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2025-04-08 24:12

【こども家庭庁03】子どもの声、どうやって社会に届ける?「こども若者★いけんぷらす」 番外編37

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「こども家庭庁って、実際どんなことをしているの?」そんな疑問から始まったこども家庭庁とのコラボ回全3話です!

こども家庭庁の篠原さんをゲストに迎え、「こども若者★いけんぷらす」について深掘りました。

制度をつくる人の想いに触れることで、「国の制度」が少し身近に感じられるかもしれません。


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【今回の内容】

  • 子どもたちの意見を政策に活かすには? / 「こども若者★いけんぷらす」とはどんな仕組みか / 登録者は約4,000人、今後1万人へ / こども基本法と家庭庁のミッション / 子どもの声が国の方針を変えた事例も / 「言って楽しかった」と思える意見表明とは? / 学習指導要領の改訂にも子どもの声が / 教育との連携、地域との協働で広がる仕組み / 子どもの意見は社会全体のウェルビーイングにつながる? / 若手官僚のキャリア論

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【番組概要】

世界を回る先生はるかと、ラジオ番組プロデューサーひとしが子育てについて納得するまで考える番組、子育てのラジオ「Teacher Teacher」。第5回 JAPAN PODCAST AWARDS 大賞&教養部門最優秀賞をW受賞。⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠毎週火曜日朝に配信。Xで#ティーチャーティーチャーをつけて感想・コメントをお願いします!


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【ひとしの編集後記】

・篠原さんとの会話とても楽しかった。ぜひ一同年代として彼のキャリアを追っていきたいです!(純粋な興味)


・最近家庭にコミットする時間が長くて社会から離れている感じがあるので、人と喋ることを欲しております。TT村の方、特に話したいことはなくても「オンラインでお茶でもどうですか?」と誘ってもらえると大変嬉しいです!

サマリー

「こども若者★いけんぷらす」では、こども家庭庁の設立背景や、こどもの意見を政策に反映する重要性が説明されています。特に、こども基本法によってこどもの声を聞く仕組みが整備されたことが強調されています。また、こども若者★いけんぷらすの取り組みを通じて、こどもたちの意見をどのように社会に反映させるかが議論されています。こども家庭庁がこどもたちの声を重要視し、政策に反映させる仕組みや意見を収集・提供する方法についても触れられています。このエピソードでは、「こども若者★いけんぷらす」がこどもたちの意見をどのように社会に届けるかを探り、意見を言うことの楽しさが教育に与える影響について深く考察されています。そして、こどもたちの声が社会全体のウェルビングにつながる可能性についても論じられています。

