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2024-12-16 05:27

【活動姿勢】小松は、どのように《音》と向き合っているのか?

人それぞれ、音への向き合い方は異なっています。純粋に音を楽しむ人、音を研究として深掘っていく人、音を表現としてアウトプットしたい人、など。自分は音に対してどんな点が好きなのかを自覚し、それを音活動の根幹に据えていくのが良いのではないでしょうか。
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今日のテーマは、小松は音とどう向き合っているのかという、ちょっと哲学的というか、かなり深ぼった話になるかなというふうに思います。
僕は音楽と音を研究していて、しかも、特にピアノを使って音楽を表現したり演奏したりするんですけれども、
いわゆる、研究者と演奏家、表現者ですね。それが2つが相まって活動しているんですけれども、
これね、時として研究していることっていうのが、ひょっとしてなんですけど、音に対してかなりちょっと弊害といいますか、
研究することによって音を純粋に楽しむところから遠くなっているような、そういうような傾向もあるのかもしれないなと思って、ちょっと今日お話ししてみたいなと思います。
そもそもなんですけども、僕が音響心理学を研究している一番の目的っていうのは、音や音楽の良さとか特徴っていうのをですね、
冷静に分析していく、あるいは数値で分析したり、言葉を使って言語化していくわけなんですけれども、それをやっていくっていうことは学問ですよね。
その学問っていうのが、純粋に音を聞くっていう楽しみからですね、時として返りしている、ちょっと距離があるっていうね、そういう可能性も出てくるわけなんですね。
簡単に言うとですね、音の正体といいますか、その状態があって、それをですね、細分化していくというか、細かく分割して一つ一つの特徴をですね、紐解いていくわけなんですけれども、そうしていくとですね、音を全体的に直感的に聞くっていうところからはかなり遠くなってしまってるんですね。
音を楽しむことと分析することっていうのは、反対の行為だと思うんですよ。それで、やっぱり自分もですね、両方やってて、なんでこれ両方やってるのかっていうことなんですが、ここから結論になるんですけども、僕はですね、音や音楽を作っていくって立場なんですね。
作曲をしたり、あるいは録音してきた音をですね、新しく音響作品として作っていったりとかしてることがありまして、これっていうのは自分が作り手側としてですね、音源を制作しているっていうことなんですね。で、その時に音楽とか音を分析したり研究したりしているとですね、音の特徴とか人にどのように音に影響を与えられるようなものがあるかとかですね。
そういう知見が結構ね、溜まってきて、そういうのがですね、曲を作ったり、ものを作ったりするときに結構参考になるっていうのが一番大きなやりたいと言いますか、研究してる意味なんですね。なので、ものを作る、創作をしていない方にとって、研究っていうのは必ずしも必要じゃない。
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時として、あまり分析するのが嫌だなとかね、ちょっと音に対する楽しみが減るなと思ったら、それはやっぱり距離を置いて保っていく。つまり、研究しなくても純粋に音を聞くっていうことをね、やった方が幸せなんじゃないかなっていうふうに思うんですね。
あとですね、僕は思うのはですね、研究そのものが楽しいっていうのがあるんですね。あまり意味を、そこに研究は何の目的があるかとか、どういう効果があるかっていうこと以前に、何かこうやっていく、分析したりね、数値に表していくこと自体が楽しいっていうね、純粋に面白いという、これちょっと研究フェチみたいな話があるんですけど、そういうことがあるのでやってるのかなと思うんですね。
とはいえ、最近の状況としてはですね、結果市場主義とかね、あるいは国の税金を使って、科学研究費ですよね、そういう研究をする大目的があるので、そんな純粋に楽しんだよとかね、そういうことでね、言ってられない時代になってるんですね。
ただ僕はですね、そうじゃなくって、やっぱり研究自体も楽しいんですよ。研究が楽しいし、しかも創作活動の時に研究のその成果をですね、一部分使ってフィードバックできるので、やっぱり僕としてはすごくいいんだなというふうに思います。それがですね、僕が弟の付き合い方の本質ですね。両方ともね、表現も研究も楽しいっていうことなんですね。
で、これはリスナーさんにとって、やっぱりどのように最後に付き合ってほしいのかっていう話したいんですけれども、これはですね、自分の特性にあった音や音楽の関わりをされたらいいと思うんですよ。聞く専門で聞かれる方は、それをもうどっぷり体感されるのも良いですし、ちょっとでもね、演奏したり音を出したいなっていう場合は、その研究がもしね、興味があったら、それと合わせてやっていってもいいですしっていうことなので、これはですね、僕はこの
ラジオでですね、こういうことをしなければならないとか、そういうマストでは言ってないわけなんですね。人それぞれの特性に応じてやっていくっていうね、ということで、研究も大それたものじゃなくて、純粋に面白いなっていうのがあるので、ただやってるだけというね、これでまたね、いろいろこう思いあるかもしれないですけど、そんな感じで進めていってるという感じになります。
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