不完全さの受け入れ
こんにちは、さきです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はですね、今、家のリビングの中で数年ぶりにiPadを引っ張り出してきました。
iPadとペンシルですよね。
ちなみに、これ第一世代のペンなので、本体に刺して充電する。
やってみてるんですけど、
うーん、これなんでこうなったんでしょうね。
今時、たぶん第一世代のこのAppleペンシルを持っていらっしゃる方がいらっしゃるかわからないんですけど、
これどうしたっていう感じですよね。
今日はですね、iPadを数年ぶりに引っ張り出してきて、ふと思ったことをお話ししてみたいと思います。
それはですね、不完全でもいいから世の中に出してしまえと。
不完全でもいいから世の中に出してしまって、出した後にアップデートをしていけばいいんじゃないかっていうことをですね、思いました。
はい、今日のお話はですね、何か個人でビジネスをしようとしている人に向けて、
なんでしょうね、あのハマりがちな思考。
私なんかがこれを売っていいのだろうかとか、もう少しレベルアップしてから売った方がいいんじゃないかというふうに思って、
なかなか売ることができない、そんな人に向けてお話をしてみたいと思います。
はい、なので逆に言えばもう全然ガンガン売っていますでっていう方は、今回のお話はスルーしていただいて大丈夫です。
はい、今日のテーマですね、その不完全でもいいからまず世の中に出してしまう、売ってしまう、そして売った後にブラッシュアップしていけばいい、アップデートしていけばいい。
はい、このお話ですね、なんでしようと思ったかというと、
広告業界の紙文化
はい、すいません、ちょっと今物が落ちる音が大きく入ってしまったので一旦止めました。
はい、数年前にまだ3社目の会社に勤めていた時にですね、iPadを買ったんですよ。
で、本当に不格好だなと思って、不格好って言っちゃうんですけど、不格好だなぁと思って、
よくこれでなんかやっぱり世の中に出したなぁっていうことを思うんですよ。
当時もすごい言われてたと思います。なんだこれみたいな。でもみんなやっぱ結局夢中になって買っていたし、数年間私が眠らせていた理由ですね。
iPadを眠らせていた理由もなんか会社で流行ってたんですよ。
会社で当時iPadを持つことがちょっとちょっとしたブームになっていて、
私当時ですね、広告制作会社に勤めていまして、広告会社って結構紙の文化だったんですよ。
紙の文化って何かプレゼン資料を持っていく時であったりとか、グラフィックの提案をする時ですね、
基本的に紙を贅沢に使います。はい、だから場合によっては1資料50ページとかあるんですよ。
50枚のコピー用紙をガンガンに刷って、それで一部の資料ができて、会議参加者が7人いるから7部刷りますよね。
プラスちょっと予備、誰かが途中で参加してくるとかあるかもしれないから、9部刷っといてとかなったりするんですよね。
そうすると50枚かける9部で450枚のコピー用紙を一気に1回の打ち合わせだけで使ったりします。
紙で配りつつ、これはクライアントさんの会議室の環境に依存するんですけれども、
クライアントさんの会議室にモニターがあればモニターに映しながらプレゼンをすることもあったりとか、動画をお見せしたりするシーンもあるので、
ノートパソコンも持っていきます。ノートパソコン処遇、コピー用紙450枚とか、
場合によったらもっと10何人とかの会議になったら500枚超えの重たい紙を持つ、
何ならA4用紙ではなくて、もっと大きいA3サイズの紙に出力したものを持っていくとか、
つか見本といったりするんですけれども、冊子の形に作った見本ですよね。
完成形がイメージできるように、これはですね、よなよなカッターで切ったり糊でくっつけたりしながら作って持っていくんですけど、
そういったものを持ってプレゼンをしに行くということをやっていたんですね。
Appleの進化と未来
で、iPadが出た時に、一部の情報感度の高い方がですね、すごいかっこいいお姉さまがいらっしゃったんですけど、
その方が最初だったかな、いっせいみやけの、何でしたっけ、名前が出てこない、名前が出てこないが、いっせいみやけと言えばあのバッグだよねみたいな、あるじゃないですか。