こども家庭庁の成立
安藤
篠原さん、How old are you?
篠原
えっと、27です。
ひとし
27?
はるか
年下だ、すご。
安藤
同世代?
ひとし
29ですね。
はるか
29の代ですね。
篠原
29の代。
よろしくお願いします。
ひとし
お願いします。
篠原
先輩。
ひとし
あの、簡単に自己紹介からいきましょう。
篠原
簡単に自己紹介?なるほど、ちょっと難しいな。
ひとし
どこにいて、何をやってる方なんですか?
篠原
わたし、あの、もともと出身は内閣府で、内閣府ではこどもとは関係のない公文書管理っていう仕事を。
ひとし
公務所管理?
篠原
公文書管理です。
はるか
公文書管理。
篠原
『公文書管理制度』をやってて、で、そこで大体2年半くらいいて、で、その後、『こども家庭庁設立準備室』っていうところに来て、『こども家庭庁』の立ち上げに携わって、で、こども家庭庁が立ち上がってから2年間ですかね。で、今、いるって感じですかね。
はるか
立ち上げメンバーなんですね。
篠原
そうです、立ち上げメンバーには、はい。なるかなと思いますね。
はるか
お若いですよね。
ひとし
27という噂を聞いたんですけど。
はるか
爽やかな方ですね。
ひとし
27歳の方とかいるんですか?
篠原
いますいます、ぜんぜん。わたしより若い人もぜんぜんいますし。
はるか
そっかそっか。
篠原
いま、わたしがいる『総合政策担当』っていうところは、比較的、若い人が多いですね。
はるか
そっかそっか。なんかイメージとしては、こども家庭庁っていったらすごい威厳のある方が多いのかなと思ってたら、
すごい爽やかな若い方が来て、今、びっくりしてますね。
ひとし
びっくりしてるんです。
篠原
そうですか。
ひとし
じゃあ。で、あれですよね。この『こども若者★いけんぷらす』を主導してきた。
篠原
そうですね、『こども若者★いけんぷらす』の立ち上げから、いままでこうやって制度を作って運用してきたっていうところが、わたしがいままでやってきた仕事になります。
はるか
簡単にいうとどんな仕組みなんですか?『こども若者★いけんぷらす』っていうのは。
篠原
簡単にいうと、『こども基本法』っていう法律がですね、令和5年4月に施行して、
そのなかで、「こどもや若者に関する政策をやる時には、当事者であるこどもや若者の意見を聞きながら進めていきましょうね」っていうところが、
簡単にいうと、こども基本法で定められて、そういうものを踏まえてですね、こども家庭庁で行っているのが『こども若者★いけんぷらす』っていうところで、
こども若者★いけんぷらすの運用
篠原
今は小学生から20代のこども若者の方にですね、この事業に登録をいただいて、いろんな省庁のテーマで意見を聞いているっていうところになっています。
ひとし
これまではそういう、若者の意見を吸い上げるみたいなものはなかったところから、いま新しくできたんですか?
篠原
内閣府時代に、『ユース政策モニター』っていって、こども基本法とかこども家庭庁ができる前にやっている制度はもちろんあったんですけど、
こども家庭庁ができて、こども基本法が施行して、こども家庭庁の方でしっかりと新しい制度としてやっていきましょうとなったのが、『こども若者★いけんぷらす』というものになっています。
ひとし
どんな声が集まるんですか?
篠原
どんな声が…難しいですね。
省庁から「こども若者の意見、聞きたいテーマありますか?」っていうところで聞いているので、いろんなテーマに応じた意見をいただいていくことになるんですけど、
はるか
そうなんですね。
目安箱みたいにいっぱい自然に流れてくるっていうよりは、
テーマに沿ったこどもの意見が集まるって感じなんですね。
篠原
例えば、『こども大綱』って皆さんご存知ですか?
ひとし
わからない。
はるか
聞いたことあるなっていうぐらいですね。
ひとし
「たいこう」、どんな字の「たいこう」ですか?
はるか
大綱は、いわゆる…
篠原
大きいに、糸辺に、これは岡かな?
はるか
綱みたいな。
篠原
そうそう、綱みたいなやつですね。
それが令和5年の12月に閣議決定された、こども政策を総合的に推進するために、政府全体のこども政策の基本的な方針を定めるものになるんですけど、
それを対面・オンライン・チャット・アンケート、そして施設に出向いて意見を聞くみたいな、いろんな手法があるんですけど、そういう手法で小学生から20代の方から意見を聞いたんです。
