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2024-11-21 30:25

[4-2]トランプ大統領は経済学派・思想はどのタイプ?貿易通商政策のポイントは関税よりメキシコとの関係性【アメリカ大統領選編2】 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]

トランプ大統領の政策について考える前に、まずドナルド・J・トランプという人はどんな人なのか?を解説。

経済政策の基礎理論となる経済学には派閥があり、古典主義、自由主義、ケインズ主義など様々あります。日本の政権の景気対策とも比較しながらまず基礎から解説し、その情報を土台にトランプ大統領の予測される通商貿易政策についての話題。


▼番組チャプター

() トランプ大統領は経済ついてどう考える思想やタイプの人?昔はリベラリストでLGBTQの保護を叫んでいた!?

() もしタイプ論的に分けるなら、資本主義化における経済学の思想タイプってどういうものがあるの?

() トランプ大統領の経済思想は大きな政府・ケインズ経済学(ケインジアン)である?

() 【★重要】全サラリーマン必聴。知っておくべきアメリカ経済の基本構造

() トランプ大統領の言う「Make America Great Again」とはどういう意味?生産を国内に取り戻すとは

() 昨今の日本の内閣総理大臣や政権(安倍、岸田など)の経済政策や思想タイプはどれだったの?小さな政府といえば小泉政権の民営化

() トランプ政権で予測される通商政策、貿易政策は?関税10%って高いの?上げるのは普通では?グローバリズム時代の影響について

() トヨタや日産などの自動車会社はなぜアメリカ現地に工場を作るのか?理由はメキシコとアメリカの関係にアリ

() 【★重要】マクロ視点では納得の行く合理性も、ミクロや労働者視点では伝わらない。肌感と俯瞰の違い

() 自動車業界以外で日本が受ける影響は?ゲームや音楽も。アメリカ中国間の関税60%はどう波及する?



※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2024年11月14日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


■政治経済情勢活用会とは?

政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


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株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。

サマリー

このエピソードでは、トランプ大統領の経済思想や貿易政策について考察されている。特に、彼の政策が大きな政府の視点から見た場合、国内の労働者を守るために設計されていることに焦点が当てられている。トランプ大統領の経済政策については、ケインジアン要素やアメリカとメキシコの関係性が重要なテーマとして取り上げられている。貿易政策においては、関税引き上げを進めるとともに、国内生産を重視する姿勢が強調されている。また、トランプ大統領の経済政策では、メキシコとの関係性が特に重要視されており、関税問題やナショナリズムに関連する難しいテーマが議論されている。このことにより、日本の中小企業や無形サービスの利用にも影響が出る可能性が示唆されている。

