1. 子育てのラジオ「Teacher Teacher」
  2. 「事業収入? or 助成金?」無料..
2024-11-19 37:01

「事業収入? or 助成金?」無料にこだわるNPO法人チャイボラ立ち上げのリアル(ゲスト・大山遥さん後編) 番外編28

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社会的養護施設の職員不足解消に取り組むNPO法人チャイボラの代表・大山遥さんをお呼びしました。


施設は広報費の捻出が難しいという構造をどう変革しようとしているのか、6年間の試行錯誤を伺いました。前回と今回で2話に分けてお送りしました!


チャイボラさんの公式HPは⁠こちら⁠

11/23(土) -のイベント情報は⁠こちら⁠

村にご興味のある⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠月額スポンサー様⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠を募集しています!

【今回の内容】

立ち上げて3年はボランティア / 流れを変えた900万円の助成金 / ロビングとコンペ / サービスを有料化しないこだわり「格差を生まないため」 / 助成金取得の度に整う社内体制 / 原体験:実家の塾 / 親が子を好きな以上に、子は親が好き / 施設職員の面白さは「子どもと関わる時間・期間の長さ」 / 目の前の人の背景にまで目を向けましょう


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【番組概要】

世界を回る先生はるかと、ラジオ番組プロデューサーひとしが子育てについて納得するまで考える番組「Teacher Teacher」


はるかの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Instagram⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠に届いたお悩みをテーマに語り尽くします。


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【ひとしの編集後記】

サマリー

このエピソードでは、NPO法人チャイボラの立ち上げと資金調達の苦労について、大山遥氏が語っています。特に、助成金の取得とその影響、無料サービスにこだわる理由が重要なテーマです。「事業収入か助成金か」という問いに対して、NPO法人チャイボラの設立に関するリアルな体験が語られ、支援が必要な子どもたちとの深いつながりや教育の重要性が強調されています。特に、児童養護施設での密接な関係性や教育現場での経験が、子どもたちの成長における愛情形成の重要性を浮き彫りにしています。このエピソードでは、NPO法人チャイボラの設立過程と助成金や寄付の重要性についての議論が展開されており、大山遥氏が自身の経験を通じて、子どもたちとの関わりや親とのコミュニケーションのリアルを語り、NPOの活動への思いを伝えています。NPO法人チャイボラの立ち上げにおいて、助成金と事業収入の選択が議論され、ゲストの大山遥氏は福祉の背景を考慮しながら社会的理解の重要性を強調しています。

