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「不倫の小説」じゃなかったー!|三島由紀夫『愛の渇き』
2026-10-29 14:49

「不倫の小説」じゃなかったー!|三島由紀夫『愛の渇き』

ネタバレしないように話してます。未読の方も聴いて大丈夫ですー!

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00:05
こんばんは、サリーです。
「アパート3号室」へようこそ。
今日はね、ちょっと本の話、久しぶりにしてみようかなと思ってます。
えーとね、三島由紀夫の『愛の渇き』を読み終わりまして、
その話をね、知ってみようかなと思っているんだけど、
少し前にも、ここで話したんだけど、
これは今週末、というか、明日?
今日木曜日だから、明日の夜か。
明日の夜のオンライン読書会、
『今宵はここまでに』という読書会の課題本になっているんですよ。
で、それで読んだんだけど、
えーと、私が三島由紀夫の作品を読むのは、
『金閣寺塩祭仮面の告白』。
で、今回、あ、あともう一個あるな。
えーと、『命あげます。』だったかな。
っていうやつの次だから、5冊目ですかね。
はい、でした。
三島由紀夫の文章、ほんとすごいんですよね。
なんか他の人とは全然違う。
三島由紀夫ならではの、
なんていうかな、すごい迫力というか、
なんかね、ものすごい顔の近くで喋ってるっていう感じがするんですよ。
20センチぐらいのところで、
胸ぐらをね、掴まれてね、
ガッと目を見据えられて、
ずーっと語られてるみたいな、
なんかそういう感じなんですよね。
目が離せないというか、
目を離すのを許してくれないみたいなね、
なんかそういう感じなんですよ。
なんなんだろうこれはっていう。
でも表現も、なんかもう何これっていうね、
すごって叫びたくなっちゃうような文章がいっぱい出てきて、
本当にこれ一人で喫茶店とかでね、
カフェとか喫茶店とかで読んでたら、
隣の人にちょっとこれ見てくださいよって、
すごくないですかってちょっと言いたくなっちゃうような、
なんかそんな表現がめちゃくちゃあります。
だからやっぱ三島由紀夫の文章のすごさっていうか、
圧倒されるまずね、それはありましたね。
で、あのこれここでも、
この間話してたんだけど、
ドラマTシャツが乾くまでの中で、
この作品がね紹介されてたんですね。
リリー・フランキーが演じている古書店、古本屋さんの店主が、
この小説についてちょっと話すみたいなところがあって、
03:00
Tシャツが乾くまでね、
だいぶちょっともう忘れちゃってますけど、
どんな話だったかというのをおさらいすると、
青井優さん演じる佐紀子という女性と、
中島歩夢さん演じる伊月という2人が出てきましたね。
バスの事故で佐紀子の夫が行方不明になると、
で、同じそのバスの事故で妻を亡くしたその伊月、
中島歩夢さん演じる伊月、
その2人の喪失から始まるというような物語だったんですけど、
その伊月のね、妻の梓さん、加穂さんというね女優さん、
加穂さん演じる梓が、
リリー・フランキーの店主をしている本屋さん、古本屋さんで働いてるんですね。
で、その古本屋さんで梓が立読みしているのが、
この三島由紀夫の愛の渇きなんですよ。
で、その梓が亡くなった後に、
その夫である中島歩夢さん演じる伊月がその店にやってきた時に、
その店主であるリリー・フランキーに、
これは不倫の話ですよっていう風にね、伝えられるっていう、
そういう小説だったんですね。
なので、そのドラマを見ている私たちは、
この作品が何かね、
これからの展開とか、この物語の重要な鍵になるかもしれないなみたいな、
なんかそういう感じで、
そのドラマを放映していた当時から話題になってて、
そういう小説でしたね。
その時から私も気になってた。
三島由紀夫の愛の渇き、どんな話なのかなみたいに。
不倫の小説?不倫の話?
そうなんだみたいな感じ。ちょっと読んでみたいなと思ってたんですね。
で、なんかちょっとさっき調べてみたら、
その愛の渇きというタイトルね、
愛に飢えて潤いを求めるみたいな、
そういう愛の渇きに対して、
Tシャツが乾くまでっていう、洗濯物のTシャツが乾くまでっていう、
そういうね、ちょっとした言葉遊びみたいな、
愛の渇き、Tシャツが乾くまで。
なんかそういうのが、脚本を手掛けられている産方さんという方の、
多角的なテーマとして注目されていますっていう風に書いてあって、
なるほどと思ったんですけど、
実際ね、不倫小説か、どんなドロドロした展開なのかなと思って、
読み始めたら、全然そんな単純な話じゃなかったんですね。
内容をちょっと紹介すると、
今出ている文庫本の裏に書かれている内容紹介のところをちょっと読んでみますね。
06:01
内容紹介。
杉本恵子は旅かさなる不倫で彼女を苦しめ続けた夫を突如亡くし、
州都の八木地や夫の兄弟家族が住む別荘県農園に身を寄せた。
やがて州都との肉体関係に陥った恵子は、
その骸骨のごとき手で体をまさぐられながらも、
雇われ庭師サブローの若い肉体と、
ひつぼくな心に惹かれていく。
ただ、ただじゃない。
だが、サブローには女中のミオという恋人がいた。
嫉妬と歪んだ幸福が荒々しい結末を呼ぶ野心的長編。
っていう風に書かれてるんですね。
すごいね。これだけ読むだけでもなんかもうすごいっていう感じなんですけど。
だからいわゆる単純な不倫っていうか、男女の恋愛みたいな、
そういうのを書いた小説というよりも、
