#2-70 没個性のAI 時代にブランドの“らしさ”をどう守るか?
2026-10-09 32:46

#2-70 没個性のAI 時代にブランドの“らしさ”をどう守るか?

アジェンダ:

  • 安易なAI生成コンテンツが引き起こすブランディングの失墜
  • AI時代だからこそ問われる「意味性」と「人間味」
  • AIを活用した「戦略」と「アクティベーション」の黄金手法

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btraxは "We design the future by bridging the gaps." がビジョンのデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。詳しくは弊社⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ホームページ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠をご覧ください。最後までご視聴頂きありがとうございました!今後ともデザインに関するお役立ち情報を配信していきますので、是非チャンネルフォローよろしくお願いします。

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サマリー

AIがブランディングに使われる中で、安易な生成物がブランドへの信頼や本物感を損なうリスクについて話す。サンフランシスコのカフェでは生成AIの料理写真やロゴが「手抜き」や実物との乖離を想起させ、別のカフェでは批判や落書きにまで発展した。2025年のコカ・コーラのクリスマスキャンペーンも、制作に専門家と時間をかけた一方、AI特有の不自然さやブランドの人間的イメージとのギャップが批判された。対照的にハインツは、AIにケチャップを描かせるとハインツの瓶になるという事実を、子どもたちの絵を使った過去の施策とつなげ、AIを皮肉に活用して成功させた。AI活用では、最終成果物を丸ごと任せるのではなく、アイデア出しや可視化に使い、ブランド固有の意味、ストーリー、人間味を守ることが重要だとする。戦略面では最適解の量産による没個性を避け、会社の歴史や哲学、関係者の思いを表現する必要がある。実行面ではリアルイベントなど人間との接点を増やし、AIがブランドを認識する際にも影響する第三者メディアの発信を設計することが求められる。最後に、AIを使う領域と使わない領域を各社が定め、正しさだけでなくブランドらしさを残すべきだとまとめる。

生成AIの料理写真が招く不信
サンフランシスコ・デザイントーク
みなさんこんにちは、サンフランシスコ・デザイントークです。
本日はですね、今AIがいろんなところで使われるようになりましたが、
そういった中でどういうふうにブランディングをしていくかというところをテーマに話していければと思っております。
Brandonさんどうぞよろしくお願いします。
デザインとAIの話ってちょこちょこしてるんですけど、
もう少し枠を広げて、ブランディング全体、
企業のブランディングとか、プロダクトとか、商品の紹介におけるブランディングで、
AIを使っているケースがちょこちょこ見始めてるんですけど、
結構ネガティブな結果になっているのも多くて、
いわゆる炎上とか、顧客から、消費者からの反応が良くないものとかも、
世界見渡すと結構あったりしたので、
それを中心に、ブランディングにAIを活用する際の注意点やポイントなどお話ができればなと。
思っています。
まず、僕が最近実体験で、サンフランシスコで起こったことがありまして、
それは何かっていうと、サンフランシスコの街の一番の真ん中のユニオンスケアっていうエリアがあるじゃないですか。
そこを歩いてたら、カフェがあって、そこに看板があったんですね。
その看板に、そのカフェで提供している飲み物や食べ物の写真が掲載されてたんですけど、
明らかに生成AIだったんですね。
食べ物、飲み物の写真だけじゃなくて、ロゴも明らかに生成AIだったんですよ。
一目で分かる、AIで生成したものを見慣れている人からすれば一瞬で分かるようなものだったんですね。
サンフランシスコってAIがすごい発達している街で、それをストリートに向けて掲示してたわけなんですけど、
おそらくそこの道を歩く人の多くが、ああ、AIだって気づいちゃうはずなんですね。
AIに慣れ知っている人が多いから。
で、これってどうなんだろう、僕はあまりこの店に入りたくないと思うなっていうのをSNSにポストしたんですよ。
そしたら、ローカルのニュースメディアから連絡が来て、ちょっとインタビューさせて欲しいと。
電話で。
来たんで、で、いいよって言って、電話で30分くらいかな、インタビューして、その後フォローアップで2回くらい電話が来て、
結局、記事に僕のインタビューが載ったんですけど、それはどういうことかっていうと、
生成AIを使ってデザインアウトプットとかブランディングに関するマテリアルを作ることのリスクに関してって話だったんですね。
そもそもそのニュースが出た一番の理由は、僕が見たお店プラスもう一個サンブラリスコ市内の別のカフェで似たようなことをやってて、
そこは落書きがスプレーでされるぐらいにバッシングされてたんですよ。
誰がどうしてそんなことをしたのかわからないんですけど、
AI使いやがってみたいな文字が書かれてたりとかしてて、
安易にAIを使うとネガティブな反応が出てるみたいだみたいな、そんな話があったんですね。
ナミさんに聞きたいんですけど、こういうメニューに載ってる写真が明らかにAIで生成したもののお店だとどう感じます?