チャイボラの立ち上げと活動
はるか
前回からの続き
ひとし
はい。ということで、前半チャイボラさんの活動をいろいろお聞きしたんですけど、
僕らがまだTeacher Teacherを立ち上げて半年ということで
ここまで活動継続できて広げているのが本当にすごいなと思っているので、
いろいろ聞きたいなと思ってるんですけど。
はるか
聞きたい。かなりしんどい時期なかったかなと思って。
無料っていう部分が似てるというか、
社会のために頑張りたいと思った時に
まず最初、資金の面とかぶつかるだろうから、
その辺どう乗り越えたのかなとかっていうのは気になります。
大山 遥
そうですね、立ち上げた3年ぐらいまで
全員社会人やりながらでした。
ひとし
そうなんだ。
大山 遥
そうそう、兼業です。わたしは施設職員やりながら。
施設職員も専門学校行ってアルバイトだったから、
びっくりするぐらい年収とか落ちて。
劇的に落ちましたよ。どうなってるんだぐらい落ちたんですけど。
はるか
ですよね。
大山 遥
みんなだから本業ありながらボランティア。ずっと。3年間は。
しかも当時Zoomとかもなかったから
みんな夜8時とかに集まって、毎週。
はるか
すごい。
大山 遥
本当に根性があったなと思って。
4年目ぐらいから若干、本業の方を減らして
こっちに重きを置いてお給料を出すっていうふうなのができるようになってきて、
今はこっちにフルタイムっていう子がいるっていうようになってきていますけれども。
うち寄付と助成金がほとんどなので、
助成金の重要性
大山 遥
要は寄付とか企業さんからの助成金とか、あとは国からの補助金とかが
ニワトリと卵でどっちが先かっていうのもあるんですけど、
事業が拡大していくと取れる額も大きくなっていくので、
取れる額が大きくなると、さらにできることが増えてまた大きいお金が入ってくるっていう感じで、
4年目ぐらいから一気に収入っていう面では
助成金とか寄付の額が上がっていったっていうのはありますね。
はるか
ブレイクスルーの瞬間、きっかけを知りたいです。
大山 遥
そうですね。
一番は、まさに教育系の企業からの助成金で、
3年間で900万っていうのがあった。
初年度に、例えば500万とか多く積んでもいいしみたいな感じで
その企画を出したんですけど。
それが、一番初めに大きく取れたのがそれですね。
ただやっぱそれも全然違う趣旨での募集だったんですけれども、
日本の教育のいろいろな水準を上げていきましょう!みたいな助成金だったんですけれども、
そこでわたしたちは施設の現状を伝えて、
施設の教育の水準を上げていくにはやっぱり職員が大事でっていうふうに
けっこうグワーッと曲げていったんですけど、
でもそれをわかってくださって。
「すごくそれ大事だよね」ってわかってくださって、
それが取れてから、その年と翌年とかでも
多分2000万3000万とかいう規模のお金が
バンバンバンバンって助成金で取れるようになっていって。
はるか
助成金でなんだ、最初は。
大山 遥
そうなんです。いろんなところが、企業さんとかも出していらっしゃいますよね。財団さんとかがね。
それでバンバンって取れるようになっていって、
2022年から旧厚生労働省から補助金が。
でもこれもこちらから、そういう補助金を作ってほしいってロビング活動して
そういう補助金を作ってもらって、
でもコンペは行われるので、そこに真っ当に戦いに行って取ったっていう感じなんですよ。
今、それが3年目かな。3年間ずっと続いていて。
ひとし
その助成金っていう考えをやっていくときに
やっぱり自分たちで事業で稼いでいく方向もありかな、とかっていうのは考えたりされたんですか?
信頼と教育の確保
大山 遥
もう毎日考えて、もうそれはもうどんだけ議論してきたんだっていうのはあるんですけど、
うちがなぜ施設から対価を得ないかっていうとですね、
先ほど言ったように広報費ってものがそもそもないんですけれども
やっぱり大きい法人、例えば一つの法人で児童養護もやってる、
保育園もやってる、病院も経営するとか。
いろんなそういう大きい法人から、自立援助ホームとかだと
夫婦でやってるちっちゃい5、6人の施設とかもあるわけなんですよ。
100人規模の子どもがいる施設とかで
そうなってくると施設の体力も全然違うわけで
持ててるお金も違うんですよ。
そうなったときにわたしたちがサービスを有料化すると、
やっぱり体力のある施設はボンボン出してくださるんです。
もう言われてるから。有料化してくれと、逆に。
はるか
そっかそっか。
大山 遥
うちこれだけ広報費出せるから上位表記してほしいとか、
もっとアテンションつけられるようなデザインできないかとか、
いろいろお声はいただいてるんですけれども
いま施設って、子どもたち施設、選べないんですよ。
はるか
その、場所とかによっ。。
大山 遥
そうです、選べないんです。
そうなってくると、じゃあたまたまわたしたちが有料化して
バンバンバンバン採用ができてる施設に入って
すごく環境が整ってたらいいかもしれないけれども、
そのちっちゃい施設とかでなかなかそれができない、
どうしようどうしようってところは
