スピーカー 2
っていうね、物語なんですけど、そらやん、この小説を一言で言うとしたら、どういう小説ですか?
スピーカー 1
一言で、一言でだよね。
スピーカー 2
一言で。
スピーカー 3
はい。私は、なんじ星のごとくは、一言で言うならば、現代の一人の女性のありようをテーマにした作品だなって思った。
スピーカー 1
おー、その心は?
その心は、かいとあきみ二人いるんだけど、やっぱあきみー、やっぱ自分はすごい注目をしていて、
この作品って、その人工のあきみ以外にも、あきみのお母さん、かいのお母さん、そのあきみのパパの浮気相手のとうこさんって女性とか、
あきみの、言ってしまえば、上の世代にあたる女性が結構、影響を与える人物として出てくる。
スピーカー 2
そうだね。ちゃんと出てくるね。
スピーカー 1
彼女たちにも、それぞれの時代から影響を受けた思想とか生き方とかがあって、
ただそれと、あきみの持っている考え方とか生き方みたいなことが、なんかうまく対比させられているよなってずっと思っていて、
スピーカー 3
そのあきみって結構、ハードモードな人生が続いていくんだけど、
スピーカー 1
それ、そのしんどさとか苦しさとかが、その上の世代の女性たちの考え方とか言葉とかと対比させられて、
それでやっぱなんか、ズレっていう気持ちもなるし、
その中で、あきみが、自分の母親はこういう人生だった。
かいの母親はこういう人生だった。
とうこさんって浮気相手の女性はこういう人生だった。
じゃあ私はどうする?みたいな感じで、自分の人生をこう選び取っていくんだけど、
その強い女の子に育っていくなっていうのも感じたし、
なんだろう、そのあきみの生き方みたいなところは、現代女性には希望になるような感じに私は思って、
それがね、ただただ印象に残りました。作品の中で。
うん。
そう。
はい。
スピーカー 2
いやなんかさ、なるほど納得って私は思って聞くし、
そらやんと最初その読み終わった時にさ、感想をやりとりとして、
ああ確かにそういう風にも見れるなって思ったんだけど、
だけど、私普通にこの小説は、めっちゃ純粋に恋愛小説として楽しんでた。
そうそうそうそう。
っていうところが。
スピーカー 1
そっかー。
スピーカー 2
すごいもうなんか、ああそうなんだーみたいな。
うん。
あきみとかいが、最初高校生で付き合うけど、大学生で社会人になって価値観が変わって離れて、
でもなんでか知らないけどお互いちゃんと思い合ってて、
で、思い合ってて思い合ってて、でもすれ違ってて、
ああ最後なんか一緒になるみたいなところで、
もうなんか、ああやっと一緒になれたねっていう気持ちとかも盛り上がって、
すごいなんか、そうすごいね、すごい単純にね単純に、
なんかちょっとそらやの感想を聞いてて私ちょっと恥ずかしくなるぐらい。
スピーカー 1
恥ずかしくなる必要はない。
スピーカー 2
しかもさ、この小説さ、冒頭から月に一度、私の夫は恋人に会いに行くっていう一文で始まるんだよね。
スピーカー 1
そうね、そうそうそう。
スピーカー 2
で、えー何それ?みたいな。
スピーカー 1
何それだよね。
スピーカー 2
この一文でまずこうグッと物語に引き込まれて、だからその後の感情ジェットコースターを経験しつつ、
どんどん先を読み進めたくなるみたいな、ああいいな、いいなと思って、
ああでもどうなっちゃうのこの二人?っていう気持ちで純粋にすごく読んでしまったなっていうナッシーの感想がありまして、
いやもうほんとね、私35回のさ、配信とかでもさ、恋愛小説に求めているものは切なさですっていう話をしたんですけれど、
もうその要素がちゃんと盛り込まれていて、本当に良かったですっていう感じなんだよね。
スピーカー 1
いやその、35回でトライアンはハマった恋愛小説がないんだよねって言ってたんだけど、
スピーカー 2
私は恋愛小説を恋愛小説と認識できないんだねって思って。
スピーカー 1
