民俗楽器との出会い
はい、お疲れ様です。小松でございます。
今日は、また外からの配信をしているんですけど、
ちょっと久しぶりに行ってきたところがございます。
それはですね、民俗楽器小泉っていうのが、
京都市の市役所の近くの寺町商店街っていうのがあってね、
そこの商店街の一角にあるんですけども、
民俗楽器なので、内外たくさん日本の楽器もありますし、
海外の楽器、それが一堂に集まったところで、
僕はそこで何を買ったかというと、
ずっと前からかかわりがあるんですけどね、
ティーンシャーですね。
そこで買う中での一番の、皆さんによく聞いていただいたりとか、
あとは自分でも何個も取り揃えてるんですけど、
ティーンシャーのいいやつがすごくあるんですよね。
ティーンシャーでもいろんなランクというかね、
大きさによって違いがあって、一番大きなやつを買うんですけど、
とにかくそこで買った20年くらいに買ったやつかな。
さっきちょっと鳴らしてたんですけど、
そこの小泉さんが聞かれて、
これ丸くなってるなとかね、音がソフトになってるなっておっしゃったんですね。
同じ楽器なんですよね、20年前なので、金属なので、
そんなに直接大きな変化はないかもしれないんだけど、
鳴らすと、やっぱり弾いてる人、叩いてる人というか、
演奏してる人の音の癖っていうのが楽器に反映されて、
それが上手くなってるっていうふうにおっしゃるんですよね。
それ聞いてすごくね、自分も楽器の音に育ててもらってるし、
楽器も自分の演奏の仕方によって影響を与えてるっていうのがすごくわかったんですね。
どうして演奏者によって音とか楽器の癖が出るかっていうことなんですけど、
耳のいいというか、すごく演奏の技術の高い人っていうのは、
楽器の一番いいところを鳴らそうとするじゃないですか。
フルートにしてもね、ドラムにしてもね、ティンシャにしてもね、ピアノにしてもね。
その一番良さげなところ、ここ気持ちよいなっていうのもあるだろうし、
一番楽器のポテンシャルとして、一番マックス活性化するような場所というか弾き方というかね、
これなんとも身体的な特徴なので言語化が厳しいんですけど、
音量でもなくね、上手いとかでもなく、楽器そのものが持ってるポテンシャル、
それが気温っていうのかな、基本の音、固体振動音だと僕は思うんですけど、
それがより良く鳴る、鳴らし方があるんですよね。
その鳴らし方をずっと20年間、定期的にずっと演奏してですね、
それで鳴らし続けた結果が楽器の形状を変えさせることができるんだっていうことをさっき感じたんですよね。
今日はね、社会実践実習っていう大学の3年生の学外実習のゼミだったんですけど、
その時に柳澤先生と一緒に教壇でやってるんですけど、
10人ちょっとぐらいの学生を引き連れてですね、街歩きをしましてですね、
それで最後たどり着いたところが民族楽器小泉、民族楽器小泉なわけなんですよね。
演奏者の影響
そこで僕はずっとTシャツっていうのは持ち合わせてるので、
そうだそうだ、たまたま小泉に、たまたまじゃないけどやってきて鳴らすことができる機会になってですね、
本当に小泉さんに鳴らしてもらったら、
あれってこんなにまろやかになってる、音がソフトになってますねみたいなね、そんなことをおっしゃったんですね。
それ聞いて、人前でこれ1万5千人から2万人の人に聞いていただいてるような音なんだけど、
毎回鳴らす時にね、結構精神を統一させるわけですよ。
こんな風に音を鳴らそうっていうよりも、ちゃんとこの音が鳴り響いていって、
音が消える瞬間を参加者の人がじっくり感じて、耳を開いてほしいな、耳を開くことによってね、
人生が変わることもあるかもしれないし、音の紙幣をじっくり感じることもできることがあるかもしれないし、
もう人生変わったとしても過言じゃないぐらいの一音なんですよね。
授業の中でもですね、毎回毎回、特にサウンドスケープ論の授業はね、
ここでアーカイブしてますけどね、ボイシーでは、生放送ね、毎回してるじゃないですか。
何なら90分のうちに2、3回、3回、4回ね、鳴らしてるんだけど、
まあそうなので、ちんちんちんちん鳴らしを、まあちんちんわけじゃないけど、鳴らしてましてですね、
