これは男子で7時間、女子で7時間半という制限時間が設定されているそうで、
いわばこのより高いハードルに挑戦するというカテゴリーですね。
時間内に走れなくても通常のランとして走り続けることもできるということで、
この完走後にもらえるのもトレイルブレイザーを完走するとそれがもらえて、
これは普通のランのメダルというのもあるという仕組みなんだそうです。
その中でこのバナナランさん、このトレイルブレイザーのカテゴリーで見事完走されたということです。おめでとうございます。
そして同じトレイルブレイザーで演出場をしたロンドン在住のお友達がですね、
なんと男子3位に入ったということで、5時間10分ほどでフィニッシュされたということなんだそうです。
これもまたバナナランさんからイギリスの話題をご紹介いただけたらいいなと思います。
マナさんどうぞよろしくお願いいたします。
それからマナさんから写真も送っていただいたんですけれども、
ダンケリービークというピークがあって、そこからの眺めが本当に素晴らしいんですよね。
イギリスにしてはちょっと標高差のあるコースという話でお知らせいただきました。
両方とも面白く聞いてますけれども、熱いレースになったんじゃないかと思います。
そして続いてはじゅんいちみどりかわさん、こちらもいつもありがとうございます。
富士登山競争でしたということです。
みどりかわさんもお疲れ様です。
まさに今週これからメインで扱うトピックのレースです。
後で詳しくご紹介したいと思います。
そしてこちらもいつも常連のたつおたつよさんありがとうございます。
東大見トレイルを夏らしくワラアチでというふうにお知らせいただきました。
そして加えてですね、皆さんくれぐれも水分補給はくまめに積極的にというメッセージもこのたつおたつよさんからいただきました。
本当に大事なことですよね。
本当この時期は危ないですからね。
ワラアチで夏のトレイルっていうのもですね、この夏らしい、この季節らしい走り方でいいなと思いました。
こういう形でですね、世界中から本当にこの番組にDCリザルツというね、このコールに答えていただいて投稿していただけるのは本当にありがたいことだなと思っています。
それから夏だからこそ楽しめるトレイルランのやり方っていうのもですね、いろいろあると思います。
そういう工夫もですね、またこの来週の、今週末のDCリザルツの方で教えていただけたら嬉しいです。
それでは最初のレースの結果の話題です。
富士登山競走8連覇と終盤の逆転劇というテーマでお届けします。
7月24日金曜日第79回富士登山競走が開催されました。
皆さんもご承知の通りかと思いますけれども、改めて確認しておきますと、
富士吉田市役所前、標高約770メートルをスタートして、富士山頂3776メートルを目指す山頂コースですね。
これは距離21キロメートル、標高差が約3000メートルということです。
これを完走するには5号目の関門に制限時間が設けられていて、これを突破することが前提となります。
またこれとは別にですね、5号目でフィニッシュする約15キロの5号目コースも設けられています。
まず、女子の山頂コースは吉住由里選手がですね、3時間12分59秒で優勝して見事8連覇達成しました。
この数字だけ聞くとそんなものかなと思うかもしれませんけど、これはすごいことでして、
富士登山競走には通算10勝を誇るレジェンド、芹澤雄二さんというですね、スーパーレジェンドがいらっしゃるんですね。
この芹澤さんも7連覇を達成されているんです。
この吉住さんも今回の8連覇はそれを超えたということになります。
男女を通じて誰も足を踏み入れたことのない領域に入ったということが言えるんですね。
今回も吉住さん、レース展開もですね、これはもう完璧という言葉しかありません。
馬返し5号目、8号目、どの通過地点でも吉住さんがトップ、そして小川美稲さん、高志恵里子さんが順位として続くという順位はですね、全く変わりませんでした。
吉住さんが、住民さんがですね、終始トップを守り続けての完全勝利でした。
2位は小川美稲さんで3時間24分9秒、3位は高志恵里子さんが3時間38分3秒でした。
一方で男子のレースの方はですね、終盤に逆転劇がありました。
優勝したのは上田瑠衣選手です。2時間43分58秒、初優勝を飾った昨年に続く連覇となります。
ただレースの中身は結構ドラマチックだったんですよね。
前半のロード区間、馬返しの通過ではですね、山口大賀選手がトップに立っていました。
上田選手はこの時点では4番手、約1分19秒差がついていたんですね。
そこからトレイルの区間に入って5号メートルを通過するんですけれども、ここでもまだ山口大賀さんがリードしていて、上田選手は2番手でした。
