前回の復習と今回のテーマ
今回のエピソードは前回のエピソードのやや続きみたいになっています。 できれば前回のを聞いてから今回のを聞いた方がいいと言えばいいですけど、
今回のエピソードだけでね、独立したものとしてね、聞いていただいてもいいと思います。 前回は英語の疑問文の話をして、
you can do it が can you do it になる? あなたはそれができますか?で、この can が現れる位置というのは、
that 説の that とか、あるいは weather が現れる位置だっていうようなお話をしました。 I know that you can do it.
あなたがそれをできるのを知っていると言った時のこの that ですね。と同じとこに can が移動して can you do it になっていると。
で、この you can do it が can you do it になるのは、まあわかりやすいというか can という助動詞が移動しているっていうのが見やすいわけですけど、
you found it. あなたはそれを見つけたから。 Did you find it? あなたはそれを見つけましたか?
このような疑問文にもその同じ説明ができるのかというのがね、 今回のテーマとなっています。つまり助動詞がない場合ですね。
you found it. あなたはそれを見つけた。
助動詞がない場合、動詞が移動するわけではないですよね。 found you it にはならなくてdid you find it っていうふうに
did という なんだかよくわからないものが出てきます。BGMです。
平叙文の構造:助動詞ありとなし
始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 江夏豊かです。
前回のエピソードはエックスバー理論というのを元にお話ししていきました。
今回もエックスバー理論は関係あるんですけど、
できるだけねわかりやすくお話しできたらなと思います。 疑問文の前に平序文から考えてみますと
助動詞がある文は you can do it というふうに主語があって助動詞があって動詞区というのが出てきますね。
エックスバー理論的に言うと can というのが主要部の tp の t であって
you が指定部に現れていて vp 動詞区の do it がほぶだということですが、
そういう構造の話はちょっと一旦脇に置いておいて、語順だけ見ていくと主語の you 助動詞 can
動詞区 do it これが助動詞のある平序文であるということができます。
一方助動詞がない場合 you found it あなたはそれを見つけたの場合は当然助動詞ないので主語の you の後に動詞区の found it
find の過去形 found ですね。動詞区 found it が続くとこうなっています。
助動詞があれば主語助動詞動詞区 助動詞がなければ当然主語動詞区
助動詞がない文の構造:ed の想定
全然違う構造に見えるんですが ここでは
助動詞がない場合も あるいは助動詞がないように見える場合でも助動詞の部屋っていうのを想定して
you found it このような文であっても主語助動詞動詞区という構造だと考えます。
ないものはあると言い張るのはなかなか気が引けますよね。 you found it
you の後にすぐ found it が現れていて助動詞なんか発音上出てきてないじゃないかと言われるとそれはそうなんですが
この you found it の助動詞的な要素は何かというと 過去の要素だと考えます。
その過去の要素というのを 綴り上 ed で書くことが多いので ed という助動詞的なものを想定するんですね。
その結果どうなるかというと 見た目というか発音上は you found it という主語動詞区なんですが
その 背後にある構造は
you ed find it という 主語 you 助動詞 ed そして動詞区 find it という構造になっていると考えるんですね。
そうすると you can do it と平行的に考えられて you can do it の場合は主語 you 助動詞 can
そして動詞区 do it それと同じように主語 you 助動詞 ed
動詞区 find it というふうに 考えます。
ただこの過去の要素の ed というのは 節字で単独で発音することはできないと考えるんですね。
要は単語のパーツなのでそれ単体で 現れることはできない。
そのために過去の要素 ed は 動詞と一緒くたに出てきます。
ただ find と found は 不規則動詞なので
単に ed がついた形ではないんですが それはちょっと語彙的な問題というか動詞によって異なります。
その過去形の現れ方っていうのは 単語ごとに異なるんですが
この ed というのが動詞 find と一緒くたになって found となる。
そして発音上は you found it となります。
一方 you can do it の can はこれは節字ではないので 独立して発音ができると。
そうなると can は動詞と一緒くたになる必要がないので 助動詞の位置にとどまって you cando it となるということなんですね。
疑問文の構造と do support
東宇語のツボ
you found it は発音される前の状態は you ed find it であるということがわかりました。
これは実際に発音されることはありませんが
背後にはそういう構造があって you ed find it これは you can do it という助動詞を持つ文と同じ構造であるということです。
さてここから疑問文の話になって 前回のエピソードで詳しくお話ししていますが
英語の疑問文で 語順が変わるときに助動詞
これは t と言ってもいいんですけど 助動詞が
cp の主要部に移動します。
この辺は本当に前回のエピソードの話で x バー理論がどうのこうのという話なので
一旦置いておいて語順だけに着目すると 要は助動詞が主語の前に移動するということですね。
you can do it は can you do it になります。
これは can に限らず 他の助動詞でも一緒なんですが
今回ある意味テーマにしているのは助動詞がない文です。つまり you found it あなたはそれを見つけた
みたいな文ですね。繰り返しですが これは発音される前は
you ed find it という構造だと考えます。
で you can do it が can you do it になるのと同じように助動詞要素を主語の前に出せばいいので
ed you find it というのが疑問文の構造ということになりますよね。
助動詞の位置に現れているのは ed という過去の要素で
それを主語の前に出してしまえば ed you find it で can you do it と同じ構造ということができます。
ですがこれもまた繰り返しですが 過去の要素の ed というのは助動詞の位置にあるんですけど
これは節字ですので単独で発音することはできません。 平序文であればこれは動詞と一緒くたになってfind が found になるわけですけど
疑問文の場合はこの ed が 移動する必要があります。でその移動するときに動詞も一緒に動くわけにはいかないんですね。
そこで登場するのが do というダミーというか空っぽの要素です。
過去の要素 ed というのは節字であり、ある意味抽象的な要素で単独で発音できないので
そのために意味としては特に何もになっていない do というものの助けを借りて
do と ed が did という形になって did you find it? という疑問文になるんですね。
このような現象を do support と言って
did you find it? みたいなものもそうだし you didn't find it? みたいに否定の時にも didn't みたいなものが出てきますよね。
今回は過去の ed と組み合わさっているので did となってますけど
do のままのこともあれば does と形を変えることもありますが、いずれにせよ
助動詞の位置に現れるのが単独で発音できない要素である場合
節字とかですね。ある意味そういう抽象的なものの場合
do のサポートを得て、例えば疑問文であれば移動したりするということなんですね。
単独で発音できないものが、それ単体で移動することはできないので
did という形になって初めて can と同じように移動することができるということです。
まとめと次回予告
というわけで今回のエピソードは do support がテーマではありますが、その前提として
見た目の上では can みたいに助動詞があろうがあるいはなかろうが、すべての英語の構造には
助動詞的なものが構造上必ず存在していると考える。そういったお話でございました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。前回のエピソードも合わせてぜひ聞いてみてください。
番組フォローもよろしくお願い致します。お相手はシガ15でした。