例えばですけど、こども大綱の案にあった、「虐待は誰にでも起こり得るが」って書くと、「虐待を擁護しているように見える」という意見を、こども若者さんから受けて、
こども大綱という大きな方針自体に「虐待は決して許されるものではないが、あらゆる子育て当事者は無縁でない」という表現を修正したりとか。
はるか
文言が変わったんですね。
篠原
そうなんです。こどもの若者の意見を踏まえて、大きな国の方針の文言を変えたり、みたいな感じで反映したりしてます。
はるか
それは『ぷらすメンバー』っていうのに登録したこどもたちが意見できるっていうかたちなんですか?
篠原
『こども若者★いけんぷらす』は、そうですね。小学生から20代のこども若者の皆さんから登録いただいて、その人たちに意見を言ってもらうという話になってます。
はるか
登録できるんですかね?僕たちも。
篠原
できます。20代。
20代までいける。
はるか
誰でも登録できてる。
ひとし
篠原さんもまだいける。
安藤
わたしもいけます。
はるか
いけます。どれくらい人数いるんですか?
篠原
いまだいたい、登録してくれているのは4,000人。
はるか
4,000人、登録してるんだ。
篠原
これが多いか少ないか捉えるのは、皆さま次第なんですけど。
はるか
でも始まってまだ2年で。
篠原
わたしたちとしてはこれを1万人規模にしていきたいなというふうに思っています。
ひとし
何年後にとかあるんですか?1万人いくと、一旦その、意見をたくさんいただけるなみたいな感覚なのか、実際はもっと欲しいけど1年後に1万とかっていう感じなのか?
篠原
そうですね。まずは『こども大綱』というのは5年間なので、今後4年間で1万人にしていきたいと思って。
その以後も多分おそらく、どんどんどんどん増やしていけるといいんじゃないかなと思います。
はるか
そもそもなんでこんな、こどもの意見を政策に反映しようみたいな流れが起きてるのかっていうのは、どんな背景があるんですか?
篠原
それは、こども家庭庁ができたというところで、こども家庭庁の役割・任務として、こどもの意見の尊重を掲げて
「こどもの意見が積極的かつ適切にこども政策に反映されるよう取り組むこと」というふうにまずされているというところで
あとはさっき話したんですけど、こども基本法というところで、法律でもこどもの意見を政策にしていきましょうというところが定められたというところが大きなところかなと思います。
はるか
なんでそもそも、「こどもの意見を政策に取り入れた方がいい」ってなったのはなんでなんだろうなって、
一般的に考えて、「成熟した大人が法律を作ってこどもを守っていくんだ」、みたいなのを一般思考で考えちゃうんですけど、
こどもの声も反映させていこうみたいなのはどんな流れから来たのかなっていうのは。
篠原
そもそも「こどもが権利の主体である」っていうところが前提となっているかなと思っていて
『児童の権利に関する条約』っていうのが批准して30年くらいになるんですけど
そういう記載も踏まえてこども基本法ができたという国際社会の流れとともに、
こどもの意見というのも当事者であるこどもたちの意見というのもしっかりと聞いていかなきゃいけないよねっていうふうな流れになったんじゃないかなというふうに。
意見反映の課題
ひとし
こどもの意見を集めた後に、とはいえ「この意見は反映させよう」「この意見は反映させるものじゃない」みたいな
取捨選択みたいなのがめちゃくちゃ難しそうなんですけど。
はるか
どうされてます。難しいですか?
篠原
実際にその政策に反映するのは、わたしたちは制度を提供している側なので、
例えば結婚・子育てとか教育とかは、それぞれやっぱり担当の人たちがちゃんとその意見を一個一個しっかり見て反映していくことになっていくので
わたしが、ごめんなさい、それが難しいかどうかっていうのはちょっとわからないところではあるんです。
はるか
吸い上げるという役割をされているんですね。
篠原
わたしが制度を提供して、「ぜひこういう『こども若者★いけんぷらす』ってものを使って
皆さんこども若者の声を聞いてみませんか」っていって呼びかけて、主導する立場にあるかなっていう。
はるか
実際にこどもたちと直接やり取りしてるとかもあるんですかね、これまで。
篠原
あります。わたしがっていうよりは、こどもたちが意見を伝えてくれる場のセッティングとかはわたしの方でしたりしているので
そこで直にこどもたちの意見を聞くっていうことはあるかなと思います。
はるか