もっともっと下に行っちゃうわけですよね、閲覧。
はるか
格差が生まれちゃうんだ。
大山 遥
そう。で、子どもは施設を選べないから。
やっぱわたしたちが有料化することで、人材確保の格差は
助長したくなかったんですよ。
それ、今もそう。
なのでもう、絶対にここは有料化せずにいこうっていうので
ここまでやってきているんですけれども。
やっぱり施設に付くお金とかも変わってきてますし、
どんどん考え方とかも変わってきてるので
今後、施設と話し合いながら
どういうことができるかっていうのは
考えていくことはあるとは思うんですけれども、
これまでわたしたちがお金を取ってきてないっていうのは
そういう背景がありますね。
はるか
かなりフリースクール
僕たちが無料にしてる理由と近いです。
大山 遥
そうですか。
はるか
その助成金の話ですけど、
僕たちもそうやって応募したりとか
いろいろしてきたりもしたんですけど。
まだ会社始めて5ヶ月ぐらいなんですけど、
助成金が取れる前と
信頼して助成金をいただける後の変化とかって
ありました?違いは。
大山 遥
助成金の申請書によっては
これまで獲得した助成金を書く欄があるんですよね。
で、やっぱりそこに
「ここから取ってるんだ」っていうのは
それだけの審査をかいくぐったっていうことなので。
そういうのはあるかなと思います。
あとその、うち休眠預金って言って
国のそういう、休眠預金からもいただいたことがあるので、
ものすごくいろいろ審査があるんですよね。
そういうのとかも
とにかくしっかりきっちりやっていくっていうのも、
助成金を取ることによって
こっちも鍛えられる。
規定類とかズタボロだったのが、
とにかく整えないと通らないので
ものすごいスパルタで鍛えられて、
全部規定類とかガバナンス面とか
ガガガガガって整っていくんですよ。
助成金を取ることで。
はるか
質も上がっていくのか、
助成金に申請することが。
大山 遥
そうなんです。
その助成金の種類によって
審査の基準とかが違うから、
ここ取ってるってことは
相当整えたんだなっていうのが
それが証になるという。
はるか
そういうことか。
ひとし
整えるって、だから
例えばセキュリティ面とか。
大山 遥
そうです。
ひとし
社員さんの給与形態の残業代の整え方とか。
大山 遥
そうそうそう、とか。
労務とか個人情報保護とか。
そういうのがやっぱり
ここかいくぐってるんだったら
整ってるから安心だねっていうふうに。
まず大前提、
一つクリアできるから、
それはあるんじゃないかなと思いますね。
はるか
勉強になります、それは。
僕はその3年という期間がけっこう衝撃で、
始めて5ヶ月で
僕もひとしもけっこう、
なんていうか
心身すり減らしながら頑張ってるというか。
大山 遥
本当?
はるか
やってて。
その、企業勤め
僕公務員だった時から
今の生活になって、
こんだけ想い持ってやってんのに
なかなかうまくいかない、
っていうことが多いじゃないですか。
これを3年間続けられる、
この情熱はどっから来てんのかっていうのを
知りたいなと思って。
大山 遥
もう楽しくてしょうがなかったですけど。
はるか
そっか。楽しそうだもん、喋ってて。
大山 遥
なんかむしろやっぱり今は
関わる人がものすごく増えてきたりとか、
やっぱり、子ども家庭庁とか
いろいろね、
いろんな忙しい時間がかかるようになってきて、
それこそ考えなきゃいけないことが
増えてきてたりはするんですけど、
当時は別に誰に何も言われることもなく
どんどん施設職員さんと仲良くなって
「うわー。楽しい楽しい」みたいな感じだったんで、
あんまりなかったです。
全然その時は
ありがとうっていう感じで。
もちろん、
なんかよくわかんない団体が
なんかやってる、みたいなので
信頼を得てもらえないっていうフェーズはありましたよ。
それでやっぱこっちが
「金儲けしに来てんじゃないの」とか
「今は無料とか言ってるけど、
なんかどっかでお金取るんじゃないの」とか。
そもそもあとね、
「福祉のふの字も知らないのに
何ができるんだ」って
面と向かって言われたことがありましたね。
その時大泣きしましたけど。
いま全然その職員さん、
しょっちゅう飲みに行こうって誘ってくれるんですけど。
当時はちょいちょい
信頼してもらえなくて悲しいなとか、
わたし自身を疑われるとか、
「なんなんだ何者なんだ」みたいな、
「無料でこんなやるやついねえだろ」みたいな、
「どういうこと?」みたいな、
「怪しい」みたいなのはありましたけど。
でも確実に本当に一生懸命みんなやってたから、
けっこうその辺は
どうやら本当に
本当にこの人たちは
職員確保定着を解決したいらしいっていうのは、
徐々にやっぱりその辺は
信頼していってもらえてたので、
そういうのがどんどん日々あると
楽しいの方が大きかったかなと思いますけどね。
はるか
そっかそっか。
ひとし
そうですよね。
その、ベネッセで働いてた時に
児童養護施設の現状を知ったわけじゃないですか。
大山 遥
そうですね。
ひとし
でもそれ以外にもいろいろ
今の社会の困りごととかに
触れる機会あったような気もするんですけど