手抜いてるなっていうのを一番最初に感じるのと、これは実物と同じなんだろうかというか、
実際に店舗に入ってお店でメニューを注文した時に、この画像と同じもので出てくるのかなっていう、そこをすごく考えちゃうなって思います。
それ本当そうじゃないですか。
だって、存在してないわけですからね。
そこで表示されているハンバーガーとかホットドッグとかパスタとかっていうのは、
AIが生成してくれたけど、そこのお店で提供するものの実物では絶対ないわけじゃないですか。
なので、信用できないっていう思いになるよね。
特にメニューを見た時の、この料理美味しそうだなって写真を見て頼んで、
全然写真と違うものが出てきたらみんながっかりするじゃないですか。
それってAIが使われる前もそうだったのかなと思っていて、メニュー用に撮った写真と実物が違うみたいな。
それがAIを使うことでさらに加速しちゃうというか、
自分のイメージと実物の乖離が大きくなってしまうなって思います。
なるほどね。
でもね、これ見た時に僕ふと気づいたことが1個あるんですよ。
今の話にすごい連動してるんですけど。
じゃあさ、日本のファミレスとかの入り口に置いてある模型みたいなのあるじゃないですか。
ありますね。
サンプル。
ラーメンの麺が上に浮いてるようなやつとか。
サンプルって言うんですかね。
本物じゃないけど、ローとかプラステックで作ったハンバーグとか。
あれは日本だとずいぶん昔から受け入れられて、それ見てお客さんが入ってオーダーするよね。
します。
あれはオッケーなんだよね。
あれはなぜかオッケーですね。
不思議だよね。
不思議です。
私、あまりフードサンプルを見て、店舗に入ってメニューを注文した時に、
全然違うじゃんって思ったことは少ないかもしれないです。
比較的アキュレットなのかなって思います、ああいう模型は。
いや、今の話聞いた時に、多分AIに対する消費者心理の一つは、
ナミさんがさっきチラッと言った、手抜いたとか落下ってことに対して、
すごい良くなく思うんじゃないかなっていう説を僕は感じていて、
食品サンプルってあれってすごい成功に作られてるから、
あれ自体が一つの芸術的にすごいじゃないですか。
楽に作ってないじゃないですか、頑張って作ってるから。
そこにある意味愛着みたいなのを感じてネガティブに思わないけど、
生成AIだとクリック一つで一瞬で作ってくれたりするから、文字プロンプト入れたとしても。
それに対しての嫌悪感みたいなのもあるのかな。
ユーザーのコメントとかを見てると、メニュー一つ丁寧に作れないレストランが、
料理を丁寧に作ってるとは思えないっていうのがあったんですよ。
まさしくそんな感じ。
そこかもしれないよね。
自分がやってるビジネスとかブランド作りに対して、
楽しようと思ってることに対しての嫌悪感なのかなって思って、
その次の週にニューヨーク出張に行ったら、ニューヨークの道でもそれだらけだったんで、
まん延してるなと思ったんですけど。
それも一つ。
コカ・コーラとハインツのAIキャンペーン
もう一個、生成AIをブランディングに使うっていうキーワードで、
AIの存在をすごく有名にした広告があって、
それは2025年のコカ・コーラのクリスマスキャンペーンっていうのがあって、
コカ・コーラのトラックが走って、サンタさんみたいなキャラが出てきたりとか、
そんなようなものなんですけど、
これが全部生成AIを使った映像なんですね。
今までは実写とかアニメーションみたいなのがあったんですけど、
このコカ・コーラクリスマスキャンペーンに関しては全てAIで生成して、
すごい細かく作り込まれています。
なんですけど、ちょっと変な部分があって、ロゴがちょっとずれてたりとか、
トラックの造形がシーンごとに少し違ったりするんですよ、やっぱりAIだから。
それに対して突っ込む人が結構出てきて、
AIで作ってるこれやっぱり少し変だよね。
コカ・コーラのブランドの価値が下がったよね、みたいなことを言う人もいたぐらいなんですけど、
実はこのCM、僕の友人の会社が作ったものなんですよ。
アメリカにある広告代理店で、そこの子会社でAI専門の映像制作会社があるんですけど、
そこがコカ・コーラからの発注を受けて作ったんですね。
