音環境の考察
はい、お疲れ様です。小松でございます。 最近、ジェミーでやり取りしていて、学生が面白い言葉を言ったんですね。
なんかね、都市の音には休憩がないっていうね、言い方をしてましたね。都市の音には休憩がないっていうね。
なんか、言い方面白いですよね。休憩っていう言葉は何なんだろう、みたいな。 だいたい意味わかるよ、その音がね、人工音とかがあったり、
いろんな機械音があって、それが止まることがない、止まることがないっていうね。 特に、持続音が最近多いですよね。都会、田舎関係なく、クーラーとかね、
ファンがずっと鳴っている音。あるいは、コンピューターを使っている人は、ずっと冷却系のファンの音が鳴ってますよね。
それがプロジェクターをやっている時でも、そんな音は聞こえるし、そういう中で休憩している時の音がないっていうような、
そういうとこですよね。音には感性の法則、慣れの法則っていうのがあって、同じ音をずっと聞いているとですね、
音は脳にインプットされているんだけれども、それを音として認識するっていう、認知資源を使わないでおこうということで、聞こえないふりしてるんですよ。
つまり、持続音はスルーしやすい音として脳が捉えているわけなんですよね。 そういうこともあって、一応音が鳴ってるんだけれども、
聞こえないっていう状態にさせてるから、本来は鳴ってるんだけども、実際に客観的に音環境を聞いてみると、音に休憩がない。
都会の音は音が休憩しないっていうことを言ってるわけですよね。 これ極めてすごく客観的な話だと思いますね。
客観性の高い話で、やっぱりちゃんと音を冷静に聞くっていうことをしてる人が、そういうことを言えるということなんですね。
なんとなく受け身で聞いてたりとか、普段ほとんどそんな環境音なんて耳にも止めないし、しかもそれを聞こうっていうこともしないじゃないですか。
意識的に。そういう状態だと、そういう言葉は出てこないと思うんですよ。
パッと面白い言葉を言うんですよね。いろいろフィールドワークに行ったりとかしてると、本当にどんどんそういう言葉を開発するんですよね。
音の研究ってすべからく言語化なんで、なんとも言えない言語化か難しい響き方とか深め方とかあるじゃないですか。
そういうのね、やっぱり普段は言葉にするってことを絶対しないから、動いてないんですよ。
ただね、小松ゼミでフィールドワークで行くわけなんだけど、そうするとね、すごくそのあたりをあえて意識化させて言語化するんですよね。
とっても疲れるんですよね、学生は。最初の頃はもういい、もういいみたいな感じだけど、でもそれでもね、言語化して言語化して言語化しまくるっていうことをやっていく。
フィールドワーク行くとですね、だんだんそういう言葉になるよね。都会の音は休憩、休憩がないっていうね、別に大した言葉じゃないかもしれないけど、休憩っていう言葉がなんかね、擬人化されてるし、休憩するっていうね、止まるっていうこともしてないっていう、そういう鋭い知見認識ですよね。
音の言語化の重要性
それがパッと言葉に出ることに僕は感動するよね。すごくないですか、こういう言い方ね、本当に。これ何言ってんだろうっていうこと言う人がほとんどかもしれないけど、そういう意味のわかる言葉ことで別に配信してませんからね、これね。
わかる人にわかったらいいだけみたいな感じなんで、わかる、わかってくれてる人いるって。僕はそういうことは、ゼミ性はわかるし、僕の少なくともね、音環境に興味があったり一緒にやってる人はすべてわかりますよね、そういうことね。
そういうね、パッとした言い方に何かがすべてを詰まっているというか、逆を言うとこういう音に休憩がある場所っていうのは耳が休まるってことですね。皆さん周りでそういう場所ってあります?音が休憩してる場所。音が休憩してるような。
本当のこと言うと地球上にある空気っていうのはね、もうすでに動いたり音を出したりしてるので、真空だと音がないんだけど絶対音はあるんですよ。音は何かしらの場面で音はあるんだけれども、そういうのがね、実際に音がしてない風なぐらいの静けさがありますかっていうことですよ。
そういう感じの、自然音って割とうるさかったりするよね。50dBとか60dB。でもね、その音を感じるか感じないかってすごく大事だし、意外と自然音だと音量が大きくてもあまり大きく感じないんですよね。
逆に人工音だとそれほど大きくないんだけれども、かなり耳障りだなとか違和感があるなとかね、キモいなっていうふうに思いますよね。だから音は音量に関係なくというか、音量に影響を必ずしも与えられるわけではないっていう物理的特性のみならずで、音の効果はありますから。
そういう感じで存在しているわけですね。今何か通ったら舞妓さんがいて、舞妓さんの撮影大会してます。すごいよね。まだ3時半だよね、ここね。
それが都会というか、京都中心のおもろいところですけれども、話はもうちょっとあれですけど。そんなふうにね、やっぱり音の言語化ってすごく大事で、大したことない言葉の裏には何があるかですよね。そこを探っていく。
何のお金にもならない、何のTipsにもならない話ばっかりしてますから。僕はこれがね、僕にとってのTipsだよね。価値観が分かる人がこの配信聞くっていうことなんですけど。
そういう些細なことを意識して身の回りのところを歩いたりとか、判断しているとQOL絶対上がりますよね。事前にすごく違和感を察しやすくなるから、危険を事前に回避できるんですよ。
やっぱり生きる力、生きる術なんですよね。こういうことがあればとてもいいなと思ったので、今日はちょっと中小度の高い音の言語化についての話をしてみました。