1. 本つまみぐいラジオ
  2. 【8-2】まともな人間なんて幻..
2025-08-20 28:29

【8-2】まともな人間なんて幻想だ。瀬戸内を舞台に生き方を問われる「汝、星のごとく⁠」

今回のテーマは「推したい小説」


【1話目】イケハヤ:⁠⁠⁠百年の孤独


【2話目】しゅうへい:⁠⁠⁠汝、星のごとく⁠


【3話目】幸あれこ:⁠⁠⁠世界でいちばん透きとおった物語⁠⁠⁠


【4話目】3人で楽屋トーク:3冊のつまみぐいからそれぞれが思ったこと、コメントの紹介など


━━━━━━━━━━━━━━━━


本つまラジオは、オーディオでも動画でも好きなスタイルで視聴可能。

通勤や戸外でのながら聞きには「無料ダウンロード機能」がおすすめ。

オーディオもビデオも、ギガ消費なしで外でゆったり楽しめます。


━━━━━━━━━━━━━━━━


「本つまみぐいラジオ」とは?

読書好き3人が集まって、カフェで雑談しているようなゆるいラジオ番組。


━━━━━━━━━━━━━━━━


【こんな方にオススメ】

・忙しくてなかなか本を読む時間がない

・面白い本をサクッと知りたい

・幅広いテーマの書籍と出会いたい


━━━━━━━━━━━━━━━━


【本好き3人の紹介】


・幸あれこ(司会)

こどもの頃から本が大好き。

熱を出して寝込んでいても、枕元に本を持ってきて読んでしまう努力家タイプの読書家。

ただ、読んだ本の内容はすぐ忘れる。

元フリーアナウンサーで、人気ラジオ番組のパーソナリティ経験もあり。

斜め右下からの誰も予想できないコメントを繰り出す。

極度の方向音痴で、「ほくろがある方が東」と覚えてなんとか生きている。


幸あれこのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/sachiareco⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

幸あれこのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠心をほぐすラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


━━━━━━━━━━━━━━━━


・イケダハヤト(イケハヤ)

標高500mの高知の限界集落に生息するイケボ。

無類の本好きで、自身の書籍「まだ東京で消耗してるの?(幻冬舎新書)」、「武器としての書く技術(KADOKAWA)」など10冊以上出版。

ビジネス系インフルエンサーでもあり、YouTube、Xなど含めたフォロワー数は80万人を超える。

2014年に東京から高知に移住すると、ヤフーニュースで炎上。

東京で消耗はしてないが、高知の山奥で花粉症で消耗中。

音楽はマーラー、エスニック料理はビリヤニ好き。


イケハヤのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/IHayato⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

イケハヤのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠イケハヤラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


━━━━━━━━━━━━━━━━


・しゅうへい(多重債務)

本よりも「本を読んでいる自分が好き」。怠け者の読書家。

インスタライブ中の「オススメ本教えてください」というコメントに、「この本すごくいいですよ」とまだ読んでない本を紹介したことがある。

この番組の収録スタジオでもある「LLACハウス」を2024年10月に瀬戸内の島に建設。

建設費8,000万円のうち6,000万円は銀行借入。

2022年に自身初の書籍となる「お金の不安ゼロ化メソッド(KADOKAWA)」を出版。

日々返済に追われ、「お金の不安しかない」と心境を吐露する。


しゅうへいのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/shupeiman⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

しゅうへいのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠1年後の自分を楽にするラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