これに関しては、僕は裏側なんとなく知っているから言えるんですけど、
めちゃくちゃ大変なんですよ、こういう映像を作るのって。
さっき言ったクリック一つで簡単に作ったケースじゃないケースで、
たくさんのAIツールを駆使して繋げて、
なおかつそれを作った人は、普通に実写のアニメーションもそれまで作っていたプロのアニメーターなんですね、映像の人。
ディレクターとかもいて、ちゃんとチームもプロセスもかなり時間をかけて作ったんですけど、
AIを使っているよねって分かった瞬間に、見てる人がネガティブなことを言い始めるという状態になっています。
これが苦労してないから炎上するだけじゃないこともあるのかなと思って、
ここから学べることがあるのではないかと僕は思っています。
確かにコカ・コーラのイメージって、今までのCMとかを見ていると、
結構人と人とのコネクションというか、コミュニティというか、
そういうところを考えて、パーソナライズとかも考えたCMが結構多かったイメージなので、
そこからAIを使っているというところで、余計にちょっと落胆した人が多かったのかなとは思います。
ギャップがね。
その一方で、インターネット系のサービスというか、デジタルサービスとか、それこそAIサービスとか、
そのデジタル系の商材のプロモーションをAIで生成した場合は、そこまでネガティブには反応しないんだよね。
デジタルの会社だからデジタルツールを使っているんだなぐらいしか思わないんですけど、
ナミさんが言ったみたいな、今までのイメージがヒューマンな感じとかアナログな感じとか、
あとは歴史のあるブランドがいきなりそれをやった瞬間に反発がある。
簡単に言うと、スタートアップがAIを使って何かプロモーションするのと、
エスタブリシストなブランドが使うのでは全然反応が多分違う。
違うと思いますね。
カルシっていうスタートアップの会社のプロモーション、スポーツとかのベッディングとかをやっている会社なんですけど、
そこもフットボール、アメフトのコマーシャルでAIを使ったものがあるんですけど、
それはそこまで援助しなかったんですよね。
スタートアップでやはりデジタルサービスだからっていうのもあって。
どのブランドがどういうふうに使うかが結構変わってくるなと思っていて、
やっぱりコカ・コーラとかぐらいのトップブランドが使うと、
僕がよく思うのはラック・オブ・オーセンティスリーっていう状態になる。
オーセンティスリーって日本語で言うと本物感っていうか、
そのブランドのリアルさを変えてしまうので、
そこがネガティブイメージになるし、楽した感とかその辺なのかなと思ったんですね。
その一方で僕がすごく好きなキャンペーンが一個あって、
AIをわざと使って半分冗談っぽくやったキャンペーンっていうのが、
カンヌとかでも取り上げられたんですけど、
ケチャップのハインツですけど、ブランドキャンペーンが毎回素晴らしいんですね。
僕もいつも注目しているんですけど、ハインツがやるキャンペーンが面白すぎちゃって。
例えば偽物防止キャンペーンみたいなのをやって、
レストランとかカフェとかファーストフード店の厨房とか裏を隠し撮りしたような写真が載ってるんですよ、広告に。
そこにハインツ以外は本物じゃないみたいなキャッチコピーがあって、
どういうことかっていうと、ハインツの瓶に安い汎用ブランドのケチャップを継ぎ足してる隠し撮りなんですよ。
なので、ハインツこそ一流ブランドなのに、
安く済ますために、厨房で偽物のケチャップをそれに入れ替えてるシーンを使って、
本物を使いましょうみたいな。これは本物じゃありません。
とか、ハインツのケチャップの色はどれでしょうキャンペーンみたいなのがあって、
この色以外は偽物ですとか、
あとその瓶にケチャップの色がこの色じゃないと偽物ですって書いて、
色のパッチを貼っておくとか、
そういうハインツ以外は本物のケチャップじゃないブランディングキャンペーンみたいなのを
結構やってるブランドなんですね。
で、瓶の形とかも有名だし、ロゴの周りにある形とかも有名だし、
もちろんロゴ自体も有名なんですけど、
ハインツがやったAIを使ったキャンペーンは、
AIにケチャップの瓶を書いて、ケチャップを生成してって言った時に、