大山 遥
確かに。
ひとし
なぜそこにずっと今も
関わり続けているのか気になります。
大山 遥
それね、たまに聞かれるんですよ。
だけどなんかこう
自分でも何でなのかっていうのは、
聞かれることで自分も整理してる感じではあるんですけど。
もともとその、父が予備校の数学講師だったらしいんですよ。
わたしが全然生まれる前。
なんだけどめっちゃ生徒がいっぱいいて、
勉強を教えてて、
なんかこう
ちょっと自分のやりたい教育とは違うなって思ったらしくて、
5対1の個人塾を家のリビングから始めてるんですよ。
それでもう、これはちょっとなんかいいのか悪いのか分かんないけど、
学費が払えないっていう子がいたら
支援の現場
大山 遥
まず無料。
うち、めちゃめちゃ貧乏だったんですよ。
それで家に帰ってご飯がないっていう子は
うちでご飯食べてるし。
あと、そもそも生徒、
うちによく泊まってるし。
自由研究とかは、生徒と一緒にもうなんかみんなでわーってやってるし。
喧嘩して、
警察になんか捕まったっていって
お父さんお母さんが迎え来れないって言うからっていって
うちに電話かかってきて、
お父さんが迎えに行って、
血だらけの学ラン、お母さんが洗ったりとかして。
まあなんか、そんな中で育ったんですよ。
はるか
そっか。
寺子屋みたいですね、まさに。
大山 遥
それでなんかその中で、
ある男の子の話が、わたしすごい記憶に残ってて。
当時も中学生とかだったんですけど、
お父さんとお母さんが話してたんですけど、
小学校3年生でうちの塾入ってきたんだけれども
足し算引き算がまずできない。
小3でね。
で、初めはティッシュのティッシュボックスの箱でね、
お母さんに頭叩かれるんだって言ってた。
で、なんだけど5年生とかになってもできない。
で、そのうち孫の手で殴られるようになった。
それでお父さんが保険証をね、
学校で…ちょっとこれ記憶が若干曖昧なんですけど、
保険証を学校で必要だから貸してって言って借りてこいと。
お父さんが保護者のふりして、一緒に知的の障害があるんじゃないかの診断取りに行ったらしいんですよ。
そしたらもう、知的の課題があったんですよ。
ものすごくちゃんとあった。
それで、ご両親がものすごい高学歴だったんですよ。
で、3者で面談してね。
お子さんその時いたかどうかわからないけど、
「これちょっと勝手にやってほんとすいませんでした」と。
「ただこの診断が出てね、
お子さんその知的にね
本来、普通級だと難しい子だから、
もうお願いだから殴らないでください」
って言って。
そしたらお母さん大号泣したらしくて、
もうその自分の育て方が悪いんじゃないかとか、
やっぱこの子の怠慢なんじゃないかとか、
でも、どうしていいかわからない。
自分たちの、この夫婦で生まれた子が
なんでこんな勉強ができないのか。
なんでだなんでだって、
日々もうすごい悩ませちゃってたんだけれども、
そうだったんだって。
うちの子そうだったんだって、
分かってからもう全然関わり方が変わって。
で、その子に会った環境にね
って言って、
もちろん塾にもずっといて
その子は本当勉強、だから嫌いだったけど
理科とかであるじゃないですか。
生物の蝶々の虫のさ。
そういうのも蝶々捕まえてきて、
蝶々見て、
「じゃあちょっとこっちのやつやってみようか」とか。
あとみんなを連れて星見に行ったりとか、
みんなと一緒に海に行ったりとか、
あとはみんなと一緒に歴史とかも
そういう歴史とか理科とかっていう観点から
勉強って楽しいんだとか。
他の塾でたらい回しになるような子も
全部受け入れてたんですよ。
だから、教育とか虐待とか
親子の愛情とか障害とか
愛情形成とか。
当時わたしはそんな言葉も知らないし、
何も区切るものはなかったんだけれども、
なんかそういうところにいた中で
やっぱり子どもたちが親を思う気持ちって
やっぱすごいなっていうのは
その時から思ってて、
親の期待に応えようと頑張るんですよね、みんな。
でもそこですれ違うことによって、
うちに入り浸ってる子とか
でもやっぱりお母さんと本当は何とかしたいとか。
ずっと小さい時から聞いてて、
自分が大好きなお父さんお母さんから
愛される環境で育つっていうことは
ものすごく子どもにとっては大事で、
それが叶わないっていうことが
どれだけしんどいことか。
別にそれが
実の親じゃなくてもいいと思うんですけど、
大事にしてもらう人に触れ合うってことは
すごく大事だなと思ってたので、
だからわたしベネッセに入ったっていうのもあったから。
その中で自分の中で
少しでも親子関係が豊かになれば、
教育の重要性
大山 遥
自分の力でなればと思って、
ベネッセの中でもいろいろギャッギャッギャッギャッ、
わたしもちょっと変わってる人間だったんですけど
いつも休みの日も教材持って
親子のところ行って、
どうですかああですかとかやって
いろいろやってたんですけど。
でもそこで児童養護施設の話を聞いた時に、
全然自分
めちゃめちゃ限られた人たちのことしか
見れてなかったんだなっていう。
自宅出産だったりとか
年齢がわからないとか、
そもそもお母さんとしか会話したことなくて