差はですね、1分34秒ということでむしろ広がってたんですね。
つまり前半部分では上田選手というのはですね、山口選手を前に行く山口選手を追いかける立場だったんですね。
ところがですね、ここから先本格的な富士山の上りの区間に入ります。
ここに入って上田選手が一気にペースを上げます。
8号目の通過ポイントでは上田選手が33秒差でトップに立って山口さんがこれを追うという展開でした。
そしてそのまま山頂まで押し切って最終的には2分13秒差をつけての優勝ということになったんです。
オリンピック選考のマラソンに参加する標準記録を突破しています。
山岳からロードまで対応力の幅が非常に広い選手と言えると思います。
このレースの2位はアンソニー・ウィリアムズ選手でしたけれども、
続いた3位のキャム・スミス選手、こちらも面白い経歴の持ち主です。
スキーモー、山岳レース、山岳スキーでですね、全米選手権11回優勝。
今年2月のミラノ・コルティナ・トーキー・ゴリンのスキーモー種目では、
混合リレーで4位入賞、男子スプリントで11位という結果を残しています。
あと気になる名前としては4位に入ったのがケイレブ・オルソン選手ですね。
このケイレブ・オルソンは2025年、昨年のウェスターステイツ100のチャンピオンです。
14時間11分、これもね、当時歴代2位という高タイムで優勝したんですね。
今年の春以降、春にですね、補償のためレースを離れていましたが、
今年は、その後ですね、5月のツイステットフォーク30Kというレースに続いて、
今回のスピードゴートで本格的に復帰してきたということが言えそうです。
続いて3つ目のレースの話題ですけど、こちらも海外から、タトラ・スカイ・マラソンです。
これはポーランドです。
7月25日、ザコパネの北の方にあるタトラ山脈を舞台にしたタトラ・スカイ・マラソンが開催されました。
今年で7回目の開催。
過去にはゴールデン・トレイルワードシリーズの一戦にもなっている大会で、
ヨーロッパでは名の知れたレースとなります。
このイベント自体は120キロから4キロまで7つの距離カテゴリーがあるという大規模なものなんですけれども、
メインと言えるのはやはり45キロ、累積獲得標高差が3350メートルのタトラ・スカイ・マラソンです。
これは火鉱山の旧旬な地形と露出した稜線を巡るという、そういったループのコースになっています。
まずこのレースのコンディションの話を先にしておきますと、
前日まではですね、氷とか雨に見舞われて、山の上は視界がもう10メートル程度まで落ちてたということなんですね。
ヘッドランプで15メートル離れると、前の選手も道しるべも見えないという状況だったと。
それがレース当日は一点の快晴。
ただ前日までの雨とか、露線部の岩場、木の根が露出した急な下り坂、こういったところは非常に滑りやすくて、
足元の悪さが最後まで選手を苦しめることになったそうです。
男子ではバルトシュ・ゴルチツァ選手が4時間37分42秒で優勝しました。
コースレコードを更新しています。
このバルトシュ・ゴルチツァ選手ですけれども、日本ではあまり馴染みがないと思います。
ただ経歴は結構面白いんですよ。
1991年生まれの34歳。
もともとは3000メートル障害の選手ということで、2010年にポーランドのジュニア選手権で銅メダルを取っています。
そこから山岳レースに転向したという選手なんですね。
ただ彼の本来の主戦場となるのは50キロから240キロというかなり長めの距離というふうに聞いております。
ポーランドの山岳ウルトラ選手権では2019年に優勝していて、昨年2025年は2位でした。
ポーランド国内の150キロのレース、レンコイナウルトラトレイルというのがあるんですけれども、
こちらでは4度優勝しているということはポーランドのこの分野では第一人者と言えますよね。
そして今年の4月にはクロアチアのイストリア100バイユーティエンビーの168キロカテゴリーで2位に一時間差をつけて優勝しているんですね。
昨年のカンフランの世界選手権、WMTRC世界選手権ではロングトレイルカテゴリーで24位、ポーランド全体では4位に入ったのに貢献しています。
つまりこのゴルチザ選手にとっては45キロというカテゴリーのレースはですね、結構短い方に入るということなんです。
本人もレース後のインタビューでそれを言っていて、マラソン前後の距離の方が100キロ以上のレースよりも好かれると、休むタイミングが一切ないかなというコメントを残しているんですね。
しかも今回彼は来月のUTMBオンブランの100マイルUTMBの本選に向けた調整の途中でこのレースに出ているということなんですね。
レースの前の週には200キロを走って累積標高14000メートルのトレーニングを行いました。その足でスタートラインに立っているという話なんですね。
