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正しい関係は誰が決める?『汝、星のごとく』で考える恋と生き方【番外編】
2026-10-25 19:12

正しい関係は誰が決める?『汝、星のごとく』で考える恋と生き方【番外編】

9月のポッドキャスト読書会では、レイさんと小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』を読みました。AI失業やVRが描かれる「今」の物語を入り口に、自分らしさはどこに宿るのか、現実と仮想世界で人が求めるものは変わるのかを考えます。

VRに没入する主人公が、仮想世界でも役割や承認、向上を求めて働き続ける姿/現実逃避のはずの場所にも競争や資本主義の癖が持ち込まれる怖さ/仕事や役割を失ったとき、自分を支えるものは何か/編み物、ダーニング、料理、紙の本など、身体を使う行為がもたらす「生きている実感」/ポッドキャストで役割以外の自分を語ること/映像よりも自由に人間の闇を描ける文学の力/選考委員の講評から見えた作品の疾走感と読みづらさ/AIが書いた作品をどう評価するのか/自分の経験や思考を学んだAIに、どこまで判断や表現を委ねられるのか

読み切れなかった正直な感想も含めて、作品から広がった問いを二人で語りました。

🎙️ お相手

【 レイ 】
ある企業で、言葉を使って会社のことを表現するコピーライター。社内のモヤモヤを言語化し、上層部や顧客へ届く言葉に書き分けるプロフェッショナル。本屋さんでの「ザッピング」と偶然の出会いをこよなく愛し、劇場で浴びる生身のエネルギーを人生の句読点として大切にしている。

🔍参考

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💄 制作:rapio works

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サマリー

えまがポッドキャスト読書会で、凪良ゆうの『汝、星のごとく』を取り上げます。瀬戸内の島で出会った暁海と櫂の17歳から32歳までの恋愛と成長を振り返り、自立したい気持ちと誰かに頼りたい気持ちの葛藤を自身のパートナーとの関係にも重ねます。特に、名前のついた関係や世間の正しさだけでは測れない人間関係について、誰が正しさを決めるのか、自分で選ぶ責任とは何かを考えます。映画版の美しい映像を評価しつつ、人物同士の関係の厚みや物語の回収は原作小説の方が深いと語ります。