━━━━━━━━━━━━━━━━


番組の感想、つまみぐいして欲しいテーマなどのリクエストも募集中。

番組のハッシュタグは「#本つま」。

放送にいただいたコメントなどは、「楽屋トーク(4本目)」で紹介しています。

あなたのお便りお待ちしています。


※Amazonアソシエイトに参加 

サマリー

小説「汝、星のごとく」の舞台は瀬戸内海に浮かぶ島です。高校生のあきみと転校生のかいが出会い、15年にわたる恋愛と成長が描かれています。物語には孤独や傷といったテーマが織り交ぜられ、地元の美しい風景が情感豊かに表現されています。ポッドキャストでは、小説のテーマとして、過去の選択や傷を抱えた登場人物の葛藤が描かれています。愛媛や大学選びを通じて、人との出会いや選択の重要性が強調されています。「汝、星のごとく」はしまなみを舞台にした深い人間ドラマを描いており、作者が自身の経験を反映させた物語が展開されます。特に、家族との関係や自分の人生を振り返る瞬間が、多くの読者に共鳴を呼び起こしています。

小説の概要
本つまみぐいラジオ、この番組は、本を読まなくても、本のおいしいところだけを一口サイズで、耳からつまみぐいできちゃうラジオです。
今回のテーマは、お死体小説となってまして、しゅうへい氏の一冊、紹介いただきます。
はい、こちらですね。【汝、星のごとく】ということで、なぎやゆうさんの作品でございます。
2023年本屋大賞を取られたということで、実はもう続編が出てて。
うんうん。
そうそう。一冊目、二冊目。まさか続編が出ると、これネタバレするとオーディオブックで僕は聞きました。
読んでない。
いや、オーディブルで。
耳で読む。
でも、紙の本でも読み進めたいなと思いまして、買いましたけれども。
読み進めたいはしないやつですね。
両方ですね。読み進めたいと思ってますけど。
本当に、たまたまオーディオブックで出てきて、僕全く知らなかったです。地元が舞台、島並が舞台、今治が舞台になっていることを知らずに、
なんとなく聞いてた。オーディオブックって、めっちゃ聞き入るって感じじゃないですか。流してる感じじゃないですか。
出てくる情景の描写。海とか瀬戸内のこと。あれ?これ今治ちゃうんだよ。橋を渡ってみたいな。
街中に行きみたいな。え?これ今治やん。みたいな。
それもあるんだけど、どんどん引き込まれていって。最後読み終わった時に、余韻が残るっていう。
小説ってこんな体験になるんだ。あんまり小説読んでこなかったから、そういう一冊になっております。
言ったらさ、恋愛がテーマではあるわけです。
あれこさんもたぶん読んだと思うんですけど、ただやっぱり恋愛だけじゃなくて、その裏側にある、
人間のその、たとえばさっきの孤独とか、あとは傷だったりとか、何かしらの横厚とか、
その描写みたいなものが本当に繊細で、そういったところをちょっと今日は、推したい小説ということで、
これ映画化されることで、今回広瀬すずさんと横浜流星さん、ダブル主演で、
しかも今、実はあんまり言っちゃいけないけど、ロケがこの島とかこの近辺で行われていてですね。
だからすごく嬉しいなってのはまだあるんですよね。地元が本当にロケになって、映画2026年になって。
そういう意味でも推したいのもあるんですが、つまみをちょっとしていきたいと思います。
登場人物の背景
まずね、ざっくり、ネタバレなしで今日は紹介していくんですが、
ざっくり内容を言うと、モドンあたりの舞台、瀬戸内に浮かぶ美しい島ということで、
これはね、大島説、博多島説、三島説とか、湯気島説とか、いろいろあるんですよ。
この島であれっていう。
なんかね、いろいろどこのかな、でもこの描写ここだよなとか、結構ね、面白いなと思いますね。
この島で生まれ育った高校生の女の子、井上あきみさん。
あきみと、その彼女は父親の不倫が原因で心を病んでしまったお母さんの面倒を見ているというような状況で、