いくつかの違うAIツール、生成ツール、
それを結構精度の低そうなやつをわざと使ってるんですけど、
3つのツールを使うと、全部ハインツのようなケチャップボトルを生成してるんだよね。
AIにとっても、ケチャップイコールハインツだっていうことを表現している。
だからナンバーワンだと。
見たかと。
どのAIに聞いたって、ケチャップって言ったらみんなハインツを連想してるんだよねっていうので、
AIを半分小バカにした形のキャンペーンをやって、
これはすごい上手くいったケース。
確かに、これ面白いですね。
ジョークというかアイロニックというか、
上手く民衆を味方につけられるようなキャンペーンになっている。
AIを嫌いにしている人にとっても面白いですよね。
しかし、AIを使っているからだと思うんですよね。
AIに使われていない。
AIに使われているというのが一番ダメだと思うんですよね。
そのAIを使うためにブランドキャンペーンをやるのがダメで、
これをやる、だったらAIを使ってみると面白いかもねっていう方が面白いと思います。
このハインツのキャンペーンって、
AIのキャンペーンをやる1個前に類似のことをやったんですよ。
それは何かというと、
小さい子供たちにケチャップの絵を描いてって言ったら、
多くの子がハインツのボトルの絵を描いたんですね。
なので、それを子供が描いた絵とかをビルボードとかバス停の広告とかに表示したりしてるんですよ。
可愛いクレヨンとかで描いてる。
で、ケチャップといえばハインツっていうキャッチコピー。
それ人だったじゃないですか。小さい子供ね。
AIになってもやっぱりハインツ。
大人に聞いても、子供に聞いても、AIに聞いてもみんなハインツ。
それが上手いやり方だなと思いました。
確かに。いい感じに段階を踏んでるから、
全部のキャンペーンが、始めた時はそれぞれドットだったかもしれないけど、
いい感じに線で繋がってるというか。
そうなんです。
奈美さんの今言ったことが、
AI活用で守る本物感とストーリー
今実はブランディングにとって、
AIがあるとしても最も重要なことの一つなんですけど、
それは何かというと、ストーリーをちゃんと持ってるかっていう。
ブランドのストーリー。
ブランディングにおいて最も重要なポイントの一つが、
その背景にストーリーがあるってことなんですけど、
ストーリーのエピソードでも詳しく話しましたが、
そのストーリーをちゃんと表現して、
ブランド、ブランディングに生かすっていうのはすごい重要なので、
そこがハインツができてたんだろうなと思いますね。
じゃあ、具体的に今後企業、
俺聞いてる方とかが経営者の方とか、
企業のブランド担当の人がいるとすれば、
じゃあAIとの向き合い方、どうしたらいいのかっていうので、
ポイントをいくつか考えてみたので、
説明させていただければなと思うんですけど、
さっきの冒頭のレストランのケースに繋がるんですけど、
簡単だからって安易に使わないってことですね。
使いたくなりますよね。
なります。
で、うちの会社も結構使ってるんですよ。
めちゃくちゃ使ってるんですけど、
安易な使い方をしてないっていうか、
アウトプットのために使ってるというよりは、
アイディエーションで使ってる感じですよね。
アイディア出しとコンセプト。
コンセプトとかアイディアって人間がまず考えるんですけど、
それを拡張するために、それを可視化してもらったりとか、
アイディアをもうちょい進化させるために
AIに相談したりとかまではやるんですけど、
最終アウトプットまでAIに生成させて、
それを世の中に出すことは絶対しないですね。
リスクが大きすぎちゃうし、
AI感がすごい出るので、
その使い方は広告とかでも安易に使いすぎない方がいいと思うんですが、
まだ使ってる会社もあるが、
うちはちょっと気をつけてるかなと。
あとは、さっき言ったオーセンティスティは絶対
残した方がいいと思います。
本物感というか、そのグランドが持つ軸になるものは
揺らさない感じ。
Appleの発表会で、
Dioっていう折りたたみ式のスマホが
発表されたじゃないですか。
あれ結構残念なことが一個あったんですけど、
プロダクト自体じゃなくて、
その見せ方がちょっとズルしてたの知ってる?