『汝、星のごとく』のあらすじ
素顔会議、こんばんは、えまです。 今夜は番外編、ポッドキャスト読書会
大丈夫じゃなくて大丈夫というポッドキャスト番組やられているしおりさんが主催されているポッドキャスト読書会に参加していきたいと思います。
いつもポッドキャスト読書会一緒に参加してくださっているレイさんがですね、今月は実はちょっとお気が押されたっていうことで大事をとって
来月からの方がゆったりと安心して参加いただけるってことだったので、今月は一人で参加していきたいなと思います。よろしくお願いします。
10月度のテーマはですね、10月度のテーマは原作本を読もうということで、アニメとか映画とか舞台とか
いろんな作品が原作の本をもとに世の中にいろいろあると思うんですけど、こういった原作本を読んで原作だからこその魅力とか、あとはまあ映像化されているものや舞台化されているものとの違いだったり、自分が印
象に残ったシーンなどをぜひ話してくださいということでしたので、
私は何時星のごとく作品を選びました。
ちょうど本を知り合いに譲っていただいたのと、映画も10月の9日から公開されているということで、すごくタイミングがいいなって思ってこれをにしました。
ポッドキャスト読書会6月のテーマが本屋大賞受賞作品を読んで、その感想を投稿しようっていうものだったんですけど、そこでも何かのポッドキャスターさんがお勧めされていて、非常に奥深いストーリーが魅力的だよ
ってご紹介してくださったので、それでも気になってたので、すごくちょうど良かったなと思っております。
非常に有名な作品なのでご説明するまでもないかもしれないんですが、簡単に概略とあらすじをお話しすると、何時星のごとくは2023年に本屋大賞受賞をしている作品です。
ギラユーさんが描かれていて、瀬戸内の美しい島が舞台になっていて、そこで出会う10代の高校生の男女の恋愛模様、そしてその後15年間の成長を追っていく、そしてそこに人間ドラマがあるというような概要になって
います。
瀬戸内の島で、あきみちゃんとかいくんっていう2人の主人公が出会うんですけど、あきみちゃんの方のご家庭もご両親の仲がちょっと良くなかったりとか、あとかいくんのお母さんも恋愛体質で彼氏が結構変わっちゃうん
だけど、毎回振られちゃって泣いちゃってみたいな、
あまり息子、息子息子っていうよりは男の人に言っちゃうようなところがあって、お互いちょっとそういった面がしんどいよねって、まあ思春期でそれに自分の進路も決めていかなきゃいけないような時期で、お互いの痛み
がわかるということで息統合し始めるという感じです。
あきみちゃんは刺繍に興味があって、作品作りとかしてみたいななんて興味があって、かいくんは漫画のストーリーを書く方の才能に恵まれて、そういった自分たちの好きなことで、そういった難しい境遇の中でも自立した
良い大人になっていこうね、同志だよねっていうことでも惹かれ合っていくような2人です。
ただ、自分たちのそういった好きなこととかやりたいこと、自立に向かっていくにつれて、だんだんとこう物理的な距離も精神的な距離もどんどんと離れていってしまうっていうような、ちょっと悲しい展開になって
いきます。
その中でも、お互いしか癒せない傷だったり、お互いしか触れられないところっていうのがあって、求め合うんだけどどうしてもすれ違ってしまう2人の様子がすごく切なく描かれています。
ただ、最後の最後でお互いの心の本当のところを理解し合っていくという、17歳で出会ったところから32歳までの男女の恋愛模様、そしてそれを取り巻く他の人たちの人間模様を描いたドラマになっております。
自立と支え合いをめぐる葛藤
はい、私が印象に残った描写とかシーンっていうのがいくつかあるんですけど、私が特に自分の体験とともに、これしんどいだろうなって思ったシーンがあって、自立したいんだけどお互い一緒にもいたいっていう男女の長
いことを描かれてるんですけど、
男性は多分、かいくんは漫画が早めに成功するので、お金はぶりが良くなって、他の女の子とも遊ぶような描写があったり、すごくお酒に溺れてしまうみたいな、でも仕事が楽しくって、ついついあきみちゃんのことをおろ
そかにしてしまうんだけど、
でもそれも全部、本当はあきみちゃんと穏やかに笑い合う時間を守りたいための頑張りの一環みたいな風になって、彼女を経済的にも守りたい、抱えて、抱え込んでしまいたいみたいな願望とか、あとは男性的にこう背負
わされているものみたいなものも感じました。
一方のあきみちゃんは、自分のお母さんがちょっと病気がちっていうこともあって、東京にいるかいくんに会いたい、そして本当はそういったお母さんの事情とか、あとは自分の仕事、瀬戸内の島ってちょっと閉鎖的なロ
ーカルな感じの会社なので、
