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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に、好きなものの話をしています。
AIの進化と文章作成
今回お話しするのは、【AIの導入を急いだほうがいい理由】というものです。
今日は、AIの活用方法を探っていて、ふと思ったことをお話しますね。
僕は、パソコンがお店に並び始めた頃に中学生だった世代です。
店舗でマニュアルを見ながらベーシックのコードを書いて、プログラミングを学びました。
お店もそんなことを黙認してくれる牧歌的な時代でした。
それからすでに40年以上経ちました。
その頃から人工知能という言葉は存在していましたが、それはまあ見果てぬ夢という感じでした。
技術というよりは夢の世界だったので、10代の僕はその夢に夢中になりましたが、
夢は夢らしく、遠い未来に実現されるのだろうというイメージでもありました。
だから僕が生きているうちにAIらしいAIが出たのには正直驚いているのです。
当時のパソコンは、まだ日本語がうまく扱えませんでした。
文字コードは1バイトコードのセットだけで、文字数が多い日本語の文字はむちゃくちゃトリッキな方法で扱うしかありませんでした。
ごく簡略化して言うと、ここから日本語だよという印が来たら、その後はここまでだよという印まで2バイトを1文字として扱う、みたいな感じで、
そのトリッキな方法を組み込んだパソコンはもちろん日本にしかなくて、それが国産パソコンの前世紀を引き継いだと言っても過言ではないと思います。
そのトリッキな仕組みの一つが、キーボードから日本語を入力するときの変換システムでした。
現在当たり前に使っている日本語変換システムは、30年以上前からほとんどAIじゃんと思うくらいのものでした。
AI変換というキーワードも使われていましたしね。
実際、入力状況を学習しながら文脈にふさわしい文字を出すというのはかなり高度な仕組みです。
現在のパソコンを使った入力でも、語変換で候補の選択をし直さなければならないこともよくあるくらい難しいことをやって抜けているのですからね。
ただ、最近のAIの急激な進化はそういう苦労をよりスマートに解決するようになりました。
これまでは文字を入力することだけをサポートしていたけれど、今は文章を作ることをサポートするレベルになったからですね。
で、と思ったことがありました。
会社などでの一般的な事務処理でAIを使うか使わないかという議論は、手書きからワープロを使うようになった頃とよく似ているような気がするのです。
手書きが当たり前だった人たちにとって、キーボードで文章を書くというのはかなりハードルが高かったのです。
まあだから、きれいな字を書くためにペン字を習うようにワープロを習う人もいたのですね。
でもこのマインドが変わっていない人が今でも案外いるのです。
苦労してキーボードで日本語変換を使って文章を書けるようになったから、とりあえずそれでいいやっていう人ですね。
人というより組織がそういう土壌になっているケースが多いです。
そういう会社はIT投資をしないのです。
もしもあなたがいる会社が古いパソコンを使い続けているとしたら、そういうタイプの会社です。
多分プリンタから大量の紙ゴミを出していることでしょう。
今登場してきたAIは文章が作れるのですが、そういう組織では、AIは自分たちには関係がなく、文章を作るのは日本語入力ができれば十分だと思ってしまうのです。
文字が書けるのと文章が書けるのとは違う。
企業におけるAI導入の重要性
そんなことは当たり前なのに、コンピューターに文章なんか書けるわけがないと無意識に思っているから、この二つを混同してしまうんですね。
日本語入力ができるのに、新しいパソコンなんかいらないだろうってことですね。
これ、手書きができるんだからパソコンはいらないっていうのと同じレベルです。
今時そんなことを言ったら、あの人キーボード打てないから、なんて影で笑われるのがオチですよね。
でもそれを笑ってもいられません。
文章は自分で一文字一文字書くものではなくなったのです。
何文字か入力したら適切な文節を表示してくれる日本語入力システムのように、いくつかのキーワードを入力したら必要な文章を作ってくれるのです。
これを使い始めたら事務処理は飛躍的にスピードアップしちゃうので、使っているところと使っていないところの差が絶望的に開くでしょう。
これまでのITの変化とはスピードが違います。
IT化をしぶっていたら会社が潰れてしまった、なんて逸話を聞くことがありますが、そんなことがこれまでの10倍のスピードで起きるような気がします。
かつてタイピストという職業がありましたが今はありません。
今、あなたがやっている仕事はそういうタイプの仕事じゃありませんか?
やばいなと思ったらもう少し人に寄り添う仕事にシフトしましょう。
そのためにはAIに任せられる仕事はAIに任せるスキルが必要です。
偉そうなことを言っていますが、僕も戸惑いながら使い方を学んでいるところです。
まだいいやと言わずにAIを使い始めた方がいいですよ。
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今回はAIの導入を急いだ方がいいわけという話をしました。
今日はここまで。読書と編集ではITを特別なものではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。