そこに京都から一人の男の子が転校してきて、彼の名前は青の貝。
彼は自由奔放で、お母さんが男性に依存しがちな母親に振り回されていますと。
二人とも要するに何かちょっと抱えているという状況で、それぞれ複雑な家庭環境を背負いながら、
その島で出会ってたまたまで恋に落ち、そこから15年の物語を描くっていうのがこの1冊目というような流れになっていきますね。
ちょっと内容を言ったらあれなので、文学としての面白さというのをね、語っていきたいなと思います。
文学としての面白さ。
文学なんて読んでなかったんだよ。
初文学。
でもね、まあまあ1個目のポイントいきましょう。
まずやっぱり僕本当に何のこれを紹介するって言った時に文学の切り口として紹介をしてるんだけども、
なんかこういう体験が文学的体験なのかなって1個思ったものがあって、
それ何かというと自分がいつも見ている景色をこんな文字で繊細に描けるんだっていうこと。
よく散歩するじゃないですか。
本当に綺麗だとか、僕結構いつも多分海に対して。
そうね、ずっと島で育ってきたはずなのに、いつ見てもわーって本当に心から感動してる少年です。
でもそれやっぱりこうなんだろう、大人になって帰ってきたからより強くなったみたいなのもあるし、
でも子供の頃に見てたあの風景っていうものがやっぱり変わらないものもあったりとか感じ方が変わったりとかもするじゃないですか。
まあいろんなその感じ方があるんだけど。
なんかこんなに言葉として、言葉だけで島並みとか瀬戸内のその美しさを表現できるんだと。
ちょっと1個1個の表現もたくさんあるんで、あれなんですけど。
例えばですけど、その2人、2人のそのあきみとかいが出会って、いろいろまあやっぱ問題も起こっていったりするんですけど、
瀬戸内ってこう穏やかじゃないですか。穏やかでこうなんかもう波もない。
言うたらなんかちょっと湖みたいに思うような。
で、それの、ただその湖のような海なんだけど日が落ちてしまった時にもう漆黒のなんか闇みたいになる瞬間あるよね。
街灯がなくてさ、もう真っ暗で。
で、その真っ暗な海の下には僕らが想像もしないぐらいの深さがあったりとか何かあるかもしれないっていうその物語が進むにつれて、
なんていうのですね、その島の情景と合わせてこう感情移入するというか、
別にそんな海はそういうつもりで存在してるわけじゃないんだけど、
なぜかその自然に対してその2人の物語がこうなんかまあリズムを合わせるってわけじゃないですけど、
なんかそういうものと一緒にこう描いてくれてるんじゃない。
まあ多分それは文学でよくある手法なのかもしれないんだけど、
育った島だし、いつも見てる景色だから余計になんかね、この2人がもういるんじゃないかぐらいの感覚。
どっかの島に住んでるか、この2人みたいなぐらいの感覚になるような。
で、なんかこう、やっぱりその中でこう瀬戸内の怖さも描いてて、
この投げるゆうさん確かに滋賀県出身なんですよ。
多分海がないところですよね。
で、ただ琵琶湖はあるんですよね。
で、なんか投げるゆうさんがたまたま編集者さんが今治出身で訪れたときに、
この景色が綺麗すぎてここを舞台に描きたいみたいな。
なんかそう思われたらしいんですよ。
で、僕ねもう描いてる文章とかその瀬戸内の恐怖症みたいな、住んでんのかなって思うぐらい。
でもそれは多分外から見た人でもあるからこそ描けるような魅力も描いてるのかなっていう風に思うんですよね。
だから1つ目のそのまあ僕の中でのその思ったところで言うと、
なんかそのいつも見ているその海というものをこんなに綺麗に描写ができるのか。
多分読んだ人は多分瀬戸内っていうものを見て来たことない人でも、
来たこともないのにその美しさがと、
そしてある意味その怖さというかものもインストールできてる。
そう中にあるんですよ。
本当にね、なんか何だろう、瀬戸内って穏やかでなんかその辺行っても大丈夫と思うけど、
実はあの流れが早い。
