スピーチ指導の重要性
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、多様な教育現場に勤めてきたベテラン教員、黒瀬直美がゆるっと配信しています。
今日は305回、スピーチ指導で行った私の話し方の指導ス大村はま先生の実践を参考に、というタイトルでお届けしたいと思います。
ずっと指導方法の配信が続いているんですけれど、この影響はやっぱり先日参加したあるオフラインの研修会でのある先生の一言がとても影響されていて、こんな配信になっちゃっています。
その先生は、スクールエージェント株式会社代表取締役、文部科学省学校DX戦略アドバイザーでもある田中義政先生という先生です。
この先生は東京の方の私立の先生でいらっしゃるんですけれども、もう生成AIではトップを走っていらっしゃる先生で、この先生のセミナーを受講し、その後飲み会でもいろんな話を聞いて、私たちの教育の在り方を非常に感慨させられました。
この先生は最先端を走っていらっしゃるので、やっぱりいろんなことが見えていらっしゃっていて、もう子どもの数も少なくなっていき、さらに教員もブラックということでどんどんどんどん少なくなっていく中で、今までの積み重なってきた知見というものが紙ベースではもう本当に埋もれてしまって次に生かせないから、
私たちベテラン教員というのはデジタルで今までやってきた知見を残していってもらいたいというふうにおっしゃってたんですね。でも私は本当に今やっているこのポッドキャストがそれにちょうどはまっているなと思っていて、ますます若手の先生方や次世代の先生たちに今までやってきたことを積み上げていきたいなというふうに思いました。
今日は話し方指導というのをちょっとお話ししたいと思っているわけです。私がこの間のスピーチ指導であった話し方というその話し方に焦点を当てますと、コンテンツとデリバリーというふうに大きく分けられるんですね。
コンテンツの指導というのは大村浜先生もおっしゃっていましたけれども、この話し方の中にはいろいろな条件があって、言葉とそれから文章と話しの内容と音声というもので成り立っていて、多分ですよ多分言葉というのは下書き原稿を書くことによってある程度そこで鍛えることができます。
適当な言葉を使っているか、敬語を使っているか、それから文というのも手術の講和適切かとか就職後非就職後の関係はどうかというのも多分下書きを書いているときに指導できると思うんですね。
それから話の内容というのは筋道要点構成個性これも下書き原稿を書くときに指導できるものだと思います。
こういったことは多分、読むということとも関連していたりするので、この指導は下書きでかなり指導できると思っていますが、すぐに消えていく音声というものの指導はなかなかできにくい。
例えば正しい発音、アクセント、イントネーション、声の大小、速さ、これは生徒が発話しているときにすかさず教員が1対1で指導しないといけないというそういう分野だと思うんです。
私が過去いろいろな発表とかスピーチとか色々聞いてきたり、実際に研究授業を拝見すると、こういった音声の方の指導というのはあまりされている先生がいらっしゃらなくて、本当にここは現場でも足りていないところだと思うんです。
なので今日は実際に私がスピーチ指導で行った私自身の話し方の指導についてざっくりとお話ししたいと思います。
話し方指導の実践
この話し方というのは言葉というのと身体というのがくっついてくるんですよね。
言葉というのは声の大きさ、スピード、マ、抑揚というふうに考えられますし、身体というのは身振り、手振り、表情、目線というこの身体と言葉の指導をしないといけないんです。
意外と言葉の指導は少しは皆さんできると思うんですね。
声の大きさ、スピード、マ、高さ、強調、こういったところがすごく大事になってくると思いますので、
例えばですね、原稿を読むときに声の大きさや、それからスピード、緩急をつけたり、マをとったり、立たせたい言葉にはちょっと高さをつけたり、そういうことが考えられます。
例えばちょっと原稿を読んでみたいと思いますね。
私がこのテーマを選んだ理由は、今年の盲書を経験したことがきっかけです。
意味のまとまりと、高いところから低い音に下げていく話し方と、際立たせたい言葉の前ではマをとって、さらにちょっと上げて話すというテクニックが使われているわけなんですね。
こういうのって本当に教員が一回指導を受けたりしないといけないなと思うし、そんなにプロのテクニックじゃなくても、ちょっと指導を受けただけで体得できるものだと思うので、これどこかで体得されると良いと思います。
ということで、伝えるには言葉の指導、声の大きさ、スピード、マ、抑揚、それから身体の指導ですね。手振り、見振り、表情、目線と、何より伝える気持ちっていうのがとっても大事なんです。
これを指導するだけでもかなりスピーチは良くなっていきました。
ということで、今日皆さんにお伝えしたいのは、声の大きさ、スピード、マ、抑揚、そして身振り、手振り、表情、目線、伝える気持ちっていうのを個別の話し方指導で徹底的に指導されると、より話し方がブラッシュアップされると思いますので、生徒に指導するときにはそのように指導されてはいかがでしょうか。
青村浜先生も音声の指導ではそういうことを注意してみていらっしゃるということでしたので、ぜひ参考にしてみてください。
特に青村浜先生が大事にしていらっしゃるのは、心から面白いって思ったものについて話すっていうことが大事なんですよっていうことと、いい聞き手を育てるっていうのがその大前提として大事だっていうふうにおっしゃっていたので、やっぱりいい聞き手、つまり安心安全な場作りっていうのは本当に大事だなと思いました。
そして青村浜先生はこんなこともおっしゃっています。心から感動した話を生徒にさせるには、教員が心から面白いと思った話、心から感動した話を生徒にすることが大事だと、こういうふうにおっしゃっていました。
私自身、このポッドキャストでそういうふうなことを鍛えていっているつもりです。話し方指導っていうのは本当に大変で奥深くて、なかなか取り組みにくいと思いますけれども、こういったデジタルが発達していく社会、それからプレゼンテーションっていうのが重要視される社会になってきたので、
国語の教員のスキル上げっていうのも、話し方指導っていうところにちょっと注力する必要があるのではないかと思いました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。