恵子という主人公の女性が、
幸福というものをどういう風に捉えて、
苦痛というものをどういう風に自分の中で捉えて受け止めながら生きているか。
何なんだこの恵子という女性はみたいな。
そういう感じの作品ですね。
物語がなかなか展開していかないというか、
何かが起こりそうなんだけど起こらないみたいな。
一体どこに向かってるんだろうっていうような感じなんですよ。この小説。
仮面の告白じゃなくて、金閣寺の時もそうだったけど、
金閣寺燃えるっていうのは知ってるけど、なかなか燃えないっていうね。
いつ燃えるんだろうって思いながら読ませるというか。
三島由紀夫のいろんな作品を読んだから、
読んではいないけど、そこまで読んでないけど、
何か一つそういう手法っていうか、そういうのはあるのかなと思っちゃいましたけど、
とにかく何かが起こりそうなんだけど起こらないっていうのはずっと続いていく感じが、
私ちょっともう痺れが切れちゃって、
途中で解説をバラバラって読んじゃったんですよね。
そしたらその文庫本の解説に、
あらすじみたいなことが書かれててね。
結末を知っちゃったんですよ。
いやーと思って、もう読まなかった時には戻れないっていうね。
09:00
そういう結末なんだって結構衝撃を受けて。
そしたらもう、一体いつそれが起こるんだろうっていうふうな気持ちになっちゃって。
だからもう何にも知らないで読んでた方が絶対、
強烈な最後その読書体験になっただろうと思うんだけど、
知っちゃったっていうのはちょっと失敗でしたね。
いやなんかでも読み終わって思ったのは、
そのやっぱエツコっていうその主人公の女性が、
何を考えて生きてたのかなっていうのが、やっぱちょっとよくわからないというか。
だから今週末っていうか明日ね読書会で、
その辺の読み解きみたいなことを、
他の人どういうふうに感じたのかっていうのを聞くのがすごい楽しみなんだけど。
だって夫が病気にかかってね、急死するんですよね。
そのエツコの夫ね。
しかもその夫は、さんざん生きてる時に女性関係を不倫重ねてて、
妻であるエツコを苦しめ続けてた人。
その人が亡くなると、
まあやっぱ解放されてね、
最後本当に隔離病院みたいなところ、
感染症で亡くなったから隔離病院みたいなところに収容されて、
そこで本当に献身的に介護というか看護をしてね、エツコはね。
それで最後息を引き取るんだけど、
その夫の看護とか、
生きるか死ぬかみたいな人たちが周りにウジャウジャいるっていう、
そういう病院の環境から解放されて、
さあ新しい人生歩みましょうってなってもいいと思うんだけど、
その1年も経たずに、
その実家ね、夫の実家に入って、
経営でその囚徒の老人ですよね。
ヤキチっていう。
その人との関係を受け入れるっていう、
恋人になるっていうかね。
時代が女一人で生きていくっていうのが、
今よりずっと難しかったんだろうなとは思う。
作品の中でも、
食わんがためにそういう選択をしてるみたいな表現も出てくるんだけど、
エツコはね、頼れる身寄りもないんですよ。
だから誰かに身を寄せるしか生きていくためにはしょうがなかったっていうことなんだと思うんだけど、
だけどね、その先というか、そのヤキチとの関係を我慢しているというより、
何なんだろう。
私は幸福だ。私は幸福だって。
そういうふうに自分に言い聞かせて、
12:01
その日記をね、書いてるんだけど、
その日記もね、2冊あるんですよ。
本当の日記と偽物の日記。
その偽物の日記の方は、
ヤキチがそのエツコの部屋に勝手に忍び込んで、
その日記帳を盗み読みしてるんですね。
それを知ってて、見られるような日記を書くんですよ、偽物の。
そこまでするかっていうか。
なんかね、本当に、
そのエツコという人は、
なんか謎が多いというか、どういう真理なのかな。
これ全部3人称で書かれてるので、
真理までは書かないんですよね、三島由紀夫は。
だから読み手である私たちはこう、
どういう気持ちでこれっていうのを想像していくしかなくて。
それがこの小説の面白さでもあるんだけど。
最後のね、衝撃的な結末も。
なんでそんなことになるっていう。
非常に強烈な作品でしたね。
いろいろちょっと話したいことはあるんだけど、
作品の内容がネタバレしちゃう可能性もあるので、
こんな感じにしとこうかなと思います。
興味がある方はぜひ読んでみてください。
愛のかわき。
今ね、書店に並んでいる文庫は、
昔の三島由紀夫の作品の想定、赤い文字でタイトル書かれてる。
タイトルが赤い字だったっけ?
三島由紀夫っていう文字が赤かったんだっけな。
タイトルが赤い字ですね。
縦書きの表紙いっぱいに愛のかわきって大きい赤い字で書いてあって、
その隣にグレーのね、あの独特のグレーの字で三島由紀夫って書いてあるんですけど、
その隣に今ならね、TBS金曜ドラマTシャツが乾くまでで話題っていう風に書き添えられてます。
そこに赤い線が引かれててね。
そういう、たぶん今年、来年ぐらいまではこの限定カバンになるんじゃないかなと思うんですけど、
ちょっと読んでみてほしいですね。
どんな感想を皆さん持つのかなっていうのはちょっと聞いてみたいなと思いますけど。
ということで、今日は三島由紀夫愛のかわきについてちょっとお話ししてみました。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
アパート3号室のサリーでした。
それではまた。
14:49

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