でも作者はきっとそこを意図して書いただろうなっていうところはもちろんあるからね。
でも私さ、渚先生のインタビュー、何個か読んだんだけど、本屋大賞になった時あたりに、
もう王道の恋愛小説を書きましたって言ってた。これに関してはこの先に。
スピーカー 2
正しい受け取り方をした。王道の王道の受け取り方をした。
スピーカー 1
そうかーって思って。でも王道の恋愛小説ってあることは間違いないんだけど、
スピーカー 2
それもそうだし、私はそのあきみの生き様にめちゃくちゃ感動したっていうのがある。
ね、そうね最後。自分の生き方を掴み取って、選び取って、そうやって生きていく感じだもんね。
スピーカー 1
そう。もうガンガンネタバレしていくんですけど、
これはあきみの生き様の現代、今NOWを生きる女性の話だなっていう風に思ったのは、
かいとあきみが別れるシーンがあるじゃないですか。
スピーカー 2
一回別れます。
スピーカー 1
一回別れますね。その時って二人は遠距離恋愛をしていて、7年半も遠距離恋愛してるんだよね。
スピーカー 2
そう、すごいよね。
スピーカー 1
すごいよね。かいは東京で社会的に結構成功してるんだよね。
お金もあって地位もあってイケイケどんどんみたいな。
逆にあきみは瀬戸内海の島に残ってて、本当は大学行きたかったんだけど行けずに、
その両親の吸ったもんだから行けずに、お母さんがちょっと精神的に崩れちゃったから、
自分は働かなきゃいけないっていう感じで、かいと東京に行くことを諦め、
地元で働いてるんだけど結構閉塞感のある毎日なんだよね。
でもなんとか遠距離恋愛は続いてて、だいぶすれ違ってるんだけど、結婚も二人の中ではちらついてるみたいな。
この時のあきみ本当結構マジで、作品の中でもだいぶきつい時期で、
お母さんは不倫によってかなり精神的に崩れちゃってるし、専業主婦だったっていうところもあって、
あきみが支えなくちゃいけなくて、大学進学は諦めて働いてて、
でも自分の稼ぎそんなないし、でもお母さん結構精神的に崩れちゃってるから、
家事も全部やらなきゃらしいみたいな感じで。
スピーカー 2
仕事もして家事もしてみたいなね。
スピーカー 1
そうそう、仕事もして家事もしてみたいな。
大好きなかいは近くにはいなくてみたいな。呼んでて結構つらいみたいな。
あんまりうまく二人の関係はうまくいってないけど、結婚するのかしないのかみたいな感じの時に、
あきみが自分がかいと結婚したいっていう理由の中に、
本当好きだしっていう気持ちだけじゃなくて、
結婚したらこの島を出られるし、もしかしたら働かなくてもいいみたいな。
かいも社会的にめっちゃ成功してるから、
夫の庇護のもとで穏やかに暮らせるんじゃないかっていうので、
結婚したいっていう理由があるみたいな。
かいを現実逃避のためのカードとして持ってるっていうことに気づくシーンがあって。
その時に好きだけど、そのカードとしてかいを握ってる自分はダメだって。
私は私の教授をこう、みたいなシーンなんだけど。
本当に辛いけど、これを選んだら自分は人としておしまいだみたいな感じで、
スピーカー 3
かいと別れることを決めるところがあって。
スピーカー 1
それはなんでそんなのかっていうと、
あきみのパパ不倫して出てったから、
私はお父さん本当に許してないんだけど、マジで。
マジで許してないんだけど。
スピーカー 2
あきみ寄りだからね。あきみ寄りのソランとしてはね。
スピーカー 1
そう、あきみの一番の味方でいたいから。
マジさやぐらって思ってるんだけど。
あきみのお母さんは専業主婦で、経済的にも精神的にもお父さんに依存してて、
それが多分お父さんにとっては苦しかったんだとは思うんだけど、
その結果不倫きっかけにお母さん完全に行き詰まってしまうから、
もし今かいっていう安心カードを切ったとして、
精神的にも経済的にもパートナーに依存する状態って、