どうですかね。実際、直接やり取りしてみて「やっぱりこどもの意見重要やな」って思ったりとかって実感あります?
篠原
そうですね。わたしたちやっぱりこどものことはこどもが一番わかっていると思うので
大人じゃ考えがつかないとか「あ、そういうことを思ってたんだね」っていうのはもちろん思う部分って多分にあるかなと思っていますね。
はるか
やっぱりそのある種の批判的な意見としては「こどもはまだ未熟で何もわかっていない中で、意見を吸い取るってどうなんだ」みたいな話もあると思うんですけど、
それに対してはどう思います?
篠原
そういう意見も一方であるかなとは思うんですけど、そこはしっかりとわたしたちの方で、こどもっていうのは権利の主体であって
こどもたちの意見っていうのは社会全体でこどもまんなか社会を作っていくうえで大切なんだっていう共通認識を持ってもらうっていうことが大事なんじゃないかなというふうに思います。
はるか
こどもも権利の主体であるっていう、そこですよね。
それ当たり前のことなのに、それってどうやって実現するのかっていうのを本当に考えていかなきゃいけないのかなって思って。
篠原
そうですね。それのひとつの手段としてが、こどもの意見を聞いて政策に反映していくっていうのがそれを実現たらしめていくひとつの手段なのかなと思っています。
ひとし
4000名のこどもたちが登録するまでは苦労とかありました?難しさとか。
篠原
そうですね。やっぱりこの『こども若者★いけんぷらす』っていう事業がまだまだ認知度が低いっていうところはひとつ課題かなとは思っています。
なので実際4000人っていうふうに達してから、あまりこう伸び悩んでいるっていうのは正直なところです。
4000人までは比較的、庁が立ち上がってですね、いろんな広報をしてスッと4000人まではいったんですけど
そこから伸び悩んでいるっていうところがあって、そこはひとつ課題、現状その登録者数が伸び悩んでるってところは課題かなと。
ひとし
でも意見を言いたいっていう人が4000人も集まったって、すごいですよね。
篠原
そうですね。そう言っていただけるとこちらとしても嬉しいなとは思いますけど
まだまだわたしたちとしては、政府としての取り組みへの意見を聞くっていうことなので
まだまだ4000人というよりはもっともっとその多くの人の声を聞いていかなきゃいけないなとは思っています。
はるか
なんかこどもたちが主体性を持ったりとか主権者意識を持つためには「自分が挙げた声が届いたな」とか
そういった実感が伴うことがすごく重要になってくるのかなと思うんですけど、
こどもの意見ってたぶん大量に集まるじゃないですか。
全部無駄になっちゃうのか、それとも一個一個に何かしらのフィードバックがあったりするのか、
意見の収集方法
はるか
その辺の仕組み、どうなってるんですかね。
篠原
まずこどもたちから伝えられた意見っていうのは、こども家庭庁の方でしっかり一言一句文字起こしをして、
それを担当省庁さんの方にお届けをするというところで
ちゃんと一つ一つの意見をしっかりと省庁さんに届けて、
省庁側もそれをしっかりと見て
「じゃあ政策に反映させようか」とか「反映しないか」っていうところは考えてくださっているところになります。
実際にその意見が反映されたのかとか反映されなかったのかっていうところも含めてですね、
おっしゃるようにちゃんとこどもたちに返していくってことが重要かなというふうに思ってます。
『こども若者★いけんぷらす』の仕組みの中では最後にフィードバック資料というものも作っていまして
その中で「あなたの意見はこういうふうに活用されましたよ」とかですね、
はるか
すごい。
篠原
ちゃんとこう返すことになります。
はるか
誠実やな。
篠原
もちろん全ての意見に対してフィードバックするっていうのは
ちゃんと見てもらえるようにするとかいう観点もありますし、
全部は難しいところではあるんですけど、
しっかりとそこはちゃんとわたしたちの方で省庁さん側に届けて
しっかりとそれで反映を検討してもらって
省庁側でそのフィードバック資料をもとにちゃんとこどもたちと対話してもらうということが大事なんじゃないかなというふうに思ってます。
こどもの意見の重要性
ひとし
篠原さんの権限としては、もうほんとこの『こども若者★いけんぷらす』の設計とか
どう広めていくかとかって全てをけっこう引っ張ってるって感じですか?
篠原
全てというと、なんか。
そうですって言ったほうがいいんですか?
あ、そ、そうです。