トランプ大統領の思想
マクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、前回からの続きです。
お願いいたします。では何の話題から行きましょうか。
そうですね、まず経済政策っていうものを、外交政策とか、総合的に語る前にですね、
そもそも僕って、トランプさんのそもそもの思想ってどういうものなんやろうっていうのをやっぱりチェックする人なので、
はい、まずそこを簡単にご説明しようかな。
はいはいはい。
総論みたいなもんですね。
思想っていうのは、経済っていうのをこうしたら良くなるって信じてる。
あーそうそうそうそう、その部分ですね。
で、これね、まじで出てこなくって。
出てこないの?
出てこない。
トランプさんってもともと不動産の人ですよね。
そう。
で、民間の人で、テレビによく出てた半分コメディアンみたいな。
あーそうそうそうそう。
半分ですよね。
はいはい。
なんですけど、さすがビジネスマンというか、本音を語ってくれないんですよ、どこででも。
え、そうなんや。
いやもう本当に本音が分からない。
なんか資本主義好きなお金持ちのおっちゃんみたいなイメージあるけど。
いや、あのね、本音がどこにあるか分からないです、本当に。
それがそのテレビのフリでやってるだけ?みたいな話?
全然あると思います。
だって昔はね、今のような、例えば、今ってみんな差別的だとかってトランプさんのイメージあると思うんですけど。
あーその移民排除して、アメリカのためにアメリカをやるとかね。
そうそうそうそう。でも、昔、えっとね、20年前かな?とかには、むしろLGBTとか、その辺の人権的なことをもっと保護しろって言ってたんですよ。
だから今回の対抗馬であるカマラ・ハリスさんが言ってたような、
あーそうそうそうそう。
いわゆるリベラルと言われる、個人の自由と平等のために。
そうそうそうそう。みたいなことをガンガン言っておられて。
真逆やん。
そうそうそうそう。20年で何があった?みたいな。
経済思想のタイプ
えー何があったよ。
2016年の、前回ね、トランプさんがやってた時も、その時点の手前ぐらいで、ウォッチャーの人たち、ガチウォッチャーの人たちは、
ウォッチャーっていうのは経済をずっと見てる。
経済とか政治をずっと見てる人たちっていうのは、ガチ勢であればガチ勢であるほど、トランプさん何があった?って。
えー性格変わってるやん。
性格変わってるやん。
うんうんうん。
だから、あのね、分かんないんすよ。
トランプさんって、2016から2020大統領ですよね。
はい。
で、2020から24が、ジョー・バイデンさん。
ジョー・バイデンさん、はい。
で、あと次がカマラ・ハリスさんですよね。
カマラ・ハリスさんは副大統領をやったんで。
それから後退するってことですね。
はい、後退するってことですね。
4年任期なんですよね、大統領。
4年任期です、はい。
はいはい、わかりました。
で、トランプさんの人文学方向、心理学だとか、そういう方向からの人たちってどう見てるんやろうって思って、論文検索してみたんですよ。
ほとんどでなくて。
なるほど。
分かんないんですよね、分析しても。
いや、そもそも聞きたいのは、人文学の方向からね、大統領に対して検索して出るもんなんですか?
普段は出るんですよ。
普段はっていうのは、例えばちょっと前で言うと、日本人に馴染みの深い大統領さんって言ったら、クリントンさんとかオバマとか。
オバマだけ呼び出しちゃって。
友達みたいな。
で、調べたら出るの?
オバマさんはね、特に出ます。
へー。
本当に。やっぱりルーツがここにあるから、こういう生い立ちをしてるから、おそらくこういう思想になりやすいよねとかっていうのは出るんですよ、やっぱり。
で、トランプさんって生い立ちの話とかめちゃくちゃ出てるのに、そういう分析ってやっぱしづらいんだなーっていうのは、たぶん本音を隠すところがあるから、どれが本音なのかわからないっていうところがあると思うんですね。
なるほどね。
で、ようやくたどり着いた仮説で、僕も確かにそうやなって思ったところを今お話します。
なるほど。
