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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
Geminiパスポートの概要
今日は、第347回、Geminiパスポートを読みましたか、というタイトルでお届けしたいと思います。
先日、Googleからこのガイドブックが出ましたね。
子どもたちが生成し合い、Geminiを安全に、そして効果的に使いこなすためのパスポート。
本当に読んで感動しました。本当にね、本当に本当にこれが出て欲しかったな、もっと早く出て欲しかったなって思っていたものが出たっていう感じです。
まずね、これは先生が読むべきでしょう。もう本当に私たちがしっかり学習する必要があるなぁと実感しました。
まず、Geminiパスポートの概要からお話しします。
これは小学校4年生から中学校3年生を対象に、Googleの生成AI、Geminiを安全かつ効果的に活用するためのアイディアやヒント、それを集めたものになります。
私が注目したのは、Geminiを安全に使うための5つのルールです。
1、個人情報を教えない、プライバシー。
2、本当に正しいか確かめる、ファクトチェック。
3、頼りすぎずに自分で考える、AIはアシスタント。
4、人の作品を大切にする、著作権、知的財産権。
5、困ったら大人に相談する、相談連携。
という非常に大事な5ポイントを掲げてある点です。
これは、なんとなくAIの活用研修会で言われていたわけなんですけれども、著作権、自分軸、それからハルシネーションに注意しようという3本柱を選ばれていたんだけれども、
もうそれはちゃんと外してなかったということを思いました。
今回からは5つ柱になりますね。
個人情報、ファクトチェック、自分軸、そして著作権、そして相談ということをコンセプトに、生徒に、安全に使っていこうねということを訴えたらいいということが分かりました。
実践的な活用法
それから次にやっぱりなぁと思ったのは、良いプロンプト作成のための5つの要素。
もう何回か私習ったんだけど頭の中に入ってなかったんですけど、このパスポートのおかげでもうちゃんと頭に入れようという気になりましたね。
ジェミニから良い回答を得るためにはプロンプトの作り方がとてもキーになっていて、
例えば、ペルソナ、人物、人物どういう人物になりきるか、内容、タスク、形式や語調、フォーマットやトーン、制約、コンテキストで、この5つの要素を組み合わせることが推奨されていて、
やっぱりプロンプトの順番をこういうふうにしてジェミニに支持させた方が欲しい答えが得られるということになっています。
その他にもこのパスポートはいろんな領域を幅広く網羅していて、これ読めば大抵のことは分かるんじゃないかというふうに思いました。
特に活用のヒントまでかなり詳しく書いてあって、宿題や調べ学習のヒントのもらい方とか、専門家になりきってもらって相談に乗ってもらいましょうとか、そういったことまでちゃんと活用例として載ってるんですよね。
コーチ役になってみたり、個別最適化にはこうやって使いましょうとか、探究学習にはこうやって使いましょう、劇のアイディア出しとか作文の遂行、プログラミング支援まで幅広いフィールドを活用事例が網羅してました。
これはぜひ先生方に読んでもらいたいなと思っています。
私が特にこれを読んでいく中で、これは何度も確認したいなと思ったことがあります。
それはやっぱりAIの答えを鵜呑みにしない、これをいつも思ってないといけないなと、批判的思考ということですよね。
やっぱりハルシネーションあるし、偏った見方もあるし、それあるんだということを前提でAIに立ち向かうべきだと思いますね。
そして必ず教科書とか書籍とか、そういったところで必ず確かめるという、そういうところをどこかに取り入れる工夫を授業でやっていかないといけないなというふうに思いました。
それから学年別にこんなふうなことをやりましょうということが書いてあったのも、とても私としては新鮮でした。
小学生は楽しさと安全の両立、それから中学生になると個別最適化された学習とか探求学習といった応用へと、そういったふうにステップアップしていくということが書かれてあったので、とても私としては新鮮だったし、
でも逆に言うと今の中学生も小学生レベルのことからやらないと、そこ抜け落ちちゃって、それで今にあるわけだから、やっぱり小学生からステップを踏んでいくことは大事なんじゃないかなと思いました。
そして何よりも何よりも大事なのはまず先生方が勉強しないといけないなと、もうこれを読んでひしひしと感じましたし、もう私一番ほっとしたのは軸ができた。
どういうふうに先生愛について教員が学んでいけばいいのかというその軸というか土台ができた。
だから今私は生徒にこれを教えるためにこれを勉強しているんだということがかなり明確にクリアになったので本当に安心しました。
長い間抱えていた胸のモヤモヤが晴れたようなそういった地味にパスポートだったと思います。
ということでやっぱりこれからいろいろAI活用をどんどん進んでいくと思いますので、無理のない範囲で勉強し続けたいなと思っています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。