【10月27日】ブラジル大統領選、ルラ氏が決選投票で勝利。トランプ氏の盟友を破る
2026-10-27 06:32

【10月27日】ブラジル大統領選、ルラ氏が決選投票で勝利。トランプ氏の盟友を破る

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかる重要ニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演:

野村高文(Podcastプロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表)

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▼参考ニュース:

Lula wins fourth term as Brazil's president, beating Flávio Bolsonaro in runoff

https://www.cbsnews.com/news/brazil-presidential-runoff-lula-flavio-bolsonaro/

Lula wins historic fourth term in Brazil, denying Trump a close ally

https://www.usatoday.com/story/news/world/2026/10/25/brazil-election-lula-bolsonaro-trump/92327968007/

Inside the Trump-administration campaign to return Brazil’s Bolsonaro clan to power

https://www.reuters.com/world/us/inside-trump-administration-campaign-return-brazils-bolsonaro-clan-power-2026-10-24/

Five economic challenges facing Brazil's re-elected President Lula

https://www.reuters.com/world/americas/five-economic-challenges-facing-brazils-re-elected-president-lula-2026-10-26/

Conservative wave hits roadblock in Brazil as Lula holds off Bolsonaro challenge

https://www.foxnews.com/world/conservative-wave-hits-roadblock-brazil-lula-holds-off-bolsonaro-challenge

Brazil's left-wing President Lula elected for fourth term

https://www.npr.org/2026/10/25/nx-s1-6016299/brazil-lula-bolsonaro-election

Lula wins reelection in historic runoff, setting up tense political battle

https://www.politico.com/news/2026/10/25/lula-wins-reelection-in-historic-runoff-setting-up-tense-political-battle-01135148

Lula beats Bolsonaro to win Brazil presidential election

https://www.axios.com/2026/10/26/brazil-election-results-bolsonaro-lula-trump

Lula, Flávio Bolsonaro and Brazil's Future Strategy Between

https://www.kcl.ac.uk/lula-flavio-bolsonaro-and-brazils-future-strategy-between

▼Podcast Studio Chronicle公式サイト

https://chronicle-inc.net/


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サマリー

ブラジル大統領選の決選投票で、ルラ氏が得票率51.8%でフラビオ・ボルソナーロ氏を破り、4期目に入ることになった。選挙では両候補の公約や投票時間延長をめぐる混乱があり、敗れたフラビオ氏は結果を認めず無効を求める考えを示している。ルラ氏の勝利は、トランプ政権と同盟関係にある右派勢力が広がる中南米で、アメリカの影響力拡大に歯止めをかける結果とも解説された。今後のブラジルは、中国やBRICSとの関係、アメリカとの距離、戦略的自立性をどう両立するかが課題となる。加えて、公的債務がGDPの82%を超える財政問題にも注目が集まる。