言葉あまり獲得できてないだとか、
歯磨きしたことなくて歯がボロボロだったりだとか、
そもそも温かいご飯食べたことないから
施設に来て温かいご飯食べられないって言って
ご飯に氷乗っける子とかいるんですよ。
いろんなことをその時に知ったり聞いて、
全然自分、知らなさすぎると思って。
自分の持っている人生の解決したい課題だとか、
自分がこういう場に力になりたいと思っているところに対して
あまりにも自分が無知であるっていうのを
その時にドゥワッと効いて。
他の課題はもちろん、
わたし今、動物虐待とか殺処分とか、
そっちにはすごく寄付を自分でもしてるんですけれども。
他にも震災とかあったら
わたしもボランティアとか支援とかはするけれども。
自分がやるべきなんじゃないかとか
使命感を持ってやるってなった時に、
生い立ちのことがあるから
ここにすごい信念を感じたのかなって思うけど、
それも聞いていただくから
自分で整理していってる感じで、
何がこんなに自分を突き動かしてるのかは
よく分かんないけど多分そうなのかな、みたいな感じ。
はるか
だいぶ分かりました。
チャイボラさんのウェブサイトを見ていた時に
すごい印象的だったのが、
動画の中で児童養護施設で働く魅力について
お話しされてるスタッフの方々がいて、
それを見た時にハッと思ったのが、
学校の先生をしてた方が話してて。
大山 遥
よく見ていただきましたね。
転職してきた方のインタビューね。
はるか
そうですそうです。
その方が言ってたのが、
学校の先生だと、一部の時間子どもたちと関わって
割と保護者と対話することも多い。
5-5ぐらいの割合なんだけど、
児童養護施設だと本当に生活に密着するんだって。
一緒に生活して、活動を一緒に共にして、
だから子どもたちと本当に関わりたいとか
子どもたちのこと大好きだっていう人たちにとっては、
むしろこっちの方がやりがい感じるのかなっていうふうに感じて。
先生の中にもそういうタイプと
いろんなタイプがあるから、
児童養護施設の方がやりたいって思う人は
多いだろうなとは感じましたね。
大山 遥
そうそう。やっぱり
施設の仕事の魅力の一つとして、
長く関わるんですよね。
保育園とかもやっぱ3年とか、
小学校も6年とかじゃないですか。
だけど児童養護施設って2,3歳から入ってきて、
それで施設出たあともずっとアフターケアで関わるので、
そのあと結婚式に呼ばれたり、
子どもが生まれたよって言って連れてきたりとか
もあるわけで。
それで一緒に
ちっちゃい子とかも、
うちの施設もそうだけど
一緒にお風呂も入るし、
一緒にいびきかいて寝るし、
日常でいろんなとこお出かけもするし、
一緒に受験も乗り切るし、
一緒に料理も作って
「失敗した。ああだこうだ」とかもやるし、
部活で応援して一緒に遠征行ったりとかもするし、
運動会とかの練習も一緒にやったりとか、
とにかくすごいんですよね。
関わり方も。
はるか
そうですよね。濃いですよね。
大山 遥
時にはものすごい喧嘩もするし、
わたしもいろんなことが本当にありましたよ。
ナイフを突きつけられたことも全然あるし、
「表出ろよ!」みたいなことも全然あったし。
なんかいろいろあるんですよ。
洗濯カゴ振り回してバキバキに割っちゃって、
「もうこれどうするんだ!」とか、いろいろなことがあるんですけど。
そういうのが何年か経って
「あの時ごめんね」とかって言って
笑い話になった瞬間とかが
ものすごいやりがいというか、
この仕事やっててよかったなって思うことが、そこがすごい。
長く関わるとね。
入所してきた時は、
お母さんから死ね殺すとかしか
本当に日常的に言われてない子が、
だから言葉がそれなんですよ。
「いってらっしゃい」って言っても「死ね」
「おはよう」って言っても「死ねうるせえ」とか。
だけどね、ランドセル背負って曲がる時に、
最後曲がる時も「死ね!」っていつも言って曲がっていくんですけど、
見てくるわけですよ。
「いってらっしゃい!」って言うの、
その子はわたしが見てるか、見てるわけですよ。
だからそれでボキャブラリーがないだけなので、
帰ってきても「お帰り」って言うと
「うっせぇばババア、死ね!」とか言うんだけど、
たまに「はぁ…死ね」みたいな時があって、
「今日なんかあった?
今日元気ないな」とか言って。
そんなこともあって。
でも当時はやっぱり、こっちも喰らうわけですよね。
はるか
喰らいますよ、本当に。
大山 遥
そういう背景があったとしても、
だけどその子が大きくなって
周りの子が
「何々くんさ、大山ちゃんにさ、
昔死ねしか言ってなかったよね」とか言って、
「ごめん、俺あんま覚えてないんだけどさ、ごめんね」
子どもたちとの絆
大山 遥
とか言って。
今はもう、すごい背高くなってね。
わたしが重い荷物とか持ってると、ひょって持ってくれたりとか、
高いところも取ってくれたりとか、
あとふと言われたのが
「なんか大山ちゃんさ、歯磨き歯磨きってさ、
歯磨くまで追っかけ回してたじゃん」とかって言って、
「俺らさ、歯磨きババアマジうぜえって言ってたんだよ」とかって言ってたんだけど、
「好きな子ができたときに
思ったんだけど、