古島海峡って世界、日本3大9町に入ってて、
それこそ子供の頃からもう出たらすぐ流されるから気をつけろ。
瀬戸内ってこんな綺麗でキラキラしてるのに、
全然人を一瞬にして命を奪ってしまう怖い海で、
だからまあ500年前に村上海賊っていうのが活躍してこの辺りをね、
安全に通行させるために国際航路だったんでしてたんですけど、
こんなに綺麗なものが人の命を奪ってしまうみたいなものをちゃんと描き出してくれていて、
ああ、なるほど、こういうふうにその小説家、作家さんは自然を、
僕らが見てるものを描くんだ、そしてその物語に編んでいくというか、
すごいなっていうのが1つ目です。
2つ目なんですけど、それ何かというと、
この2人、あきみとかいですよね、がたまたま島で出会って、
で、それから15年の物語が続いていくんだけども、
そこにはトラウマとか傷の共有があると。
で、なんかこう、もともとあきみはここで生まれた子で、
かいは京都で育ち、母親が男を追っかけて瀬戸内の島まで来たっていう。
この状態で、しかもあきみの女の子の方の母親は父親にフリングされている。
この状態ってさ、今島で考えたらどうです?
もうピューンって噂話が。
もう1秒で。
なんで知ってるのってぐらい回るの早いから。
なんで知ってるんだろうね、あれね。
そんなとこまで話してるんですか?みたいな。
ちゃんとなぎやゆうさんが、その瀬戸内の美しさ、そして小さな島って平和感があるじゃん。
でもそこには娯楽が全くなく、唯一の娯楽がこういう人の噂話、
ゴシップがリアルタイムのエンターテイメントなんだっていう。
もうほんと地元のことよくわかってらっしゃる。
そうしたときに、その親を持った子供っていうのは、
親よりもその噂話によりダメージを受けると思うんですよね。
だって当事者ではない。
だけど噂話を常にされ続けて、不倫してるお母さんの娘とか、
男を追っかけてきた女の息子みたいな感じで見られる。
これはなんか当人よりもすごい重たい何かを持ってますよね。
で、たまたま確かに出会う、この島の高校に通うんですけど、
帰って30人ぐらいしか生徒がいないから、みんなフルネームを覚えてるとか、
そういう描写があって、確かに。
僕もずっと小学1年生から中学校3年生まで、30人一クラスで、
暮らす甲斐がなかったんですよ、まさに。
同じような感じですね。
みんなわかってる。よく家族のこともわかってるし、名前もわかるし。
密ですね。
そう、密なんですよね。
で、そういう中で転校生の甲斐と、地元のあきみが出会うっていうのも、
これは偶然ではない。
なぜかというと、2人ともそういう似たようなトラウマを抱えて、
この中で、恋愛小説かもしれないんですけど、見た目はね。
でも、「ヤングケアラー」っていう問題、これまさに孤独ですよね。
そういったところも描いていて、
そういう普通の家庭に憧れている2人、
もっと親が普通であって、2人ともいて、
ちゃんと家があって、帰ってくる場所があって、
そういうところに憧れているからこそ、
そういうことを言えない、相談できない。
親が離婚してるとか、親が酒すごい飲んでるとかってことが、
言えない状態で、たまたまであって恋に落ちるんですけど、
それはたまたまではなくて、やっぱり同じ傷を持ってたからこそ、
この2人が恋に落ちるしかなかったぐらいの感じを僕は感じたんですよね。
文学的表現の魅力
それは、自分の文学ってそういうことなのかなと思ったのが、
自分の傷もそこで何か確かめてるような感覚になった。
僕もすごい親が離婚してたから、まず運動会で、
僕、親父に引き取られたんですけど、親父が運動会の弁当食べるじゃないですか。
そのときに、みんなキャラ弁とか冷凍食品、ハンバーグとかあるじゃないですか。
なんかかわいいやつ。
うちの親父は食器店が何か昔のとこ行って、
うるしぬりの三段重みたいな弁当を買って、
それで運動会で卵焼き、本当のシンプル卵焼きみたいなものを作って来るんですよ。
