-
-
はるか
逆に存在価値っていうのが一方であるということなんよね。
それはどういうことかっていうと、
もうなんかできるできんとか置いといて、
その人存在そのものに価値あるよねっていうのがまず存在価値なんよね。
これで大事なのがね、機能価値と存在価値は別物で、
なんかね、学校とか会社で評価が低かったりできない自分を感じた時に、
自分は存在価値ないんじゃないかって、
ここが影響し合うみたいなんよね、人って。
ひとし
なるよ。
はるか
なるよね。なるよ。
ひとし
もう何回もなってきたよ、俺は。
はるか
何回もなるよね。
ひとし
この考えは大事。
ありますよ。
はるか
あるけど、アドラーさんが言うにはこれは全く別物なんだと。
機能価値、能力が低かろうが、勉強ができなかろうが、
あなたの存在価値には1ミリも影響しないんだよってことを言ってる。
ひとし
はい、もうここで終わっても俺は嬉しい回でした。
はるか
ちょっと待って、ちょっと待って。
ここで終わったらちょっとなんかこうエモい感じの話だけになっちゃうんだけど、
でもね、これってそう言われてもって思うやん。
多分ひとしはね、いろんなのが繋がって今すごい理解が深まってると思う。
ひとし
そうか、そうか、ごめん。進んじゃってたから、そうね。
はるか
だけどさ、存在価値ってなんだっけっていうのは実感を持って理解できんといけないなと思ってて。
ひとし
確かにそうやね。
はるか
そうそう。
なんで役に立たなくても自分存在価値あるってどういうことなのって思うと思う。
役に立たないといけないんじゃないって思うと思うんだけど、
例えばで考えてほしいのは、
友達とかに役に立ってほしいって思ってるかなっていう。
役に立ってほしいから遊ぶのかなとか。
この人に何かメリットを感じて友達になってるのかなっていうのを一回立ち止まって考えてみてほしくて。
友達と過ごすときに「この人のこのメリットを享受しようかな」とか、
この人はこういう役に立つから遊ぼうとかってあんまり思わんくない?
ひとし
特に学生の時とかは全くないよね。
はるか
そうそうそうそう。
ただいっしょにいるだけで楽しくて、
ただいっしょに過ごせればいいだけの存在やん
やけん、やっぱり何かできるとかできないっていうのは置いといて、
誰かにとって自分の存在っていうのは価値がある。
これが存在価値なんじゃないかなっていうふうに思っていて。
やっぱり家族とかなおさらそうやん。
このお母さん見てよね、落ちてる落ちてるって言うけど、
ちょっと心配でさ、何があっても見捨てないでおこうっていうような気持ちが伝わってくるやん。
だから家族っていう存在も何か役に立つからあなた価値あるんだよっていうよりは、
存在自体に価値があるってことがここからわかってくるかなっていうふうに思っていて。
ひとしは存在価値を感じる時とかってある?
はるか
うんうん。なんかほんと偏差値でさ、
当てはまるところに行ってたよね。
ひとし
ね。
はるか
盲目的に一番上を目指そうみたいな感じだったもんね。
ひとし
そう。で、そうじゃなくて、
自分で世間一般で言われている正解じゃないところに、
自分で意思決定する経験を中3でやれるんだって思ったら、
めちゃくちゃ将来が楽しみと思う。
はるか
いや、ほんと大人。
間違いなく俺たちが15歳の時よりは自立してると思う。
ひとし
思う。ほんとに思う。
はるか
自分で立とうとしてると思う。
ひとし
うん。
はるか
で、なんかグッときたのは、
えっとね、通信制高校に行くことで自由な時間ができて、
将来ハンドメイドルアーの店をやりたいって言ってる。
で、釣りをして経験を積むとかアルバイトをするとかっていう、
なんかこんだけしたいことを持ってて。
ひとし
目的を明確やもんね。
はるか
ね。で、経営は本を読んだりするとか。
なんかネットで売るところから始めるとかさ。
ひとし
うん。すごい。すごい。
はるか
確かに大人にとって考えが甘いと思う部分はあるかもしれないけど、
なんか本当にこの子なりに考え出した意思があるっていうこと自体が尊いなっていう風に。
やっぱ外側から見たら思うよね。
ひとし
うん。でも確かに今のハンドメイドルアーの店をやりたいっていうのが、
盲目的にそう思っちゃってるって見える気持ちもすごいわかるのよね。
はるか
わかるね。言いたくなる。
ひとし
そう。で、将来心配っていう感覚も確かにわかるのよ。
はるか
わかる。
ひとし
俺とかはるかはけっこう今、自由にやってるけん。
はるか
はい。させていただいております。
ひとし
この子どもの気持ちもわかるし、いやでも大変なことも多いやろうから、
大多数の人が行く安全な道を行ってほしいなって気持ちも本当にわかるんだよね。
はるか
わかるんだよね。
ひとし
ねえ。
はるか
ただそこでですよ。
ひとし
はい。
はるか