トランプさんの経済の思想。
そう、経済思想と外交の、政治における思想ですね。
先にちょっと整理しておきたいんですけど、経済の思想って大きくどういうものがあるんですか?タイプ論的に言うと。
タイプ論的に言うと、資本主義という枠組みの中でお話すると、すごく簡単に言うと、ちょっとシンプルな言葉遣いしちゃうんですけど、大きな政府と小さな政府っていうのが、とりあえずわかりやすい考え方なんですね。
小さな政府っていうのは、とにかく経済的な自由っていうものを、個人の自由っていうものを重視しようっていう考え方が小さな政府。
だから政府があんまり個々人の経済活動には介入しないよ、あんまり規制もしないし、ルール作り、経済的なルール作りはあんまりしないようにしましょうね。
個人の判断というものを信用しましょう。
だから市場に任せるみたいなイメージだね。自由な分だけ責任が伴うみたいな。
まあそれはあるかもしれないですね。大きな政府っていうのは逆ですね。そうは言っても個人で把握できることっていうのは、情報にはどうしても格差ができるから、その格差を埋めるべく政府が積極的に介入していく方がいい。
もちろん個人の自由を害したいというわけでは決してなくて、ただルール作りは必要だよねっていう立場が大きな政府ですね。
それで言うとですね、トランプさんは小さな政府って思われがちなんですけど、おそらく大きな政府の人なんですよね。案外。
そうは市場経済に政府が介入する度合いが強い方が経済がうまくいくよねという考え方?
に近いというか、素直な大きな政府論者じゃないっていう感じではあるんですけど、今ので大体大きな政府の説明としてはあってて。
なるほど。要は大きな政府っていうのは、前回取った政権ごとの特徴やったと思うんですけど、
国内生産の重要性
あれですよね、公共投資を政府がすることによって労働需要を作るやつとか、要は歴史の用語で言うとみんななぜか単語が有名やから知ってるのかわからないんですけど、ニューディール政策っていうのが最も有名な大きな政府。
ルーズベルト大統領が、戦争前後に経済が悪くなった時にどんどんやったっていう話。前回で言うとコンクリートから人へっていうのがあって、コンクリートっていうのが麻生政権ですか?
コンクリートは麻生政権までやってた定謀を作るとかね。あとは2000年ぐらいの大淵圭三さんの時期に、インターネットの設備をものすごい公共投資で作ることによって環境インフラを整えたよっていうのに政府が財政出動して自由を作るみたいな。この辺は大きな政府っていう考え方ですね。
トランプさんはそういうのを一応目指している。ちょっと難しい言葉で、ケインジアニズムっていうのがあるんですけど、ケインズさんっていう方が唱えられた理論というものがありまして。
何かというと、労働者がお仕事を得るためには政府が積極的にお仕事を作るべきだ。すごくシンプルに言うと。っていう論を唱えられた方がおられて。
大きな政府の経済学者の代表者ですね。 トランプさんは経済的な思想としてはそれなんじゃないかと。 それどういうとこかわかるんですか。
例えば、具体的なところで言うと減税策のお話をされたりとか、国内の労働者を守るためにっていうのを必ずつけるんですよね、頭に。
どの政策においても国内の労働者を守るために。国内の中低所得者の、特に今まで中低所得者でも普通に生活できてた白人の中低所得者っていうものを守るために。労働者を守るために。っていう表現を使い張るんで。
これはやっぱりケインズ先生の思想だなって。労働者っていうものにすごいスポットライトは当てる。 それは反応していい? トランプさんってアメリカ国のためのアメリカをするっていうのをすごく打ち出して政権を取ったじゃないですか。
それは要は選挙戦略でもあり、実際にやりたいことだと思うんですけど、それをわかりやすく言い換えであるだけであって、経済思想とは関係がないんじゃないの?と思ったりはするんですけど。
その前で言うとオバマさんまでか。オバマさんまでっていうのが、基本的にアメリカ経済の構造っていうのは金融と消費、消費者っていうところがメインで回す。金融と消費を回すことによって結果として、そしたら生産もなされるでしょ。労働が必要になるでしょっていう論理だったわけですね。