虫歯が一本もなくてよかったなって思ったんだよね」って言って。
はるか
いい話~、それ。
大山 遥
高校生になって、男の子なんだけど、
すごい歯が綺麗なの、その子。
で、「好きな子できたんだけどさ、
俺さ、その時にふとさ、
鏡見ててさ、
俺、歯綺麗だなと思ったときに
大山ちゃんのこと思い出してさ。
大山ちゃんがさ、あの時さ、歯磨くまで絶対に寝かせねぇとか言ってさ、
追っかけ回してくれてたじゃん」って。
「僕、あの時歯磨きをするって習慣なくて施設入ってきてたから、
なんかやっぱそれは
なんかこう追っかけ回されてたけど、
あれはありがとね」って言ってくれたときとかに、
覚えてるんだって
すっごい嬉しくて。
そういう喜びが出るまでに6年とかかかるわけですよ。
はるか
うん、そうですよね。
大山 遥
長ぇって感じなんですけど、
NPO法人チャイボラの設立過程
大山 遥
その時に得られる、やっててよかったなっていうのは
この仕事でしか得られないと思います。
ひとし
そうか。
はるか
うわ。今すべての歯磨きを頑張ってる親御さんたちが励まされましたね、たぶん。
大山 遥
やっぱね、虫歯がないってよかったよ、って言ってくれてね。
ひとし
その時間軸の6年、7年とかの体感があるから、
まあ今からも10年、20年、
頑張れるなって思えるとかっていうのはあるんですかね。
大山 遥
そうそう。
でもだから、さっき教員の方もけっこうやめちゃう人が多いっていうのも、
結果が出るまでになかなか時間がかかる仕事だと思うんですよ。
教育もそうだし、養育もそうだしね。
はるか
そうですね。
大山 遥
なんでやっぱ1年目とかで
「うわ、すごい。もう、やりがいがすごい。
これが施設の仕事の魅力か」っていうのを体感できるかっていうと、
確かにそこは難しいと思う。
時間がかかるものだと思います。
ただそうなった時に、やっぱりどれだけチームで、周りの職員がサポートできるか。
やっぱ新人はしんどいですよ。
子どもからも、かなり強く当たられたりはするので。
もうそれはもう、みんなそう。
あなただけのせいじゃない。みんなそう。
それを自分のせいだと思って自分が力がないから
自分が下手だからだと思うんじゃなくて、
「違う違う。もう、みんなそうなの」って言って先輩たちがサポートしてくれると
なんとか踏ん張っていけるんでね。
そういうのも職員さんと一緒に話しながら
頑張ってサポートしていきましょうっていうのをね、
やったりはしているんですけどね。
はるか
僕も児童相談所で大学生の時代アルバイトしてて、
それこそ子どもたちと濃いい時間を過ごして、
本当に死ねとかもたくさん言われたこともあったんですけど。
その児童相談所での打ち上げとか、
飲み会の団結力とか、
やっぱ違う。
ひとし
職員さんの。
はるか
みんなが仲間でチームでやってきたっていうのがあったから、
これは本当に仕事としての魅力だなとは思ってましたね。
大山 遥
そうですね。
わたし会社員やってる時に
ここまで子どものことを思って会議の場で話してたかっていうと、
やっぱどうしても売り上げがついてくるので
売り上げを取り行くためのマーケティング戦略であって、
それは企業が継続するためにはしょうがないから
もちろん大事な観点なんですけれども、
施設って売り上げとか考えなくていいわけですよ。
その子の最善の利益を考えて、
どれだけできるかってことを突き詰められるので
飲み会の場とかでの会話も違うんですよね。
はるか
違いますね。
大山 遥
子どもの話で、こうだよなああだよねっていうのが
わたしは肌に合う、すごく。
良かったなって思う。
こういう会話がしたかったって思う。
子どものことを本気で考えた時に、
「この間、ああだったでしょ」とか
「こっちの方がほら、と思うけど
でもこういう考えもあるじゃん」とかっていう話をできるっていうのが、
こんなに熱い人間がここに集まってるんだっていうのが、
すごく気持ちいいというか、
これだなって感じがする。
はるか
あらためていい仕事だ。
ひとし
ひたすら仕事の魅力が伝わる会になりました。
大山 遥
それでうちの団体もここで
利益とか対価っていうところのことを
いろいろ考えなきゃ大事なんだけれども
それを考えることで
やっぱりそっちに思考がある程度
奪われることもあるだろうなって思うと
女性金とか寄付っていうところで
ある程度頑張っていくっていうのも
一つのそれは戦略なのかなと
もちろんこれからどうなるかわからないですけどね
わからないけれども
寄付ってその人の
一生懸命稼いだお金を託すわけじゃないですか
はるか
そうですね
大山 遥
自分は動けないから
このお金に託すって
わたしもだから犬飼ってるから
動物虐待殺処分やってるけども
自分はワンちゃんのお世話できないから
頼むって託すので
思いが乗っかってるんですよね
そのお金にね
だから寄付って本当にね
ものすごいパワーになるんですよ
それが本当にいくらであろうとも金額に関係なく
頼んだっていうので
けっこう皆さんメッセージとかもくれたりするので
もう本当に嬉しい
これだけ託されてるよ
頑張るぞっていうので
そのメッセージとかをみんなで共有するんですよ
