えー何があったよ。
2016年の、前回ね、トランプさんがやってた時も、その時点の手前ぐらいで、ウォッチャーの人たち、ガチウォッチャーの人たちは、
ウォッチャーっていうのは経済をずっと見てる。
経済とか政治をずっと見てる人たちっていうのは、ガチ勢であればガチ勢であるほど、トランプさん何があった?って。
えー性格変わってるやん。
性格変わってるやん。
うんうんうん。
だから、あのね、分かんないんすよ。
トランプさんって、2016から2020大統領ですよね。
はい。
で、2020から24が、ジョー・バイデンさん。
ジョー・バイデンさん、はい。
で、あと次がカマラ・ハリスさんですよね。
カマラ・ハリスさんは副大統領をやったんで。
それから後退するってことですね。
はい、後退するってことですね。
4年任期なんですよね、大統領。
4年任期です、はい。
はいはい、わかりました。
で、トランプさんの人文学方向、心理学だとか、そういう方向からの人たちってどう見てるんやろうって思って、論文検索してみたんですよ。
ほとんどでなくて。
なるほど。
分かんないんですよね、分析しても。
いや、そもそも聞きたいのは、人文学の方向からね、大統領に対して検索して出るもんなんですか?
普段は出るんですよ。
普段はっていうのは、例えばちょっと前で言うと、日本人に馴染みの深い大統領さんって言ったら、クリントンさんとかオバマとか。
オバマだけ呼び出しちゃって。
友達みたいな。
で、調べたら出るの?
オバマさんはね、特に出ます。
へー。
本当に。やっぱりルーツがここにあるから、こういう生い立ちをしてるから、おそらくこういう思想になりやすいよねとかっていうのは出るんですよ、やっぱり。
で、トランプさんって生い立ちの話とかめちゃくちゃ出てるのに、そういう分析ってやっぱしづらいんだなーっていうのは、たぶん本音を隠すところがあるから、どれが本音なのかわからないっていうところがあると思うんですね。
なるほどね。
で、ようやくたどり着いた仮説で、僕も確かにそうやなって思ったところを今お話します。
なるほど。
トランプさんの経済の思想。
そう、経済思想と外交の、政治における思想ですね。
先にちょっと整理しておきたいんですけど、経済の思想って大きくどういうものがあるんですか?タイプ論的に言うと。
タイプ論的に言うと、資本主義という枠組みの中でお話すると、すごく簡単に言うと、ちょっとシンプルな言葉遣いしちゃうんですけど、大きな政府と小さな政府っていうのが、とりあえずわかりやすい考え方なんですね。
小さな政府っていうのは、とにかく経済的な自由っていうものを、個人の自由っていうものを重視しようっていう考え方が小さな政府。
だから政府があんまり個々人の経済活動には介入しないよ、あんまり規制もしないし、ルール作り、経済的なルール作りはあんまりしないようにしましょうね。
個人の判断というものを信用しましょう。
だから市場に任せるみたいなイメージだね。自由な分だけ責任が伴うみたいな。
まあそれはあるかもしれないですね。大きな政府っていうのは逆ですね。そうは言っても個人で把握できることっていうのは、情報にはどうしても格差ができるから、その格差を埋めるべく政府が積極的に介入していく方がいい。
もちろん個人の自由を害したいというわけでは決してなくて、ただルール作りは必要だよねっていう立場が大きな政府ですね。
それで言うとですね、トランプさんは小さな政府って思われがちなんですけど、おそらく大きな政府の人なんですよね。案外。
そうは市場経済に政府が介入する度合いが強い方が経済がうまくいくよねという考え方?
に近いというか、素直な大きな政府論者じゃないっていう感じではあるんですけど、今ので大体大きな政府の説明としてはあってて。
なるほど。要は大きな政府っていうのは、前回取った政権ごとの特徴やったと思うんですけど、
あれですよね、公共投資を政府がすることによって労働需要を作るやつとか、要は歴史の用語で言うとみんななぜか単語が有名やから知ってるのかわからないんですけど、ニューディール政策っていうのが最も有名な大きな政府。
ルーズベルト大統領が、戦争前後に経済が悪くなった時にどんどんやったっていう話。前回で言うとコンクリートから人へっていうのがあって、コンクリートっていうのが麻生政権ですか?