だから別に輸入とかしても全然いいよね。輸入して物を売るところで消費サービスのところで労働が生まれるから別にいいでしょっていう考えがあった。
だから要は車を自分の国で作らなくても、輸入してきて車を売る販売店がサービスを提供してるわけだから、そこで付加価値を生んでるから売り上げじゃんっていう。そういう考え方だね。
あと自動車ローン。 そう、ローンは金融だから。
だからローンと販売店があって営業マンがいれば車自体は作らんでいいってこと?
そうそうそう。
そんな感じなんや。
っていうのが米国経済の2000年代、1990年代以降かな。ぐらいの構造やったんですけど。
特徴の一つ。
特徴の一つやった。それで傷んだのが、生産をアメリカ国内の生産っていうものになっていた労働者の人たちなんですね。
傷んだっていうのは割り送ったみたいな。
割り送った。アメリカ国内で作らなくても別にいいじゃんっていう経済構造だったから、アメリカ国内で今まで作ってた人たちっていうのが失業だったり、所得が減るっていうことが起こった。
それをトランプさんはどうしたいかっていうと、アメリカ国内に生産を取り戻すっていうのがMake America Great Againなんですよ。
それがキャッチコピーね。ESVCANにあったやつ。
Make America Great Againってトランプさんは言うんですけど、それの中身を紐解くと、おそらく具体例としては経済構造を消費金融中心のアメリカ経済構造から、
生産っていうもの、それとプラス資源ですね。資源の生産、資源の産出。生産のためには資源が必要なので、石油だとか鉄だとかっていうものが必要なので、
その2つ、そういうところに構造の中心、経済の中心を取り戻そうというか、戻してこよう、回帰しようっていうのがトランプさんのやりたい経済政策。
聞く限りは他すごいまとも。歴史的に見ると、内需と国内の、昔で言うと食料の持久率っていうのが下がると、大体国家滅ぶんですよ。
そう考えると、国内の生産をするっていうのは国が長続きするために必要なことっぽいけどね。
トランプの経済政策の理解
僕もね、率直に言うとそう考えてます。なのでトランプさんが言ってることっていうのは、一概に頭おかしいっていうことは言えないんじゃないかと。
今の話だけ聞くとね、実際の現実上知らないんで、飯田川の今の話だけね。消費と金融だけで国やっていくって考えてるほうがよっこだったもんね。
僕はそう思ってます。僕もそう思います。僕もさすがにそれはしんどいんちゃうかなーって。もちろんね、ちょっと難しいことで言うと、ドルっていうものが国際基軸通貨って言って、世界中がドルを使ってるからっていう条件下であればそれは成り立つ。
そう言われるとそうだね。そこまでおかしくないか。
そうなんです。なんだけど、ちょっと国際情勢として、トランプさんが認識している国際情勢として、ドルっていうものの力がちょっと弱ってきているのではないか。というのが前提として、条件としてあるという仮説を立てると、なるほど、生産を国内に取り戻して。
なるほどね。
っていうところが一つあるんじゃないかな。
ちなみに聞きたいんですけど、ケインジアニズム、大きな政府型の経済政策っていうのが、今回はおそらくトランプさんは素直じゃないけどそれに近いことをやるんじゃないかと。
それをちょっと実感を持ってもらいやすいためにですね、日本だとそれに当たる総理大臣とか政権とか内閣って誰に当たるんですか?
ケインジアンの内閣ね。
ちなみにわかりやすく早速で言うと、前回の岸田さんとか安倍内閣っていうのはどちらとどっちよりになるんですか?大きい小さいで言うと。
岸田さんは大きいと言われてますね。
ケインジアン 大きい政府より。
大きい政府より。
安倍さんは、世間のイメージは小さい政府って言われがちなんですけど、言われがちです。その一面もあるんだけど、僕個人、これは僕の仮説。
ケインジアン 野村仮説。
野村仮説。野村の妄想としては、僕は安倍さんはとっても大きな政府よりだったと考えてる。
ケインジアン それなぜ?