あの三角形がいっぱい集まったような、あのペラペラのバッグにiPadとペンシルだけを入れて打ち合わせにやってきたんですよ。
なんてスマートなんでしょうってみんな思いますよね。だってみんな黒いリュック背負って、その中にリュックを背負えるようになったのも入社して何年か後なんですけど、
そうそうそうそう、それの前までは革製のトートバッグに今言ったような荷物を入れて腰をいわしたりしてたんですけど、
世の中がカジュアル路線になってきたので、リュックを背負って、リュックの中にパソコンとか紙の書類とかをいっぱい入れて、
で、曲げちゃいけない、絶対に折っちゃいけないんですよ。そんなのはクリエイターへの冒涜だみたいな感じになるので、
A3の用紙とかはまた別のケースに入れてこもっていくみたいなことをやっている中で、
その一斉見上げの白のかっこいいバッグだけ持ってピンヒール履いて、カッカッカッカって来て、はいご説明いたします、みたいな。
何それかっこよすぎるってみんななったわけですよね。
で、あれ?と、会社から私たちはノートパソコンですね、MacBook Air、ないしはMacBook Pro、これは職種によるんですけど、それを支給されていますと。
MacBookとiPhoneが支給されていて、それをもう必ずどの職種の人も持ち運んでるって感じだったんですね。
家に帰る時も、通勤する時も、客先に行く時も、基本持ち歩いているんですけど、
え、iPad軽ってなったんですよ。
iPad軽いので、本当にですね、何でしょうね、動画編集とか、
本当にゴリゴリにやらなきゃいけない時は、もうデスクトップのマシンじゃないとできないんですけど、
普通にPDFを見れればいいとか、メールをかければいいとか、メモを取れればいいような職種の人ですね。
プロデューサーとか、プランナーとか、コピーライターと言われる人たちは、別にこんな重たいもの持ち歩かなくても、iPadを自腹で買っちゃえばいいじゃん、みたいなことに思い至るわけです。
パソコンはもう会社に置いておいて、iPadでメモを取って、PDFに赤入れもできるし、みたいなことで流行ったような気がしてますね。
かっこいいと思って買ったんですけど、結局使わないというオチでしまってたんですね。
それを引っ張り出してきて思ったのが、なんと不格好なんでしょうって思いました。
この初代ペンシルっていうのは丸型で、充電がホームボタンのすぐ近くにある充電のポートに、ペンシルのキャップを外して挿すんですよ。
充電が終わったらキャップを抜いて、キャップを戻すんですけど、
2代目からはですね、このペンシルの断面が丸ではなくて、確か角があったんですよね。
充電もパチンとマグネットでiPad本体にくっつけるだけで充電が自動的にされますよっていうものに変わったんですよ。
つまり大幅に進化したわけですよ。
これがやっぱりすごいなと思っていて、もちろんですね、こんなペンシルを本体に挿してキャップがどこに行っちゃうかもわからない、
そんな不格好な状態をジョブズが生きていたら許したかと言ったら許さなかっただろうなと、
アップルはおしまいなんじゃないかみたいな揶揄はされていましたが、でも全然おしまいにはなってないですよね。
日本人のスマホユーザーは今9割を超えていると言われているんですが、
そう、柄系使ってる人ってほぼいない。ほぼ9割型スマホなんですけれども、
アップルの成功の秘密
そのスマホユーザーのうちの過半数がiPhoneを持っているというぐらい、やっぱりアップルはずっと売れ続けているわけです。
話が長くなったんですけど、なぜアップルは売れ続けているのかっていうところが今日のお話のきっかけなんですよ。
なぜアップルは売れ続けているのか。それは不完全な状態で出してしまい、その時では完成形かもしれない。
このなんかよくわかんないところに挿して、どこまででも転がってしまう丸型かつキャップがどこに行ってしまうかもわからないこの形だけど、出しちゃえって出すんですよ。
おいおいおいってみんな突っ込みながらも使うんですよね。2代目が出たら2代目をみんな買っていくわけですよ。
あとはiOSをずっとアップデートさせられますよね。