なので勝ち方というのもこういった経緯を踏まえるとですね、納得なんですよね。
本人の説明ではですね、後ろから上りで強く押してくる選手がいたので、まずは離されないことだけを考えたと。
上りで自分が抜け出せると思ったけどそれは無理だった。だから最後まで待って相手が押してくる瞬間を探したというふうにコメントしています。
そしてゴールの5キロ前にその瞬間を感じ取って実際長い追い上げをしたというふうに言ってるんですね。
これはライブ配信の中ではですね、彼はウルトラランナーという言葉の同義語みたいな選手だと。
感情を手綱で抑えられるというふうに実況の方で説明してたんですけれども、すごく的を得ている表現だなというふうに思いました。
まさにウルトラランナーらしい走り方で45キロを制したということになります。
このゴルチサ選手は8月にUTMBに出ます。そしてその前には20キロのレースをどこか遊びで走るだけだというふうなことを話してるんですね。
男子2位にはダビド・マリナ選手が4時間38分18秒。3位がドミニク・タボール選手。
こちらが4時間38分39秒。優勝から3位までの差がわずか57秒ということで表彰台はこの開催国のポーランド勢が独占しました。
マリナ選手はですねショートトレイルいわばマラソンディスタンスのポーランド王者です。
タボール選手はバーティカルのポーランド王者です。つまりこの表彰台はショートトレイルの王者、バーティカルの王者、そしてウルトラの王者というこの3者3位を
それぞれに強みを持った選手が45キロのレースで57秒の間に収まったということになります。
まとめてこのレースの展開ということで言うとレースの中盤では上位の3選手が一時は4秒差というスプリント合戦、皿柄の接戦を演じていて
終盤にかけてゴルチサ選手が抜け出したという展開ということになります。
それぞれ全く違う距離を主戦場にしている選手たちがこの日だけは同じ45キロの土俵でいわばバチバチにぶつかり合ったという見方もできると思います。
そして女子も有意に面白い展開でした。
イボナ・ヤヌシク選手ですね。こちらが5時間38分8秒で優勝したんです。
2位に56分以上の差をつける圧勝でした。
このイボナ・ヤヌシク選手、男女の総合でも9位に入っています。
ここでちょっと驚きのお話をお伝えするんですけれども、
ヤヌシク選手は6月16日に膝の関節胸手術を受けているということなんです。
ですからレースはその5週間後になるんですけれども、
この実況解説の中でも手術後5週間でこういう走り方をするという、
こういう回復のプロセスというのは聞いたことがないというふうに話していましたね。
レース後のインタビューでも膝の状態について聞かれて、
彼女は膝って何のことというふうに返したそうです。
本当に手術の翌日からもうリハビリを始めていたというんですね。
このヤヌシク選手はですね、
冬季五輪のスキーマウンテンギアリング種目で
パイナリストとなった経験も持つマルチアスリートです。
この大会の短い距離のコースレコードも持っている選手なんです。
女子2位に入ったのはヨアンナ・パウカ選手、6時間34分48秒。
3位はカタージーナ・フロンチスタ選手で、6時間39分57秒でした。
この大会216名が完走した一方で、
72名がリザイアという非常に好転後の厳しいコンディションだったことが
数字にも表れています。
このタトゥラ・スカイマラソンについては、
私も詳しく調べたのは今回初めてなんですけれども、
ポーランドでも陸上選手とかスキーモーといった別のカテゴリーから入ってきた選手が
プレールランニングの中で活躍の場を得ていると、
そういう現象が結構起きているんだということを知ることができました。
同じようなその国ごとの進化を示すエピソードというのがですね、
世界各地にあるんだと思います。
こういう話題をですね、独裁キャラバンではこれからも日本の皆さんに
少しずつお伝えしていけたらいいなというふうに思っています。
続いては業界に関するトピック、
トレイルランニングを動かすお金の話ということでご紹介していきます。
ここからはですね、ちょっとレースの結果から離れて違うお話になります。
今週はですね、このトレイルランニング業界の動きの中に
お金の流れに関するニュースが集中しています。
中国、香港、そしてフランス、それぞれ別の話なんですけれども、
ある種同じような構造がそこには見えていると思うんです。
順番にご紹介していきます。
まず一つ目は中国からです。
これはですね、中国のアウトドアメディア、バイカルアウトドアというのがですね、
あるんですけれども、そちらが7月24日に公開した分析記事からご紹介します。