知らないです。
あの電話って、折りたたみで持って開くと
iPad miniみたいな大きさになるじゃないですか。
開いた状態を持ってる写真があるんですよ。
しばらく大丈夫だったんですけど、
ネット上で、あれこれちょっと変だよねって言って、
こうやって持った写真の
iPhoneを外した版を生成した人がいたんですね。
分析してた人がいて。
手が異常に大きいんですよ。
ホールドちゃんとしてるみたいな開いた状態で。
普通の人間の手じゃ持てないぐらいに、
チンパンジーの手みたいになってて。
それってなんかズルしてるっていうか、
Appleらしくないなと思ったんですね。
そこまで本物であることを重要視してる
トップブランドなんですけど、
若干ごまかしが入ってたんですよ。
これAIかどうかの話とは違うかもだけど、
オーセンティスティをそこで失っていたんですね。
指がすごい長いか、手のひらが大きいかのどっちかなんですけど、
ちょっとフェイクだったんですよ。
ああいうことをしちゃうと、
ブランドイメージっていうのは非常に差がありますね。
一方で、どういうやり方を
AIを使ったとしてもブランディングで
どういうやり方をするとうまくいくかなっていうので、
ブランド戦略とアクティベーションの要点
ブランディングって含まれるのって
大きく分けると、
ストラテジーとアクティベーションなんですね。
ストラテジーっていうのは、文字通り戦略作りとか、
ブランドを作るときにどういう風にやっていくかを
考えていくプロセスで、
アクティベーションはそれをもとに
動画作ったり広告作ったり、イベントやったりとか、
ユーザーとの接点を作り出すプロセス。
大きく分けるとその2つなんですけど、
AIがあるときに、
ストラテジーとアクティベーションそれぞれ
どういうところをちゃんと抑えておくかっていうのを
説明できればなと思うんですけど、
既存のブランディングプロセスとそんなに大きくは変わらない、
絶対失ってはいけないポイントを
3つずつ説明できればなと思います。
実際うちのプロジェクトでもこれは必ず要視してるんですけど、
まず1個目のストラテジーの1個目が、
日本語で言うと意味合いをちゃんとキープするっていう、
ミーニングとかって言われるんですけど、
最近の世の中の多くのことが
みんな同じになってきてるんですよね。
街並みとか、
インテリアのデザインとか、
カフェの雰囲気とか、
どんどんモダンになっていく感じはするんだけど、
なんかね、面白みがないよね。
それは何かっていうと、
多くのことがデータとアルゴリズムから割り出されてるんですよね。
AIがそれなんですけど、
AIってデータとアルゴリズムって、
何かを出力する時の仕組みなんですけど、
それをもとに、いわゆる最適解っていうのを割り出すのが
AIが得意なんですね。
ターゲットとするユーザーが一番喜ぶような見た目とか、
レイアウトとか雰囲気みたいなのを考えるのが非常にうまくて、
過去のデータとかベストプラクティスといわれる成功事例をもとに、
それに似たものをAIっていうのは教えてくれるんですね。
ゆえに、成功率の高いアウトプットっていうのが
大体みんな似てるんですよ。
家具とかもそうだし、
下手したらロゴとかもそうだったりとか、
あと文章もそうだったりとかしてくるじゃないですか。
そうすると、いわゆる量産型状態になってしまっていて、
個性が全然ないんですね。
その理由は、ユーザー受けだけを狙って作ったから、
その背景にそのブランドの存在意義とか意味っていうのを
ミーニングって言うんですけど、
ミーニングが全くなくなっちゃってるんですよね。
それって非常に世界がモノトーンになっていて、
つまらない世の中になる。
そういう世の中なのに、
自分たちの意味合いをちゃんと理解した上で、
そのブランドらしさを表現できると、
存在価値っていうのが上がりますよね。
みんな同じだと、どの商品買ったって変わんないから、
価格競争になるんですけど、