ここで伝えたいのは、その機能の方ね、こうした方がいいとかっていうのに目を向けるとそっちが下がっちゃう。
ひとし
下がっちゃう。
はるか
やる気を失っちゃう。
ひとし
うん。
はるか
だけど、いいやんって、その存在自体を認める言葉がけをして、認める声かけをすると、そこの視野が俺は広がると思ってるんよ。
ひとし
ああ。
はるか
頑張ってること自体に肯定をしたりとか、意思決定をしてること自体に肯定をしていくと、どんどんどんどんさ、自分の中でやる気が湧いてくるわけやん。
やる気が湧いてくると、いろんな選択肢を調べたりとか、いろんな人に話を聞いたりとかするっていうモチベーションが生まれるから、
やっぱり順番としては、今できてるところを認めるっていうところと、そもそも本当にいてくれるだけでありがたい存在なんだってことが伝わるってことが重要なんじゃないかなっていうふうに思ってるんよね。
ひとし
そうね。
はるか
でさ、もう1個言いたいのが、やっぱり親御さん1人で抱え込もうとしてるんだと思うよ、これって。
結構責任をね、大きく抱え込んじゃってる状態だと思うよね。
だけど、やっぱり学校の先生たちもたくさんその子にとって機能価値を上げようとするようなモチベーション、上げようとするようなことはきっと言っていて、
はるか
学校でもいろんな知識とかに出会ったりとか、友達に出会ったりした上での決定だから、それを親御さんだけでどうにかできるものでもないし、親御さんの責任でそうなったわけじゃないから、
なんかそこは家族のできる役割としては存在価値を認めていくっていうのが一番大きくていいんじゃないかなとは思っているね。
ひとし
なるほどなるほど。
はるか
まあで最後にか、とはいえという話ね。
ひとし
あ、とはいえがやっぱりありますのでね。
はるか
ちょっとこれ聞いてください絶対に。皆さんこれずっと言いたかった。
ひとし
はいはい。あ、こっから。
はるか
ずっと言いたかったことがありました。今言うべきタイミングだと思って言わせてください。
ひとし
うん。
はるか
えっと僕はけっこう理想的なことを言っていると思います。自分でも自覚しています。
ひとし
うん。
はるか
で、存在価値を認めようよとかっていうのはある種の一つ理想のようなことでできたらいいよなっていうことで。
ひとし
うん。
はるか
僕もそれをずっと気をつけてやっているんですよね。
ひとし
うん。
はるか
で、気をつけてやっているんですけどできないときがあるんですよ。
ひとし
うん。
はるか
で、こういう理想的な考えに出会ったあとがすごく重要で。
ひとし
うん。
はるか
理想的な考え方に出会ったあとそれができなかったときに絶対に自分を責めないでほしいということ。
ひとし
うん。
はるか
これなんでかっていうと自分を責めたら結局落ち込んじゃってできなくなるよまた次が。
ひとし
うんうんうん。
はるか
だからあのいつもできている人なんて俺はいないと思っていて。
ひとし
うん。
はるか
俺もその機能価値の方に寄っちゃって否定的な言葉を投げかけることだってあると思うよこれからも今までもね。
ひとし
うん。
はるか
だからそのときに大切にしたいのが人間だからできないときもあるよねっていうご自身のことも認めてほしいっていうこと。
ひとし
なるほど。
はるか
うん。
ひとし
そうね。
はるか
そうでこれはすごく重要でアドラー心理学でも言ってるんだけど自己一致がすごく重要って言ってて。
ひとし
へえ、自己一致
はるか
あの理想の自分こうしなきゃいけないんだよねって。
ひとし
うん。
はるか
ああ子どもの存在愛せなきゃいけないんだよねっていうのと自分の中に
とはいえ、なんか「おい、頑張れよ」みたいな自分っておると思うよ。
ひとし
うん。
はるか
で、この「おい、頑張れよ」っていう自分をあまりにも否定しすぎて、あー、ダメだ私、また「おい、頑張れよ」と思ってるとか。
ひとし
ああ、子どもに対してってことか。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
ああ。
はるか
子どもに対して「頑張れよ」っていう自分を「うわ、自分のこの感情ってダメなんじゃないかな」とかっていう思う状態はすごく精神的に良くない状態なんだって。
ひとし
うん。
はるか
だからそういう感情も生まれるよ。
ひとし
うん。
はるか
人間やけん。
ひとし
そうよね。
はるか
生まれるよって生まれながら。
ひとし
生まれながらよね。
はるか
生まれながら、でも、あ、それに自分に気づいて、ただ見つめる「あ、生まれてるな」
ひとし
うん。
はるか
で、そのときにそれを口に出すんじゃなくて一回受け止めて。
ひとし
うん。
はるか
で、そして存在価値っていうのに照らし合わせてもう一回考え直すとかっていうふうにすればいいだけで。