親父、白鎌じりで、僕、小学校4、5、6とかですよ。
まあまあ、思春期手前ぐらい。
やっぱ女の子の目も気になる。
だから、もう親父、うわ、来たみたいな。
お前んとお母さん来ないの?とか聞かれたときに、
どう答えていいか分からない。
親父、来て。体育館裏に来て、親父。
誰も見えないところで親父と食べるみたいな。
そういう三寒日にお母さんが来ない。
綺麗なお母さん来てるとかあったら、
登場人物の過去と出会い
自分は別のお母さんがいるけど、本当はもっと綺麗なお母さんがいて、
実は僕のことを遠くから見てるんじゃないかとか、
そういうことを考えながら育ったりとかしてて。
で、それこそさ、ちょっと話しとれるんだけど、
あれ子さんと僕が最初に、あれ子さんと慣れそめじゃないけど、
最初、僕と会ったときにさ、僕は福岡とかに行って、話しましょうみたいな感じでアタックしてたときに、
すごいもう、この人と会うことない。愛媛なんか行くことない。
僕が愛媛にまた来てくださいって言ったときに、
はーいって言いながら、絶対来ねえよって思って。
行かねえよって思って。
100%行かないって思ってた。
思ってた。でも、その後に、なんでつぎあったりとか結婚に至るかっていうと、
実は電話をたまたまLINE通話したときに、
2人のこと結構わりと話したよね。
親のこととかもそうだし、お互いの親が離婚してたりとか、
幼少期の経験、さっきの話じゃないけど、わかるじゃないけど、
それ、まさにこの、あきみとかいが、そこで強く惹かれ合うのも、
そういう傷が、共通の傷とか、普通への強い憧れとか、
そういうのを抱えてたからこそ出会ったっていうところがあって、
選択の重要性
それを読んでいて、オーディオブックで聞いたんですけど、
自分の人生とも照らし合わせるというか、
あれこさんとの出会いも、何がおかしいんですか?
私、文学について語ってるんですか?
もちろん、すごいそうだろうなって思いながら聞いたんですけど、
時々小説初めて読んだ人の感想みたいな。
すごい面白いなと思って。
いいですね。上から見せると好評がありますね。
っていうのがまず2つ目の、
お互い傷を抱えてて、ヤングキャラだっていうようなところ。
確かに重なる部分はあるかもしれない。
で、最後3つ目なんですけど、
もしもこういう選択をしてなかったら、
こうなってたかもしれないシリーズ。
たまに考えません?
この本の中でも読んだと思うけど、
なんでこうすんねんみたいな。
もっと素直にここでなっておけば、
こうなってたかもしれないのにとか。
やっぱり小説の書き方として、
あきみ視点とかい視点がずっと交互に来るんですよね。
そしたら、なんでかいこんなこと言うねんって思うんだけど、
かい視点になったら、
わかるみたいな、そういうことあるよねみたいな。
っていうお互い確かにわかるわかる。
でも、そのわかるわかる1個視点ではわかるんだけど、
2人の視点になったときに交わらないっていうか、
これはさっきの理解できない、されないみたいなものもあって、
それを絶妙な感じで描き出してるんですよね。
2人に聞きたいんですけど、
この1個の選択ずれてたら、
めっちゃ変わってたかもしれないみたいな人生。
そういうの思うことってないですか?
僕で言うと、例えばマルチ商法をあのときやってなかったら、
どうなってたのか。
今の人生にはなってなかった。
ブログとかにもなってなかっただろうし、
雪谷さんにも出会ってなかったかもしれないと思うし。
でも当時の自分からしたら、
マルチ商法なんかなんでやったんだろうっていう後悔しかなかったしっていう。
雪谷さんはそういうの?
大学の選び方かな。
早稲田の政治経済と慶応の経済両方があったんですよね。
多分偏差値で言うとほぼ同じで、
早稲田か慶応かどっちにしようかなと思ったときに、
細かいことは慶応だと2年でキャンプ使われるんですよね。
