生き方がこの自己表現っていうか、
スピーカー 1
なんかもういいお年だと思うんですよ。
スピーカー 2
僕なんかよりも朝から晩まで元気に動いて、
僕の今の師匠は小泉京子さんって勝手に決めたんです。
スピーカー 1
そうやって生き方に現れてくる話なので、
自分で多分小泉さんも自己表現してると思ってないんですよ。
だから自己表現できてるなっていうのも多分他人が決めることで。
スピーカー 2
だから自分、僕が自己表現できてるかって言ったら分かんないんで、
誰かに横井さん自己表現できてますねって言われたらできてるなって思えば、
いいことなのかなっていうのはちょっと思うことしかない。
とにかく小泉京子さんが輝いてたっていう話です。
スピーカー 1
いやでも学びますね。
年であそこまでいろいろ手に入れるっていう意味だとやってきた人がすごいですね。
でもさ、よく働き方とかプロジェクトのあり方をキャンプで比較、アナロジーを。
よく話しますね。
キャンプに偉いからって後から来て、バーベキュー食って帰って楽しいかって言ったら楽しくないわけですよ。
楽しくないですよね。
当たり前の話。
楽だけどね。
そうそう、キャンプってなんかいいんですよね。
自分の役割をなんとなくその場で勝手にやり始めて、
ドーナツ型の働き方
スピーカー 1
誰かからやれって言われたわけじゃないけど、なんかそれが全体が調和されていくみたいな。
その時にも別に表現してるななんて全く感じないんだけど、
でもなんかずっとご飯を緊急しながら作り続けてるのって、肌から見たら表現だし、
後で飲み会やった時に誰それさんがずっとご飯、黙々と磨いてる姿勢がみたいなことになるわけじゃん。
あいつは何もやらないけどずっと喋って場を温めてたよねとか。
誰もやらないことをやってたねみたいな。
スピーカー 2
確かに。面白いですね、キャンプでと。
スピーカー 1
キャンプはアナロジーとしては。
出やすいですね。
分かりやすいなと。
そうやって働けるような時代にももしかしたらなっていくと思うし、もうなってる会社とかもあると思うんで。
キャンプをするようにね。
スピーカー 2
そうですね、だからキャンプの達人とか小泉京子さんみたいなメンター?
そういう人に出会えるとエネルギーもらえるし、正解、与え方正解がない話。
だからこそちょっとした先輩に出会えたり、年上じゃなくてもいいと思うんですけど。
そういう斜めの関係の人がいるとちょっと安心できるという。
確かに。
元気もらえる気がしますね。
今日もミヤさんとか僕初めてお会いしましたけど、とんでもない引き出し持ってそうだなと思いながら。
スピーカー 1
まだまだ。
スピーカー 2
これ引き出しちゃうと2時間いくぞみたいな。
スピーカー 1
無くなるからね。
マジで終わらないですよね。夜な夜な11時ぐらいに話してますね、我々。
そうだね、時差が必要。
最後になんですけども、横石さんの今現在地点みたいなところで割と持っているテーマとか、ことでもいいんですけれども、なんかあります?
スピーカー 2
何もないな。
何ですかね、それ決めちゃうと、何て言うんだろうな。なんか自分っぽくないなって思っちゃうんです。決めた瞬間に。
だから、正月でも、なんでしたっけ、抱負でしたっけ、立てるやつ。
スピーカー 1
あれもね。
スピーカー 2
生まれてから1回も立てたことないし、独立今10年目ですけど、1回も事業計画立てたこと、お金借りるときにやったぐらいです、適当なやつを。
それぐらい計画適当なもんじゃないですか、そもそも。
なので、あんまり計画立てるとそっちに寄っちゃうので、できるだけそこから離れるようにはしてて、逆に来年何してんですか、いや分かんないのほうがドキドキ。
スピーカー 1
楽しいですよね。
スピーカー 2
そうですね、やっぱり冒険してる感覚で仕事ができたらいいなと思うんで。
スピーカー 1
冒険なんですね。
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
クリエイティブとかプロジェクトとか、働き方とか、なんかやっぱ共通する文脈とか裸みたいなものってあるんですよね。
スピーカー 2
あるはずなんですけどね。
スピーカー 1
あるはずなんだけど。
スピーカー 2
言葉にしたら僕はもう最終回で死んでもいいって思っちゃうんじゃないかなって。
スピーカー 1
あえて言語化しないっていうね。
スピーカー 2
嫌いな食べ物も、きゅうりが嫌いなんですけど、きゅうり食べれたら自分の人生が終わっちゃうんじゃないかっていうぐらい、何かを終わらせるのが嫌なんで。
じゃあそこを克服しないで。
克服しないほうが、きっと豊かだぞって思っちゃう。
スピーカー 1
面白い。
いいね、確かに。
スピーカー 2
そうそう、だからドーナツの穴、ドーナツって穴が開いてドーナツなんですか。
スピーカー 1
うん、確かに。
スピーカー 2
あの穴を埋めたらドーナツじゃなくなるかって。
スピーカー 1
なくなる、確かに。
スピーカー 2
そう、だから僕はその穴を愛してますね。
スピーカー 1
穴を開けたままにしておくっていう。
確かに。
面白い。
だから仕事とかでお客さんの言語化とかテーマセッティングとか多分めっちゃするんですよね。
スピーカー 2
それは穴にしたら怒られる。
それは埋めにいくんですけど。
スピーカー 1
埋めにいくんですけど、自分は。
スピーカー 2
自分は善ですね。
スピーカー 1
めっちゃ。
わかるわ。
ご一産らしいですね。
スピーカー 2
だから一人でフラフラしてんす。
スピーカー 1
繋がったな。めっちゃ面白かったですね、ミヤ。
スピーカー 2
面白かったです。こちらこそ。
計画と冒険の重要性
スピーカー 1
はい。ちょっと非常にいい働き方ラジオっぽい回になりました。
ということで、はい今日は渋谷〇〇書店から横石隆一さんにお越しいただきました。ありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
渋谷〇〇もドーナツドーナツかな。
スピーカー 1
おー。
スピーカー 2
〇〇。
スピーカー 1
〇〇ブックで穴が4つあいて。
スピーカー 2
もう穴だらけじゃない。
スピーカー 1
〇〇になったと。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
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カジュアルにセッションしましょう。
31:16

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