コンクリートは麻生政権までやってた定謀を作るとかね。あとは2000年ぐらいの大淵圭三さんの時期に、インターネットの設備をものすごい公共投資で作ることによって環境インフラを整えたよっていうのに政府が財政出動して自由を作るみたいな。この辺は大きな政府っていう考え方ですね。
トランプさんはそういうのを一応目指している。ちょっと難しい言葉で、ケインジアニズムっていうのがあるんですけど、ケインズさんっていう方が唱えられた理論というものがありまして。
何かというと、労働者がお仕事を得るためには政府が積極的にお仕事を作るべきだ。すごくシンプルに言うと。っていう論を唱えられた方がおられて。
大きな政府の経済学者の代表者ですね。 トランプさんは経済的な思想としてはそれなんじゃないかと。 それどういうとこかわかるんですか。
例えば、具体的なところで言うと減税策のお話をされたりとか、国内の労働者を守るためにっていうのを必ずつけるんですよね、頭に。
どの政策においても国内の労働者を守るために。国内の中低所得者の、特に今まで中低所得者でも普通に生活できてた白人の中低所得者っていうものを守るために。労働者を守るために。っていう表現を使い張るんで。
これはやっぱりケインズ先生の思想だなって。労働者っていうものにすごいスポットライトは当てる。 それは反応していい? トランプさんってアメリカ国のためのアメリカをするっていうのをすごく打ち出して政権を取ったじゃないですか。
それは要は選挙戦略でもあり、実際にやりたいことだと思うんですけど、それをわかりやすく言い換えであるだけであって、経済思想とは関係がないんじゃないの?と思ったりはするんですけど。
その前で言うとオバマさんまでか。オバマさんまでっていうのが、基本的にアメリカ経済の構造っていうのは金融と消費、消費者っていうところがメインで回す。金融と消費を回すことによって結果として、そしたら生産もなされるでしょ。労働が必要になるでしょっていう論理だったわけですね。
だから別に輸入とかしても全然いいよね。輸入して物を売るところで消費サービスのところで労働が生まれるから別にいいでしょっていう考えがあった。
だから要は車を自分の国で作らなくても、輸入してきて車を売る販売店がサービスを提供してるわけだから、そこで付加価値を生んでるから売り上げじゃんっていう。そういう考え方だね。
あと自動車ローン。 そう、ローンは金融だから。
だからローンと販売店があって営業マンがいれば車自体は作らんでいいってこと?
そうそうそう。
そんな感じなんや。
っていうのが米国経済の2000年代、1990年代以降かな。ぐらいの構造やったんですけど。
特徴の一つ。
特徴の一つやった。それで傷んだのが、生産をアメリカ国内の生産っていうものになっていた労働者の人たちなんですね。
傷んだっていうのは割り送ったみたいな。
割り送った。アメリカ国内で作らなくても別にいいじゃんっていう経済構造だったから、アメリカ国内で今まで作ってた人たちっていうのが失業だったり、所得が減るっていうことが起こった。
それをトランプさんはどうしたいかっていうと、アメリカ国内に生産を取り戻すっていうのがMake America Great Againなんですよ。
それがキャッチコピーね。ESVCANにあったやつ。
Make America Great Againってトランプさんは言うんですけど、それの中身を紐解くと、おそらく具体例としては経済構造を消費金融中心のアメリカ経済構造から、
生産っていうもの、それとプラス資源ですね。資源の生産、資源の産出。生産のためには資源が必要なので、石油だとか鉄だとかっていうものが必要なので、
その2つ、そういうところに構造の中心、経済の中心を取り戻そうというか、戻してこよう、回帰しようっていうのがトランプさんのやりたい経済政策。
聞く限りは他すごいまとも。歴史的に見ると、内需と国内の、昔で言うと食料の持久率っていうのが下がると、大体国家滅ぶんですよ。
そう考えると、国内の生産をするっていうのは国が長続きするために必要なことっぽいけどね。
思想・総論ですよね。トランプさんのタイプというか。
タイプの話です。
ちょっと個別なの取っていくっていう流れでやりたいんですけど。
それで言うと、通商政策。要するに輸出乳に関する。
通商っていうのはトール商売。要は貿易関係。
貿易関係の政策っていうところと、財政政策ですね。国の予算をどういうふうに組むか。税金をどう取って、税金をどう使うかっていうところですね。
で、三つ目が金融政策。それこそ金融政策だと思うんです。金利をどうしていきたいか。
本来は政府には決める権限はないんだけど。っていうお話。この三つが多分、おそらく経済政策としては大きな三つの論点なのかな。
それぞれ端的にこれはこうで、これはこうで、これはこうでっていうのを第一回から言ってほしいですね。
通商政策に関して、貿易政策ですね。貿易に関しては、とにかく関税引き上げるぞと。
今5%なんかな。3%、5%っていう。関税率いろいろあるので、一概には言えないですけど。
1%から5%とかっていうところにおるところを、全部10%まで引き上げていくよと。
つまり日本から物を売るときにですね、5%ぐらい値段が上がる。
この件はね、すごく一番出てきます。
さっき一番最初に、政策してもトランプさんの政策出ないんですよって言ったじゃないですか。
これは出ます。
出るね。でもトランプさんはそれがやりたい。アメリカが得する。
それって小学生の頃の歴史の教科書で学んだ知識の話でいい?
ああ、大丈夫。
もともと日本の自動車産業がものすごく上手くいって、アメリカにあるフォードとか、あの辺の車が売れなくなり口切れて、
貿易アカチがあって、貿易摩擦という単語がさ、教科書でくるとしてきて。
だから関税がどうでってあったじゃないですか。
それ考えると、別に普通の流れなんじゃない?