結局お母さんと同じになっちゃうんじゃないかって思って、
それじゃダメだって思って別れるんだけど、
スピーカー 1
なんかね、ここのね、あきみの独白の文章みたいなのがあるんだけど、
もうね、ここは、なんかすごいね、
魂のこもった文章だなってなんか思った。
私はすごいここに、宅舎の、
なぎら先生がどういう気持ちとかどういう価値観とかがわからないけど、
ものすごい切々とした気持ちを感じ取ってしまって、勝手に。
あきみって私たちとほぼ同い年だから、
ちょうど我々の世代のお母さんにあたる世代って、
専業主婦も少なくないし、働いてるお母さんも多いしみたいな、
なんていうか過渡期というか、今もそうだと思うんだけど、
その中で自分の親世代の生き方と今の自分を比較して、
恋愛・結婚・出産みたいなことを考えるとか、
仕事を考えるとか、
その自分の親世代の生き方と自分とを比較して、
めっちゃ気持ちが揺れるっていう経験をしてる人は、
多いんじゃないかなとは思ってて、
スピーカー 3
私はね、すごい共感した、そこに。
スピーカー 2
この部分のね、魂の文章に共感したんだね。
スピーカー 1
本当に、だってさ、あきみは別に悪いことしてないわけ。
スピーカー 2
そう、全くしてない。
スピーカー 1
親が勝手にごちゃごちゃにして、
言ってしまえばお母さんも自分で自分の責任を取れない状態になっていて、
あきみは特に悪いことはしていないんだけど、
でも、もうなってしまったからには自分自身で、
自分の人生に責任を取らなきゃいけない、
スピーカー 3
っていうことを受け入れるシーンだから、
スピーカー 1
なんかさ、それってすごい強さがいるしさ。
だって誰かのせいにしたいじゃん。
だって私、何も悪いことしてない。
あきみは本当に何も悪いことしてないからさ。
スピーカー 2
ただの理不尽だよね。
スピーカー 1
ただの理不尽なの。ただの理不尽なんだけど、
でもここで、いやでも私は、
貝を現実逃避のカードとして、
切るっていうことをしてはいけないって思って、
それまでってあきみは物事に対して受け身?みたいなところが、
ずっとあったんだけど、
ここからすごい自分の人生に積極的になっていくから、
何とかしよう、何とかしよう、みたいな感じになっていくところが、
本当にすごいし、もう私は、
もう心から応援したい、みたいな気持ちになった。
っていう風に思ってる。
こんな感想になってるんだと思う。
スピーカー 2
私もさ、この配信があるからって思ってさ、
もう一回その本を読み直してみたんだけどさ、
確かに読み直してみるとすごい印象にも残るなって思って、
あきみの顔つきが変わったわね、みたいな。覚悟決めたんでしょ、みたいな。
スピーカー 1
そうそうそう、言われるんだよね。
スピーカー 2
言われるシーンがあって、
あ、そうか、この時あきみはやっぱさ、
すごい理不尽なこととかもさ、理不尽じゃん。
だってどう考えても自分のせいじゃないことなのに、
すべてを背負わされてさ、家事も仕事もしなきゃいけないし、
かといって島からも出られないし、
好きな人に結婚してても言えないし、みたいな状態を、
あ、この時そう、受け入れたんだな、みたいな。
受け入れて、その人生と戦うというか、
その人生を生きる覚悟をしたんだな、みたいなシーンなんだなっていうところで、
あ、確かに、確かにここは今読むとグッと来る、みたいな気持ちにもなった。
スピーカー 1
しかもさ、なんかこの本のうまいなって、
うまいなって言い方偉そうだけど、うまいなって思わされるところが、
君はさ、言ってしまえば地方で働いてる女性みたいな感じだから、
その地方のいわゆる閉塞感みたいなところとか、
特にその女性に向けられる男尊女卑的な価値観みたいなところを、
なんかちょっとしたそのあきみのさ、周りの出来事でさ、
匂わせてくるっていうかさ、
社会における仕事の主役って男性で、
女性はサポートに回るんだよね、みたいなことを、
