1. 小松正史『耳の保養』
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2024-08-09 04:41

人間は良くも悪くも意味付けの天才

言葉と言う道具は、人を幸福にも不幸にもさせます。言葉を使うことで、それ以上のことを考えなくなったり、言葉にならないものの価値を見出せなくなったりします。そうではなくて、言葉を使いながらも、五感で受け止める事象にアンテナを張り続けることが必要ではないでしょうか。
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みなさん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日は、人間は意味付けの天才だっていう、そんな話をしてみたいなと思います。
この言葉をね、我々使いますけどね、この言葉っていうのが、まあ便利なようであって、ちょっとマインドブロックにもなるっていうか、
両方の効果があると思うんですね。これあの皆さんよくご存知だと思うんですけど、
言葉を使ってすごく日々が楽になるっていうのもあれば、夜寝る前にですね、何かこう、ちょっと後悔とかネガティブなものっていうのが、頭の中でどんどんどんどん言葉でね、反芻して眠れなくなるとかね、そういうネガティブなところもあると思うんですけども、
言葉はあるし、僕はですね、なんかちょっと劇薬というか、劇薬でもあるし、まあ良いふうにも使える両方の役目があるかなっていうふうにね、
当たり前な話ですけど、強く思うんですね。で、例えば音の話で言うとですね、聞こえた音に対して名前を付けるっていう、あの音行くのマークショップがあるんですよ。
これは車の音だとかね、これはカラスが鳴いた音だっていうふうな感じで、紙に書いてもいいし、記憶もするってことがあるんだけども、これって音が聞こえているようで聞こえていないんですよね。
これ正確に言うと一応聞こえてるんだけど、言葉にすることによってですね、これラベリングっていうんですが、それをした途端にですね、音を聞かなくてもいい、スルーしてしまうっていうことをね、よく人間はしちゃいます。
で、本当はずっとカラスの声が聞こえているんだけれども、一旦カラスの声を言葉にしたりすると、もうそこで止まっちゃうんですよね。
そこから先、もっといいカラスの声が聞こえるかもしれないようになっとかね、そういうことがあるのに、そこで止まっちゃうっていうね、そういう弊害があると思います。
あるいはですね、町の音とか周りの音って、その言語化できない音の世界って結構ありますよね。
響き方というか、エンジン音がたくさんね、あの道路のところにあって、それがなんとなくモワモワモワモワ聞こえてくるときってあると思うんですけど、これを言葉にするって結構難儀なんですね。
で、難しいから、例えば擬音語とか擬態語でブーブーとかね、ガラガラとかね、ブオンブオンとか言うことあるかもしれないんですけども、それはもう断片的なものであって、本当はね、その響きそのものをね、しっかり言葉で
変換する、表現するってことはできてないわけなんですよね。で、そういう音に対しては、もう聞こえないフリをまたしちゃってですね、言語化できないものはもう無視とかね、そうするとまたさっき言ったような音をスルーしちゃうっていうことなんですね。
で、そういう意味でですね、人間というのは言葉を使って、まあ人にその今ある特定の状況をですね、言葉によって伝えることによって、まあそれとなくね、誤解少なく、その抽象的であってもね、あの時間が経った状態であっても、まあそのあの場面っていうのが届くこともあるんだけれども、それってやっぱりそういうメリットもあるけれども、もっと大事なものがそこに隠れているかもしれないなっていうような、まあそういうところで、まあちょっとネガティブで
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はありますけどね、あの言葉の限界性を感じるわけなんですね。で、まあ今日ここで何を言いたいかというと、まあ言葉になるものはもちろんそうなんだけど、言葉にした後でもその物事を考え続けることがとても必要かなと思うし、あと言葉にならないものでもそれに価値がない、無意味だとかね、そんなのね、何もあの価値としてはゼロだとかね、思わずにちょっとそのなんかもやっとした言葉にならないもの、これ
音以外でもいいですよ。自分の感情とか周りの出来事でもいいと思うんですけども、そこに何か大事なものがあるんじゃないかなっていう注意ですよね。注意を向け続けることっていうことが僕は大事かなと思うので、まあ言葉の長所短所を知りながらですね、身の周りのことに対して常にそれが惰性とかね、そういうものじゃなくて何かそこに何かあるんじゃないかっていうことをね、考え続けるっていうことは生きていくためには
とても必要なんじゃないかなというふうに思います。かなり抽象的な話ですけれどもね、そんなふうにして僕はね、ちょっといろいろ毎日物事を考えたりはしてるってところがあって、これ人から言うとこれね、妄想をしてるんじゃないかというふうなところがありますけどね、本当に妄想はめちゃくちゃ人生にとって大事かなと思います。今日はこんな話でございました。
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