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2025-04-16 05:23

【技術】AIが長期記憶を持ったら忘却工学みたいな分野ができるんじゃね? #1257

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AIが長期記憶を持つようになったら、「忘れる」ことの意味がわかってくるかも。それは「忘れるための技術」を生み出すかも。という話。にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。YouTubehttps://www.youtube.com/@nchibaLISTEN版にゃおのリテラシーを考えるラジオhttps://listen.style/p/nchiba配信書き起こしhttps://note.com/nchibatwitter @nchibahttps://twitter.com/nchiba「読書と編集」の活動は、https://www.nyaos.net/ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4をご覧ください。#読書と編集 #DX #IT #AI #ITリテラシー #リテラシー #podcast #YouTube #Gemini #Google #ChatGPT

サマリー

AIが長期記憶を持つことで、記憶に関する新しい技術分野が形成される可能性について考察されています。特に、AIとのインタラクションがより自然になり、日常生活が大きく変わるかもしれないという点が述べられています。

AIと記憶の関係
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。このチャンネルでは、読書とIT繋がりで生まれた今風の大好きなものの話をしています。
今回お話しするのは、【AIが長期記憶を持ったら忘却工学みたいな分野ができるんじゃね】というものです。
おはようございます。水曜日はちょっとだけ技術寄りの話をしています。今日はAIと記憶の話をしたいと思います。
つい最近、チャットGPTがチャット履歴を記憶するようになったという発表がありました。どんな仕組みかは分かりませんが。
これまでのAIシステムは一度話したことを忘れてしまうため、毎回前提の話からしなければならないものでした。
AIを上手に使っている方が発信している情報をちらちら見ていくと、様々なプロンプトの例を見ることができますが、大抵は最初に前提の部分が書かれていることが多いのです。
僕はこれを見て、いつもプログラミングだなぁと思っていました。別に批判しているわけではありません。
自分が欲しい情報を得るために、詳細で合理的なプロンプトを書くのは不自然というわけではないからです。
まあでも、誰もがプログラムコードを書けるわけではないように、こういう詳細で合理的なプロンプトを書くことも誰でもできるというわけではないでしょう。
プログラミング言語は古くから自然言語を目指してきました。コボルという事務処理に使われる言語があります。
今ではレガシーすぎるし、今風の便利なことはできない言語ですが、登場した頃は普通に英語でプログラムが書ける、すごいと思われていたはずです。
日本人は手前に英語という言語の壁があるので、この感覚はピンときませんが、英語話者にとっては結構自然言語に近いものだったかもしれません。
その後も様々な自然言語プログラミングのアプローチがありましたが、まあ大抵はプログラミングらしいプログラミングを強いられるものでした。
それらのレガシーなプログラミング環境とは比べ物にならないくらい、現代のAIは自然な文章を理解し、組み立ててアウトプットすることができますが、それでもプロンプトにはプログラミングの匂い的なものが漂ってきます。
この匂いの現況の一つが記憶だと思います。
そう、過去にあったことをコンピューターは忘れてしまうので、いちいち覚えておけと言いつけなければならないし、
それすらもできなくて、毎回前提からプロンプトに書くなんてことをやらなければならないわけですよね。
でも、過去にやったことを覚えておいてくれるなら、2度目は、「あれやっておいて!」と言えるようになって、ちょっとだけプログラミングの匂いを軽減できるような気がします。
実は、昔からこういうことを目指したプログラミング言語はありました。
癖が強いのであまり一般的ではありませんが、一部に共振的と言いたくなるようなファンがいるDISPという言語です。
この言語はプログラムをすべて関数の形で書いていくのですが、定義した関数は処理系に記憶されて、後で使うことができるようになっているのですね。
一応、考え方としてはですけどね。
実際は記憶容量の限界や永続性の問題があるので、すべてを記憶することはできず、必要な部分だけ外部記憶から読み込んで使わざるを得ないのですけど。
この必要に応じて読み込むみたいな部分が不要だったら、かなり理想的なプログラミング環境になったかもしれません。
ChatGPTの長期記憶の話を見たとき、この理想に近づいているのかも、と思いました。
まあ、そんな風に思うのは、AIに与えるプロンプトがプログラミング言語のように見えてしまうからかもしれません。
AIに対して否定的に聞こえるかもしれませんが、そういうつもりではなくて、だいぶ理想のコンピューティング環境に近づいて良かったと思っているのです。
いずれにしても、どこかで記憶の永続性の問題にぶつかるでしょうが、とりあえず簡単にいろいろ覚えておいてくれるシステムが普通になったら、僕たちの日常はガラッと変わってしまうのだろうなと思います。
未来の可能性
きっと僕はかなりの健忘症になってしまうでしょう。
そして、もっと先の未来には、人間側の都合を反映した、うまく忘れるAIみたいなものも生まれてくるでしょうね。
本末転倒な感じがするかもしれませんが、きっと人間が忘れるという機能の意味が、AIの発展によって理解されることになるのではないでしょうか。
そういう機能が上手に働くためには、感情に近いものが必要になる気もします。
それは明るい未来でしょうか。とんでもないディストピアでしょうか。ちょっと興味深いと思いませんか。
まあ、僕はそのどちらも見ないうちに、この世とおさらばしているような気がしますけど。
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今回は、AIが長期記憶を持ったら忘却工学みたいな分野ができるんじゃね?という話をしました。
今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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