なんとなくみんな思わされているみたいなことが、
匂わせられるエピソードとか。
スピーカー 2
あるね。あきみの会社の様子とかね。
スピーカー 1
そうそう、とか、島の女の人たちの会話で、
あ、この地方って女性ってこういう価値観なんだなとか、
かいのお母さんもシングルマーダーだから、
きっとなんかあったんでしょうね、みたいな感じの空気感とか。
スピーカー 2
しかもコソコソ言ってる感じね。
スピーカー 1
そうそうそうそう、ひそひそ言ってる感触感。
なんかそれもうまいこと盛り込まれてるから、
それぞれの登場人物の、なんていうの、人生観みたいなのが、
こう際立ってくるっていうか。
スピーカー 2
そうね、それがすり込まれてたあきみの、
スピーカー 2
あきみがでもそこの、なんだろう、
環境に立ち向かうみたいなところが見えるってことだよね。
うまいなって思って。
いいシーンだよな。
スピーカー 1
いいシーンだったね。
スピーカー 2
あそこのシーンもいいんだけど、
いやでも私は、やっぱり一番好きなシーンをあげろって言われたら、
そのあきみちゃんは、結局島で結婚もするんだよね。
夫がいるんで。
かいじゃない人と結婚するんだけど、
結婚もしている状態のあきみが、かいに会いに行くっていうシーンがありまして。
私は愛する男のために人生を謝りたいと言って、
いろいろ自分の感情と折り合いをつけながら、
ひたすらかいのことは忘れよう忘れよう、
でも思い出しちゃうなみたいな、
その気持ちのディサブラレをずっと経験しながら、
でもやっぱりその感情に向き合って、
素直になって、やっぱかいに会いに行こうみたいになった、
もちろん周りの後押しもあるけど、
素直になったあきみを、
スピーカー 1
行けよ!あきみ行けよ!
スピーカー 2
みたいな気持ちになって、
多分私はこれは自分の過去の恋愛経験とかも重ねて、
きっとそれを選べたかなとか、
いやーこの状況で選べないなとか、
でもだからそれをちゃんと選べる、
自分の感情に素直になって選べたあきみを、
スピーカー 3
ちょっとうらやましい気持ちもあって、
スピーカー 2
でもこのシーンいいなって思ったんだよね。
スピーカー 3
わかる。
スピーカー 1
いや私もここすごい好きだよ。
わかってくれる?
私もここすごい好きなんだけど、
ナッシーはそういう風に読んだんだっていうのが、
あきみの気持ちに寄り添って、
読んだんだっていうのがいいなって思って。
スピーカー 2
え、じゃあそうじゃないの?
え、だってコソライオンはあきみサイルなんでしょ?
スピーカー 1
あきみが感情が整理できたから、
カイに会いに行けたっていう風には、
あんまり実は思ってなくて、
スピーカー 2
え、そうなの?え、そうかな?
そういうこと?
スピーカー 1
あきみってずっとカイのことを考えてるんだよね。
スピーカー 2
そうなんですよ。ずっと。
スピーカー 1
お別れするシーンもさ、
お別れするって言ってるのに、
カイに自分のことを追ってきてほしいっていう気持ちもちゃんとあって、
スピーカー 2
ある。わかる。すごくわかる。
スピーカー 1
追っかけてきて!みたいなことを言って、
えー、そうだよねって思いながら、
時は流れっていう感じになってくるんだけど、
あきみがカイのことずっと思ってるのに会いに行けなかった理由って、
あきみがカイをどう思ってるとかはあんま関係がないって私は勝手に思ってて、
スピーカー 2
え、そうなの?
スピーカー 1
私は、あきみが自分自身がカイを安心カードとして、
嫌いな自分になるまでこの選択はできないって思ってたって勝手に思ってたんだよね。
スピーカー 2
あー、なるほどね。
安心カードと思ってそんな自分は嫌だから、
スピーカー 1
そうそう、ずっと嫌だって思ってるから。
お母さんみたいになりたくないって。
スピーカー 2
その自分とは欠別しているっていう自分になれたから会いに行けたってこと?
