授業の構想と進行
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は245回、今現在の論理国語の授業パターンというタイトルでお届けしたいと思います。
先日からずっと言い続けているんですけれども、私は今、高校3年生の論理国語を担当しています。
1学期の中間テストまでは、私自身がこの子たちに将来必要になってくるであろう、そして受験期だからこそ考えてもらいたいという思いから、
生活主義について考える単元を自分で構想して、自作の単元をやりました。
なので、国語的には本当にいろんなことをトライして、いろんなチャレンジをして、いろんな方法をてんこ盛りしてやったわけなので、
どっちかというと、通常の授業とは全然違った形をいろいろ試行錯誤して詰め込んだといった単元になります。
それも一区切りついたので、今度はであることとすることを、量式派を導入にしてスタートし始めました。
どのような感じで展開しているかというのを紹介したいと思います。
まず授業の冒頭部分に漢字テストまたは現代文の語彙テストをします。
これは持たせている漢字帳と現代文キーワードの参考書、これから出題範囲を決めて、それでやっているわけなんだけれども、
テストにはしなかったんですね。
この子たち結構自分たちで勉強するんで、テストという縛りなくて、本当に自分から自律的に勉強してほしいというそういうふうなメッセージを込めて、
テストをした後すぐに自己採点して間違えた漢字を2回から3回書くという、そういった仕組みの漢字テストトレーニングをやっています。
テストにしたらこっちは採点して返して、それである程度点数が足りなかった子にはお土産と称した復習課題を差し上げたりなんかしましてですね。
高校2年生の時にはそういうふうにやっていたんだけれど、よく考えたら間違えた漢字っていうのをすぐ直した方がいいんじゃないかと思って、
しかも自己採点して自分で間違えたって、そういうふうにその時に思って2回も3回も間違えた漢字を書くっていう方が定着がいいんじゃないかと思って、
それでテスト方式ではなくトレーニング方式にしました。
今のところ怠ける生徒もいるような気もするんだけども、そんなこと言っていても受験生なんで、自分の勉強は自分でちゃんと自己管理していかなくちゃいけないので、漢字テスト動いテストを冒頭部分にやります。
しかも仕組みタイムっていうかね、再確認タイムを3分とってからのスタートなんで、この時はシーンとしてますね。
ということで漢字トレーニングテストが終わった後はいよいよ授業に入っていきます。
当然のことながら前回の復習をして、前回いろんなコメントをもらったやつをフィードバックしたり、前回の要点をまとめたりとかして復習をして、それから本文を必ず読みます。
本文をきちっと読むのが大事なんで、私は当てて、1文か2文で切って、また私が読んで、1文か2文で切って、またランダムでいろんな生徒に当てるっていう風に読みを当てるんですね。
その時に見失う生徒がいたらですね、結構な警告をついてきてなかったのとかって言って、ちょっと絡むわけですけれど、だいたいこの子たちはちゃんとついてきているようです。
1回読みましたら、今回はこういうことについて考えていこうとか、あるいは文の内容によっては何かわかりにくいところがあったかとか、それから今回のこの箇所は何がテーマだと思うっていう風にとりあえずその読んだ箇所の導入を入れます。
大体評論文なんで、私はグラフィックか図式化しながら構造化しながら黒板に書いていって、それで要所要所を論理的にちゃんと捉えているかどうか生徒に発問しながら、その構造図を完成させていくわけですね。
時々その間に、じゃあ身近な具体例って言える?とかそういうふうな問いを発したり、このことについてあなたはどう思う?っていうふうに考えを聞いたり、それから筆者はこういうふうなことを言うためにどういう工夫をしているかなっていう表現のことを尋ねたりというように、
授業のその箇所の内容にもよるんですけれども、いわゆる読解型の授業をやるわけです。
以前はよくやるような一問一答の防線部を引いて、ここの理由を尋ねるとか、そういうふうなことも一回やったことあるんだけども、なんかあんまり面白くなかったんで、私が一番これがいいだろうと思っている授業を今やっているところですね。
授業のまとめと展望
で、その時に生徒といろんなやりとりを楽しむようにはしています。
例えば〇〇くんはこの間こういうことを書いていたんだけれども、そういうことと考え合わせたら、今回のこの筆者の意見どう思う?とか聞いたりですね。
それから時々は絡んだりなんかして、前回〇〇くんは隣の〇〇くんとじゃれ合っていたから仲がいいんだよね。〇〇くんの意見聞いた?とかっていう感じで、じゃれ合いながら生徒とコミュニケーション取りながら授業を展開していくっていうのが私の授業のやり方になります。
これもだんだん人間関係ができてきたから自由にできるんじゃないかなと思いますね。
もうちょっといろいろなバリエーションを持たせながら評論文の授業をしたいんだけれども、小説よりも評論の方がどうしても論理展開を追う授業になっちゃうので、なかなかその脱線というか、
それがちょっと私的には深度も気になって脱線がなかなか難しいなって思いながらも、毎日工夫しながら何か面白い授業をしようと思ってやっています。
最後の5分ぐらいで80文字で振り返りを書かせるようにしています。
構造図化して発問をしていくと、どうしても単発的なやり取りになってしまって、ちゃんと文章を形作る時間というのがどうしても少なくなっちゃうんですよね。
もう絶対に1時間の間に何かしらの文章を書かそうと、そういうふうなことを考えたら、最後の5分は80字以上の振り返りを書かせた方がいいんじゃないかと判断して、
今は最後の5分から6分は80文字の振り返りを書く時間に当てるようにしています。
授業ってきりがいいように終わらないので、ここまで終わったらこの作文、ここまで終わったらこの作文というふうに本当はしたいんだけれども、
それをやっているとうまく時間が調整できなくて授業にメリハリがなくなっちゃうんで、今回はもうとにかく授業が進んでて、
残りの5,6分になったらもうそこまでで授業を止めて80字の振り返りを書かせて、そしてその振り返り文も授業の内容を理解したことをもとに、
自分をいろいろな事柄に結びつけて発展的に書こうとしているものをA、授業の内容をちゃんとまとめているものをB、
全然当てが外れているのをC、実数に足らないのをDというようなことで評価して返すようにしています。
その80字の振り返りをもとに次の時間をフィードバックしていくと、こういう流れになっています。
授業を毎時間毎時間スタイルを変えるというのは、私としては秋が来なくて楽しくて、遠い側苗に展開できて楽しいんだけれども、
生徒の方はこの授業をどこに帰着していくのか予想がつかないので、自分たちの思考の持って行きどころに悩むと思うんですよね。
なので一学期の後半は、ある程度授業のパターンを決めて定番化して展開することにしています。
さて、このであることとすることが最終的にどのように落ちていくのか。
今回私は最後にこういうことをやってもらいますっていうのを提示しないままスタートしていって、
途中途中で生徒に聞きながら、最後のまとめの課題、パフォーマンス課題っていうのを決めていこうかなと思っています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。