それがめんどくさいなと思って、
普通になんとなく早稲田にして。
多分うちの親父も早稲田なんですよ。
なので別にそこはあんまり影響ないですけど、
早稲田、早稲田のほうが微妙に傾いていって。
早稲田に行って、うちの妻と出会ったんで。
それがなかったら、
慶応に行ってたら結婚できなかったらきついなみたいな。
出会えてなかった。
出会えてなかったから。
うちの妻と出会ってなかったらまた全然違う人生になってた。
100%なんで。
あのとき大学早稲田にしてよかったなと思うし、
うちの妻もいろんな学校いつか受かって、
人生の岐路
たまたま早稲田にしてたんで。
大学選び大事だと思った。
出会う人が変わりますもんね。
早稲田なんかめっちゃいるわけじゃないですか、入学したとき。
その中でどうやって妻と。
たまたまは吹奏楽館。
僕は吹奏楽のサークルで後輩として彼女が入ってきたんですね。
それも運がいい話だよね。
人との出会いって感じだよね。
そうしてるとね、選択が変わるよね。
でも言うならね、
妻も早稲田に行ってなかったらみたいな話になってくるよね。
もちろんもちろん。
たまたまだよね。
たぶんその吹奏楽っていう文化系のところでもやっぱ違うだろうね。
普通のただの飲み会で会ってたら全然違うだろうし。
でも可能性はあるのかな。
お酒好きだったら。
面白いね、ご縁だよね。
あれ、アレクさんは?
私、根本で言うとやっぱり学生のときに
テレビリポーターっていう日を選ばずに
普通にみんなと一緒に就職を選んでたら
全く違った人生だったとは間違いなく思います。
あのとき勇気出してなかったら?
今ほんと想像がつかない。
どんな人生になってたんだろうぐらい。
たぶん全く違う。
でもさ、テレビリポーターとならない、
どっちが就職するっていう差って
そのときそんなに大きくはないよね。
ちょっとした判断とか誰かの言葉とか一言とかタイミングとか
大きくめっちゃ傾いた。
池谷さんじゃないけど、
慶応飛ばされて悩んでたわけで。
2年ごとにキャンパス変わるか変わらないか
言うたらそれぐらいのことだったわけじゃないですか。
後で振り返ってみたときに奥さんに出会えたところから
めっちゃ大きい選択があったかもしれないけど
晴子さんもリポーターって目指し始めたきっかけも含めてだけど
ささいなことというか。
でもなかったんだね。
難しいね、ちょっと。
メンタル的にダウンした時期があって
そのときテレビを見ていて
たまたまつけた番組のテレビリポーターさん見て
久しぶりに笑ったきっかけで
私もそっち側になりたいって思えたから
あんまりちょっとしたっていうよりは
結構自分にはインパクトが強いきっかけだった。
インパクトは強いかもしれなくて
ボタンをポチッと押すっていう選択で生まれたわけじゃん。
ある種。
それ自体はね。
でもそれは無意識ってことだよね。
あれ?ごめん。
まあいいや。
だからなんていうのかな。
本当ね、この小説の中で
すごく繊細に描かれて
急に物語が本当に展開する。
さっきのとは本当に逆で
ほんとちょっとした一言とか
ほんとちょっとしたすれ違い
それは本当に日常的に全然あるし
どっちかが悪いとか言えるようなものではないんだけど
それによって大きく物語が展開していくっていう
その描き方みたいなものが
すごく僕の心に残って
それをいわゆる自分自身の人生を見たときにも
ちょっと待てよと
ふと僕これ前も話したかもしれないですけど
長く運転してるときに
記憶が一瞬飛ぶときがあるんですよね。
なんか運転してて
ちょっと待ってこれ今どういうアイデンティティだったっけみたいな。
会社員のときに出張で運転することもあったから
あれ?あのまま運転してたんだっけみたいな。
違うちょっと待って
今これアレコさんを駅に迎えに行ってるとき
自分は今なんかそういうか
フリーランス学校とかこういうエレベーションやってるんだみたいな
いやでも待ってよ