データ元となっているのは、AIメディアリサーチというところです。
驚く数字があるんですけれども、
2026年5月1日までの時点で、
中国全土で開催されたトレイルランニングレースの数が403あるそうです。
これは前年同期比で31.3%の増加です。
参加者の総規模は103.8万人ということなんです。
わずか4ヶ月で400大会を突破しているわけですから、
このペースなら年間では1000大会に達する可能性が高いということなんですね。
もう少し時間軸を振り返ってみますと、
2014年、中国国内のトレイルレースというのは65あったそうです。
10年後の2024年には505の大会があった。
2025年は中国の登山協会、これがトレイルランニングを中国で管轄している競技団体なんですけれども、
そちらに届け出のあった政府主導のレースだけで800大会を超えているということなんですね。
まさに10年で数十倍にまで大会の数が増えてきているということなんです。
この大会の増加を何が原因なのかというと、
答えはいわば軽量化にあるということなんですね。
従来のトレイルランニングのイメージというと100キロといった長い距離、数十時間という長時間、
そしてイトラのパフォーマンスインデックスのハードルが設けられていて、
装備品もかなり充実させる必要があると。
こういうふうになると自然とほとんどの一般の人にとっては非常に高いハードル、
簡単には参加できない競技ということになりますよね。
そういう文脈で考えていくと理解できるのは、
今回のお話の中でトレイルランニングの大会が増えた、参加者が増えたということの中心になっているのは、
まさにそういったハードなカテゴリーではなくて、距離30キロ以内、パフォーマンスインデックスの基準なし、
過去の参加歴も問わないという参加しやすいレースということなんですね。
2025年の800大会のうち、短い距離のトレーニングレースとか、
コミュニティ向けのレースというのが6割ぐらいを占めていたそうなんです。
あとは中国のほうでは、ソーシャルメディアの効果も大きいという指摘があります。
小本集、Little Red BookというSNSがあるんですけれども、
こちらで人生初のトレイルという意味のハッシュタグですね。
こちらは6200万回以上の閲覧、57万件以上の投稿を記録しているそうなんですね。
参加者の構成も変わってきています。
2026年のある大会のデータでは、50歳以上が30%、
40歳から50歳が24%、30歳から40歳が40%、30歳以下が14%だったんですね。
この数字を提供した分析された方はですね、
トレイル選手が全面的に若年化しているということではなくて、
主力層が40歳から50歳のカテゴリーから30歳から40歳へと下がってきているという風に分析しているんですね。
女性の比率も初期の30%ぐらいから35%程度まで上昇している。
一部のレースでは4割を超えているという統計もあるそうなんです。
ここからが本題になるんですけれども、この記事の中にですね、こういう記述があるんです。
大部分のレースは赤字。エントリー比だけでは90%の会社が儲からない。
この高いクオリティの基準でですね、レースを運営しようとすると、
エントリー比だけでは9割の会社が赤字になるというのが実態だと言っているんです。
つまり大会数が激増していることと、運営会社の9割が赤字であることが同時に成立しているということなんですね。
これは驚くべきことだと思うんですけれども、ではどこにお金が流れているのか。
それはですね、このトレイルランニングのギアですね。
このギアのマーケットとブランドのマーケティングというところにその源があるということなんですね。
データによりますと、2026年のトレイルランニング関連のギア市場の規模は、
中国の人民元の単位になりますけれども、146億元だと、
だから3千億円ぐらいということですよね、日本で言うと。
これは前年比で50.7%増だと言うんですね。
具体的にトレイルランニングシューズで見ると、ランニングシューズ市場全体の売り上げの18%がトレイルランニングシューズ。
今後3年の成長率は20%が続くというふうに言っているんですね。
これはこのランニングシューズ全体の中で見たときのサブカテゴリーの中では、主位を占めているということです。
ブランド側の動きも非常に激しくて、2026年の中国市場ではですね、
ルルレモンがトレイルランニングの製品ラインを正式に投入しています。
あとナイキの方はですね、ACGブランドを再立ち上げしていますよね。
中国の米人にはですね、世界初のACGの店舗、直営店をオープンしています。
そしてアークテリクスはシャンフージャーをはじめとするヨミニの選手と一気に契約を結んでいると。