トランプさんは、普通の流れは普通の流れなんやけど、
とはいえ、オバマ政権以降とかブッシュさんぐらいからっていうのは、
中国の生産力っていうもの、世界の工場になった。
グローバリズムによって。
はい、グローバリズムによって。中国で生産したものをアメリカに持ってくることによって、
アメリカで安く、より良いものが手に入る。
例えば部品とかを輸入して、最先端のものを国内で作るとかっていうことをやろうとしてたから、
関税下げたほうが良かったんですね、当時。
なるほどね。
中国で作ったものを輸入する、日本で部品作らせてアメリカに輸入するってなった時に関税率が高いと、
アメリカの国内の業者が、
減価率が上がるわけ。
そう、減価率が上がっちゃうから、それって儲けがべべりするじゃないですか。
なんで、ある一定の地点、ITバブルとかあの辺の地点からは、基本的には下げようっていう方向やったんですよ。
なるほどね。
それを上げにいくってことは、国内で先生産を高めるって言ってたじゃないですか。
部品も国内で作れる体制にしたいよっていうこと?
本当はそういうこと。
ああ、そうなんや。なるほどね。
じゃあ、アメリカが積極的に部品を輸入してたような分野の産業っていうのは苦しくなるよってことがここから言えるんじゃない?
可能性としてはあると思います。
なるほどね。
主にそれって、具体的に言うとどういうとこなんですか?
業界として。
業界とか業種とか。
自動車。
自動車です。圧倒的に自動車が影響があると言われている。
その対策として、完成品の方なんで、この例を出すのは。
ちょっと今の文脈、部品とはちょっとずれちゃうんだけど、トヨタさんとか、日産はちょっとわかんないんですけど三菱さんとか、いわゆる大きいホンダさんとかっていうのはアメリカ現地で工場を建てる。
関税高いと基本的にはそれやるもんね。
はい。露骨にそういう方向に一応計画が動き出していたりとか。
へー、なるほどね。
もともとメキシコに建てる傾向が強かったんですよ。
なんかそれがニュースで見た気がします。
メキシコとアメリカは関税低かったんですよ。そうは言うても。
なんで、メキシコなら大丈夫やろうと言うて、メキシコによく工場を建てたんですけど。
今回トランプさん、そのメキシコを閉じるって言ってるんで。
そうだね。メキシコとの間に壁作るって。
壁作るし。
もう10年ぐらい言ってたもんね。
さらに関税も高める。経済的な障壁も。
物理だけじゃなくて。
物理だけじゃなくて。
あー、なるほどね。
っていうところで、だからメキシコに工場を建てているアメリカだろうが、日本だろうが、中国だろうが、
アメリカで物を売りたいなら、メキシコに工場を建てずに、アメリカに工場を建てろって言ってる。
なるほど。
でもアメリカ視点で見るとすごくいい政策よね。
アメリカ視点で見ると。
だってさ、メキシコに工場を作ってさ、メキシコとアメリカ仲いいから、関税低いからさ、輸出しやすいねんってさ、
メキシコの需要でアメリカ損してるやん。
アメリカ視点で見たらね。
まあまあまあ、労働者の視点で見ると、そうなります。
それはそうやろ感はすごいねんけど。
なんですけど、まあでも、メキシコってやっぱり、アメリカ大陸、北アメリカ大陸で、
アメリカさんがやっぱり経済的にも軍事的にも、世界で最も力があるとされている理由の一つっていうのが、
隣国に敵が全くいない。
そうね。
っていうのがあるんですね。
海しかないからね。
そう、海しかなくって、で、北はカナダでしょ。
カナダはもう同盟国みたいな。
あ、そうそうそうそう。で、メキシコさんと仲良くやってたら、
基本的に国内に軍事戦力を置く必要がないから、世界中に戦力を持っていくことができるよねっていう論理も相まって、
アメリカって世界で結構力持ってたっていうところが、やっぱりメキシコさんの機嫌損ねるとあんまりよろしくないんですわ。
言うなれば。
っていうのがあるんで、トランプさん以外の大統領は結構メキシコさんと仲良くやりたいよねっていうところ。
で、メキシコさんからすると、不法移民で出ていっちゃったらメキシコさんの国内が困るわけですよ。
基本的には。そうは言うても困るわけですよ。
で、なんでアメリカさんちょっとメキシコで工場作ってくれませんかねっていうことを、
メキシコはメキシコでやってきて、っていう文脈は一応ありますね。
だからそこを経済的な部分で悪く言う代わりに、治安と国防のところで得するっていうのが今までアメリカ。
そういうことです。
だから労働者視点で言うと今回よくなるけど、国防とか軍事目線で見ると損してるっていうことね。
少なくともメキシコさんがどう思われるかっていうところはあると思いますね。
でもそこトレードオフというか、トレードオフまでは行かないんだろうけど、バランス取らないといけない。
バランス取らないといけないっていうのはありますね。