それこそツッキーがいつも共有してくれるけど
それはみんなの本当にエネルギーになるので
そういう面で
寄付っていうのが
どれだけ課題解決に直面している団体の
気持ちをサポートするものなのかっていうのも
ぜひ聞いていただいてる方に知っていただけると
嬉しいなって思う
はるか
いい話。
ひとし
ありがとうございます。
大山 遥
じゃあちょっと最後に、
この聞いてくださってる方たちに
お伝えしたいことを話してもいいですか?
はるか
はい、お願いします。
ひとし
もちろんです。
大山 遥
よかった。
わたし施設で働く前と、施設で働いた後の
すごいギャップを感じた部分があって。
施設を外から見てたときのイメージと
中に職員になったときの。
それが一つが、
保護者さんがものすごい連絡くるんですよ。
おうちの方が。
で、
例えば
「うちの子ね、
このハンドクリームじゃないと手が荒れちゃうんです」とか、
「昨日、通知表送られてきましたけど
算数がすごいっちゃったけど大丈夫でしょうか」とか、
「前髪切った」って言ってZOOMズームして
「前髪短いのもかわいいね」ってやったりとか、
連絡来るだけじゃなくて、
交流もすごいあるんですよ。
親と子どもの関係
大山 遥
もちろん、みんながみんなじゃないんですけれども。
施設に入る前は、そんなのがあるって想像ができてなかったんですよ。
はるか
確かにそうですね。
大山 遥
虐待っていうことで入ってきているから
子どもに対してそういう愛情を持ってる親御さんがこんなにいる
こんなにコミュニケーション取るんだっていうのとかも
すごいびっくりして
確かに
要は
結果育児放棄になったとか
結果暴言をすごい吐いちゃうとか
結果手が出てしまったとか
っていうのは虐待なんですよ
もちろんそれは一切肯定はできないですけど
その親御さんたちの環境がまた
その親御さんたちをすごく苦しめるものであって
その親御さんたちはこの社会にいるわけなわけですよ
だからその人たちだけが悪いっていうわけではやっぱりないなっていうのが
すごく中に入って思ったし
何より子どもが親を思う気持ちはすごいです
わたしの勝手な考えですよ
勝手な考えだけど
親が子どもを思う気持ちより
わたし施設に入って思ったのは
子どもが親を思う気持ちの方が強いんじゃないかと思うことが多くて
ひとし
どのあたりでそれを思われますか
大山 遥
子どもたちって
例えばご飯食べてる時とかにもなんですけど
よくお母さんの話しする子が多いんですよ
わたしの見てた子だとけっこういて
わたしのお母さんこうなんだとか
自慢話だったり
それが現実だったり妄想だったり
あるんですけれども
自分のお母さんはこんなに素敵で
いつか自分を迎えに来てくれる
っていう風に思ってる子ってけっこういるんですよ
それも意外でした
とにかく離れたいと思ってると思ってたから
怖くて怖くて虐待されて
離れたいと思ってる子の方が多いのかなって思ってたんですけど
こんなにもお母さんお父さんの話をする子がいるんだ
自慢話をする子がいるんだっていうのもあったんで
施設って家族の再統合っていって
もちろん一緒に住むことだけではないんですけれども
また交流をしたりだとか一緒に住んだりだとか
形はいろいろだけれども
いろんな家族の形でまた一緒にできることなら
笑顔で関われるような状態にしていくっていうのも
施設のミッションの一つではあるんですよね
そうなった時に
施設のお子さんに対する世の中の偏見だったりとか
そこに預ける親御さんへの偏見とかがあることで
その家族の再統合がしづらくなってしまうこともあるわけなんですよ
だからどうしても虐待のニュースとかを見るとね
わたしも今もなんてことするんだって思いますけれども
そこで終わるんじゃなくて
なんでこうなっちゃったんだろうっていうところで
ちなみに自分がその近くに
例えば隣の家に住んでたらできることは何かって
どうしても泣き声が聞こえたりとかなんかあっても
ちょっと目を背けてしまったり
自分のクラスメイトの子にいたとしても
例えば自分の子供のクラスメイトにいても
その施設の子が家に遊びに来ることをちょっと嫌だなと思ったりとか
そういう施設のお家の方と交流することにちょっと抵抗があったりとか
なんかいろいろちょっと知識がないことで
ドラマとかメディアのイメージで
勝手に色眼鏡かけて見ちゃう時ってあると思うんです
これは別に施設とか関係なくですけどね
なんですけどわたしはこの虐待とか施設に関わるところで発信するものとしては
どうかその色眼鏡をとって
その人自身を見てほしいなとも思うし
そうなった時に自分ができることは何かっていうのを
考えてもらいたいなっていうふうに思うんです
特にそれを持った具体的な話として
ある男の子が卒業式で
その卒業式の後にみんなで集まるご飯会があったんですけど
お母さんが精神疾患で育てられないからっていうので
ずっと病院にいたお母さんが
卒業式だけ頑張ってきたわけですよ
なんとかそこにすごい精神的な課題を抱えてるんだけど
頑張ってきたんだけれども
他のお母さんたちからするとその卒業式が初めましてで
かつ施設に預けてて背景分かんなかったことによって