財政拡大して、仕方ない一面もあったんだけど、社会保障だとか、社会保障費は増えていってっていう中で、あんまりそこに対して禁食財政とかやらなかったから、これ実質的にはね、結構大きな政府やってたよねって僕は思ってる節があるんですよね。
例えば男女平等とか、それこそLGBTQとかの話だとかっていう中で、結構そっち方面の法案とかも成立させたりしてたりするし、だから僕は大きな政府、実は大きな政府よりだったんじゃないかなっていうふうに思ってる。
だから、がちの小さな政府ってなると、それこそ小泉さんまで遡るんじゃないかな。
小泉内閣。雄生民営化っていうのはまさに小さな政府のことですよね。国がやってたことを民間に下ろして、民間に行くってことは自由な市場経済に下ろすことだから、つまりそれは大きい政府にあった大きいものを渡して成立するとして小さくすることだから、小泉政権は分かりやすく小さかったんだよね。
分かりやすかったと思います。それ以降はそんなに小さくないよね、でも大きくもないよねっていうところと、明らかに大きいよね、大きい方に目指してるよねっていうところの政権が多かったと思います。
分かりにくい、分かりやすいで言うと、今聞いてくださってる方であまり経済詳しくない方は、民営化っていう単語自体は小さな政府なんだよっていう理解でいい?
ざっくり言うとそういう指標だと言えるみたいな。そういう理解で十分なんじゃないですかね。
貿易政策と関税の影響
思想・総論ですよね。トランプさんのタイプというか。
タイプの話です。
ちょっと個別なの取っていくっていう流れでやりたいんですけど。
それで言うと、通商政策。要するに輸出乳に関する。
通商っていうのはトール商売。要は貿易関係。
貿易関係の政策っていうところと、財政政策ですね。国の予算をどういうふうに組むか。税金をどう取って、税金をどう使うかっていうところですね。
で、三つ目が金融政策。それこそ金融政策だと思うんです。金利をどうしていきたいか。
本来は政府には決める権限はないんだけど。っていうお話。この三つが多分、おそらく経済政策としては大きな三つの論点なのかな。
それぞれ端的にこれはこうで、これはこうで、これはこうでっていうのを第一回から言ってほしいですね。
通商政策に関して、貿易政策ですね。貿易に関しては、とにかく関税引き上げるぞと。
今5%なんかな。3%、5%っていう。関税率いろいろあるので、一概には言えないですけど。
1%から5%とかっていうところにおるところを、全部10%まで引き上げていくよと。
つまり日本から物を売るときにですね、5%ぐらい値段が上がる。
この件はね、すごく一番出てきます。
さっき一番最初に、政策してもトランプさんの政策出ないんですよって言ったじゃないですか。
これは出ます。
出るね。でもトランプさんはそれがやりたい。アメリカが得する。
それって小学生の頃の歴史の教科書で学んだ知識の話でいい?
ああ、大丈夫。
もともと日本の自動車産業がものすごく上手くいって、アメリカにあるフォードとか、あの辺の車が売れなくなり口切れて、
貿易アカチがあって、貿易摩擦という単語がさ、教科書でくるとしてきて。
だから関税がどうでってあったじゃないですか。
それ考えると、別に普通の流れなんじゃない?
トランプさんは、普通の流れは普通の流れなんやけど、
とはいえ、オバマ政権以降とかブッシュさんぐらいからっていうのは、
中国の生産力っていうもの、世界の工場になった。
グローバリズムによって。
はい、グローバリズムによって。中国で生産したものをアメリカに持ってくることによって、
アメリカで安く、より良いものが手に入る。
例えば部品とかを輸入して、最先端のものを国内で作るとかっていうことをやろうとしてたから、
関税下げたほうが良かったんですね、当時。
なるほどね。
中国で作ったものを輸入する、日本で部品作らせてアメリカに輸入するってなった時に関税率が高いと、
アメリカの国内の業者が、
減価率が上がるわけ。
そう、減価率が上がっちゃうから、それって儲けがべべりするじゃないですか。
なんで、ある一定の地点、ITバブルとかあの辺の地点からは、基本的には下げようっていう方向やったんですよ。
メキシコとの関係とその背景
