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2024-12-24 06:10

096 国語科における縦書きか、横書きか問題を語る。

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国語って基本的に縦書きなんですよね。でもICT導入で、横書きの登場回数も多くなりました。先日の生徒の言葉から、思ったことを語ります。

#国語教育 #縦書き #横書き #ICT

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
いやぁね、今日は本当にとうとう第96回になってしまいまして、あと100回まで数回というところまで来ました。
これをスタートさせたのは、8月の14日ぐらいだったと思うんですけれど、まさかこんなに速いペースで100回まで到達しようとは思ってもみなかったですね。
ということで、あともう少しで100回ということで、その時にはまたポッドキャストを振り返ってみたいと思います。
そして今日の配信のテーマは、国語科における縦書きか、横書きか問題を語る、というものです。
先日、授業中に生徒の振り返り用紙を横書きで配布したんですね。
そうしたら、高校2年生だったんですけれど、やっぱりね、ちょっと反抗期、真っ盛りの生徒ですから、今までずっと縦書き、国語縦書きというふうに思っていて、他の先生方も縦書きベースでずっと資料配信されてたと思うんですけれど、
私が横書きの振り返り用紙を配って、ある生徒が、「先生、国語なのになぜ横書きなんですか?」ってちょっと意地悪い感じで質問してきたわけですね。
で、他の生徒もちょっとハッとしながらニヤニヤして私を見ていまして、先生がどう答えるんだろうというふうな、そういう一瞬の間がありました。
で、私はもうこういう問題には慣れてるんで、こう答えました。
んー、あのー、横書きじゃダメっていう必然性はある?とかね。
そんなふうにして答えたところ、一瞬、シーンとなって、で、みんなが、「あー!」っていうふうに納得しました。
横書きか縦書きかっていうことに対して、横書きじゃダメっていうね、そういうふうな確かな理由っていうのが思い当たらなかったみたいですね、生徒はね。
つまり、自分たちが国語だから縦書きっていう思い込みに支配されていたっていうことを一瞬にして生徒気づいて、そこで軸を振り返って、
あ、横書きっていうものもありなんだ、自分は縦書きにとらわれていたんだっていう、そういうふうなことを発見した瞬間だったと思うんですけれど、
ここから私自身を振り返ってみるに、20年ぐらい前だったらやっぱり先輩の先生の言われていた、国語なんだから縦書きだよっていうのをそのまま生徒に返して、で、縦書きの振り返り用紙にしたと思います。
そもそも縦書きなのはやっぱり文字が縦で書く文化だったっていうことで、それでずっと縦書きを国語では踏襲してきたんじゃないかと思います。
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小学校でもそうです、中学校でもそうですし、字は縦で書くっていう文化のために国語は縦書きをスタンダードにしていると思うんですよ。
ところがICTの登場によって、結局のところは縦書きっていうものに制限があるアプリが多いですよね。
例えばGoogleスライドなんかは縦書きにすることができないので、横書きにならざるを得ないし、大体のアプリはスタンダードが横書きになってますよね。
ということで、ICT導入以降、横書きと縦書きが混在するような状態になっているのが普通なんじゃないかなと思います。
でもよく考えたら、別に縦でも横でもその時その時で使いやすいように決めたらいいと思うんですよね。
私なんかもICT使うときは普通に横書きで生徒にレポートとか書いてもらったりしてますし、ほとんどのロイロノートでコメントを取るときも横書きになっちゃってるし、縦とか横とかっていうのもその時その時で一番使いやすいようにしちゃってるなと思ってます。
逆にICTをあまり使わない先生にとっては横書きは違和感になってるんじゃないかと思うんですよね。
そのあたり他の国の先生はどうなのかわかりませんけど、いろんな先生の実践を拝見するにやっぱりICTを使っていらっしゃる先生は横書きの資料とかを配信なさってたり、レポートも横書きで出させたりっていうそういう実践例を見たりすることがあるんで、
ICTを使うか使わないかによって縦書きと横書きの混在状況は違ってくるんじゃないかなと思いました。
まあでもそもそもどうなんですか。私たちの日常でも横書きのことが多いし、それから大学に入ったらほとんどレポートが多分横書きになるんじゃないかと思いますね。
縦書き文化っていうのと横書きっていうのと一体どういうふうに使い分けていったらいいんだろうって思うんだけれど、これについてはいろんな人の意見をまた先行研究とかを拝見しないといけないなと思っています。
まあでも結局のところ自分自身の思い込みっていうのはまだまだあるんだなと思いますね。縦書き横書きの問題からして生徒自身も自分がとらわれていたっていうことを自分で発見したんで、これからも凝り固まっている先入観っていうのを自分自身も解きほぐしていって、
まあやっぱりいろんなものの見方を得て批判的な視点で見れるようなそういった考え方の人間を育成していかないといけないなって思いましたね。
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それでは今日は短いですがここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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