そのお母さんだけ食事会に呼ばれなかったんですよね
そしたらその子どうしたかっていうと
みんなで行く食事会だったんだけど
お母さんを取ってお母さんと手つないで施設帰ってきたんですよ
全然いいよ別にそんな行かなくたっていいんだとかって言ってたけど
やっぱり行きたかったのみんなとご飯
それもなんていうか
わたしたち職員のもしかしたら力不足の部分もあるかもしれないし
世の中から見た
施設に預けてる親御さんへの何かしらのイメージがあったのかもしれないしね
そういうところで結局の幸せが子供に行ってしまったりするので
いろんなねもちろんそれはごく一部一つのエピソードですけれども
学校で何かトラブルがあったときに施設の子がちょっと疑われちゃったりとかね
どうしても事実あるんですよ
やってないんだよ
だけどやっぱりそういうのとかがあると
NPO法人の立ち上げ
大山 遥
言いづらいですよね社会に出るの怖くなっちゃうじゃないですか
自分がそういう施設に預けてたってことを言えないじゃないですか
助けてって言いづらいから
やっぱどうしても声を聞いてもらって皆さんが
もしもちょっと考えていただけるのであれば
そういうニュース見たときとか周りにあったときに
その人の背景にまで想像を巡らせてもらって
もしかしたらこういうことがあったからこうなったのかもしれないなとか
今までもちょっと攻撃的だなって思う人とか
なんでこういう言葉を使うんだろうとか
なんでこういう態度になるのって人とかいると思うんですよね
それって別に虐待とか全然関係ないんだけども
みんなそれぞれいろんな背景があって
今表出できるものがそういうものっていうことがあるかもしれないから
わたしこの福祉の領域に来て
会社員時代もあの人なんでこういうコミュニケーションになるんだろうと思って
ただただムカつくで終わっちゃってたところも
もしかしたらこういう背景とかがあってこんなこともあったのかもなって
わかんないよわかんないけど想像できることでこっちの気が楽になったりするんですよね
それはもう自分もそう自分だってこうなっちゃったときに
自分なんであのように言っちゃったんだろうとかってなったときに
周りがどれだけ理解してくれるかでそこで生きやすさが変わってくるじゃないですか
もはやそれは虐待とか社会的業とかって垣根を越えて
相手と何かがあったときとかやっぱりどうしても自分の色眼鏡に気づくだとか
そういうことができるといろんな人たちが生きやすくなる社会になるんじゃないかなっていう風に思ってて
あんまりわたしも社会的を区切るってことをしないようにしてるので
そう思ってもらえるとこれからこう見えてくる入ってくる情報とか
目につくものとかが変わってくると思うんですよね
なんでそうなってもらえるといいなってちょっとうまくまとめられないんですけど
なってくれていいなと思ったりはしてます
はるか
最高のメッセージをありがとうございます。
社会的理解の重要性
ひとし
ありがとうございます。
僕がめちゃくちゃ常に言いたいと思ってることなんですよね、それが。
大山 遥
ほんとに、嬉しい。
ひとし
そうなんですよ自分が不快だと思うことが目の前で起きたとしても
それは今その人たちが表に出したことであって
それに至る背景はいろいろあるなって
大山 遥
難しいですけどねなかなかわたしも言っててもさ
ひとし
そうっすねてかもう繰り返しただけだったんですけどそう思いました本当に
はるか
いやでも本当に大事その環境背景に目を向けて
どう工夫したらその子がもっとハッピーになるだろう
周りがハッピーになるだろうっていうのを考えていきたいですねやっぱり
ありがとうございます
大山 遥
ありがとうございますむしろ
ひとし
ありがとうございましたじゃあそんなところでしょうか
終わりましょうか
大山 遥
はい
ありがとうございました
はるか
ありがとうございました
今日はもう相当いい回になりました
大山 遥
とんでもないありがとうございます
止めていい?
ひとし
はい大丈夫です
はるか
熱いですね小山さん
熱々すごいお疲れ様です
大山 遥
お疲れ様ですすみませんありがとうございます
はるか
最高のゲストを呼んでくれてありがとうございました
もうめちゃくちゃいいです
大山 遥
本当にだらだらされてたね
なんかうまいこと切っていただいても全然いいのですみません長くなっちゃって
はるか
めちゃくちゃ良かったですもう本当
すごい
大山 遥
ありがとうございます
はるか
ちょっと飲み行きましょう小山さん
飲み行きたいめちゃくちゃ語りたい
大山 遥
嬉しい本当による登録していただいてなんで東京タワーもね
ファミリーショーが多いってことなんで今回本当よろしくお願いしますどうなるかわかんないけど
第1回目だからね今回どうなるか
じゃあまた、引き続きよろしくお願いします。
はるか
はい、よろしくお願いします。
大山 遥
ありがとうございました。
じゃあデータ送りますね。
はるか
はい、お願いします。
大山 遥
はい、ありがとうございます。失礼します。
はい。
37:01

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