なんでそんなことになってるんだみたいなのが
一瞬わからなくなるというか
これよく言うんですよ
僕はあります。
今自分が分かる分かる
一人結婚してなくて子供がいない前提に
一瞬立ち返ることがあります。
うち子供いるんだみたいな。
俺一人じゃないんだみたいな。
よく分かんないタイミングでなります。
車の運転中あるあるなんですか?
朝起きたときとか寝る前とか
ふとしたタイミングでありますが分かる。
誰もいない
あんまり良くなかった頃の自分みたいなものが
たぶんまだいるんだろうなみたいな。
それがふわっと
それが巨大する瞬間みたいな感じなのかな。
良くなかった頃の自分って?
一人で一人にいたっていうかね。
よく言いますもんね結婚してなかったら
酒ずっと飲んである中で死んだって。
死んでるだろうなみたいな感じの世界線の自分が
たまにふと湧き出る瞬間ってのはあります。
奥様偉大すぎる。
いつもだったんだけど。
面白い。
すごい。
意外だよ。
インタビューでもナギレイさん言ってくれてるんですけど
まずは何かを捨てても捨てなくても
選択含めて人との出会いも含めて
味合う痛みは同じ。
どっちの痛みを選ぶかということしかない。
今はこの選択選んだから
これで良かったって思うかもしれないけど
また別のものを選んでたときに
違う痛みを
なってたかもしれない。
僕すごい思い出したのは
瀬戸内そして東京の舞台になるんですよね。
この中で出ていくんですけど。
僕もやっぱりまさに
瀬戸内の島で育って
山梨大学で東京就職したときに
就職1年目でマルチ商法にハマり
本来父親がずっと人口統席25年ぐらいやってて
いつ死ぬかわからないっていうことを
ずっと小学校、もっと前か
4、5歳ぐらいから
父親が明日死ぬかもしれないっていうことを
毎日考えながら生きてきたんで
東京にいるときにすごい思ったのは
電話がないとか
死んでるかもしれないって思うんですよね。
じゃあお盆とか正月とか
ゆっくり帰って
父親との時間を過ごしたいとも思いつつ
でも僕は今
ネットワークビジネス成功するんだって決めて
やっぱりセミナーとか行くと
お盆とかゴールデンウィークとかないから
帰るとかありえないから
みたいなことを言われるんですよ。
やっぱりちょっと父親が病気で帰ろうと思うんですけど
帰ってもいいけど
成功する社長は
どっちを選ぶかなとか言われるんですよね。
いいだろう。うるさいとか思いながら
僕もなんか言われたらやっぱり
それですよねみたいになっちゃって
やっぱり親父に仕事忙しいけん
お盆も帰れんわって言って
やっぱりそれで結局は
上手くいかなくて
家賃払えなくなって帰ってきて
死ぬほど迷惑かけてお金も払ってもらって
結局親父のとこ戻ったんだけど
親父が2年後ぐらい
亡くなって
なんでこんなことなっちゃったんだろうな
物語の深さ
すごいめちゃくちゃ後悔したし
何よりも相手の気持ちが
その瞬間って分かんないですよね
親父の気持ちとか考えても
で、僕一人で
ブログ独立したときに
お盆一人で島で過ごしたときがあって
寂しかったんですよ
で、お盆ライフショップ
お弁当買って缶ビール買って
夜一人で食べてたんですけど
そのときにふともうなんか
とわーっと起きてきて
あ、俺お盆帰らなかったときって
親父が見てた景色ってこれなんだみたいな
で、お盆のスーパーとか行くと家族連れがいっぱいいて
あれ買ってこれ買って
刺身食べようよとか
お盆し飲むから
あれを親父が見ながら買い物行って
一人で食べてたのかなと思ったときに
うわー何てことしちゃったんだろうな
みたいな
そういう痛みみたいなのがうわーっと
それをまた思い出すというか
全くストーリーとしては違うんだけど
自分の人生を変えりみってしまう
そういう瞬間がすごくあって
それもあって
しかも地元の舞台だし
描写も丁寧だし
っていうので読み終わった後
僕がただの恋愛小説を
読んだだけではないっていう
本当にこういう物語
