助詞「と」の考察
本日のエピソードは、日本語の「と」という助詞について考えていこうと思います。
この「と」はいろんなところに出てきますけど、 例えば友達と映画に行ったみたいに
随伴写って言うんですかね。そういったものを表す「と」もありますが、 今日はどっちかというと
引用を表す「と」について考えていこうと思います。 何々と言ったとか
セリフの後に出てくる「と」ですね。 これが結構
不思議な振る舞いをするっていうかね。 他の助詞と比べるとちょっと変わってるんじゃないかなというところがございます。
BGM ゆけい 始まりました4月15のツボ
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助詞の「と」について考えていくわけですが、 これの何が面白いかというとですね
さっき言ったように、「というわけで」みたいに その助詞の「と」で
文を始めることがまずできるんですよね。 同じようなことは、「て」っていうのにもあります。
「ていうか」とかいう時の「て」ですけど。 ちょっとここは「と」で統一して考えていきますが
日本語っていうのは助詞っていうのがたくさんあります。 その助詞というのは
大抵公知詞と言われるようなものです。 つまり何かの後ろに出てくるものです。
この助詞っていうのがね ちょっといろんなものを含んでいるので
使う時は本当はね慎重に使わなきゃいけないんですけど まあ公知詞、後ろに出てくるものです
例えば私がとか本をとか図書館へとか このがとかをとかへとかあるいはにとかでとかこういったものは
公知詞で 前に何か名詞が出てきてでその後に出てくる助詞ですよね
日本語はもっぱらこういう公知詞を使う言語で公知詞っていう用語自体もちょっと 本当は注意が必要なんですけど
これは英語みたいな言語とは対照的で英語っていうのはもっぱら全知詞を使いますよね
inとかatとかofとか そういったものを使います
なので日本語のいわゆる助詞というのは 何か出てきてでその後に付随して出てくる
付属語とか言われることもありますがまさに付属しているという感じです
今日テーマに問い上げているとというのもそういった特徴はあります こんにちはと言ったはいと言った
こういうふうにとっていうのは 特に引用のとですねセリフみたいなのが
あってでその後にとというのが出てきているので 後ろに出てきていますが
とはいえとかとはいったもののとか というわけでとか
こういうふうにとっていうのが 後ろに何か要素がなくても
出てくることができるんですよね これは他の助詞にはあんまりない特徴ではないかと思います
このとっていうのは前に出てくる要素が引用的というかねセリフ的なものなので
そう考えるとこのとというのは前の要素とある意味で結びつきは弱いかもしれません 弱いというか前に出てくる要素の自立性が高い
独立した要素だからとっていうのは無理にくっつかなくてもいいのかもしれません
はい と言ったとか言った場合はいっていうのはもうこれで一つのまとまりを持った
「と」と他の助詞の比較
ある意味文に相当しているようなものなので 実際文みたいなものがとの前に出てくることができますよね
明日8時に家を出ると言ったとか言った場合は 明日8時に家を出る
これである意味一つのまとまりを持った内容ですのででその後にと言ったというのが
現れます なのでこのとっていうのは
他の女子 と比べると
前に出てくる要素との結びつきは緩くって それは前の要素がかなり
文的なものだからということができると思います ですので他の女子と違って等の前にポーズが置かれることもよくある
と思いますみたいにまさにある と思いますというふうにあるっていい1回生きちゃった後にと思いますとか
何でもいいですけどと答えたとか とは思わないとかねまあいくらでもやりようあるわけですが
まあこういった言い方は他の女子では結構しずらいんじゃないかと思います 本
を読んだとか この大とかねがーとかにーとかでーとか他の女子の前にポーズを取るっていうのはなかなか
難しいし さらにというかみたいに
前に何の要素もなく 他の女子が現れるっていうのもかなり厳しいと思いますね
ですので同じ女子というカテゴリーですけど等というのは 他のものと比べると
まず前に出てくる要素がかなり分的であるというのが特徴的です そしてその前の要素と等の間にポーズが置くことができる
給紙が置くことができる さらには前の要素が特になくっても等で文を始めることができる
まあこういった特徴があると思います 4月15日も
100人一首に 今はただ重い大難とばかりを人づけならで言うよしもがなという歌があります
この歌もその等の 得意性っていうのが現れていて今はただ重い大難とばかりをこの等ばかりをで
一つのまとまりをなしてるんですよね 思い絶えよう
とばかりをっていう風に この歌が読まれたのは平安時代だと思いますが
その頃の日本語からすでに等っていうのは他の助詞と違って とばかりをでこれでまぁ一つのまとまりを出せっているのは
繰り返しですけど重い大難っていうのが一つの文的な要素だからということができる と思います
で他の助詞はこういうことができないと思いますね とばかりをみたいに等みたいな
助詞から句を始めることができるのは本当に等だけで 他のがとかをとかにとかでとかね
そういった助詞で句を始めるっていうのは 多分できないと思います
このことからもですねこの等っていうのはかなり 前の要素との結びつきは弱いということができると思います
もしかしたら和歌のルールとしてね 他の助詞でも
句を始めることができるのかもしれないですけど それでもやっぱり等がね一番しっくりくるというか
切れ目としてはとの前で入れてもそんな不自然ではないんじゃないかと思います というわけでまさにこの等ですね
というわけで今回はこの等についてねお話ししてきました 他のね名詞の後に出てくる助詞
特に格助詞とか言われることがありますが まあそういったものと比べるとこの等というのは
ちょっと振る舞いとしては変わっていて この引用の等っていうのは果たして
格助詞と言っていいのか あるいは口知詞として扱っていいのかっていうのは結構ね
考察のしがいがあるんじゃないかなと思います それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう
番組フォローも忘れずよろしくお願い致します お相手はシガ15でした
またねー