ひとし
指示が。
はるか
理想の状態みたいなのあったりするんですか?
例えば海外のこの国の事例がすごくいいなとか。
篠原
理想の状態ですか。
はるか
増えていったらいいのか。
それとも、こういう仕組みができたらいい、とか。
例えばなんか北欧の方では実際に法律を作るのに
場に立ち会ったりとかする話も出たりとかあるじゃないですか。
そういったのができていくのか。
どんな状態にこれからなっていくのかなっていうのが気になりますね。
篠原
そうですね。
こどもに関することはこどもが一番わかるっていう考え方のもと
こどもに関する政策に取り組むときには
国でももちろんそうやって意見を聞いていくっていう
それが普通になっていくってことが一番なんじゃないかなというふうに思っています。
で、国だけじゃなくて、
先ほどいった『こども基本法』のこどもの意見を聞かなきゃいけないっていう規定は
自治体にもかかっているので、
そこは自治体さんの方でもしっかりとこどもの意見を聞いて
それが全国の自治体でやられることによって
全国のこども若者がそうやって意見を聞かれているっていう
なにかしらこう、自分たちが意見が聞かれているっていう状態になっていくってことが
必要なんじゃないかなと思いますね。
ひとし
壮大な。
はるか
壮大ですね。
篠原
そうですね。
ちゃんとそこは国として、やっぱり自治体さんでも
ちゃんと意見を聞いてもらえるようにサポートはしていく必要があるかなというふうに思っています。
ひとし
ここからじゃあ広めていくとか、
まぁ、広めていくじゃなくてもいいのか。
全国で吸い上げられる状態にしようと思ったときに
いま直近で困っていることとか課題に感じていることって、どんなことがありますか?
篠原
困っていること。課題に感じていること。
うーん。
『こども若者★いけんぷらす』という仕組みに限って課題を話すと、
いま登録してくれているこどもたちは4000人いるんですけど
やっぱり都市圏に偏ってしまっているっていうのは
大きな課題かなという。
もちろん情報がやっぱり人と人でつながっていくときに
たぶん都市圏のこどもたちの方がその情報に接しやすいというところは
友達も一クラスの人数が多かったりとかして。
わたしたちとしては国の政策にはなりますので
ちゃんとその全国のこども若者にこの事業を知ってもらって
登録をして意見を言える環境を作っていくっていうことが
大事かなというふうに思ってます。
今までいろんな広報政策っていうのは打ってはきています。
例えば全国の駅にポスター貼っていただいたりとか
あとSNSとかで広告を打ってみたりとか
いろんな政策をやってきているんですけど
成果としてはやっぱりまだ4000人というところで
留まっているところがあるので、
いろんな手段を使いながらですね
今後ともその認知度の向上とか
登録者の増加っていうところがやっていく必要があるかな
というふうに思います。
教育現場との連携
ひとし
お子さんが、こどもが自分で登録するっていう流れなんですか?
リスナーさんが親御さんも多いんで。
どんな流れですか?
親御さんがこう、進めるみたいなパターンもあるんですか?
篠原
そうですね。
親御さん経由で登録いただくっていうことはあるかな
というふうに思っています。
わたしたちとして大事にしているのは
「こどもが意見を言いたいか」っていうことが
一番大事かなというふうに思っています。
もし子さんに登録させたいなっていうふうに思った時には
お子さんにですね「登録しなよ」って声をかけるともに
こどもが意見を伝えたいなっていうふうに
思うような呼びかけをしていただけると
大変ありがたいなというふうに思っています。
登録する時にはこども家庭庁のホームページ、
「こども家庭庁 こども若者★いけんぷらす」というふうに
検索いただければ新規登録画面出てきますので、
そこに必要事項を入力していただいて
登録いただければ簡単に登録できますので
そこをお願いしたいなと思っています。
はるか
素朴な疑問なんですけど、
自分の意見を持つとか
自分の意見を主権者意識を持ってやっていくとかっていうのは
選挙率を今後上げていくためとか
すごく重要だと思うんですよね。
大人がいま、投票率も低い中で
こどもの頃から主権者意識を持てるような
教育が重要だって言われてるじゃないですか。
それをこども家庭庁さんと
学校現場がコラボしてやっていくと
すごくいいのかなと思ったんですけど、
そういった学校現場とか教育現場とかの