ここのブランドだから買うっていう理由付けをするのが
ブランディングだとすれば、
ブランディングの意味合いをちゃんと抑えておいた方が
いいのではと思っていますね。
だってスマホ一つ取っても、
AppleがiPhoneっていうのを作って、
それ以外のスマホをiPhoneもどきだけじゃないですか。
失礼な言い方ですけど、
それは最適解だと思うんですよね。
スマホにおいては、
それは結構いいかもしれない。
なぜならスマホ自体を見たりするよりは、
その中を使う道具だから、
スマホ自体は透明な存在でも構わないんだけど、
多くのものって、
それ自体の存在っていうか、
それを見た時にどう感じるかとか、
どう感動するかっていうのは、
すごいブランディングにとっては重要なんだけど、
そこを突っ飛ばして、
最適解に振っちゃうと、
何の感動も与えられないなって考えてますね。
それが一つと、
あともう一つ、さっき話したストーリー。
ストーリーは絶対あった方がいい。
そのブランドがなぜそこにたどり着いたかみたいなものの、
裏話みたいなのは、
とても重要だと思うんで、
それを表現する。
3つ目は、
これAI時代で一番重要なんですけど、
人間味を残すということですね。
AIって完璧にできちゃうから、
人間味が出てない。
わかりやすいのは、
AIの文章って正しいけど、
感動しないことが多い。
それは、正論をずっと言われているフラットに。
ちょっと文法的に変だけど、
感動するものとかもあったりするじゃないですか。
そっちの方が、
ブランド価値っていうのが伝わるかなと思うので、
正しい文章だけ書いておけばいいっていうもんじゃないという風に。
特にキャッチコピーとかは、
結構文法とか関係なかったりするので、
人間味が伝わるといいんじゃないかなと思ってますね。
このストーリーってところと人間味ってところが、
すべて意味合いにもなってきて、
こうなってるんです。
繋がってますよね。
繋がってるっていう感じがしますよね。
そうなんです。
それを、
ブランドスタラテジー作りの時には、
重要視我々はしていって、
クライアントさんと話す時に、
これをできるだけ聞き出そうとしますね。
消費者ブランドの会社って、
どうしても商品の魅力を伝えたがるんですけど、
その一つ手前に、
その会社の歴史であるとか、
背景にあるフィロソフィーであるとか、
そこに関わってる人たちの思いとかっていうのを、
特にアメリカの消費者とかって知りたがる。
うちのクライアントさんで、
日本企業とかの方々って、
あまりそういうのを、
日本国内で表現するのに慣れてないからか、
遠慮しがちじゃないですか。
うちの会社のことは別にいいじゃないですか。
そこが一番重要だったりするんですよ。
一番わかりやすいのは、
その会社の内側の人、
社長さん含め、
そこに関わってる人のキャラっていうか、
人を前に出すか出さないかっていう戦略も、
日本国内と海外で結構違って、
ほら、うちでやってるプロジェクトとかも、
わざとSNSのコンテンツに、
そこの会社の方とかに出演してもらったりしてますからね。
びっくりされるもんね。
私が喋るんですか?みたいな。
あなたじゃないとダメなんです。
まずはあなたが作ってるからって。
僕単に裏方で作ってるだけなので、
裏方の方の思いが一番重要なんですって言って。
特にアメリカだと余計に大事ですよね。
ブランドストーリーというか、
裏側を知ってファンになってくれる方とかもいますから。
それがないと差別化ができないんですよね。
ユーザーが手にする商品はあまり違いがないと思われがちなので、
裏にどういう思いで作ってる人がいるかっていう人間味。
その人間が伝えるストーリー。
そこにブランドの意味が出てきてくるっていう。
そこですよね。
リアル接点と第三者メディアの重要性
次に具体的なアクティベーション。
これに関しては、
うちの会社がまさに今複数やっているプロジェクトのその多くが
リアルイベントとか重視してますよね?