ベネズエラで深まるトランプ氏とルビオ氏の思惑の差
おはようございます。2026年10月27日火曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナリティの野村高文です。
この番組では、1日とす5分間で、世界のメガトレンドがあるニュースを解説していきます。 朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
さて25日に、中南米ベネズエラの野党指導者で、ノーベル平和賞を受賞したマチャド氏が、およそ1年ぶりに母国に帰国しました。
一方でアメリカのトランプ大統領は、今年1月に拘束されたマドロ大統領に代わって、現在政権を担当しているロドリゲス暫定大統領を支持しています。
長年マドロ政権と戦ってきたマチャド氏にとっては、マドロ政権の副大統領だったロドリゲス氏は、簡単に手を握る相手ではありません。
アメリカのルビオ国務長官は今回、マチャド氏の帰国が実現できたことについて、アメリカが支援する和解協議の直接的な成果だとする声明を発表しました。
これはトランプ氏とルビオ氏の思惑の微妙な差が会話見えるということかもしれません。
今後ロドリゲス暫定政権が続くのか、それともマチャド氏が求める早期のベネズエラ大統領選が実現するのか、トランプ大統領、そしてトランプ後を見据えたルビオ国務長官の動きにも注目が集まります。
ルラ氏、ブラジル大統領選で4期目へ
さて冒頭に引き続きまして、メイントピックとしても中南米のニュースを取り上げます。
ブラジルの大統領選挙の決戦投票が25日に行われ、ルラ大統領が得票率51.8%を獲得し、対立候補のフラビオ・ボルソナーロ氏を敗りました。来年1月からルラ氏の4期目の任期がスタートします。
第一回投票ではフラビオ氏が47%、ルラ氏が45%獲得し、フラビオ氏が220万票をリードしていました。ただ、およそ1億6千万人の有権者のうち3300万人以上が第一回投票を帰県しており、決戦投票で票が動き
ました。
ブラジルで第一回投票の任意候補が決戦投票で逆転勝利を収めたのは今回が初めてです。今回の選挙は二人の関係性にも注目が集まっていました。
選挙戦の公約と投票をめぐる混乱
ルラ氏は1970年代に労働組合の指導者として出発、2003年から2010年まで大統領を務めた左派のリーダーです。
一方のフラビオ・ボルソナーロ氏は、ルラ氏が2022年の選挙で僅差で敗ったジャイル・ボルソナーロ前大統領の息子です。
父親のジャイル氏はクーデター未遂事件への関与で収監されており、フラビオ氏は父親への恩謝を公約に掲げていました。
選挙戦ではフラビオ氏が犯罪への厳罰化や食料価格の引き下げを主張したのに対して、ルラ氏は中小企業への債務救済、週末の公共交通機関の無料化、そして週6日勤務制度廃止といった公約を掲げていました。
投票日当日には各地で混乱が生じました。
ルラ氏の強力な地盤であるバイヤ州で少なくとも75台の公共バスが車庫から出発できなくなり、州の選挙管理裁判所が交通を管轄する担当者を逮捕するよう命令しました。
フラビオ氏と同盟関係にある地元の市長は、労働組合員が車両にポスターを違法に貼ったことが原因だと主張しています。
さらに投票終了直前には、連邦最高裁ハンジが投票時間を2時間延長する決定を下しました。
延長はルラ陣営もフラビオ陣営も申し立てしていたことですが、フラビオ陣営は大雨の影響を受けた一部地域だけを対象にするを求めたのに対して、ルラ陣営は全国での延長を求めました。
そして裁判所はルラ陣営の主張に近い、まだ投票が続いている全ての投票所での時間延長を決定しました。
このハンジはかつてルラ氏の弁護士を務めていた人物です。
敗れたフラビオ氏はこの問題について反発していて、選挙結果を認めず、選挙の無効を求める考えを表明しています。
ルラ政権の外交・経済戦略と中国との関係
この選挙結果はアメリカの外交戦略にも関係します。
これまでトランプ政権はブラジルの輸出針に対する交換税を適用し、またブラジルの麻薬密売組織などを外国テロ組織に指定しました。
これはルラ氏の犯罪対策を弱腰に見せるための牽制だったとみられます。
対するフラビオ氏はホワイトハウスの近さをアピールしていました。
このところラテンアメリカ地域ではトランプ大統領と同盟関係にある右派候補が次々と勝利を収め、アメリカの政治的影響力が拡大する傾向にありました。
ただ今回の選挙の結果によって中南米最大の経済大国ブラジルで左派政権が維持されたことで、アメリカの中南米における影響力拡大に一定の歯止めがかかった形となります。
では今後のブラジルはどのような外交経済戦略を取るのでしょうか。
ロンドン大学キングズカレッジの分析によりますと、ルラ政権の基本戦略は国家主導の多額化です。
ルラ大統領は南米南部の共同経済枠組みであるメスコスールを推進しています。
またブラジルはロシアや中国も参加するブリックスの創設時からの参加国で、特に中国を多額的な外交の重要な柱と位置づけています。
具体的にはブリックスを通じて現地通貨での決済を推進し、ドル決済への構造的な依存を減らす計画です。
産業面ではグリーンエネルギーやデジタルインフランドを重視する政策を進めていますが、
これはBYDやファーウェイといった中国企業のグローバル戦略との接近が想定されるもので、
中国資本がブラジル国内に工場を建設し、サプライチェーンの構築に深く関与する可能性があります。
ブラジルの戦略的自立と債務問題
仮に今回フラビオ氏が勝利していれば、アメリカやイスラエルとの関係を深める方針でした。
ただ、実際問題としては、ブラジルの大豆・牛肉・鉄鉱石の最大の輸出先である中国から完全に経済を切り離すことは、
誰が政権を握っても困難だとキングスカレッジは指摘しています。
今後はルラシの続投に伴い、トランプ政権による圧力が増すことが考えられます。
ブラジルはアメリカが主導する国際体制と、中国やブリックスとの関係の間での複雑な舵取りが要求されます。
アメリカと距離を保ちつつ、中国に飲み込まれてしまわずに戦略的自立性を保つことが可能なのか、
日本にとってもブラジルの今後の戦略は参考にすべきものになりそうです。
ちなみにこのブラジルが日本の参考になる点は他にもありまして、
ブラジルは公的債務が急増していて、債務残高はGDPの82%を超えました。
長年の支出増難により借金が振り上がり、予算編成に支障を生じています。
日本の債務残高はブラジルを大きく超える枠となっています。
果たしてブラジルは債務の問題にどう対処していくのか、ここも注目のポイントです。
ニュースコネクト、お相手は野村貴紘でした。
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それでは、良い一日をお過ごしください。
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