コラボはあったりするんですか?
篠原
そうですね。
学校との連携というところでいうと
例えばテーマによってではあるんですけど、
この間、『文科省』さんの『学習指導要領』って皆さんご存知ですか?
その改定が10年に一度行われていて、
いまその改定の時期で議論が行われているんですけど
その改定にあたってこどもたちの意見を聞こうというところで
『こども若者★いけんぷらす』を活用して意見を聞いたということがありました。
その時に学校経由で
しっかりと文科省さんと協力して周知して
「こういう機会があるよ」というところで
学校さんに周知をして、
合わせて特別支援学校とか
あとは学びの多様化学校とかにも
わたしたちの方で出向いて意見を聞くという取り組みがあったので、
そういうかたちでしっかりとこどもたちに
文科省さんとも連携しながら
意見を聞くという取り組みをやっているという感じになるかなと思います。
はるか
それ重要ですよね。
学びの主体者はこどもであるはずなのに、
全て学びの方針を大人だけが決めているというのは
なかなか難しい部分とか課題がある中で、
こどもの意見も聞きながら
学習指導要領を作成していくというのは
すごい良い取り組みですよね。
篠原
わたしたちとしても、文科省さんがそう言っていただいて
大変ありがたかったかなというふうに思っています。
はるか
一方、意見を述べる力というか、
例えばゲームをしたいというのではなくて
なんでゲームが効果的なのかとか
根拠をもとに意見を述べる力とか、
そういう力を育成する部分も重要なのかなと思うんですけど、
その辺は育ってきている感じがあるのかとか
そういう手立てがあったりするのかというのはどうですか?
篠原
そうですね。
こども家庭庁ができることとしては
地域とかいろんなところで意見を伝える場というのが
あることが望ましいかなというふうに思っています。
もちろん『こども若者★いけんぷらす』とかで
わたしたちのほうで情報を発信して
こどもたちの意見を聞くことって大切なんだなとか
こども家庭庁がこどもたちの意見を聞いて
反映もしようとしているんだなというところで
こども家庭庁がそういう姿を見せていくことによって
社会的な機運の高まりというところを
促進していきたいかなというふうには思っています。
ひとし
素朴な疑問いいですか?
篠原さんがこのプロジェクトをやっていて
一番燃えるポイントってどこですか?
篠原
燃える!
ひとし
やっぱ年齢、近いんで。
はるか
モチベーションとか
何が突き動かしているのかというのを知りたいですね。
ひとし
ここからどういうふうに将来考えているのかとか
ちょっと個人の話。
篠原
そんな個人の話するんですか?
はるか
めっちゃ聞きたいですね。
ひとし
なかなか聞く機会ないですからね、
27歳でこども家庭庁で働いている。
篠原
どうですかね。
何も考えずに話し出していいですか?
はるか
もちろんもちろん。
そういうの最高です。
篠原
わたしもともと別の公文書管理とかやってたので
全然全然こどもの意見とかいうところには
正直、無縁だというところがあって、
こども家庭庁に来て
こういう取り組みに携わらせていただいて
意見を聞くって手間ではあるんですね、正直。
こうやってこどもの意見を聞くっていうのって
省庁側もいろんな準備しなきゃいけなくて。
ただそこに手間をかけたからこそ
得られるものっていうのは
非常に大きいかなというふうには
いろいろやってきて感じているところです。
ちゃんとこうやって
わたしたちの方で「意見を聞きたいんだ」っていう姿勢を
そうやって手間をかけてやっていくことで、
こどもたちもそれに応えれくれるかな
っていうふうには思っているので、
大人も頑張って
それにこどもが応えてくれることを期待して
意見を言ってもらうと。
それをちゃんと繰り返すということで
大人とこどもっていうところが
ちゃんと信頼関係っていうのが
できてくるんじゃないかなっていうふうには
思っています。
はるか
大事。
ひとし
すごい。なんでそこに燃えるんですか?
深掘りすぎ?
こどもたちの意見の重要性
はるか
いけいけ‼
篠原
なんでそこに燃える…やっぱり
意見を言ってくれているこどもたちって
なんかいろんな子がいるんですけど、
やっぱり最後楽しかったって言って
帰ってくれるんですよね。
意見を言うことが楽しいって。
はるか
めっちゃいい。
篠原
わたしは意見を言うことが楽しいって
思ったことなかったんですけど、
