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2024-09-25 08:04

027 話し方指導は非常に難しい

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話し方指導に困っていませんか?話し方指導の現状と課題、そして私自身が思う、話す技術、心がけていることを配信します。参考「国語教育実践の基底」三省堂 三浦和尚著
 

 

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この配信では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、話し方指導は非常に難しいという、そういうタイトルでお送りしますけど、
おそらく何回か複数回に分けてお話しするようになるんじゃないかなと思います。
このネタは、第25回、今日も明日も授業道オンライン交流会の話し方指導に困っていませんか?
という回のことをちょっと分割して、皆さんにお話ししようと思っています。
このポッドキャストを配信するようになって、私の話し方を再点検するうちに、いろんな課題が見えてきて、日々これで鍛錬しようと思っているわけですね。
授業での話し方と、それから一人でこうやって一方的に話しするっていうことと全然違う質なんで、
こっちの方を必死になって鍛えたら、ある程度授業にも還元できるんじゃないかと思って、
ポッドキャストでの鍛錬は非常に私に役に立っています。
じゃあ授業での話し方指導ってどうなのかっていうと、
まず本当に現状と課題ということでちょっと列挙しますと、育てるべき力っていうのが明確じゃない。
どういう力をつけるかっていうのを皆さん明確でないままやってますよね。
私もそうなんですけど、何でかっていうと話す力と聞く力は経験とか自然習得による部分がとても大きくて、
必ずしも学校の授業だけで育てるものではないわけなんですよね。
それ故に個人差が激しくて、一律に一斉に指導するっていうことがとてもしにくい分野です。
これは私の大恩師である三浦先生。
この先生が書いた国語教育実践の規定っていう三聖堂の本、ここに書いてありました。
そしてさらに課題としては、授業者自身が話す、聞くっていう授業を受けてきていないですよ。
ですよね、皆さん。
なので私の受けてきた授業で話す、聞くっていうレッスンをした覚えはないです。
だから授業でどうやってやったらいいかっていうイメージがとても乏しいですね。
そしてさらに実際に現場で行われているという割合も少なくて、実践例が乏しい。
おまけに文字化しにくいから、実践を共有しにくいっていう課題があるわけですね。
そこで私はいろんな本を何年か前から話し方について研究するために読んできました。
一つ大きな教育現場での問題として、日本っていうのは元々聞き手責任の文化らしいんです。
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これは漫画で伝える、漫画でわかる伝え方が9割という本に書いてあったんですけど、話してじゃなくて聞いている人、その話を聞いている人が聞き取れなかったっていう、だからダメなんだっていう聞き手責任の文化なんですよ。
これは日本は話してに甘い文化っていうそういうのがあります。
逆にアメリカは話して責任の文化なんです。
話す方に責任があって、伝わらないのも話がうまくないのも話し手の責任っていう話し手に厳しい文化があるんですね。
アメリカでは話し方がうまいっていうことがビジネスにも直結するので、非常にこの話し方教育っていうのが学校でされているみたいです。
この文化の違いが学校教育の現場にもあって、話し方指導が不在っていうそういう状況になっているんじゃないかと私は思いました。
そこでですね、やっぱり話し方の技術っていうのを自分で勉強しましてですね。
もともと放送部顧問っていうのを5年間ぐらい体験したこともありまして、やっぱり話し方には技術があります。
それは言葉と体と2つの部分を使って話しているっていうことですね。
まず言葉では声の大きさ、スピード、マ、あと欲望、高い低いですね。
特にマっていうのがね実は大事だったりするんですよね。
それから身体、身振り、手振り、表情、目線、そういったこの言葉と体が一体になって伝える力になります。
例えば声の大きさって言ったら大きく小さく、スピード早すぎないし大切なところはゆっくりマを取ります。
高さは大事なところはワントーン上げて下げてメリハリを出して強調します。
こんなにテクニックがあるわけなんですけれど、その他に身体的には手振り、身振り、これ角だったらダメなんですけど適度な手振り、身振り、それから表情は口元に笑顔、それから目線は聴取を見るなどのアイコンタクトも入ってきますね。
また別では清潔感とかもあったりするんですけど、そういう話し方の技術には言葉と身体が必要になってくるわけですね。
ちょっと放送部的に言うと、例えば3年1組の黒瀬直美です。これから二酸化炭素は本当に地球温暖化の主な原因なのかについて発表を行います。どうぞよろしくお願いします。
こんな感じで放送部的に、まだ上手じゃないですけど、しゃべるんですよね。
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こういった話し方についての技術を、事業者自身が日々気をつけて話をする。
でも気をつけなくても身体性が高い分野ですから、やっぱり身についてしまうんですよね。
ということで、話し方の技術を事業者自身が自覚的に日々やっていかないといけないなというのが、私自身の一つの思いです。
自分自身こういうことがちゃんとできてるのか、自然習得だよねとか、やっぱりこれに話す内容とか構成力とかも加わったらかなり経験が必要だし、
でも誰も彼もがアナウンサーを目指すわけでもないし、その人自身のパーソナリティを活かした話し方っていうのもとっても大事。
そして、これって系統だって指導できるのかなっていう、そういう大きな大きな疑問があるわけですよ。
で、私はもうとりあえず自分が勉強しようと思って自分の話し方を動画に撮ってみたりとか、自分の授業風景を見たりとか、
最大の収穫はこのポッドキャスト。
ポッドキャストで配信するようになって、自分の話し方を日々振り返るっていうことができるようになったんで、もっともっと自分の話し方をブラッシュアップしていきたいなと思います。
なので、私自身がある程度話し方について自分の基盤を持つ、そこから授業での話し方指導につなげていく。
その積み重ねが生きた指導になっていくんじゃないかと思って、ポッドキャスト頑張っているわけですが、
次回はですね、実際に大村浜先生はどうやって話し方指導されたのかっていうのを、私自身の気づき発見まとめでお送りしたいと思います。
今日は短めですね。話し方指導について私自身が心がけていること、勉強したことをお届けしました。
それではまた皆さんお会いいたしましょう。聞いてくださりありがとうございました。
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コメント

話すことの位相としてプライベートのおしゃべりとパブリックの発話の差を意識するところから意外と授業で取り組んでいると難しいのですよね。 表現したい自分を意識する必要があるような授業や単元はどのようなものがあるかを考えています。

私は基本的にしゃべることは好きなのですが、授業でのしゃべりと、Podcastのようなしゃべりとでは全然違いますね。YouTubeの顔出しも試したことがありますが、これもまた違いました。でも、だんだん老いていく口周りの筋肉は鍛えられていますw 生徒は総合的な探究の時間では非常に生き生き発表していたなあ~というのが印象です。必然、かつ自然な場を作ることだと大村はま先生はおっしゃっていたので、まさにその通りなのかも。

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