そして同時進行で自分の物語も
あったんだなっていうことを感じさせられた
そんな一冊だったというような
まとめでございます
読者とのつながり
いいですね、小説をちゃんと初めて読んだ人に
なんかさっき
そう言っちゃったけど
改めて全部聞いた後
私も読んだから
もちろんすごい心掴まれる物語ではあるんですよ
でも
今話聞くと
周辺誌は特にリンクする部分が
多すぎて全然違う世界見てたのかもね
ってちょっと思っちゃった
東京と瀬戸内っていうのもあるし
環境だったり家族とかもね
そうそうそう
それは
そっかって今ちょっと思わされた
だからやっぱ親父が釣り好きだったからさ
海とかめっちゃ連れて行ってもらったけど
僕もずっと寝てたりとか
親父に大人になってからも誘われたけど
めんどくさくて行かなかった
なんかこういうのあるよなみたいな
あの時一回行っとけば違ってたかもしれないとかね
はいっていうことを
だからすごくねある意味
自分の人生にとってこんなに楽しみな映画ってあるのかな
っていうぐらいどうやって描くんだろう
っていうね瀬戸内を
来年です
ということでちょっと
活字の方でもね頑張って
それも含めて
ごめんあれなんだけど
僕は初めて本屋に行ってね
自己啓発コーナーなんて興味がないと思った
初めて
初めて吸い寄せられなかった
僕は文学を読むんだみたいな
意外とでも文学コーナーって
自己啓発より少なかったりする時あるよね
ライトノベルとかの方があったりとかね
意外とね
そういう風に見たことなかった
いつも自己啓発ビジネスションとか行ってたからね
そっちも分かるんだけどね
そっちも好きなんだけど
よかった
よかったというか
宗平氏の視点での話を聞けて
今回よかったな
読みたくなりました?
僕もそういう
あんまり逆に何回ののばっかしか読まないから
ちゃんと読みやすくて
ちゃんとそうやって心打つやつもたまには読むかって
気になるよね
たしかにけんさんがこういうのなんか読んでるの
想像つかないかもしれないよね
すごい全部ひっくり返すような感じになっちゃって
あるんですけどなんかね
先回りして分かっちゃうじゃん
これはこういう話なんだろうなって
思っちゃう自分がいるのがやなんだよね
だいたいわかるし
ある程度受けるものってそうでしょ
型があるじゃん
これはこういう型なんだなってなったら
気づき始めるとやや冷めてくる自分がいるから
没入するのが難しくなっちゃうよね
だから発信側で
ストーリーテリングとかするから
読め面白いのは分かるんだけど
僕らから逆にこういう何かというか分かんないほうが
だから好きって
面白い理由が
意味が分かんない
先も読めないし
よく言うもんね
一緒に映画見てたら
これこうなるんやろって言われて
すっごい嫌な気持ちになるんですよ
言うのは嫌だね確かに
それは自分だったら届かない
言っちゃうもんね
先読みしちゃうって
面白い本だね
ということでじゃあ
本は漢字妻はひらがな
本妻というハッシュタグで
あなたのリクエストだったり
今日の本のご感想
あなたの意見をSNSとか
コメント欄にどしどしお寄せください
私たちが見て
喜びますので
よかったらお寄せください
コメント欄もね
一応いつもオープンにしてますので
何でもいいです
i-waveでも何でもいいので
何でもいいの例が
映画家になる本だから
多いと思う
100万本売れてるらしいよ
とんでもないことですよ
よかったら
あなたなりのご感想とかも
書いていただけたらすごく嬉しいです
次回は私のこの世界で一番
透き通った物語の一冊
ネタバレ厳禁な
めっちゃ言えることないんですけど
電子書籍じゃ読めない
そういうの言ったら
言うことなくなっちゃうので
言うことないから
一番早く終わっちゃうかもしれないけど
出来るだけそこを何とか
広げてお話していきたいと思うので
楽しみです
次回もお楽しみに
ごきげんよう
28:29

コメント

スクロール