なるほどね。
それを上げにいくってことは、国内で先生産を高めるって言ってたじゃないですか。
部品も国内で作れる体制にしたいよっていうこと?
本当はそういうこと。
ああ、そうなんや。なるほどね。
じゃあ、アメリカが積極的に部品を輸入してたような分野の産業っていうのは苦しくなるよってことがここから言えるんじゃない?
可能性としてはあると思います。
なるほどね。
主にそれって、具体的に言うとどういうとこなんですか?
業界として。
業界とか業種とか。
自動車。
自動車です。圧倒的に自動車が影響があると言われている。
その対策として、完成品の方なんで、この例を出すのは。
ちょっと今の文脈、部品とはちょっとずれちゃうんだけど、トヨタさんとか、日産はちょっとわかんないんですけど三菱さんとか、いわゆる大きいホンダさんとかっていうのはアメリカ現地で工場を建てる。
関税高いと基本的にはそれやるもんね。
はい。露骨にそういう方向に一応計画が動き出していたりとか。
へー、なるほどね。
もともとメキシコに建てる傾向が強かったんですよ。
なんかそれがニュースで見た気がします。
メキシコとアメリカは関税低かったんですよ。そうは言うても。
なんで、メキシコなら大丈夫やろうと言うて、メキシコによく工場を建てたんですけど。
今回トランプさん、そのメキシコを閉じるって言ってるんで。
そうだね。メキシコとの間に壁作るって。
壁作るし。
もう10年ぐらい言ってたもんね。
さらに関税も高める。経済的な障壁も。
物理だけじゃなくて。
物理だけじゃなくて。
あー、なるほどね。
っていうところで、だからメキシコに工場を建てているアメリカだろうが、日本だろうが、中国だろうが、
アメリカで物を売りたいなら、メキシコに工場を建てずに、アメリカに工場を建てろって言ってる。
なるほど。
でもアメリカ視点で見るとすごくいい政策よね。
アメリカ視点で見ると。
だってさ、メキシコに工場を作ってさ、メキシコとアメリカ仲いいから、関税低いからさ、輸出しやすいねんってさ、
メキシコの需要でアメリカ損してるやん。
アメリカ視点で見たらね。
まあまあまあ、労働者の視点で見ると、そうなります。
それはそうやろ感はすごいねんけど。
なんですけど、まあでも、メキシコってやっぱり、アメリカ大陸、北アメリカ大陸で、
アメリカさんがやっぱり経済的にも軍事的にも、世界で最も力があるとされている理由の一つっていうのが、
隣国に敵が全くいない。
そうね。
っていうのがあるんですね。
海しかないからね。
そう、海しかなくって、で、北はカナダでしょ。
カナダはもう同盟国みたいな。
あ、そうそうそうそう。で、メキシコさんと仲良くやってたら、
基本的に国内に軍事戦力を置く必要がないから、世界中に戦力を持っていくことができるよねっていう論理も相まって、
アメリカって世界で結構力持ってたっていうところが、やっぱりメキシコさんの機嫌損ねるとあんまりよろしくないんですわ。
言うなれば。
っていうのがあるんで、トランプさん以外の大統領は結構メキシコさんと仲良くやりたいよねっていうところ。
で、メキシコさんからすると、不法移民で出ていっちゃったらメキシコさんの国内が困るわけですよ。
基本的には。そうは言うても困るわけですよ。
で、なんでアメリカさんちょっとメキシコで工場作ってくれませんかねっていうことを、
メキシコはメキシコでやってきて、っていう文脈は一応ありますね。
だからそこを経済的な部分で悪く言う代わりに、治安と国防のところで得するっていうのが今までアメリカ。
そういうことです。
だから労働者視点で言うと今回よくなるけど、国防とか軍事目線で見ると損してるっていうことね。
少なくともメキシコさんがどう思われるかっていうところはあると思いますね。
でもそこトレードオフというか、トレードオフまでは行かないんだろうけど、バランス取らないといけない。
バランス取らないといけないっていうのはありますね。
トランプの経済政策とナショナリズム
でも今のって、マクロの視点で今みたいに野村さんから話を聞いたら、両方天秤内だなってわかるじゃないですか。
でも経済政策ではなくて、働く人の目線で見ると、そりゃトランプさんよくない。
