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2024-12-16 05:57

【音楽幸福論】人間は、一生音楽を楽しめる!

人間は加齢とともに、身体的・物理的な音の聞こえが衰えます。しかし、音を感じることや音から浮かび上がるイマジネーションの力はどんどん増してくる。心理特性はむしろ成長し続けるので、双方のバランスを保っていくことが、音楽を楽しむコツ。
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今日のテーマは、「人間は、一生音楽を楽しめる」という話をしたいなと思います。
これを話したい理由は、先週、感性は年をとって衰えていくのか、それとも続けていけるのか、という話をしました。
結構反響がありまして、結論的には、感性というのは、鈍らずにずっと保っていける可能性が高いのではないかという話をしました。
そこで、それがどういう理由なのかを、今日は深掘って話をしてみたいと思います。
結論で言いますと、人間は過励に伴って高い周波数帯域から聞こえなくなるというのがありますが、こうしたことは、物理特性や身体的な特性と言われております。
これは、誰しもそうだと思います。皆さんもどうでしょうかね。若い頃と比べて、今の音の聞こえ方、あれちょっと高い音が聞こえづらくなったんじゃないかなとかね。
よく、モスキートーンという音が、だんだんと聞こえなくなるということで、YouTubeの画面にもよくありますが、そういう音が聞こえなくなる。
つまり、高い周波数帯域から聞こえなくなるというのが、人間の音の聞こえ方の日常でありますが、それは物理特性なわけですね。
それは衰えてもですね、心理特性というのは、むしろ成長し続けるんじゃないかなということですね。
これは、音楽が好きだったり、普段の生活の中で楽しいこと、悲しいこと、怒らなければならない時、そして静かな時とか、いろいろなモードで我々は生きているわけですよね。
それに伴ってですね、無意識のうちに人の感覚、いろいろな苦労とか楽しいことの記憶とのひも付きがね、多々出てくると思うんですね。
そういうことが結果的にインプット、例えば音楽とか人の声とか本とか映画とかね、いろいろあると思いますけれども、そのインプットしているその話とか情報ですよね。
それを感じる感じ方が変わってくるんじゃないかというふうに仮説を立てております。これがいわゆる心理特性なわけですよね。
心理的にいろいろな変化があったりとかね、そのあたりがあまりね、かなり辛いことがありすぎると鬱であるとかね、かなりそういう心理的な大変な状態になってしまう可能性がありますけれども、
もう程よい状態であるとですね、本当にね、酸いも甘いも人生のいろいろな醍醐味っていうふうなところもあると思うので、そういうふうにやっていったらですね、そこが補い合うということですかね。
物理特性的なものの衰えがですね、年をとるごとに心理特性が成長し続ける可能性が高いので、双方のバランスが結構ね、大切になってくるのかなというふうに思います。
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これ、僕の実践でいうとですね、高齢者に向けた音のワークショップというのをね、かなりやってきました。
これ、同時に若い方とか、乳児とか幼児の年代の方にもそれやってきたんですけれども、若い方は若い方なりの音への反応、そして高齢者は高齢者のならではの音の反応というのがあって、これがね、本当に素晴らしいところがあると思います。
特に高齢者なんかはですね、言葉にならないような感情表現というのがものすごく豊富なんですよ。
僕が思いもつかなかった音の反応というのもたくさんいただきますし、ある特定の音からですね、過去のライフヒストリーを語っておられるような高齢者の方もいらっしゃいますし、そこでまたね、金銭に触れるわけですよ。
こんな音に対して、例えばサイレンの音を聞いた時に、それは今だとね、よく時報とかその辺りの話になったりもしますけども、戦時中に聞いた時のね、本当に防空壕の行くような話とかですね、そういうのも実は聞いたことがたくさんあったりします。
そういうところで、かなり同じ音を聞いたとしてもですね、いろいろな反応、そして時間が経った後で苦しいことがあったとしても、今こんなふうに生きているんだよっていうような、そういう話もね、伺ったりもするので、逆にですね、言葉にならないようなその感覚っていうのが華麗に伴って多様化し、そして深掘っていくんじゃないかなということでね。
もし想像の神様がいらっしゃったとしたら、よくできたもんですよね。人はね、華麗してしんどいとかつらいとか、いろんなものが体が動かなくなるとかね、悲しい体験たくさんするっていうことがね、少なからずあるかもしれないですけれども、それをね、凌駕する、越えるかのように音への感じ方、眼差しというのがどんどんとね、そこで深掘っていったりとか、幸せな状態になったりとかですね。
それがあるからこそ、音が楽しい音を聞くことをね、続けていきたいっていうことになると思うんですね。なのでですね、今日は人生は一生音楽を楽しめる。どんなことがあったとしても、音楽を聞くことに対して深掘っていけると思いますし、音楽が聞けないような状態の心理、身体特性の方もいらっしゃるんですけれども、その方々もね、波動によって感じていることも、たった終わりだと思いますので、そういう希望を捨てずに、
過ごしていきたいものと思っております。
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