そう言えるって素晴らしいなと。
はるか
素晴らしい。
すごいことしてるな、それ。
篠原
というところで
いろいろ苦労はありますけど、
そうやって意見を言うことが楽しいっていうにふうに
思える環境を作れているっていうところは
非常に燃える。
燃えるというか。
はるか
そこやね。
どう政策に反映するかっていうのも
もちろん大事だけど、
こどもが「自分の意見を言えて楽しい」っていう
こんな素敵な教育ないなって
思ったし。
ひとし
教育になってるんだこれ。施策というより、教育やね。
はるか
教育にもなってるし
そういう生き方はね
この国への関わり方も変わってくるだろうね、
と思って。
ひとし
言える範囲で、今後はどういうふうな
キャリアを。
社会全体のウェルビング
はるか
個人的な。
個人的なもう
人に興味がわいてる状態がいま。
篠原
どういうキャリアを
歩んでいくのか分からないですけど。
そうですね。
でも何かしらやっぱり
ここで得たことっていうのは
今後のキャリアに
活かしていけるかなとは思っていて、
もちろんそうやってこの事業自体
ほぼゼロから始めているので
その立ち上げにも関わりましたし、
そうやって新たな気づきっていうのも
得られたかなというふうに思うので、
何かこうなっていきたい
っていうところだとちょっと難しいところではあるんですけど、
そうやって何もないところから
苦しい中で生み出していって
そこに新たな価値とかを付与
できるような仕事
っていうのはどんどんやっていきたいかなと
思っていますけどね。
すいません、なんかざっくりした話で。
そうなりたい、みたいな。
ひとし
もともと内閣府とかって
お国の仕事って固いイメージあるじゃないですか。
から、いま
ちょっとスタートアップというか
ゼロイチ事業作ったり立ち上げみたいな
ぜんぜん使う筋肉、違うような感じ
なんですけど
ゼロイチの方もやっぱ楽しいなって感じなんですか?
篠原
楽しいですね。
何もないので、
自分が今までの経験とか
いろんな人の意見も聞いて
これを自分でどうしていきたいのかっていうところを
ちゃんとこう意見として伝えれば、
それがちゃんと政策に
しっかりとしたものだったら政策にちゃんと反映されていきますし、
そういう意味では
ゼロから作り上げるっていうところで
自分の色を出せるっていうのは
ひとつ、楽しさではあったかなと思います。
ひとし
やっぱ意見、
言えるようになってるんですね、篠原さん。
はるか
やっぱ楽しいですか、意見言うの。
篠原
まあ・・えぇ・・
意見を言う、楽しい。
はるか
無理やり引き出しちゃった。
ひとし
おもしろ。
ちょっと人に興味が湧きすぎた。
はるか
ちょっとめっちゃ1個、
聞きたいのが、その
こどもが主体であるじゃないですか。
こどもが主体で
こどもの意見を聞くことが
社会全体の
ウェルビーイングに繋がっていってるのか、
それともこどもの意見を聞くことで
こどものウェルビーイングが高まっていくのかっていうのは
どう考えます?
篠原
どうなんですかね。
はるか
僕は
こどもの意見を
聞いていくことが
結果的に社会全体の
ウェルビーイングになっていくのかなって
思っているんですよね。
篠原
わたしもそう思いますし
そうであってほしいですね。
こどもたちの意見を聞くことが
こどもたちに完結するんじゃなくて、
それがやっぱり
こどもたちが思っていることって
実は大人が同じことを思っていたりとか
っていうとこあると思うんで、
こどもたちの声を聞くことで
見えてこないものがちょっと顕在化してきたり
っていうのはあると思うので、
別にそれがこどもたちに
閉じるというよりは
社会全体でこどもたちの意見が共有されることで
より良い社会になっていくんじゃないかな
とも、それも思いますね。
はるか
OECDでもさ
こどもとか福祉に対して
どれだけ予算使えているかっていうのが
社会全体の幸福度に関連している
っていうのがあったりするみたいで、
それをこども家庭庁さんはいま、全力でやっている。
しかもそれって見えにくいですよね、
その効果検証は。
だけどある種の批判みたいなのも
多い中でやっているのかなっていうのを
いま感じたね。
ひとし
じゃあ締めだけ正式名称を呼んで。
では3プロジェクト目の
『こども若者★いけんぷらす』の
『篠原諒』さんでした。
篠原
ありがとうございました。
24:12

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