そりゃそう。
だってわかんないやん。メキシコと仲悪くなったら、移民を追い出したら、治安の問題があって国防の問題があって軍事費がかかってとか、実感ないもんね。
実感ないですね。なんでちょっとポピュリズムっぽく受け取られる、国域主義かな。
ナショナリズム。
そう、ナショナリズムっぽく受け取られるのは、その辺はあったりするんですよね。
なるほどね。
自国の労働者の人たちを煽ってるんじゃないのって言われるのは、そういうところの一面だけを話すからっていうところが。
やっぱり裸感のあるところは強いね。
そういうことです。そういうことなんです。
またこの政治と経済とマクロの難しさを今、実感しております。
関税と日本経済への影響
そうなんですよね。っていうところがあるんで、二テーマ続けて難しいテーマを持ってこられたなと率直に思っております。
自動車業界以外なんかないんですか?その関税がっていう件に関して。
他で言うと、例えばエンターテインメントとかも日本だと、ソニーさん、任天堂さんとか結構行ったりしてるし、ソニーさんに関しては今音楽とか映画とかもアメリカの方に行ってるんで、日本のものっていうのはちょっと売りづらくなるだろうな。
無形物にもかかるの?それって。
無形物にもかけるつもりだと思います。
今関税って話してると、どうしても物理的なもののイメージで聞いてたんですよ。自動車の部品がとか。エンタメというか無形サービス。
日本って加工合意の国で、今って完成品売るっていうよりは、さっきもお伝えした部品を売るっていう文脈の方が結構大きかったりするんですね。部品っていうか途中のものっていうかね。
中国が完成品にしてアメリカに売るわけですよ。中国や韓国が。皆さんご存知の通りだと思うんですけど、中国には60%の関税をかけると。
そうなんですよ。他は10%だけど、中国だけは60%かける。
バチバチやん。
中国製品がとんでもなく安くアメリカに商品を送ってくるから、アメリカ国内のものが売れない。アメリカ国内に作ったものが売れないから、アメリカで生産することがなされない。
だからアメリカの労働者が失業したり低所得になってるのは、中国が安いものを売りつけてくるからなんだっていう論理なんですね。
関税を60%、中国が60%あげられるというふうになると、中国で部品をたくさん日本から買ってくれてるんで、そうは言うても。やっぱりその辺ですよね。
だから電化製品、パソコン、冷蔵庫、テレビ、この辺りの電化製品だとか、スマートフォンもですよね。中国製スマートフォンがアメリカに売りづらくなるから、中国製スマートフォンに使われている日本の中小企業の部品っていうものは売れなくなったりだとか、っていう影響があったり。
基本的に中国は電化製品と電気自動車、EVっていうところと、太陽光とか風力とかが今強いんですよ。電気関係、電力関係か。っていうところの部品を日本から輸入しているっていう文脈も結構あったりするんで、その辺に関係する。結局自動車、今の話だとコンビニになっちゃうんですけど、日本の中小企業には結構影響がありますよと。
無形のサービスの話があんまわかんないんで聞きたいんですけど、具体的にどうなんのっていうことで。日本で映画作るや、アメリカで上映するときに高いってこと?
そうそうそう。その為替の部分だけじゃなくて、乗るってこと?
原価が上がるっていうイメージかもしれない。原価が上がるから販売価格に載せるのか、利益要が減ってでもそのままにするのか、そもそも原価が上がるんだったら日本の映画はやめとこうかなってなるのかっていう選択になるんじゃないかなと。
アメリカの労働者のためのっていう文脈が中心にあるのはあってます?
それはあってると思います。
寿司屋さんがアメリカに行って、アメリカンドリーム的な寿司屋さんがアメリカに行って成功してめっちゃ稼ぎましたみたいな。ああいうのは起こりにくくなるってこと?
それは起こりにくくなると思います。
それは今の文脈とまた別の47項目の何かが関係してる。
政治経済情勢活用ラジオ、次回へ続く。
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