なかなか自分が思ったように仕事ができなくてとか、男性の方がお給料が何故か高くて、自分はずっとアシスタント職みたいな感じで、みたいな早かがゆさもあって、あとは生活の苦しさとか、そういったものを全部ひっく
るめて、もうかいくんに頼ってしまいたいみたいな、
本当は自立をしたいんだけど、でも頼ってしまえたら、バカになれたら楽なのにって思う自分がいて、なんかそれってすごくステレオタイプというか、男性がこう抱え込んで、女性がそれを頼ってみたいなものってすごく
分かりやすくって、
なんかそれが一般的には幸せっていうか、そうすればいいじゃん、そうあればいいじゃんみたいに言われやすい現象なんだと思うんですけど、でもかいくんも実はその抱え込んであきみちゃんを幸せに楽にしてあげたい
っていう気持ちと同時に、
彼女が自立心を持って、気真面目で誰かに寄りかかろうとしないところとか、自立心があるところとかにも実はすごく惹かれていて、あきみちゃん自身も寄りかかりたいって思いがありながら、でも島を出るんだったら自分
の力で本当は出たい、対等にかいくんと渡り合えるような人物でありたいって思っていて、
なんだろう、男女ってこうあるべきですよねっていうものとは違った、頼りたいし頼られたいんだけど、どこか頼られないことに対して尊敬も生まれたり、自分も頼りたくないって思っていたり、この葛藤ってすごく大切な
人だからこそ思うことのような気がして、
あきみちゃんって実はこの後にかいくんではなくて別の男性と入籍をすることになるんですけど、その男性に対しては恋愛感情っていうよりは、お互いうまく生きる、この世間をうまく生きるパートナーとして入籍をする
んだけど、
なんか本当に心底、大事なんだけど、その大事の強度がたぶんかいくんの方が上で、本当に一番大事、本当にこの人だけはっていう人に対しては、どうしてもそういうふうにこじらせてしまうというか、そういう感覚は
すごくわかるなというか、
私、パートナーとすっごい長いんですけど、この間2人で喋ってびっくりしたのが、もう丸12年一緒にいることになるねなんて話をしたんですけど、なんか私たちが一緒にいる中でもそういうことってあったなって思
って、なんか私は結構仕事をしたくて、自立したくて、彼は結構のびのびしたいタイプで、
そうあってほしい、そのありのままの彼のまま、機嫌よくいてほしいって普通に思うんですけど、でも実際自分が社会に出て戦ってみると、なんかそれだけでは済まないというか、なんか男性的な強さとか守ってほしいって
実際思ってしまったり、
でもそれって本来私が求めていた、自分が自立してかっこよく女性として社会的に活躍しているってことじゃないよなとか、彼も彼で多分全然弱さは見せないんだけど、多分会社の中で強いられてることと、私に
ちょっとだけ頼られてることっていうことに、気持ちよさもあり、辛さもありみたいな、
なんかそのバランスをなんかお互い取ってきた、なんか社会の男性ってこうあるべき、女性ってこうあるべきみたいなものにお互いがお互いでこう頑張ってきたなって、こうあきみちゃんとかいくんの姿を見ながら、自分
のこともすごく思ったなというところでした。
なんかちょっとまとまりがないんですけど、そういう葛藤も感じられて、なんか恋愛したことある人、まああとはその働いているとか社会にも生まれている人だったら誰でもなんか共感するところがあるんじゃないかなって
思いました。
正しい関係は誰が決めるのか
あともう一つすごく印象に残ったところは、正しい関係、正しい人間関係って何だろうなっていうことをなんかすごく考えさせられるところがあって、あのさっき言ったそのあきみちゃんって結局別の人と結婚するんだ
けど、その人ってすごく恩師みたいな方で、
最後かいくん、ちょっとネタバレになっちゃうんですけど、あのかいくんがちょっと病気になって、結局あきみちゃんもういてもたってもいられなくって、そのかいくんが病気になってはどうしようって思っちゃったことを
旦那さんに相談したんですね。
そしたら旦那さんすごく心よく行ってらっしゃいって送り出してくれて、であきみちゃんはそれにすごく戸惑うんですね。つまりはその旦那さんとはその夫婦っていう関係に名前がついてるから、旗から見たらその旦那を
放り出して元彼に会いに行くなんてねおかしいじゃないですか。
でもその先生は僕たちはご助解的な意味で一緒にいるわけだから、君が何か心から求めることがあるんだったら、僕は正しさとかは身の継ぎで全力で背中を押そうと思っていましたよって言ってくださるんですね。
この先生がマジでリアルにそんなこと、そんな人存在するのかっていうところはまあちょっと物語だなって思いながらも、でもその先生のセリフの中で、なんだろう、誰と比べておかしいんでしょうってその関係って身勝手
