青錦の初優勝
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今年の大相撲が終わりました。いやー終わってしまいました。 この九州場所は、先週落の優勝決定戦まで、本当に見応えのある場所でした。
まずは、安青錦の初優勝。ウクライナ出身21歳です。 あの体のしなやかさ、速さ、そして腹筋、背筋の強さも素晴らしいです。
注目すべき力士はたくさんいるんですけれど、昨日も大関相手に打ち武装で勝っていますが、あの大関の大きな体で青錦を一生懸命上から抑え込もうとしているんですけど、
安青錦は全然潰れないんですよね。潰れないままに相手のバランスを崩す打ち武装を使って勝ってしまうっていうところが、ものすごく体幹の強さを感じます。
もう勝手に私は青ちゃんと呼んでるんですけど、安青錦は身長180センチ、体重125キロです。
幕打ちでは小さめの体格なんですが、その分とにかく動きが速いです。 しなやかで柔らかい。
ほんとレスリングをやっていたっていうこともあると思うんですが、回り込みもできるんですよね。
この回り込みは優勝決定戦で出ました。 やっぱり味川親方の稽古の方針って大きいんでしょうね。
元あみにしき、技巧派でしたからね。 以前その味川親方がこう言っていたことがあります。
とにかく基礎をやると、基礎をしっかりやっていれば相撲に必要な筋肉は自然についてくるというような、そんなことをお話ししてたことがあるんですが、
まさにこれって野球の落合監督の俺流を思い出すなと思います。 落合監督はジムに行って体を鍛えるんじゃなくて、とにかく野球をしろって言ったんですね。
正しい練習を繰り返し繰り返し行うことで、必要な筋肉はその競技専用に育っていくものだって言ってたんです。
青ちゃんの動きを見るとまさにその通りだなと思って、相撲に必要な体の使い方が全部備わっているんですね。
それもしっかりと着実についている、力がついているっていうことがわかります。 師匠の言うことをちゃんと聞いてきた結果がスピード優勝に結びついたんだろうなぁって思います。
それを実行できるかどうかっていうのはまた才能だと思うんですけど、実行できる青ちゃんがすごいということ、これは言うまでもないんですが、来年の今頃は76代目になっているかもしれないですね。
今場所を青ちゃんが達成した記録を整理しますと、歴代2位のスピード優勝であったこと、ヨーロッパ勢4人目の優勝であったこと、
味川部屋力士初の優勝であったこと、若高陰以来3人目の親戚分け優勝だったことです。
未来の展望と予測
青ちゃんは3年前に避難民としてウクライナから日本にやってきました。 ウクライナにもこの嬉しいニュース届いてほしいです。
そして発売所は1月11日からですが、その番付が発表されるのは12月22日です。
もうすでに番付が気になって仕方がないんですが、青ちゃんはもちろん大関になって琴桜に続く新しい大関誕生となるでしょう。
そうなりますと3役の席が空くんですね。 私の予想はこんな感じです。
桐島は11番勝って今2枚目ですから、席分けに戻る可能性が大きいです。
若本春は小結びかなと、そして高康は席分けに戻ると。
筆頭の2人が大きく負けているので、席分けの応報を負け越してはいるんですが、7番勝っているので小結びまでかな落ちるのはという感じです。
そして草野改吉野富士ですが、今5枚目ですけれども筆頭近くまで上がってくるのかなという予想です。
若手が本当に伸びてきました。 そして忘れてはいけない玉鷲41歳です。
最終日に20歳差の藤野川に勝ちました。 玉鷲がかっかえりした頃、藤野川はまだ生まれていません。
玉鷲が3段目の頃に生まれたということのようです。 あれを見ていると年齢はもう本当数字でしかないなぁと思います。
今年のスマは新しいスターが次々と出てきて、未来を感じる1年だったなぁと思います。
そして来年の初場所、大関青西樹が誕生して、パン付けも大きく動きます。 大野里の怪我もちょっと心配ですが、ちゃんと治して強い大野里をまた見たいなと思いますし、
もう一人の横綱放送流も大いにまた暴れん坊でいてほしいなぁと思います。 また次の場所も楽しみにしたいと思います。
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それではまた明日