さっき数年前のものを出してきたら、iOSいくつだったんだろう?アップデートしますか?って出てきて、iPhoneにせよiPadにせよMacBookにせよ何にせよですね。
アップル製品ってずっとアップデートさせるんですよ。ユーザーにアップデートさせるんですよ。
もちろんアップル本体がアップデートしてるんですけど、そうやって3年経ったから買い替えようとか、より良くなるっていうことに対してですね、普通に考えてしまったら不完全なものを世の中に出して3年で使えなくなるってものすごくコスパが悪いし、そんなことをしたらブーイングが起きるんじゃないかって思うじゃないですか。
思うよなぁと思って私たちはつい手を止めてしまう。もうちょっとレベルアップしてから世の中に出そう。もうちょっと完璧に近づいたら売ってみようっていうふうにするんですけど、じゃあ完璧とかってあるかって言ったらないなーっていうことを思ったんですよね。
それはアップルが今度こそ最高のものができたって思って世の中に出していったとしても、世の中の状況っていうのは刻一刻と変わっていくので、やっぱり日々改良改善というものを重ねていくわけですし、世の中に出してみて初めて世の中の人々がどんなふうにそのプロダクトサービスを受け取るのかっていうデータが取れるわけですね。
あ、そんなふうに使うんだみたいな使われ方で商品が使われることもあるし、当時こうだろうなーって事前に予想していたことと実際の世の中での受け止められ方っていうのは結構変わっていくものなんじゃないかなと思うんですね。
だから、あれ?って思ったんですよ。この考え方って別に、だってアップルほどの大企業がこれを堂々とやっているんだから、私たちのような個人の人間がやってもいいし、むしろやるべきだなと。見習うべきポイントなんじゃないかなってことを思ったんですよね。
どうでしょうか。どうしても、これは私自身もそうなんですけど、こんな状態で出していいのかなーってやっぱり怖いじゃないですか。だけどその状態でも喜んでくれる人って世の中に絶対いるはずなんですよね。
出してからの改善
マウスとかもそうですよね。アップル純正のマウス持ってるんですけど、充電するときってひっくり返すと虫みたいなポーズになるんですよね。
これ美しくないよねって言いながらも、みんな笑いながらそれを使うし、むしろかっこよすぎるアップルのちょっとした好きみたいなことになっていたりもするし、そこで愛着が湧く場面だってあるかもしれない。
そう考えていくと、この出してからアップデートすればいいっていう考え方は非常に私たちの心を軽くしてくれるし、希望であるし、取り入れるべき戦略なんじゃないかなと思いました。
スタートアップだったり企業を慣れしている人にとっては当たり前かもしれないです。アジャイル型って言って、ベータ版で世の中に出してしまって、反応をベータ版で取っちゃったりするんですよ。
ベータ版で取った反応でもって改善点とかを一緒にお客さんの意見を聞きながら吸い上げていって、改良したものを正式商品、第一リリースですみたいな形で出していったりしますよね。
これは物であったりもそうですし、何かセミナーであったりとかもそうですし、スタートアップ系の企業さんは結構最近やられているかなと思ったりしますね。
個人事業主の私たちもこの視点、この考え方、出してからアップデートしていけばいい。アップデートしていくのを全然世の中の人たちは楽しんでくれるんだということを頭の片隅に置いておけるとすごくポジティブな気持ちになれるんじゃないかなと思いましてお話をしてみました。
はい、いかがだったでしょうか。
今日のお話はですね、つい完璧を求めてしまう方ですね、完璧主義であったりとか、自分に厳しい方、ちょっと自信がないなという方にとって何か背中を押せるものになっていたら幸いです。
はい、それでは本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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はい、そしてまたこういったお話を聞きたいなと思った方は是非フォローをして次の配信をお待ちください。
それではまた次の配信でお会いしましょう。
サキでした。