とかって誰が決めるんでしょうって、その誰かが正しいということはなんか他の誰かが証明してくれるんでしょうかって。
なんか子供とか親とか配偶者とか恋人、友人とかその人間関係にはわかりやすい名前がつくことがあって、でもその言葉で表現できる、なんだろう、端的に説明ができる周囲の了解が得やすい関係性だから正しいのか。
なんかそれはもう当人でしかわからないし、結局はその誰かすごく大切な人がそういったわかりやすい名前がついていることが大半だと思うし、それである状態が多分一番生きやすいし心地いいんだとは思いながらも、
でももしその関係性に名前のないことで、周囲から理解が得られそうにないなって思っても、結局最後はその正しさって誰も証明してくれないし責任取ってくれないわけだから、だから自分が選んだらいいなってこのシーン
とかこの映画も見て改めて思ったというか、
で、先生もその正しさなど誰もわからないんです。だからもう君も捨ててしまいなさい、もしくは選びなさいって。だからその私がね、その何のない関係の人にすごく心を動かされてすごく大切になるっていう未来は正直
あんまり思い浮かばないんですけど、
でもそのまあ人間関係だけじゃないですよね。多分自分がこうありたい、こうしたい、この人を大切にしたい、これをなんか周りの人はこううんっていぶかしがあるかもしれないけど、私はこれがいいと思ったことっていう
のはその正しさっていうものを一個なんか捨てたり、
でも捨てるとか選ぶっていうことはその共感が得られないとか、理解、他者の理解が得られないっていうことにこう一点を自分の責任を持つ決意をする覚悟をするっていうことがなんか大事というか流されないことが大事だ
なって思ったとの同時に私は結構流されてきたなってこう思ったり、
あとはその特に人間関係においてはあのこういう名前がついてない関係のことをいぶかしがるのがすごく容易、外の外野の人がいぶかしがるのが容易だからこそなんかすごく大変だなって、だからなんかこの本を読んで私は
私自身がなんかそうなることは想像がつかないんですけど、
誰かのことをなんか外野がこう名前がついてないからといって簡単にこう切り捨てたりいぶかしがったりはなんかしないようにしたいなって思ったっていうのがすごく印象的なシーンでしたね。
この2点がねこの小説の私はすごくあの考えさせられるというか印象に残るというかなんかいろんな人がこうバイブルですっていう理由なのかなって思いました。
映画版と原作小説の違い
映画はですねなんかすごくあのなんだろう映像がすごい綺麗でしたねとにかくあの瀬戸内のそういう海の穏やかな感じとこう渦を巻いて流れが早い感じとそれはこう物語のなんかいろんな人の感情とリンクしてたりとか、
あとまあ人物を描くときにもなんかこう多分俳優さんたちすごいストイックになんかやられたんだろうなって思うのがその病気がちのお母さんとかいろいろ出てくるその信頼に足る登場人物たちのその凛とした姿だったり
とか、
あのなんだろう小説でこうイメージしていたものよりよりわかりやすくあの描かれているしそれ映像がすごく美しかったなって、彩度はなんか低いんですけどなんかすごいあったかい映像が多かったなって感動するなって思
ったんですけど、
でもやっぱりこの小説の内容を2時間と17分に凝縮するのは結構大変というか、もっと小説の方がもっとここはこういう回収のされ方するんだとか、人同士の関係の濃さだったりとかっていうところが小説の方がやっぱり
一段上ではあるので、
物語を楽しみたい方はぜひ本を読んでほしいなって思いました。私基本的にこういうものって作品しか摂取してこなかったんですけど、今回この何時星のごとくを読んで改めてなんかちゃんと原作小説とかそういうもの読
もうって、こんなにこの厚みが違うんだなっていうことはすごく勉強になったし、
私は本がおすすめです。あの映画もすごくおすすめ。時間のない方は映画ぜひ見ていってほしいんです。見に行ってほしいんですけど、私はすごく本が好きだったなと思いました。
ということで、10月のポトキャスト読書会、何時星のごとくを読んでみました。皆さんも秋でね、いろいろお出かけしやすくもなってきましたし、あと夏の暑さも一段落して、今すごくほっとする時期というか、体調崩し
やすい時期でもあるんですけど、
秋のいい風の中でお散歩しながら読書も楽しんだりとかしてみたらいいのではないかなと、私もまだ積読している本がたくさんあって、いつ読むんだろうなと思っているものをこのいい時期に読み切りたいなと思ってお
ります。
それではまた来月もポッドキャスト読書会参加させていただければと思います。来月は元気なれいさんと一緒に収録できたらと思います。それではまた来週。
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