スピーカー 1
そうそうそう。
このタイミングってカイは結構重篤な病にかかっているっていう劇的状況はあるんですけど、
さておき、あきみ自身のことだけを考えると、
お父さんの不倫相手の人から刺繍を教えてもらって、
トウコさん。
トウコさんは一応罪滅ぼしのためにあきみが刺繍作家として、
一人立ちできるように全力でサポートするっていう中で、
やっていけるかな?みたいな感じにようやくなったタイミング。
お母さんのこともある程度落ち着いて、
結構その前ってあまりに行き詰まって、
カイにお金借りに行ったりもしてるじゃん。結構長くの。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
そう。
カイはどうぞって言って渡すんだけどさ。
そのお金をきちんと生産する限りは、私はカイに会えないみたいな。
お母さんのこともある程度落ち着いて、
仕事もできてる。生活にも困ってない。
カイにもお金返した。
で、今カイに対して残っている気持ちってなんだって言ったら、
純粋にこいつが好きだっていう理由しかもう残ってない。
そう思ったら、私は今カイとの人生を選ぶことができるっていうタイミングに、
カイの状況は去っておき、
やっとそこで胸を張ってカイに会いに行ける自分になれたっていうので、
いけたのかなみたいな。
結構そういう感情っていうより、自分の中で納得できる材料が揃ったから、
やっと人生を謝る勇気が持てたっていうか。
スピーカー 2
持てた。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
だから人生を謝りたいって言ってるけど、
世間的に見たら謝ってて、島の人にひそひそ言われちゃうけど、
アキミは別にそれは未人も謝りだと思ってはいなかったのかなみたいな。
その謝りを背負って生きていける覚悟と、
実質的な力があるっていうふうに思ってて、
スピーカー 1
なんだろう。
なるほどね。
なんて言ったらいいかわかんないけど。
スピーカー 2
そうだね。だって、原因といえば原因だもんね。お母さんは。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 3
そうだね。
スピーカー 2
それもすごいなって思った。
好きなシーンでもこんだけ見方が違うんだなっていうのが、皆さんお分かりいただけましたでしょうか。
スピーカー 1
この話もさ、このシーンでさ、好きな理由もう一個あってさ。
ほうほう。
あきみが貝に会いに行くシーン、もう一度会いに行くっていうシーン。
ここで貝とあきみの名前の回収がされてるのが、小説としてめちゃくちゃ素晴らしいなって思ってて。
スピーカー 2
そう?どういうこと?
スピーカー 1
貝って、貝の漢字って船を漕ぐオオルの貝じゃん。
で、あきみの漢字って、暁っていう夜明けっていう意味の漢字と海であきみなんだけど。
で、二人は瀬戸内海の島で出会ってみたいな。
だからなんとなく海を感じられる作品ではずっとあるんだけど。
貝の人生は貝の人生で結構波乱万丈で、東京でものすごい活躍成功して、
なんかもうジェットコースターのように落ちていくみたいな。
スピーカー 2
全然貝について語ってないけどね。
スピーカー 1
語らないですけど、貝は貝なりに結構必死に生きていて、
それこそ船を漕ぐように必死に生きているっていうような感じでずっとあって。
で、その船を漕ぐように必死に生きた貝がたどり着いた場所が、
夜明けの穏やかな海っていう、あきみっていう。
で、二人が再会するの朝じゃん。
うん、そうだね。
夜明けのシーンじゃん。
スピーカー 3
貝とあきみの名前がここで回収されているっていうのが、
スピーカー 1
ねえ、おしゃれって思った。
スピーカー 2
てか私さ、ごめん、空谷に言われるまでちょっとそれ気づかなかったわ。
なんで朝会いに行ったんだろうってちょっと思っててさ。
あ、そういうことね。へえ。
あー、そういうことか。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 3
会いに行くって言って、貝が朝起きたら、あきみが自分の病室にやってきてて、みたいな。
で、そこでなんか貝はさ、あきみを見て切ないかの海を思い出すみたいなさ。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 3