中国の国内ブランドでもアンタですね、こちらが多数のトレイルランニングのモデルを展開しています。
それから他にも中国のですね、日本で言うとユニクロにあたるようなアパレル、
ナショナルレベルのブランドといえるアパレルブランドがトレイルランニングイベントのカムリスポンサーになったりしているんですね。
加えて中国の地方政府の方でもいろいろな動きがあります。
このトレイルランニングに関しては1日のレースで数日の滞在、
そして1人の参加で数人、友達だったりサポートクルーだったり、数人が消費するというモデルが各地で囁かれていて、
それに沿ったイベント作りがされているとね。
場合によってはそれに加えて観光の新工作として、例えばレースのナンバーカードを見せれば、
レース後10回以内に市内全ての観光地が無料になるというような特典も用意されている。
そんな事例もあるそうなんです。
記事の中では最後にこの成長の天井として3つの要素を挙げています。
1つは規制ですね。
2021年以降、超長距離交渉の極限的なレースについては厳しい監督がされるようになりました。
ハードコアな競技レースの拡張ペースは確実に落ちているんですね。
2つ目は収益モデルにボトルネックがあるというお話です。
この9割赤字という現実が変わらなければ、
供給側、レース主催者側の持続性が問われることになります。
そして3つ目がレースの質のばらつきです。
例えば今年の春にも奇襲賞で行われたレースでは、
50キロカテゴリーのリードステーションに、
例えば使用のタブレットが置かれていなかったということが、
すごく話題になって問題にされたことがあったそうなんです。
業界ニュースの3つ目はまた中国です。
チャイク・タワースですね。
こちらはちょっと中国であるすごくビッグな大会なんですけれども、
こちらのですね、
105キロ部門の優勝賞金が人民元でですね、
13万元に引き上げられたということなんです。
日本円でおよそ260万円ということになりますよね。
これは中国の100キロクラスのトレイルレースとしては史上最高額ということになります。
内訳は大会実行委員会が提供する賞金額、
それからサロモンの方がですね、
提供するライトハウスプロジェクトというのに基づく賞金額を合わせたものということになります。
このライトハウスプロジェクトでカバーする選手の範囲も広がっていて、
105系部門では25年、
去年はですね、上位の8選手だけが賞金の対象でしたけれども、
今年は10人に広がりました。
50系部門はですね、上位6人が賞金対象だったものが、
上位8人に広がったということなんです。
そしてヨーロッパからも話題があります。
業界ニュース4つ目はフランスから。
これは私は最初に見たのは中国のメディアランヤーからなんですけれども、
フランスのメディアでもいろいろ紹介されています。
2027年からパリマラソンの正式名称がASICSパリマラソンに変わるということなんです。
2027年から2030年の4大会が対象となります。
2013年からカンムリスポンサーだったシュナイダーエレクトリックという会社から交代するということになるんですね。
ASICSは2009年からパリマラソンの重要なパートナーとして、
装備や記念ウェア、ランナー体験のイベントを担当してきたということなんですが、
2026年大会でも上級スポンサー兼公式装備パートナーとして関わっていました。
この間17年の関係を経て装備パートナーからカンムリスポンサーへといわば昇格したということになります。
パリマラソンが変更されるのはカンムリスポンサーだけではないんです。
1998年以来レース運営を担ってきたアマリースポートオーガニゼーションASOが運営から退いて、
新しく作られたケイデンスという事業連合体が、2027年から2030年の運営を担うことになりました。
つまり主催団体、それからスポンサーシップが同時に入れ替わるということになるんです。
28年にわたって続いてきた体制が変わるということで、フランスのランニング界にとってはかなりの衝撃だというふうに伝えられています。
業界ニュース5つ目、こちらまた中国に戻りますけれども、選手の側からの話題をご紹介します。
中国のポッドキャストでジョイトレイルというものがあるんですけれども、
こちらが先週に行われたチョンリーの168Kの優勝者であるチャンフォーファー選手にインタビューをしている。
この内容はジョイトレイルとトレイル100という中国のメディアの提携記事として、
先週7月24日に公開されています。
このチャンフォーファー選手は中国のエリート選手の一人なんですけれども、
彼がユニークなのは典型的なスポーツエリートではない、体育学校というのが中国のスポーツエリート選手だいたいそういうところに出ているんですけれども、