まあそういう積み重ねがですね、結果的にティンシャという楽器をですね、育てていったんかなっていう感じがね、
小泉楽器の小泉さんと話をしたり、鳴らしてもらったりとかしてですね、実感したわけですね。
その鳴らし方がね、やっぱり素晴らしいですね、小泉さんの。
ティーンシャの重要性
まろやかに鳴らされるんですよ。
余韻を感じるように、鳴らした後にティンシャのシンバルみたいな形をしたもので、
直径がどれぐらいかな、15センチぐらいなんですけどね、
20センチぐらい、15から20センチぐらいなんですけれども、それを最後ワッと鳴らすというか、
動かすというかね、一番鳴りのいいところの響きをね、感じるためにちょっと移動したりとかするわけなんですけど、
その手さばき最高だったんですけど、いやーこの楽器めちゃくちゃソフトになってるなーみたいな。
ということは他のティンシャの個体の特徴とかはあるんだけど、
いやーこれ世界に一つしかない音やなと思って、すごく嬉しくなっちゃいましたね。
そういう感じで今日は小泉楽器のお話をさせていただいている感じでございますね。
その楽器がですね、これチベットとかネパールで直接に買いに行かれるそうなんですけど、
それを買ってですね、日本に持ち帰るというか、送られてくることもあると思うんですけど、
それで同じ楽器でも同じ大きさでもですね、何個もあるんですよ、10個も20個もね。
そこの中から僕は買った時に1時間ぐらいチンチクチンチキ鳴らせましたね。
でもやっぱりこれ違う、これだみたいなね。
本当は全部20個持ち帰りたいんだけど、20個持ち帰ると置く場所も厳しいし、
お金もね1個がどうだろう、1万円ぐらいするので、1万円近くかな。
ちょっと色々買えないので、1個っていうね。
1個を持ち歩いてるんですけど、正確に言うと2個かな。
大学用に1個と個人用に1個僕持ってるんですけど、それを鳴らしていくっていうことをしていて、
それで結果的にやっぱり耳トレの原点のティニシャはね、やっぱり耳トレですよね。
音が消えることによって今まで背景で流れていたあまり感じなかった音が一瞬感じられて、
それが結構背景の音が前傾音になって、それで音ってたくさんあるなっていうのをね、
一瞬音に対するスルー力のフィルターを外すっていうことをしてるわけなんですけどね。
そんなことをずっとやっていったっていうことなんですね。
それでちょっとびっくりしたのがティニシャ鳴らしてるときに、
ティニシャの2つの輪っかというか楽器をつなげる革みたいなつなぎがあるんですよ。
それがね、偶然なんですけど、鳴らしてもらっているときに取れちゃったんですよね。
めったに取れることなかったんだけど、
いや、なんか里帰りしてティニシャも気を抜いちゃったのかなっていう感じで、
ちょっとびっくりしましたね。そんな偶然ってあるのかなって思ったんだけど、
それですぐ直してもらったんですけど、びっくりですよね。
鳴らしておられるときにちょっとパーンと取れちゃってですね、
結び目みたいなところが取れたんですね。
今まで一度も20年間で取れたことなかったんだけど、
自分の買ったフィールドに変えてきたからちょっと安心したのか気が抜けたのかね。
そんな偶然、やっぱ偶然というか必然だよね、それね。
そういうような楽器を僕が耳トレやっているときには必ず持っていきます。
ほんと必ず持っていきますね。
お財布とかね、iPadを忘れてもティニシャは忘れていかないと思いますよ。
耳トレの講演のときにはね。
それほど大事にしている楽器なんで、
いや、無くすのがすごく嫌ですけどね。なんかちっちゃいので。
絶対無くしたらダメな感じの楽器ですけど、
そんな楽器の今日は里帰りというかね。
そんな感じでお話をしてみました。
僕の耳トレとか、普段の書籍の中でも耳トレ、
この楽器を使った音が再生というか収録されてますので、
よかったらそんな感じの音色も感じてもらったらありがたいなというふうに思っております。
ということで今日のリンクは、そうだね。
耳トレのリンク貼っておこうかな。
ということでまたまた聞いていただければと思います。
それでは失礼いたします。