あー、そういう。
スピーカー 2
それ、すいません。なし。
2回読んだね。2回以上読んだのにちょっと気づけませんでした。
違った。
皆さん、すごいよ、空谷のこの。
スピーカー 1
いや、なんか結構印象的な名前だなって思ってて、貝っていう。
スピーカー 2
あ、そう、それ思った。
スピーカー 1
貝って、この漢字を使う子ってあんまりいないなって、その船を漕ぐオオルっていうの。
貝って名前はいくつかあるけど、そう。
で、あきみもさ、なんか赤月の海って結構珍しい名前だなっていう風に思ってたから、
すごいずっと印象的だなって思って、いい名前だなって思ってたから、
それがここで回収されるっていうのが、こんな素晴らしいシーンで2人の名前が身に付けられてるっていうのが、
素晴らしいなって。こういうの好き。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
こういうのめっちゃ好きなんだよね。
スピーカー 2
確かに。確かに気づいたら、気づいたら素晴らしさに気づけたけど。
スピーカー 1
もう一回読んでみて、そこのシーン。もう一回読んでみて。
スピーカー 2
ちょっともう一回読んでみるわ。
マジかー。
スピーカー 1
朝の実が浮かびますよ。
スピーカー 2
すごいね、そういうのに気づけるのもちょっとそらやんすごいね。
スピーカー 1
あ、そうなのか。
スピーカー 2
マジで普通に恋愛小説として楽しんでましたわ。
ちょっと読み込みが、読み込みが足りなかったかもしれない。
スピーカー 1
いやいやいやいやいや。
スピーカー 2
いやー、そうなんだよね。で、ちょっとだけスピンオフな話もさせていただきますと、
このね、あきみが結婚したって話はさっき挟ませていただいたんですけど、
それは北原先生っていう、あきみと会の高校の先生で、冒頭で私が恋人に会いに行くって言った夫の人が北原先生なんだよね。
すごいこの北原先生は物語の中で重要な役割なんだけど、
あくまでなんじ星のごとくって、あきみと会の目線で書かれてるから、北原先生の視線ってわかんないじゃん。
スピーカー 1
わかんない。しかもあんまさ、出さないよね、自分の気持ちを。淡々としてるんだよね。
合理的だから結婚しましょうみたいな、そういう感じだよね。
そうそうそうそう。
あきみと会のことはたびたび助けてくれるんだけど、あんまりそこに北原先生の気持ち出てこないんだよね。
そうすべきだからそうしましたみたいな、合理的だからそうしましょうとか、なんかそういう感じなんだよね、先生的には。
スピーカー 2
結構この本読んでて、北原先生なんかすげえ不思議キャラだなみたいな。
不思議キャラだよね。
でもなんか会いに行く恋人はいるしみたいな、ああそういうこともしちゃうんだみたいなさ、
そういうキャラとして描かれている、その北原先生の視点がわかるのが、スピンオフの星ワームの方でして、
でもここね、すごい、これ読んじゃうと北原先生サイドはね、全然違って感じられるのが、めっちゃ面白かった。
スピーカー 1
なるほどね。だってめっちゃ気になってるもんね、私もずっと気になってる、北原先生って結局何考えていたのかなみたいな。
スピーカー 2
北原先生はどうしてああいう北原先生になったのかっていうところも書いてある。
面白いよっていうのと、でもこの本、あと3ペンぐらいの短編集になってるんだけど、
その中で星を編むっていうその表題のタイトルの、星を編むっていう風にタイトルになってる短編があって、
それがこの、全然今まで話をしてこなかった、カイ君に関わった方の編集者2人の話で、
これが結構ね、推しというか、私的にすごい良かったなと思ってて。
スピーカー 2
で、このね、何時星のごとくの最後にして最大のネタバレをしますと、
結局さ、この本はさ、カイ君が最後その何時星のごとくってタイトルの本を書き上げるっていう風にして、
まあこう終わるじゃん、この本は終わるんですけれど、
このカイに惚れ込んだこの2人の編集者がどうやってその本を売っていくかとか、
スピーカー 3
青野カイという、まあちょっと不備になった漫画原作者をどう世間に知らしめたいかみたいなのを、
この2人の編集者がめっちゃ頑張るっていう話で。
スピーカー 2
これめっちゃ、やっぱちょっとお仕事小説だね。