してます。
めちゃくちゃやってます。
アメリカ各地で。
各地でやらせていただいてます。
顧客との接点をなるべく作る。
顧客じゃなくてもいいですかね。
そこにいる人たちとそのブランドの接点をなるべく作って、
体験をしてもらうっていうことをすごい重視していて。
なんか皮肉なもんで、
AIって超デジタルだからデジタルに強いと思われがちなんですけど、
それが故にAIの手の届かないリアルアナログの方が重要性が上がるというね。
そういう世界になっていて。
リアルを通じて顧客との接点を増やす。
だってAIのスタートアップだってリアルを重視してるんだから。
確かに。
AIのスタートアップがネット上だけだったらブランド作りできないって言って、
わざわざオフラインの活動をやってるんだからね。
皮肉なもんで。
皮肉。
でしょ。
あとはさっきのハインツの例みたいに、
AIが見つけてくれるっていうか、
AIがブランドとして認めるかどうかっていうのもこれから必要になってくるじゃないですか。
例えばチャットGPTにケチャップで一番おすすめなブランドは何ですかって言ったときに、
それはハインツですって答えてもらいたいみたいな。
AIっていろんなところからデータを取ってくるんですけど、
結構ね、メディアPRがここに来て意外と重要というね。
第三者がどう語ってくれてるか。
ブランディングってある意味、
第三者がその会社とかブランドのことをどう語るかっていうのを設計するプロセスだったりするわけよ。
あそこいいよねとか、あそこ最悪だよねとかっていうのを、
そのブランドの人たちがいないところで何て言ってくれてるかってすごい重要なんですね。
そうなってくると、メディアの人たち、いわゆる第三者のメディアが、
そのブランドに関してどういう情報を発信するかっていうのが、
AIにとってはすごく重要視するデータなんですね。
自社発信のもの以上に第三者が発信する情報とかメッセージが、
そのブランドの価値とポジショニングをAIが定めてくるので、
そのAI自体のブランディングっていう中のもう一つに、
AIからどう見られるかっていうのを考えると、
メディアPRとっても重要なので、
うちのプロジェクトの中でも、
アメリカのメディアさんに取材してもらうっていうのはすごく重要視していて、
どういう人たちにどうカバーしてもらって、
どういうニュースが発信されるかっていうのを、
管理運営することをやってたりしますね。
そんなところが、AI時代にブランディングをする際に重要なことであり、
直接経営にも連動していることなのかななんて思っています。
今このAI時代だからこそ、すべてをAIに頼るのではなくて、
そこにしっかりと人の手を加えてあげて、
ちゃんとストーリー性を持たせてやっていくってところがすごく大事なんだなっていうのを、
今このマーケティング業界にいるからこそ、
より私も実感するところかなというふうに思いますし、
やっぱりブランドに問われるので、正しさだけじゃなくて、
ちゃんとらしさをどれだけ残せるかかなというふうに思うので、
今このポッドキャストを聞いている皆さんにも、
そういった部分を自社のブランドで、
ここはAIを使うけど、ここは使わないべきみたいな、
そういった領域をしっかりと決めていっていただくことも大事かなというふうに思っております。
ということで、本日はAIとブランディングというところでお話をしてきました。
また次回のサンフランシスコデザイントークでお会いしましょう。
番組のフォロー、また感想もぜひお待ちしておりますので、
どしどしご応募いただければと思います。
それではまた来週お会いしましょう。
ありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
番組を気に入っていただけた方は、ぜひ高評価とフォローをお願いします。
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