この体育学校の出身ではない、福建省の農村の出身で小学校の時から短距離を走っていて、
高校では3000メートル5000メートルの中長距離をしていたけれども、別に専門のコーチがいたとかいうわけでもない、
体系的なトレーニングもないままただ走っていただけだった、そんな選手だったんですね。
そのチャンフォーファー選手が中国のビッグイベントチャイクタウンスで3度優勝して、
チョンリーでも3度優勝しているということで、中国国内の2大レースで三冠王になっているということなんですね。
チャンフォーファー選手というのが中国のエリート選手だということをお分かりいただけたと思うんですけれども、
この選手がイトラのパフォーマンスインデックスについてかなり踏み込んだ発言をしています。
彼曰くですね、僕はもうほとんど気にしていないと。
このシステムは中国国内で深刻にバランスを変えていて、バグが多すぎると言うんですね。
このチャンフォーファー選手がこういう発言をする理由として、彼自身挙げているのが、
同じコース、同じ累積標高でも年によって点数が70点以上変わることがあるということなんですね。
これは彼は非常に理不尽だというふうに言っているんです。
さらに革新的な問題としてこのような指摘もしています。
中国国内の選手にとってパフォーマンスインデックスは商業価値、
それから収入と深く結びついていると。
だからみんな必死に点数を稼ぐ。
ところが海外の選手は全く気にしていないじゃないか。
パフォーマンスインデックスと経済的な収益の関連が薄いからそうなんだと言っているんですね。
高い点数は大衆に心理的な安心を与えるだけで、
実際に国際舞台に立てば実力の差は完全に露呈すると。
そんなことまでチャンホーバー選手は言っているんですね。
実際のところ彼自身この国内の大型レースでそれぞれ3度ずつ優勝しているのに、
パフォーマンスインデックスで言えば彼は800点台のままだったそうですね。
その上で彼曰く順位とタイムが僕自身の参戦の目標だと。
パフォーマンスインデックスは選手を定義できないし、この競技そのものも定義できないと。
こんな風に語っているんですね。
そんなチャンホーバー選手にとって尊敬できる選手として彼が挙げたのが、
キリアンやトム・エバースではなくフランスのフランチェスコ・プッピー選手なんです。
その理由というのがユニークで、フランチェスコ・プッピー選手はイタリアの選手なんですけれども、
2023年のOCCで本来2位だったところを優勝した選手がドーピングで失格になって繰り上げ優勝になったんですね。
その後地元の小規模なレースで優勝した時にパフォーマンスインデックスが940点台をつけました。
その点数が世界選手権での自身のパフォーマンスを上回ってしまったということがあったそうです。
これは彼にとってパフォーマンスインデックスが高かったということは別に不利益ではないというのが普通の見方だと思います。
けれども彼はそれでもパフォーマンスインデックスシステムの方が合理的じゃないんじゃないかということを大やけに問題視したということなんですね。
その点についてチャンホーバー選手は評価していると言うんですね。
チャンホーバー選手曰く自分の利益から離れて競技全体のために声を上げられるランナーというのは国内には非常に少ない。
多くの人は自分の利益に縛られて疑問を口にしたがらない。
でも全員が沈黙したらトレードランニング業界の問題は永遠に改善されないとこんな風に彼は言うんです。
そしてこの中国語の記事によれば彼自身チョンリー168での単一レースでの評価点がアジア最高ということになったと。
まさに自分がそれだけ高い点を得たにも関わらずその時点でもこの主張は変えていないということなんですね。
チャンホーバーは質問に答えて引退後のキャリアについても話しています。
これも印象的でした。
彼曰く今は一切考えていないと。
態度を用意した時点で競技で踏み込む時に引き下がる心が生まれてしまうと。
全力で限界を突破できなくなる。
だからあと弟子というのもですね決して取らないんだということを言ってるんですね。
以上5つのニュースをご紹介してきましたけれども
トレードランニングがそのを広げながら成長しているというポジティブな面と
その裏側に常に何らかの歪みが存在しているということを同時に示していると思います。
主催者にとってもブランドにとってもまずはそこに現実的に対応していく必要がある。
ただ長い目でこの競技の成長を望むのであればその先を考えないといけないと思うんですね。
大会がコミュニティをつなぐという機能を持っていたはずなのにその意味が変わらざるを得なくなる。
あるいは選手の実力を測るはずの指標があまりに注目されるがゆえに